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5千円前後までのお勧めアクティブスピーカー 23台目

1 :不明なデバイスさん :2019/08/18(日) 17:13:43.88 ID:7UuIn7Yu.net
5000円前後のアクティブスピーカーの為のスレです。
それぞれの価格帯でスレがありますので、製品の話題や質問は適当なスレ(※関連スレ)を選んでください。
価格変動で各価格帯の境界にあるような製品はそれぞれのスレの状況に応じて検討してください。

次スレは>>980

[前スレ]
5千円前後までのお勧めアクティブスピーカー 22台目
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/hard/1541497100/

2 :不明なデバイスさん:2019/08/18(日) 17:14:36.05 ID:7UuIn7Yu.net
◆関連スレ◆

500円前後のどうでもいいスピーカー 1台目
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/hard/1536501300/
1万円前後でお勧めのアクティブスピーカーPart44
http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/hard/1559904443/
ナイスなアクティブスピーカー [転載禁止]©2ch.net
http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/hard/1447739343/
3万円でアンプ+パッシブスピーカー =6th= [無断転載禁止]©2ch.net
http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/hard/1466440978/
■アクティブスピーカー改造スレ Part1■
http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/hard/1077816341/

1万円以下のBluetoothスピーカー Part.4
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/hard/1561293359/
Bluetoothスピーカースレッド Part32
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/hard/1552111436/

PCモニター脇に最適な小型スビーカー10
http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/pav/1524108987/
【アクティブ可】PCモニタ脇に最適な小型スピーカー [無断転載禁止]©2ch.net
http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/pav/1506507795/

PCスピーカ何使ってる??Part2
http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/av/1318712337/

低価格モニタースピーカースレ2©2ch.net
http://egg.5ch.net/test/read.cgi/dtm/1460764762/
■宅録/DTM用 モニター スレッド59■
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/dtm/1557063081/

3 :不明なデバイスさん:2019/08/18(日) 17:15:07.93 ID:7UuIn7Yu.net
1000円未満
価格.com - サンワサプライ MM-SPL2NU2 … 1way 前面VL USB電源
ttp://kakaku.com/item/K0000785942/
価格.com - 3R SYSTEM keeece 3R-KCSP01 … 1way 前面VL USB電源
ttp://kakaku.com/item/K0000685480/
価格.com - サンワサプライ MM-SPL2N2 … 1way 前面VL AC電源
ttp://kakaku.com/item/K0000784738/
価格.com - エレコム MS-88SV [シルバー] … 1way 前面VL AC電源
ttp://kakaku.com/item/K0000631154/
価格.com - エレコム MS-88BK [ブラック] … 1way 前面VL AC電源
ttp://kakaku.com/item/K0000631153/

4 :不明なデバイスさん:2019/08/18(日) 17:15:53.05 ID:7UuIn7Yu.net
1000円台
価格.com - バッファロー BSSP28UBK [ブラック] … 1way 前面VL USB電源
ttp://kakaku.com/item/K0000565686/
価格.com - バッファロー BSSP01UBK … 1way 前面VL USB電源
ttp://kakaku.com/item/01701910741/
価格.com - サンワサプライ MM-SPL3BK (ブラック) … 1way 前面VL AC電源
ttp://kakaku.com/item/K0000094951/
価格.com - サンワサプライ MM-SPL7UBK [ブラック] … 1way 前面VL USB電源
ttp://kakaku.com/item/K0000517342/
価格.com - プリンストン PSP-DPRS [シルバー] … 1way ケーブル付属VL USB電源
ttp://kakaku.com/item/K0000697399/
価格.com - ロジクール Stereo Speakers Z120 Z120BW [ブラック&ホワイト] … 1way 前面VL USB電源 小音量注意
ttp://kakaku.com/item/K0000265428/
価格.com - エレコム MS-P07UBK [ブラック] … 1way 前面VL USB電源
ttp://kakaku.com/item/K0000777995/

5 :不明なデバイスさん:2019/08/18(日) 17:27:17.02 ID:7UuIn7Yu.net
2000円台
価格.com - サンワサプライ MM-SPL9BK [ブラック] … 2way 前面VL AC電源
ttp://kakaku.com/item/K0000617995/
価格.com - ロジクール Multimedia Speakers Z213 [ブラック] … 1way 2.1ch コントロー

ルポッドVL AC電源
ttp://kakaku.com/item/K0000664976/
価格.com - サンワサプライ MM-SPWD2BKN [ブラック] … 1way 前面VL AC電源
ttp://kakaku.com/item/K0000680137/
価格.com - エレコム MS-W12UBK [ブラック] … 1way 前面VL USB電源
ttp://kakaku.com/item/K0000775902/
Creative Pebble - USB電源タイプのアクティブ スピーカー
ttps://jp.creative.com/p/speakers/creative-pebble

6 :不明なデバイスさん:2019/08/18(日) 17:28:47.07 ID:7UuIn7Yu.net
3000円台
価格.com - オーディオテクニカ AT-SP93 BK [ブラック] … 1way 側面VL AC電源
ttp://kakaku.com/item/K0000484716/
価格.com - サンワサプライ MM-SPL6BK … 2way 前面VL トンコン AC電源
ttp://kakaku.com/item/K0000384360/
価格.com - ロジクール Multimedia Speakers Z200BK [ブラック] … 2way 前面VL AC電源
ttp://kakaku.com/item/K0000587105/
価格.com - Edifier ED-R19U … 1way 前面VL USB電源
ttp://kakaku.com/item/K0000825149/
価格.com - Edifier R1000TCN V14 [Black] … 2way 背面VL トンコン AC電源
ttp://kakaku.com/item/K0000689877/
価格.com - Edifier R1000TCN V14 [Wood Brown] … 2way 背面VL トンコン AC電源
ttp://kakaku.com/item/K0000689876/
Creative Inspire T10 R3
ttps://jp.creative.com/p/speakers/inspire-t10

4000円台
Creative Pebble Plus
ttps://jp.creative.com/p/speakers/creative-pebble-plus

7 :不明なデバイスさん:2019/08/18(日) 17:38:32.66 ID:7UuIn7Yu.net
5000円台
価格.com - オーディオテクニカ AT-SP121 BK (ブラック) … 1way 前面VL AC電源
ttp://kakaku.com/item/K0000048308/
価格.com - Edifier ED-M2280BK [ブラック] … 1way 側面VL AC電源
ttp://kakaku.com/item/K0000825150/

6000円台
価格.com - FOSTEX PM0.1(B) [ブラック] … 1way 背面VL AC電源
ttp://kakaku.com/item/K0000616121/
価格.com - 東和電子 Olasonic TW-S7(B) … 1way VL無し USB電源 システム同期最小でも大音量注意
ttp://kakaku.com/item/K0000094487/
価格.com - ヤマハ NX-50 (B) [ブラック] … 1way 前面VL AC電源
ttp://kakaku.com/item/K0000428470/
Creative T15 Wireless  … 2way 前面VL AC電源 Bluetooth®搭載
ttps://jp.creative.com/p/speakers/creative-t15-wireless
Creative GigaWorks T20 Series II  … 2way 前面VL AC電源
ttps://jp.creative.com/p/speakers/creative-gigaworks-t20-series-ii-gw-t20-iir

8 :不明なデバイスさん:2019/08/18(日) 17:40:17.84 ID:7UuIn7Yu.net
ワッチョイ付きのスレッドは、別スレッド扱いですので混同しないで下さい。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓
5千円前後までのお勧めアクティブスピーカー 22台目
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/hard/1541507315/
5千円前後までのお勧めアクティブスピーカー 23台目
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/hard/1566113220/

9 :不明なデバイスさん:2019/08/19(月) 09:50:07.85 ID:FhGIuv4Z.net
保守

10 :不明なデバイスさん:2019/08/19(月) 16:02:28.41 ID:b5rEZkSX.net
ご利用いただきありがとうございます。
2019年10月1日(火曜日)より、消費税および地方消費税の税率が8%から10%に引き上げられます。

11 :不明なデバイスさん:2019/08/21(水) 11:52:48.93 ID:Uq+f2ucJ.net
あまでペブルスが500円なんだけど買ってもいいかな?

12 :不明なデバイスさん:2019/08/21(水) 12:32:34.57 ID:v3vhtrcs.net
>>11
買えた?

13 :不明なデバイスさん:2019/08/21(水) 14:49:18.26 ID:Uq+f2ucJ.net
同じの持ってるけどポチッといた
あれが机に4つ並ぶのか…おれバカだな

14 :不明なデバイスさん:2019/08/21(水) 14:57:47.45 ID:Uq+f2ucJ.net
と思ったらキャンセルメールが来てましたー

15 :不明なデバイスさん:2019/08/21(水) 15:12:11.32 ID:v3vhtrcs.net
うちにもキャンセルメール来たわw
クリペブより安く買えたと思ったが甘かったか

16 :不明なデバイスさん:2019/08/21(水) 16:32:55.63 ID:pWvsCvnl.net
今までオーディオテクニカのAT-SP102使ってたんですがここで勧められてるクリペブにしたら結構違いますか?
大きさ的にはクリエイティブのT10-R3くらいでも大丈夫なんですが
そのくらいの大きさならfostex pm0.3にした方が違いは大きかったりしますか?

pm0.3はここの価格帯ではないですがクリペブやT10の比較だけでもよいのでアドバイス頂けると嬉しいです

17 :不明なデバイスさん:2019/08/21(水) 20:46:50.69 ID:C8jzuDeG.net
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18 :不明なデバイスさん:2019/08/21(水) 20:47:07.54 ID:C8jzuDeG.net
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19 :不明なデバイスさん:2019/08/21(水) 20:47:13.76 ID:C8jzuDeG.net
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20 :不明なデバイスさん:2019/08/21(水) 20:47:19.14 ID:C8jzuDeG.net
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21 :不明なデバイスさん:2019/08/21(水) 20:47:23.39 ID:C8jzuDeG.net
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22 :不明なデバイスさん:2019/08/21(水) 20:47:28.41 ID:C8jzuDeG.net
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26 :不明なデバイスさん:2019/08/21(水) 20:49:37.73 ID:C8jzuDeG.net
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27 :不明なデバイスさん:2019/08/21(水) 20:49:42.93 ID:C8jzuDeG.net
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29 :不明なデバイスさん:2019/08/21(水) 20:49:59.16 ID:C8jzuDeG.net
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>>549
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30 :不明なデバイスさん:2019/08/21(水) 20:50:06.12 ID:C8jzuDeG.net
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31 :不明なデバイスさん:2019/08/21(水) 23:45:02.47 ID:DA6ZmhuT.net
皆様ご無沙汰しております。PIA少尉です。
さて、会社も新年度を迎え、ほっと一段落と言ったところですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
昨年からの少尉は、インターネットもほとんどせずに、仕事、家庭、そして趣味のゲーム制作に時間を割いてきました。
これかは、仕事、家庭、子育て、そして空いた時間で趣味のゲーム制作に時間を割いていこうと考えています。
そこで。
長らくご愛顧いただいた『横浜かまいたちファンクラブ』ならびに『1999ChristmasEve公式サイト』を閉鎖させていただくことにしました。
理由は、二つあります。
ひとつは、1999ChristmasEve自体が2000年の冬に発表されてから、すでに丸3年以上の月日が流れていることです。
3年も掛かって次回作をまだ発表できない自分も情けないですが、仕事でも役職をもらい、ペエペエの時代にも増してやることが増えてしまったこのあたりで、そろそろ前作は公開終了しようと思っています。
特にこの2年ほどは、サイトそのものも完全放置状態で、お越し下さる皆様には大変申し訳ないことをしているという慢性的な罪悪感を抱きながら過ごしていました。
もうそろそろ、前作とは完全に別れて、次回作のことだけを考えたい、と思ったわけです。
このため、同時に、同作のVectorでの配布も終了します。
そしてもうひとつの理由は、サイトの現状です。

慢性的な時間不足、毎日のように飛び込んでくる「談話室を何とかしろ」というメール、そして管理者不在の同サイト。

放置したまま置いておくことが果たしてよいことなのか、冷静に考えて、考えて、考えた結果です。

現在の少尉の生活状態と、すべきこと(したいこと)の優先順位を考えたところ、やはり管理は不可能だと気づきました。


生まれてくる我が子のために、大切な妻と家族のために、今、自分ができることを精一杯してやることが、今の少尉にとって一番大切です。

ともあれ、お世話になった皆様には、この場を借りてお礼申し上げます。

また、現状をご覧になって不愉快になられている方には、この場を借りてお詫び申し上げます。

何もできずに申し訳ありませんでした。

長い間のご愛顧、ありがとうございました。

                 PIA少尉 筆

32 :不明なデバイスさん:2019/08/22(木) 00:24:06.19 ID:8SiNnT7i.net
>>16
その中ではT10(初代)しか持ってないので知らん

33 :不明なデバイスさん:2019/08/22(木) 02:08:23.58 ID:ARPvO+yz.net
普段読書する習慣がない私は運動が出来なくなっていたのと同様に有り得ないレベルで本を読めなくなっていた。

文字を目で追っても内容が全く頭に入ってこない上、5分もすれば集中力も切れてしまう。
次の日になると内容を覚えていないので少し戻って読まなくてはならない。
結果、全然進まないのだ。

数式も同じ。
数学なんてずっとやっていないから忘れているし、数式を理解できない。
勉強し直さなきゃダメだと思った私は確率統計など、直接関係ありそうなところから勉強し直し始めた。
しかしこれも本を読むのと同じ、全然進まない。

数学は過去に学んだ事だから時間をかければ理解できなくはない。
だけど、実際には理解した気になっているだけで理解できていない。

結局、理屈を理解するだけじゃなくて繰り返し解くことで身につける事が必要なのだ。
学校で学んでいたときのように繰り返し問題を解かなくては自分の中で当たり前にならないのだ。
そして当たり前になっていない物は応用できないのだ。
毎日続ける事で学べるようになる(と思いたい)

運動とお勉強は違うかもしれないけど、運動は何年もかけてあるトレーニングできるなってきた。
恐ろしい事にトレーニングができる体になるまでのトレーニングが必要だったのだ。

本を読むのも続けていると少しずつ読むのが速く、集中して読める時間が長くなっていく。
それでも読み進めるのが恐ろしく遅いんだけどね。

数学のお勉強はまだ始めて間もないからよくわからないけど、やはり根本的なトレーニングの必要性を感じたので中学生向けの参考書と問題集を買ってきて解説を読んでは問題を解いている。

34 :不明なデバイスさん:2019/08/22(木) 02:08:41.11 ID:ARPvO+yz.net
はっきり言って内容は簡単だ。知っていることばかりだから。
だけど問題を早く解けるかというと、これがまた恐ろしく遅い上にケアレスミスだらけ。
やはりまったく学べない頭になっているようだ。

それでも少しずつケアレスミスが減ってきているし、問題を解くのも早くなってきている気がするので言い方向に向かっているのだと思う。
ブログも続けるよ、今度こそ。

で、ブログである。
はっきり言って私は書くことが苦手である。
小さい頃から嫌いだったし全く出来なかったし避け続けていた。
でもね、やっぱり書けないのって困るんだ。

ブログ書けなくなるのは書く事がないのと書くのに恐ろしく時間がかかるからだ。
だから今回は難しい事は書かないつもり。

技術的なことも書き始めると間違った事を書きたくないし、裏を取りたいし、とにかく時間がかかる。
だから暫くは書かないつもりだし、書いても「ぼくはこう思う」レベルにするつもり。
書けるようになるまで数年間は気長にやります。

35 :不明なデバイスさん:2019/08/22(木) 02:09:08.48 ID:ARPvO+yz.net
性の喜びを知りやがって、お前許さんぞ!
性の喜びを知りやがって自分たちばっかり、俺にもさせろよ!グギィィィ!

人の自由を剥奪しやがって。 恋愛の自由を剥奪しやがって。
許 さ ん ぞ !!

そうしてこんななんだ。女に相手にされんだったら、ホモに転向しろかい。
バカじゃねえか。ホモとかレズってえのはいっつも言うようにな、
生まれた時から性同一障害っていうな、障害者なんだよ。
異性を愛せないという、病気なんだよ。なんで俺がそんな病気になると思う。俺は女大好きだよ!
何言ってんだ。シィッ。

変なこと、出来るわけないだろぅ!
近頃はもうそういう風俗でも行かないと寝られなくなったじゃないかぁ。病気になった完全に。
不眠症なんだよ。女性の裸みないとどっか頭が。
グラドルなんてあんな写真なんか見ておっさんが満足出来るか?
小学生じゃあるまいし。チクショウ。何がグラドルの写真だよ。バカじゃねえか。
いい歳したおっさんがグルドルのそんな若い子見て興奮するわけないだろう。

チクショウ何がグラドルだ。馬鹿馬鹿しい。
グラドルですって・・・馬鹿すぎる!クッソゥ

自分たちは、お前たちは当たり前のこと、俺はやっとらんがな!ふざけんなよ!

週末には彼氏彼女の部屋に泊まりに行くくせに。
Weekend Lover の癖に。Weekend Lover のために色んなことをするんだ。
ああでもないこうでもない。
あんなことこんなこと、ドラえもんみたくやっとんだろ。あんなことこんなことやっとんだろお前。
あんなこといいな こんなこといいなって言いながら。Lover とやってんだろ。
Weekend Lover で。
んで、月曜日のマンデーに、
翌日、そういうのやったから・・・元気が出るんだ!

36 :不明なデバイスさん:2019/08/22(木) 02:10:20.03 ID:ARPvO+yz.net
              ,>氛氛氛氛- 、_
            /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:..:..:..:..:i:i:i:i:i:i:` ゙̄ヽ、
           /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:..:..:,>氛--、_:i:i:i:i:i:..:.\
         ノ:i:i:i:i:i:i:i:i,〆´ ̄´         \:i:i:i:i:i:i:\
        /:i:i:i:i:i:ハ'"´                ヽ:i:i:i:i:i:i:i\
       /:i:i:i:i:/                    ゝ:i:i:i:i:i:i:i:\
    _,ノ´:i:i:i:i/                      ヾ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ
    {:i:i:i:i:i:i:i:/                        \:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\
   メ:i:i:i:i:i:i〈                    ,,,,,,、     ヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
  〃丿:i:i:i:i:i:i:|                  ,〃""´``     ヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i、
 ル':i:i:i:i:i:i:i:i:i:}     ,,,,,,,           "//´ ̄ヾi}.     ヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i、
ノ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{    〃"´´`ェ、         (;;( ● ノ;ノ      .V:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ.   ii /;;/´●`;;}         ヾニニ"       V:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ハ.   ゙ヾヽ、__ノノ                     .'、:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
〉:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}    `  ̄ ̄                       1:i:i:i:i:i:i:i:ir-、
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i,′                              ∨:i:i:i:i:i:i|
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}                                ∨:i:i:i:i:i|
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}                           〃    |:i:i:i:i:i:i}

37 :不明なデバイスさん:2019/08/22(木) 02:10:36.46 ID:ARPvO+yz.net
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ハ.                         ,ノ/     |:i:i:i:i:i:i}
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヘ.     、                , -":..:/      }:i:i:i:i:i:i}
、:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ     ヽ._         ___,,-‐ウ:..:.ノ      /:i:i:i:i:i:i丿
,ゝ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ.     :..:.ヽ.__,r─ -‐´    r-ノ:..:/       /:i:i:i:i:i:i:i{
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\    :..:..ヽ. ーー    r‐':..:..:../       ./:i:i:i:i:i:i:i:i{
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{ }:iト、    :..:..ヽ ー、___,,r‐' ー'´/:../       ./:i:i:∧:i:i:i:i
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧ハ V} \    :..:.ヽ.__' ` _/:..:/ ,,     ノ:i:i:i/ ヽ:i:i}
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:〉 ヽ〉|:|  \._  ヾ:..:.. ̄ ̄:..:..:..:.ノ ノ    r "´:i:i:i/   |ノヽ

38 :不明なデバイスさん:2019/08/22(木) 08:09:44.20 ID:RYEzz09W.net
それな

39 :不明なデバイスさん:2019/08/22(木) 08:41:21.18 ID:ARPvO+yz.net
最上位権限
日本国内の情報システム、特に国家公共統合情報基盤へとアクセスし、それを管理、改変する権限。
通常時は、アクセス権のみに限定されているが、内閣官房長官が保有している。高度に情報化された社会のほぼ全てを自由に改変出来てしまう。

パッチ
コンピュータプログラムを修正や改変するためのデータ。

バックドア
直訳すると「裏口」で、ネットワークやサーバーなどに、正規のアクセスルートを通らず、隠密裏に侵入や遠隔操作するための接続ルートを指す。
空母打撃群

アメリカ海軍の正規空母1隻と、潜水艦も含む5隻から10隻程度の護衛艦艇、補給艦からなる部隊。中小国家の空軍に匹敵する戦闘力を有しており、弾薬の続く限り単独で周辺海域を制圧する能力を持っている。
また防御能力にも優れており、撃破するのは極めて難しい。地上攻撃能力や周辺の情報収集力も優秀で、どのような状況にも対応できるようになっている。
アメリカが空母打撃群を向かわせた
アメリカ政府は日本からの連絡が途絶した段階で、日本国内の基地にある軍用回線や衛星情報などから得た情報により、日本政府が深刻な機能不全に陥ったと判断し、
日本への「人道的支援」として、空母打撃群を向かわせた。その部隊に対し、日本政府の特使と称する人間からの接触があり、
直接アメリカ政府への情報開示を行うとの連絡があったため、特使との接触を最優先にするよう、作戦を変更した。

他国の動き
日本からの連絡が途絶したことで、各国は日本国内にいる外交官や民間協力者など各種の情報提供者との連絡を試みた。
しかし彼らとの接触も不可能で、わずかに旧式の無線通信から入ってきたのは、クーデターの発生や大規模災害、危険な流行病の発生といった不穏な情報や、
大規模なシステムダウンなどの怪情報ばかりであった。意味のある情報は得られなかった。
周辺諸国も国内が混乱しているところが多く、大規模な即時行動は困難であり、かろうじて日本に向けて偵察機や艦船を向かわせて情報収集を試みるのがやっとであった。
だが領空に接近した機体に対して、統合自衛隊を中心に自衛隊がスクランブルを実施したため、アメリカ以外は事態を静観するしかなかった。

40 :不明なデバイスさん:2019/08/22(木) 10:34:55.96 ID:RYEzz09W.net
けっきょくな

41 :不明なデバイスさん:2019/08/22(木) 22:59:11.41 ID:F5Fzu8dW.net
Inspire T10 R3は非常に良い。音が適度に良く(高音質過ぎるスピーカーだとyoutube
とかRadikoとか聴いた時に音が圧縮した際の劣化がよく判ってしまう)、コードがほとん
どの部分が外せる、すべてのコードの長さが長い、パソコンとスピーカーをつなぐコード
も付属しているなど長所が非常に多い。

42 :不明なデバイスさん:2019/08/23(金) 09:46:53.27 ID:QzAcYRuL.net
 華やかなパーティーの席は、決して嫌いではないけれど、そこに集まる人間たちはあまり好きになれない。きらびやかに飾り立てた彼らの姿が、虚飾と傲慢の塊にしか見えないからだろうか。
世間の目には自分も彼らと同じ人種として映っているのかと思うと、少し憂鬱になってくる。
「――どうしたんだい、ジェニー?」
 ついもれてしまった溜息を聞きつけ、香水臭いとびきりの傲慢さが不躾に顔を寄せてきた。
「別に何でもないわ」
 すぐさまそつのない笑顔を作り、ずうずうしく肩に伸びてこようとしていた男の腕からすり抜ける。男がつけている香水や着ている服は、どれもこれも一流品には違いないが、本人の品性がすべてを台ナシにしていた。
 夕方から始まったガーデンパーティーは、広い庭をあざやかにライトアップし、いつ果てるともなく続いている。イギリス政財界の大物ばかりが顔を揃える中、
人々の輪から少し離れた池のほとりの東屋にジェニーをさそってやってきた白いタキシードの優男は、多少は見られるという程度のルックスと両親の財力を鼻にかけた、この屋敷のいけすかない次男坊だった。
 ジェニーとしては、人間としてほとんど中身のないボンボンの相手などしたくはないのだが、急用で出席できなくなった両親の代理として来ている以上、それなりに愛想を見せなければならなかった。
 もっとも、ジェニーにはもうひとつ別の目的もあったのだが。

「これでもぼくはサバットをやっていてね。……判るかい、サバット?」
 何を思ったのか、優男が急にそんなことをいい出した。
 サバットとはフランス式キックボクシングのことで、もちろんジェニーはそれをよく知っていたが、とりあえず知らないふりをした。
義賊集団リーリンナイツの頭目B.ジェニーはそれを知っていてもかまわないが、今ここにいるのは、イギリス社交界に咲いた大輪の薔薇の花、バーン家令嬢ミス・ジェニーなのである。
「まあ、単純にいえばキックボクシングなんだけどね」
 自分の男らしさをアピールしたいのか、優男はジェニーの前で軽くシャドーをしてみせたが、それはかえって彼女をさらに幻滅させただけだった。パンチもキックも、とてもサバットをやっていると胸を張れるようなものではない。
「――それで、今度ぼくも例の大会に参加しようかと思ってるんだ」
「例の大会?」

43 :不明なデバイスさん:2019/08/23(金) 10:43:41.24 ID:zHMKALV8.net
「おちんこ大会だよ」

44 :不明なデバイスさん:2019/08/24(土) 02:26:22.31 ID:mFuOys/m.net
写真写り悪っっ! 2009年08月22日19:46
昨日発売の週刊ファミ通の特集にほんの少し出てたんですが、載ってる写真がメチャクチャ写り悪くてなんかもーチョベリバな気持ち……

(悪いのは写真なのかあたしの素顔なのか、それとも前世の行いの報いなのかは知りませんが……)


しかし一時間近くインタビューでしゃべったのに全然使われてないのがショック(つд`)

まぁお子様向け雑誌にそぐわない18禁トークばかりだったからしょうがないと言えばしょうがないんですけどね

ガチムチラガーマン育成恋愛発展交尾ゲームについて熱く語っても紙面にゃ載せらんないわな、そりゃ。
閑話休題

そういえば昨日は素敵なゲストがいらっしゃったわ〜♪ BL界の大御所「Kだか先生」がこれまた知る人ぞ知るJUNE界の大御所「吉原◯えこ」先生を連れて来て下さり、スギコ大はしゃぎ!みたいな?


そりゃあ高校生の頃からJUNEを愛読していたあたしですもの、嬉ションも漏らして当然ってもんですわよ。 あ〜〜思い出すわぁ〜『間の楔』のイアソンとリキ……(今じゃ全然逝けないけど)

その後遅くにロードス島の水野先生とハルヒの谷川君が来て、谷川君に説教くらわしてみる(←人生とか色々悩んでるのになまじ売れっ子になってしまった為、周りがチヤホヤするばかりでガツっと言ってくれないので、しょうがなく言っただけなのよ?)


しかし何て云うか売れるっていうのも大変なのねぇ……しみじみそう思った1日でした(^^;)


てか谷川君印税半分位くれないかしら………(笑)

45 :不明なデバイスさん:2019/08/25(日) 03:34:08.12 ID:Bt45Otfo.net
「何しろこの頃は油断がならない。和田さえ芸者を知っているんだから。」
 藤井と云う弁護士は、老酒の盃を干してから、大仰に一同の顔を見まわした。円卓のまわりを囲んでいるのは同じ学校の寄宿舎にいた、
我々六人の中年者である。場所は日比谷の陶陶亭の二階、時は六月のある雨の夜、――勿論藤井のこういったのは、もうそろそろ我々の顔にも、酔色の見え出した時分である。
「僕はそいつを見せつけられた時には、実際今昔の感に堪えなかったね。――」
 藤井は面白そうに弁じ続けた。
「医科の和田といった日には、柔道の選手で、賄征伐の大将で、リヴィングストンの崇拝家で、寒中一重物で通した男で、
――一言にいえば豪傑だったじゃないか? それが君、芸者を知っているんだ。しかも柳橋の小えんという、――」
「君はこの頃河岸を変えたのかい?」
 突然横槍を入れたのは、飯沼という銀行の支店長だった。
「河岸を変えた? なぜ?」
「君がつれて行った時なんだろう、和田がその芸者に遇ったというのは?」
「早まっちゃいけない。誰が和田なんぞをつれて行くもんか。――」
 藤井は昂然と眉を挙げた。
「あれは先月の幾日だったかな? 何でも月曜か火曜だったがね。久しぶりに和田と顔を合せると、浅草へ行こうというじゃないか? 
浅草はあんまりぞっとしないが、親愛なる旧友のいう事だから、僕も素直に賛成してさ。真っ昼間六区へ出かけたんだ。――」
「すると活動写真の中にでもい合せたのか?」
 今度はわたしが先くぐりをした。
「活動写真ならばまだ好いが、メリイ・ゴオ・ラウンドと来ているんだ。おまけに二人とも木馬の上へ、ちゃんと跨っていたんだからな。
今考えても莫迦莫迦しい次第さ。しかしそれも僕の発議じゃない。あんまり和田が乗りたがるから、おつき合いにちょいと乗って見たんだ。――だがあいつは楽じゃないぜ。野口のような胃弱は乗らないが好い。」
「子供じゃあるまいし。木馬になんぞ乗るやつがあるもんか?」
 野口という大学教授は、青黒い松花を頬張ったなり、蔑むような笑い方をした。が、藤井は無頓着に、時々和田へ目をやっては、得々と話を続けて行った。

46 :不明なデバイスさん:2019/08/25(日) 04:21:49.06 ID:gTikLE6/.net
>>16
両方持ってるけど、T10置けるならT10買った方が良い。

47 :不明なデバイスさん:2019/08/25(日) 08:35:50.14 ID:EAxQSpkn.net
「冗談いっちゃいけない。哲学は哲学、人生は人生さ。――所がそんな事を考えている内に、三度目になったと思い給え。その時ふと気がついて見ると、
――これには僕も驚いたね。あの女が笑顔を見せていたのは、残念ながら僕にじゃない。賄征伐の大将、リヴィングストンの崇拝家、ETC. ETC. ……ドクタア和田長平にだったんだ。」
「しかしまあ哲学通りに、飛び下りなかっただけ仕合せだったよ。」
 無口な野口も冗談をいった。しかし藤井は相不変話を続けるのに熱中していた。
「和田のやつも女の前へ来ると、きっと嬉しそうに御時宜をしている。それがまたこう及び腰に、白い木馬に跨ったまま、ネクタイだけ前へぶらさげてね。――」
「嘘をつけ。」
 和田もとうとう沈黙を破った。彼はさっきから苦笑をしては、老酒ばかりひっかけていたのである。
「何、嘘なんぞつくもんか。――が、その時はまだ好いんだ。いよいよメリイ・ゴオ・ラウンドを出たとなると、和田は僕も忘れたように、
女とばかりしゃべっているじゃないか? 女も先生先生といっている。埋まらない役まわりは僕一人さ。――」
「なるほど、これは珍談だな。――おい、君、こうなればもう今夜の会費は、そっくり君に持って貰うぜ。」
 飯沼は大きい魚翅の鉢へ、銀の匙を突きこみながら、隣にいる和田をふり返った。
「莫迦な。あの女は友だちの囲いものなんだ。」
 和田は両肘をついたまま、ぶっきらぼうにいい放った。彼の顔は見渡した所、一座の誰よりも日に焼けている。目鼻立ちも甚だ都会じみていない。
その上五分刈りに刈りこんだ頭は、ほとんど岩石のように丈夫そうである。彼は昔ある対校試合に、左の臂を挫きながら、五人までも敵を投げた事があった。
――そういう往年の豪傑ぶりは、黒い背広に縞のズボンという、当世流行のなりはしていても、どこかにありありと残っている。
「飯沼! 君の囲い者じゃないか?」
 藤井は額越しに相手を見ると、にやりと酔った人の微笑を洩らした。
「そうかも知れない。」
 飯沼は冷然と受け流してから、もう一度和田をふり返った。
「誰だい、その友だちというのは?」

48 :不明なデバイスさん:2019/08/25(日) 11:36:57.74 ID:2icPmEm3.net
>>46
ありがとうございます
T10買ってみます

49 :不明なデバイスさん:2019/08/26(月) 02:36:45.78 ID:Z2lXqMva.net
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

50 :不明なデバイスさん:2019/08/27(火) 00:41:14.46 ID:HMikGNZv.net
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。
あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見
ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。僕はこの通り野蛮人だから、風流の何たるかは
全然知らない。しかし若槻の書斎へはいると、芸術的とか何とかいうのは、こういう暮しだろうという気がするんだ。まず床
の間にはいつ行っても、古い懸物が懸っている。花も始終絶やした事はない。書物も和書の本箱のほかに、洋書の書棚
も並べてある。おまけに華奢な机の側には、三味線も時々は出してあるんだ。その上そこにいる若槻自身も、どこか当世
の浮世絵じみた、通人らしいなりをしている。昨日も妙な着物を着ているから、それは何だねと訊いて見ると、占城[#ル
ビの「チャンパ」は底本では「チャンバ」]という物だと答えるじゃないか? 僕の友だち多しといえども、占城なぞという着物
を着ているものは、若槻を除いては一人もあるまい。――まずあの男の暮しぶりといえば、万事こういった調子なんだ。
「僕はその日膳を前に、若槻と献酬を重ねながら、小えんとのいきさつを聞かされたんだ。小えんにはほかに男がある。そ
れはまあ格別驚かずとも好い。が、その相手は何かと思えば、浪花節語りの下っ端なんだそうだ。君たちもこんな話を聞
いたら、小えんの愚を哂わずにはいられないだろう。僕も実際その時には、苦笑さえ出来ないくらいだった。
「君たちは勿論知らないが、小えんは若槻に三年この方、随分尽して貰っている。若槻は小えんの母親ばかりか、妹の
面倒も見てやっていた。そのまた小えん自身にも、読み書きといわず芸事といわず、何でも好きな事を仕込ませていた。
小えんは踊りも名を取っている。長唄も柳橋では指折りだそうだ。そのほか発句も出来るというし、千蔭流とかの仮名も
上手だという。それも皆若槻のおかげなんだ。そういう消息を知っている僕は、君たちさえ笑止に思う以上、呆れ返らざるを得ないじゃないか?
「若槻は僕にこういうんだ。何、あの女と別れるくらいは、別に何とも思ってはいません。

51 :不明なデバイスさん:2019/08/28(水) 03:15:12.69 ID:uWxWLnzF.net
「若槻はまたこうもいうんだ。あの女はこの半年ばかり、多少ヒステリックにもなっていたのでしょう。
一時はほとんど毎日のように、今日限り三味線を持たないとかいっては、子供のように泣いていました。
それがまたなぜだと訊ねて見ると、わたしはあの女を好いていない、遊芸を習わせるのもそのためだなぞと、妙な理窟をいい出すのです。
そんな時はわたしが何といっても、耳にかける気色さえありません。ただもうわたしは薄情だと、そればかり口惜しそうに繰返すのです。
もっとも発作さえすんでしまえば、いつも笑い話になるのですが、………
「若槻はまたこうもいうんだ。何でも相手の浪花節語りは、始末に終えない乱暴者だそうです。前に馴染だった鳥屋の女中に、男か何か出来た時には、
その女中と立ち廻りの喧嘩をした上、大怪我をさせたというじゃありませんか? このほかにもまだあの男には、無理心中をしかけた事だの、
師匠の娘と駈落ちをした事だの、いろいろ悪い噂も聞いています。そんな男に引懸かるというのは一体どういう量見なのでしょう。………
「僕は小えんの不しだらには、呆れ返らざるを得ないと云った。しかし若槻の話を聞いている内に、だんだん僕を動かして来たのは、小えんに対する同情なんだ。
なるほど若槻は檀那としては、当世稀に見る通人かも知れない。が、あの女と別れるくらいは、何でもありませんといっているじゃないか? 
たといそれは辞令にしても、猛烈な執着はないに違いない。猛烈な、――たとえばその浪花節語りは、女の薄情を憎む余り、大怪我をさせたという事だろう。
僕は小えんの身になって見れば、上品でも冷淡な若槻よりも、下品でも猛烈な浪花節語りに、打ち込むのが自然だと考えるんだ。小えんは諸芸を仕込ませるのも、
若槻に愛のない証拠だといった。僕はこの言葉の中にも、ヒステリイばかりを見ようとはしない。小えんはやはり若槻との間に、ギャップのある事を知っていたんだ。
「しかし僕も小えんのために、浪花節語りと出来た事を祝福しようとは思っていない。幸福になるか不幸になるか、それはどちらともいわれないだろう。
――が、もし不幸になるとすれば、呪わるべきものは男じゃない。小えんをそこに至らしめた、通人若槻青蓋だと思う。

52 :不明なデバイスさん:2019/08/30(金) 00:45:55.31 ID:/5LgT1tk.net
 ……雨はまだ降りつづけていた。僕等は午飯をすませた後、敷島を何本も灰にしながら、東京の友だちの噂などした。
 僕等のいるのは何もない庭へ葭簾の日除けを差しかけた六畳二間の離れだった。庭には何もないと言っても、
この海辺に多い弘法麦だけは疎らに砂の上に穂を垂れていた。その穂は僕等の来た時にはまだすっかり出揃わなかった。
出ているのもたいていはまっ青だった。が、今はいつのまにかどの穂も同じように狐色に変り、穂先ごとに滴をやどしていた。
「さあ、仕事でもするかな。」
 Mは長ながと寝ころんだまま、糊の強い宿の湯帷子の袖に近眼鏡の玉を拭っていた。
仕事と言うのは僕等の雑誌へ毎月何か書かなければならぬ、その創作のことを指すのだった。
 Mの次の間へ引きとった後、僕は座蒲団を枕にしながら、里見八犬伝を読みはじめた。きのう僕の読みかけたのは信乃、現八、
小文吾などの荘助を救いに出かけるところだった。「その時蜑崎照文は懐ろより用意の沙金を五包みとり出しつ。
先ず三包みを扇にのせたるそがままに、……三犬士、この金は三十両をひと包みとせり。もっとも些少の東西なれども、
こたびの路用を資くるのみ。わが私の餞別ならず、里見殿の賜ものなるに、辞わで納め給えと言う。」――僕はそこを読みながら、
おととい届いた原稿料の一枚四十銭だったのを思い出した。僕等は二人ともこの七月に大学の英文科を卒業していた。
従って衣食の計を立てることは僕等の目前に迫っていた。僕はだんだん八犬伝を忘れ、教師になることなどを考え出した。
が、そのうちに眠ったと見え、いつかこう言う短い夢を見ていた。
 ――それは何でも夜更けらしかった。僕はとにかく雨戸をしめた座敷にたった一人横になっていた。
すると誰か戸を叩いて「もし、もし」と僕に声をかけた。僕はその雨戸の向うに池のあることを承知していた。
しかし僕に声をかけたのは誰だか少しもわからなかった。
「もし、もし、お願いがあるのですが、……」
 雨戸の外の声はこう言った。僕はその言葉を聞いた時、「ははあ、Kのやつだな」と思った。Kと言うのは僕等よりも一年後の哲学科にいた、
箸にも棒にもかからぬ男だった。僕は横になったまま、かなり大声に返事をした。
「哀れっぽい声を出したって駄目だよ。また君、金のことだろう?」

53 :不明なデバイスさん:2019/08/31(土) 03:06:48.75 ID:je4tmpfl.net
「いいえ、金のことじゃありません。ただわたしの友だちに会わせたい女があるんですが、……」
 その声はどうもKらしくなかった。のみならず誰か僕のことを心配してくれる人らしかった。僕は急にわくわくしながら、
雨戸をあけに飛び起きて行った。実際庭は縁先からずっと広い池になっていた。けれどもそこにはKは勿論、誰も人かげは見えなかった。
 僕はしばらく月の映った池の上を眺めていた。池は海草の流れているのを見ると、潮入りになっているらしかった。
そのうちに僕はすぐ目の前にさざ波のきらきら立っているのを見つけた。さざ波は足もとへ寄って来るにつれ、
だんだん一匹の鮒になった。鮒は水の澄んだ中に悠々と尾鰭を動かしていた。
「ああ、鮒が声をかけたんだ。」
 僕はこう思って安心した。――
 僕の目を覚ました時にはもう軒先の葭簾の日除けは薄日の光を透かしていた。僕は洗面器を持って庭へ下り、
裏の井戸ばたへ顔を洗いに行った。しかし顔を洗った後でも、今しがた見た夢の記憶は妙に僕にこびりついていた。
「つまりあの夢の中の鮒は識域下の我と言うやつなんだ。」――そんな気も多少はしたのだった。

 ……一時間ばかりたった後、手拭を頭に巻きつけた僕等は海水帽に貸下駄を突っかけ、
半町ほどある海へ泳ぎに行った。道は庭先をだらだら下りると、すぐに浜へつづいていた。
「泳げるかな?」
「きょうは少し寒いかも知れない。」
 僕等は弘法麦の茂みを避け避け、(滴をためた弘法麦の中へうっかり足を踏み入れると、ふくら脛の痒くなるのに閉口したから。)
そんなことを話して歩いて行った。気候は海へはいるには涼し過ぎるのに違いなかった。けれども僕等は上総の海に、
――と言うよりもむしろ暮れかかった夏に未練を持っていたのだった。
 海には僕等の来た頃は勿論、きのうさえまだ七八人の男女は浪乗りなどを試みていた。しかしきょうは人かげもなければ、
海水浴区域を指定する赤旗も立っていなかった。ただ広びろとつづいた渚に浪の倒れているばかりだった。葭簾囲いの着もの脱ぎ場にも、
――そこには茶色の犬が一匹、細かい羽虫の群れを追いかけていた。が、それも僕等を見ると、すぐに向うへ逃げて行ってしまった。

54 :不明なデバイスさん:2019/09/01(日) 02:49:28.35 ID:qA62rH7J.net
 僕は下駄だけは脱いだものの、とうてい泳ぐ気にはなれなかった。しかしMはいつのまにか湯帷子や眼鏡を着もの脱ぎ場へ置き、
海水帽の上へ頬かぶりをしながら、ざぶざぶ浅瀬へはいって行った。
「おい、はいる気かい?」
「だってせっかく来たんじゃないか?」
 Mは膝ほどある水の中に幾分か腰をかがめたなり、日に焼けた笑顔をふり向けて見せた。
「君もはいれよ。」
「僕は厭だ。」
「へん、『嫣然』がいりゃはいるだろう。」
「莫迦を言え。」
「嫣然」と言うのはここにいるうちに挨拶ぐらいはし合うようになったある十五六の中学生だった。彼は格別美少年ではなかった。
しかしどこか若木に似た水々しさを具えた少年だった。ちょうど十日ばかり以前のある午後、
僕等は海から上った体を熱い砂の上へ投げ出していた。そこへ彼も潮に濡れたなり、すたすた板子を引きずって来た。
が、ふと彼の足もとに僕等の転がっているのを見ると、鮮かに歯を見せて一笑した。Mは彼の通り過ぎた後、ちょっと僕に微苦笑を送り、
「あいつ、嫣然として笑ったな。」と言った。それ以来彼は僕等の間に「嫣然」と言う名を得ていたのだった。
「どうしてもはいらないか?」
「どうしてもはいらない。」
「イゴイストめ!」
 Mは体を濡らし濡らし、ずんずん沖へ進みはじめた。僕はMには頓着せず、着もの脱ぎ場から少し離れた、小高い砂山の上へ行った。
それから貸下駄を臀の下に敷き、敷島でも一本吸おうとした。しかし僕のマツチの火は存外強い風のために容易に巻煙草に移らなかった。
「おうい。」
 Mはいつ引っ返したのか、向うの浅瀬に佇んだまま、何か僕に声をかけていた。
けれども生憎その声も絶え間のない浪の音のためにはっきり僕の耳へはいらなかった。
「どうしたんだ?」
 僕のこう尋ねた時にはMはもう湯帷子を引っかけ、僕の隣に腰を下ろしていた。
「何、水母にやられたんだ。」
 海にはこの数日来、俄に水母が殖えたらしかった。現に僕もおとといの朝、左の肩から上膊へかけてずっと針の痕をつけられていた。
「どこを?」
「頸のまわりを。やられたなと思ってまわりを見ると、何匹も水の中に浮いているんだ。」
「だから僕ははいらなかったんだ。」

55 :不明なデバイスさん:2019/09/01(日) 03:38:55.46 ID:Kzgw0BN8.net
>>47

781 不明なデバイスさん sage 2019/08/25(日) 09:28:35.87 ID:EAxQSpkn
>>772
不良品じゃないのに返品したのかこのクズは
店側いい迷惑やな

56 :不明なデバイスさん:2019/09/02(月) 03:05:36.16 ID:pfRCXS2u.net
「※(「言+墟のつくり」、第4水準2-88-74)をつけ。――だがもう海水浴もおしまいだな。」
 渚はどこも見渡す限り、打ち上げられた海草のほかは白じらと日の光に煙っていた。
そこにはただ雲の影の時々大走りに通るだけだった。僕等は敷島を啣えながら、しばらくは黙ってこう言う渚に寄せて来る浪を眺めていた。
「君は教師の口はきまったのか?」
 Mは唐突とこんなことを尋ねた。
「まだだ。君は?」
「僕か? 僕は……」
 Mの何か言いかけた時、僕等は急に笑い声やけたたましい足音に驚かされた。
それは海水着に海水帽をかぶった同年輩の二人の少女だった。彼等はほとんど傍若無人に僕等の側を通り抜けながら、
まっすぐに渚へ走って行った。僕等はその後姿を、――一人は真紅の海水着を着、もう一人はちょうど虎のように黒と黄とだんだらの海水着を着た、
軽快な後姿を見送ると、いつか言い合せたように微笑していた。
「彼女たちもまだ帰らなかったんだな。」
 Mの声は常談らしい中にも多少の感慨を託していた。
「どうだ、もう一ぺんはいって来ちゃ?」
「あいつ一人ならばはいって来るがな。何しろ『ジンゲジ』も一しょじゃ、……」
 僕等は前の「嫣然」のように彼等の一人に、――黒と黄との海水着を着た少女に「ジンゲジ」と言う諢名をつけていた。
「ジンゲジ」とは彼女の顔だち(ゲジヒト)の肉感的(ジンリッヒ)なことを意味するのだった。僕等は二人ともこの少女にどうも好意を持ち悪かった。
もう一人の少女にも、――Mはもう一人の少女には比較的興味を感じていた。のみならず「君は『ジンゲジ』にしろよ。僕はあいつにするから」などと都合の好いことを主張していた。
「そこを彼女のためにはいって来いよ。」
「ふん、犠牲的精神を発揮してか?――だがあいつも見られていることはちゃんと意識しているんだからな。」
「意識していたって好いじゃないか。」
「いや、どうも少し癪だね。」
 彼等は手をつないだまま、もう浅瀬へはいっていた。浪は彼等の足もとへ絶えず水吹きを打ち上げに来た。
彼等は濡れるのを惧れるようにそのたびにきっと飛び上った。
こう言う彼等の戯れはこの寂しい残暑の渚と不調和に感ずるほど花やかに見えた。

57 :不明なデバイスさん:2019/09/02(月) 23:43:17.50 ID:+hKzFQpq.net
とうとう日付は9月になり彰は明らかに諦めたのだった
夏の海で水着ギャルたちと青春オーシャンパシフィックピースを奏でる計画を諦めたのだった
夏は今年も寂しく終わりを迎えた

58 :不明なデバイスさん:2019/09/02(月) 23:47:47.01 ID:+hKzFQpq.net
「・・ねえ?ほんとうはそんなアクティブスピーカーとかより
私たちと遊びたいんでしょ?・・
アクティブスケーベーになりたいんでしょ?・・」

「・・あれ?水着ギャル?
夏は終わったはずでは・・
今年も何もなく終わってしまったはずでは・・」

はぁ!
何だ夢か。
彰は汗をたらたらかきながら起きたのだった。
「まだまだそれなりに暑いなあ・・」

59 :不明なデバイスさん:2019/09/02(月) 23:59:44.73 ID:+hKzFQpq.net
「海に・・行ってみるか・・」
彰はもう9月になったのに今更海に行くことにした。

海に着くともう海水浴客はほとんどいないようだった。海の家も閉まっている。
彰はカバンに忍ばせた水着を見ると
そっとまたカバンの奥にしまったのだった。

しばらく風にふかれてじっと辺りを眺めていた。

相変わらず心は何も満たされていないが、
人の少なくなった海水浴場は
不思議と彰の心を穏やかにした。

後ろから賑やかな若い声が聞こえてきた。
「?・・水着ギャル?」

振り返ると地元の中学生たちのようだった。
「?・・男女・・・」

彼等は手をつないだまま、もう浅瀬へはいっていた。浪は彼等の足もとへ絶えず水吹きを打ち上げに来た。
彼等は濡れるのを惧れるようにそのたびにきっと飛び上った。
こう言う彼等の戯れはこの寂しい残暑の渚と不調和に感ずるほど花やかに見えた。

60 :不明なデバイスさん:2019/09/03(火) 00:01:13.84 ID:jCz3Rm3O.net
海をあとにした彰。

「新しいアクティブスピーカーでも買おうか・・」

61 :不明なデバイスさん:2019/09/03(火) 00:08:04.58 ID:sYlkIab4.net
それは実際人間よりも蝶の美しさに近いものだった。僕等は風の運んで来る彼等の笑い声を聞きながら、
しばらくまた渚から遠ざかる彼等の姿を眺めていた。
「感心に中々勇敢だな。」
「まだ背は立っている。」
「もう――いや、まだ立っているな。」
 彼等はとうに手をつながず、別々に沖へ進んでいた。彼等の一人は、――真紅の海水着を着た少女は特にずんずん進んでいた。
と思うと乳ほどの水の中に立ち、もう一人の少女を招きながら、何か甲高い声をあげた。その顔は大きい海水帽のうちに遠目にも活き活きと笑っていた。
「水母かな?」
「水母かも知れない。」
 しかし彼等は前後したまま、さらに沖へ出て行くのだった。
 僕等は二人の少女の姿が海水帽ばかりになったのを見、やっと砂の上の腰を起した。
それから余り話もせず、(腹も減っていたのに違いなかった。)宿の方へぶらぶら帰って行った。
 ……日の暮も秋のように涼しかった。僕等は晩飯をすませた後、この町に帰省中のHと言う友だちやNさんと言う
宿の若主人ともう一度浜へ出かけて行った。それは何も四人とも一しょに散歩をするために出かけたのではなかった。
HはS村の伯父を尋ねに、Nさんはまた同じ村の籠屋へ庭鳥を伏せる籠を註文しにそれぞれ足を運んでいたのだった。
 浜伝いにS村へ出る途は高い砂山の裾をまわり、ちょうど海水浴区域とは反対の方角に向っていた。
海は勿論砂山に隠れ、浪の音もかすかにしか聞えなかった。しかし疎らに生え伸びた草は何か黒い穂に出ながら、絶えず潮風にそよいでいた。
「この辺に生えている草は弘法麦じゃないね。――Nさん、これば何と言うの?」
 僕は足もとの草をむしり、甚平一つになったNさんに渡した。
「さあ、蓼じゃなし、――何と言いますかね。Hさんは知っているでしょう。わたしなぞとは違って土地っ子ですから。」
 僕等もNさんの東京から聟に来たことは耳にしていた。のみならず家附の細君は去年の夏とかに男を拵えて家出したことも耳にしていた。
「魚のこともHさんはわたしよりはずっと詳しいんです。」
「へええ、Hはそんなに学者かね。僕はまた知っているのは剣術ばかりかと思っていた。」
 HはMにこう言われても、弓の折れの杖を引きずったまま、ただにやにや笑っていた。

62 :不明なデバイスさん:2019/09/04(水) 04:35:49.38 ID:lfmKn4m0.net
>>24 >>28
>>32 >>36
「Mさん、あなたも何かやるでしょう?」
「僕? 僕はまあ泳ぎだけですね。」
 Nさんはバットに火をつけた後、去年水泳中に虎魚に刺された東京の株屋の話をした。
その株屋は誰が何と言っても、いや、虎魚などの刺す訣はない、確かにあれは海蛇だと強情を張っていたとか言うことだった。
「海蛇なんてほんとうにいるの?」
 しかしその問に答えたのはたった一人海水帽をかぶった、背の高いHだった。
「海蛇か? 海蛇はほんとうにこの海にもいるさ。」
「今頃もか?」
「何、滅多にゃいないんだ。」
 僕等は四人とも笑い出した。そこへ向うからながらみ取りが二人、(ながらみと言うのは螺の一種である。)
魚籃をぶら下げて歩いて来た。彼等は二人とも赤褌をしめた、筋骨の逞しい男だった。
が、潮に濡れ光った姿はもの哀れと言うよりも見すぼらしかった。Nさんは彼等とすれ違う時、ちょっと彼等の挨拶に答え、
「風呂にお出で」と声をかけたりした。
「ああ言う商売もやり切れないな。」
 僕は何か僕自身もながらみ取りになり兼ねない気がした。
「ええ、全くやり切れませんよ。何しろ沖へ泳いで行っちゃ、何度も海の底へ潜るんですからね。」
「おまけに澪に流されたら、十中八九は助からないんだよ。」
 Hは弓の折れの杖を振り振り、いろいろ澪の話をした。大きい澪は渚から一里半も沖へついている、――そんなことも話にまじっていた。
「そら、Hさん、ありゃいつでしたかね、ながらみ取りの幽霊が出るって言ったのは?」
「去年――いや、おととしの秋だ。」
「ほんとうに出たの?」
 HさんはMに答える前にもう笑い声を洩らしていた。
「幽霊じゃなかったんです。しかし幽霊が出るって言ったのは磯っ臭い山のかげの卵塔場でしたし、お
まけにそのまたながらみ取りの死骸は蝦だらけになって上ったもんですから、誰でも始めのうちは真に受けなかったにしろ、
気味悪がっていたことだけは確かなんです。そのうちに海軍の兵曹上りの男が宵のうちから卵塔場に張りこんでいて、
とうとう幽霊を見とどけたんですがね。とっつかまえて見りゃ何のことはない。ただそのながらみ取りと夫婦約束をしていたこの町の達磨茶屋の女だったんです。

63 :不明なデバイスさん:2019/09/05(木) 01:31:02.25 ID:pwG3GtZl.net
「Mさん、あなたも何かやるでしょう?」
「僕? 僕はまあ泳ぎだけですね。」
 Nさんはバットに火をつけた後、去年水泳中に虎魚に刺された東京の株屋の話をした。
その株屋は誰が何と言っても、いや、虎魚などの刺す訣はない、確かにあれは海蛇だと強情を張っていたとか言うことだった。
「海蛇なんてほんとうにいるの?」
 しかしその問に答えたのはたった一人海水帽をかぶった、背の高いHだった。
「海蛇か? 海蛇はほんとうにこの海にもいるさ。」
「今頃もか?」
「何、滅多にゃいないんだ。」
 僕等は四人とも笑い出した。そこへ向うからながらみ取りが二人、(ながらみと言うのは螺の一種である。)魚籃をぶら下げて歩いて来た。
彼等は二人とも赤褌をしめた、筋骨の逞しい男だった。が、潮に濡れ光った姿はもの哀れと言うよりも見すぼらしかった。
Nさんは彼等とすれ違う時、ちょっと彼等の挨拶に答え、「風呂にお出で」と声をかけたりした。
「ああ言う商売もやり切れないな。」
 僕は何か僕自身もながらみ取りになり兼ねない気がした。
「ええ、全くやり切れませんよ。何しろ沖へ泳いで行っちゃ、何度も海の底へ潜るんですからね。」
「おまけに澪に流されたら、十中八九は助からないんだよ。」
 Hは弓の折れの杖を振り振り、いろいろ澪の話をした。大きい澪は渚から一里半も沖へついている、――そんなことも話にまじっていた。
「そら、Hさん、ありゃいつでしたかね、ながらみ取りの幽霊が出るって言ったのは?」
「去年――いや、おととしの秋だ。」
「ほんとうに出たの?」
 HさんはMに答える前にもう笑い声を洩らしていた。
「幽霊じゃなかったんです。しかし幽霊が出るって言ったのは磯っ臭い山のかげの卵塔場でしたし、
おまけにそのまたながらみ取りの死骸は蝦だらけになって上ったもんですから、誰でも始めのうちは真に受けなかったにしろ、気味悪がっていたことだけは確かなんです。
そのうちに海軍の兵曹上りの男が宵のうちから卵塔場に張りこんでいて、とうとう幽霊を見とどけたんですがね。
とっつかまえて見りゃ何のことはない。ただそのながらみ取りと夫婦約束をしていたこの町の達磨茶屋の女だったんです。
それでも一時は火が燃えるの人を呼ぶ声が聞えるのって、ずいぶん大騒ぎをしたもんですよ。」

64 :不明なデバイスさん:2019/09/06(金) 06:38:41.61 ID:hMFVHNJ2.net
「じゃ別段その女は人を嚇かす気で来ていたんじゃないの?」
「ええ、ただ毎晩十二時前後にながらみ取りの墓の前へ来ちゃ、ぼんやり立っていただけなんです。」
 Nさんの話はこう言う海辺にいかにもふさわしい喜劇だった。が、誰も笑うものはなかった。
のみならず皆なぜともなしに黙って足ばかり運んでいた。
「さあこの辺から引っ返すかな。」
 僕等はMのこう言った時、いつのまにかもう風の落ちた、人気のない渚を歩いていた。
あたりは広い砂の上にまだ千鳥の足跡さえかすかに見えるほど明るかった。
しかし海だけは見渡す限り、はるかに弧を描いた浪打ち際に一すじの水沫を残したまま、一面に黒ぐろと暮れかかっていた。
「じゃ失敬。」
「さようなら。」
 HやNさんに別れた後、僕等は格別急ぎもせず、冷びえした渚を引き返した。
渚には打ち寄せる浪の音のほかに時々澄み渡った蜩の声も僕等の耳へ伝わって来た。そ
れは少くとも三町は離れた松林に鳴いている蜩だった。
「おい、M!」
 僕はいつかMより五六歩あとに歩いていた。
「何だ?」
「僕等ももう東京へ引き上げようか?」
「うん、引き上げるのも悪くはないな。」
 それからMは気軽そうにティッペラリイの口笛を吹きはじめた。

65 :不明なデバイスさん:2019/09/07(土) 03:27:08.23 ID:q01ehe6i.net
 秀林院様(細川越中守忠興の夫人、秀林院殿華屋宗玉大姉はその法諡なり)のお果てなされ候次第のこと。
 一、石田治部少の乱の年、即ち慶長五年七月十日、わたくし父魚屋清左衛門、大阪玉造のお屋敷へ参り、
「かなりや」十羽、秀林院様へ献上仕り候。秀林院様はよろづ南蛮渡りをお好み遊ばされ候間、おん悦び斜めならず、
わたくしも面目を施し候。尤も御所持の御什器のうちには贋物も数かず有之、
この「かなりや」ほど確かなる品は一つも御所持御座なく候。
その節父の申し候は、涼風の立ち次第秀林院様へお暇を願ひ、
嫁入り致させ候べしとのことに御座候。
わたくしももはや三年あまり、御奉公致し居り候へども、秀林院様は少しもお優しきところ無之、賢女ぶらるることを第一となされ候へば、
お側に居り候ても、浮きたる話などは相成らず、兎角気のつまるばかりに候間、父の言葉を聞きし時は天へも昇る心地致し候。
この日も秀林院様の仰せられ候は、日本国の女の智慧浅きは横文字の本を読まぬゆゑのよし、
来世は必ず南蛮国の大名へお輿入れなさるべしと存じ上げ候。
 二、十一日、澄見と申す比丘尼、秀林院様へお目通り致し候。
この比丘尼は唯今城内へも取り入り、中々きけ者のよしに候へども、
以前は京の糸屋の後家にて、夫を六人も取り換へたるいたづら女とのことに御座候。わたくしは澄見の顔さへ見れば、
虫唾の走るほど厭になり候へども、秀林院様はさのみお嫌ひも遊ばされず
、時には彼是小半日もお話相手になさること有之、
その度にわたくしども奥女中はいづれも難渋仕り候。
これはまつたく秀林院様のお世辞を好まるる為に御座候。
たとへば澄見は秀林院様に、「いつもお美しいことでおりやる。
一定どこの殿御の目にも二十あまりに見えようず」などと、
まことしやかに御器量を褒め上げ候。なれども秀林院様の御器量はさのみ御美麗と申すほどにても無之、
殊におん鼻はちと高すぎ、
雀斑も少々お有りなされ候。のみならずお年は三十八ゆゑ、
如何に夜目遠目とは申せ、二十あまりにはお見えなさらず候。
 三、澄見のこの日参り候は、内々治部少かたより頼まれ候よしにて、
秀林院様のおん住居を城内へおん移し遊ばされ候やう、
お勧め申す為に御座候。秀林院様は御勘考の上、御返事なされ候べしと、澄見には御意なされ候へども、

66 :不明なデバイスさん:2019/09/08(日) 07:17:17.46 ID:LcEvFcO6.net
然れば澄見の下がり候後は「まりや」様の画像の前に、凡そ一刻に一度づつは「おらつしよ」と申すおん祈りを一心にお捧げ遊ばされ候。
何も序ゆゑ申し上げ候へども、秀林院様の「おらつしよ」は日本国の言葉にては無之、羅甸とやら申す南蛮国の言葉のよし、
わたくしどもの耳には唯「のす、のす」と聞え候間、その可笑しさをこらふること、一かたならぬ苦しみに御座候。
 四、十二日は別に変りたることも無之、唯朝より秀林院様の御機嫌、よろしからざるやうに見上候。
総じて御機嫌のよろしからざる時にはわたくしどもへはもとより、与一郎様(忠興の子、忠隆)の奥様へもお小言やらお厭味やら仰せられ候間、
誰もみな滅多にお側へは近づかぬことと致し居り候。けふも亦与一郎様の奥様へはお化粧のあまり濃すぎぬやう、
「えそぽ物語」とやらの中の孔雀の話をお引き合ひに出され、長ながと御談義有之候よし、みなみなお気の毒に存じ上げ候。
この奥様はお隣屋敷浮田中納言様の奥様の妹御に当らせられ、御利発とは少々申し兼ね候へども、御器量は如何なる名作の雛にも劣らぬほどに御座候。
 五、十三日、小笠原少斎(秀清)河北石見(一成)の両人、お台所まで参られ候。細川家にては男はもとより、
子供にても奥へ参ることはかなはざる御家法に候間、表の役人はお台所へ参られ、何ごとによらずわたくしどもに奥への取次を頼まるること、
久しきならはしと相成り居り候。これはみな三斎様(忠興)秀林院様、お二かたのおん焼餅より起りしことにて、
黒田家の森太兵衛などにも、さてこそ不自由なる御家法も候ものかなと笑はれしよしに御座候。なれども亦裏には裏と申すことも有之、さほど不自由は致し居らず候。
 六、少斎石見の両人、霜と申す女房を召し出され、こまごまと申され候は、この度急に治部少より、東へお立ちなされ候大名衆の人質をとられ候よし、
専ら風聞仕り候へども、如何仕るべく候や、秀林院様のお思召しのほども承りたしとのことに有之候。
その節、霜のわたくしに申し候は、「お留守居役の衆も手ぬるいことでおりやる。そのやうなことは澄見からをとつひの内に言上されたものを。
やれやれお取次御苦労な」とのことに御座候。尤もこれは珍しきことにても無之、いつも世上の噂などはお留守居役の耳よりも、

67 :不明なデバイスさん:2019/09/09(月) 00:40:40.18 ID:fD6fzgwv.net
尤もこれは珍しきことにても無之、いつも世上の噂などはお留守居役の耳よりも、
わたくしどもの耳へ先に入り候、少斎は唯律義なる老人、石見は武道一偏のわやく人に候間、
さもあるべき儀とは存じ候へども、兎角たび重なり候へば、わたくしどもを始め奥のものは「世上に隠れない」と
申す代りに「お留守居役さへ知つておりやる」と申すことに相成り居り候。
 七、霜は即ちその旨を秀林院様へ申し上げ候ところ、秀林院様の御意なされ候は、
治部少と三斎様とは兼ねがねおん仲悪しく候まま、定めし人質のとりはじめにはこの方へ参るならん、
万一さもなき節は他家の並もあるべきか、もし又一番に申し来り候はば、御返答如何遊ばされ候べきや。
少斎石見の両人、分別致し候やうにとのことに御座候。少斎石見の両人も分別致しかね候へばこそ、
御意をも伺ひし次第に候へば、秀林院様のおん言葉は見当違ひには御座候へども霜も御主人の御威光には勝たれず、
その通り両人へ申し渡し候。霜のお台所へ下がり候後、秀林院様は又また「まりや」様の画像の前に「のす、のす」をお唱へ遊ばされ、
梅と申す新参の女房、思はず笑ひ出し候へば、以ての外のことなりとさんざん御折檻を蒙り候。
 八、少斎石見の両人は秀林院様の御意を伺ひ、いづれも当惑仕り候へども、やがて霜に申され候は、
治部少かたより右の次第を申し来り候とも、与一郎様与五郎様(忠興の子、興秋)のお二かたは東へお立ちなされたり、
内記様(同上、忠利)も亦唯今は江戸人質に御座候間、人質に出で候はん人、当お屋敷には一人も無之候へば、
所詮は出し申すことなるまじくと返答仕るべし、なほ又是非ともと申し候はば、田辺の城(舞鶴)へ申し遣はし、
幽斎様(忠興の父、藤孝)より御指図を仰ぎ候まま、それ迄待ち候へと挨拶仕るべし、この儀は如何候べきと申され候。
秀林院様の仰せには分別致し候やうにと申し渡され候へども、少斎石見両人の言葉に毛すぢほどの分別も有之候や。
まづ老功の侍とは申さず、人並みの分別ある侍ならば、たとひ田辺の城へなりとも秀林院様をお落し申し、
その次には又わたくしどもにも思ひ思ひに姿を隠させ、最後に両人のお留守居役だけ覚悟仕るべき場合に御座候。

68 :不明なデバイスさん:2019/09/09(月) 23:47:19.61 ID:U6CeOT3D.net
 
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69 :不明なデバイスさん:2019/09/10(火) 00:43:12.64 ID:IhiBmCYg.net
一人も無之候へば、出し申すことなるまじくなどとは一も二もなき喧嘩腰にて、側杖を打たるるわたくしどもこそ迷惑千万に存じ候。
 九、霜は又右の次第を秀林院様へ申し上げ候ところ、秀林院様は御返事も遊ばされず、
唯お口のうちに「のす、のす」とのみお唱へなされ居り候へども、漸くさりげなきおん気色に直られ、
一段然るべしと御意なされ候。如何さままだお留守居役よりお落し奉らんとも申されぬうちに、
落せと仰せられ候訣には参り兼ね候儀ゆゑ、さだめし御心中には少斎石見の無分別なる申し条をお恨み遊ばされしことと存じ上げ候。
且は御機嫌もこの時より引きつづき甚だよろしからず、ことごとにわたくしどもをお叱りなされ、
又お叱りなさるる度に「えそぽ物語」とやらをお読み聞かせ下され、誰はこの蛙、彼はこの狼などと仰せられ候間、
みなみな人質に参るよりも難渋なる思ひを致し候。殊にわたくしは蝸牛にも、鴉にも、豚にも、亀の子にも、棕梠にも、
犬にも、蝮にも、野牛にも、病人にも似かよひ候よし、くやしきお小言を蒙り候こと、末代迄も忘れ難く候。
 十、十四日には又澄見参り、人質の儀を申し出し候。秀林院様御意なされ候は、三斎様のお許し無之うちは、如何やうのこと候とも、
人質に出で候儀には同心仕るまじくと仰せられ候。然れば澄見申し候は、成程三斎様の御意見を重んぜられ候こと、
尤も賢女には候べし。なれどもこれは細川家のおん大事につき、たとひ城内へはお出なされずとも、お隣屋敷浮田中納言様迄入らせらるべきか。
浮田中納言様の奥様は与一郎様と御姉妹の間がらゆゑ、その分のことは三斎様にもよもやおん咎めなされまじく、
左様遊ばされ候へとのことに御座候。澄見はわたくし大嫌ひの狸婆には候へども、澄見の申し候ことは一理ありと存じ候。
お隣屋敷浮田中納言様へお移り遊ばされ候はば、第一に世間の名聞もよろしく、第二にわたくしどもの命も無事にて、この上の妙案は有之まじく候。
 十一、然るに秀林院様御意なされ候は、如何にも浮田中納言殿は御一門のうちには候へども、これも治部少と一味のよし、
兼ねがね承り及び候間、それ迄参り候ても人質は人質に候まま、同心致し難くと仰せられ候。澄見はなほも押し返し、
いろいろ口説き立て候へども、一向に御承引遊ばされず、遂に澄見の妙案も水の泡と消え果て申し候。その節も亦秀林院様は孔子とやら

70 :不明なデバイスさん:2019/09/11(水) 05:57:24.55 ID:XgezDCfv.net
十二、この日の大凶時、霜は御庭前の松の梢へ金色の十字架の天下るさまを夢のやうに眺め候よし、
如何なる凶事の前兆にやと悲しげにわたくしへ話し申し候。尤も霜は近眼の上、日頃みなみなになぶらるる臆病者に御座候間、
明星を十字架とも見違へ候や、覚束なき限りと存じ候。
 十三、十五日にも亦澄見参り、きのふと同じことを申し上げ候。秀林院様御意なされ候は、たとひ何度申され候とも、
覚悟は変るまじ、と仰せられ候。然れば澄見も立腹致し候や、御前を退き候みぎり、「御心痛のほどもさぞかしでおぢやらう。
どうやらお顔も四十あまりに見ゆる」と申し候。秀林院様にも一かたならず御立腹遊ばされ、以後は澄見に目通り無用と達し候へと仰せられ候。
なほ又この日も一刻置きに「おらつしよ」をお唱へ遊ばされ候へども、内証にてのお掛合ひも愈手切と相成り候間、みなみな安き心もなく、梅さへ笑はずに控へ居り候。
 十四、この日は又河北石見、稲富伊賀(祐直)と口論致され候よし、伊賀は砲術の上手につき、他家にも弟子の衆少からず、
何かと評判よろしく候まま、少斎石見などは嫉きことに思はれ、兎角口論も致され勝ちとのことに御座候。
 十五、この日の夜半、霜は夢に打手のかかるを見、肝を冷やし候よし、大声に何か呼ばはりながら、お廊下を四五間走りまはり候。
 十六、十六日巳の刻頃、少斎石見の両人、再び霜に申され候は、唯今治部少かたより表向きの使参り、
是非とも秀林院様をおん渡し候へ、もしおん渡し候はずば、押し掛けて取り候はんと申し候間、さりとは我儘なる申し条も候ものかな、
この上は我等腹を切り候とも、おん渡し仕るまじくと申し遣はし候。然れば秀林院様にも御覚悟遊ばされたくとのことに有之候。
その節、生憎少斎は抜け歯を煩はれ居り候まま、石見に口上を頼まれ候よし、又石見は立腹の余り、霜をも打ち果すかと見えられ候よし、いづれも霜の物語に御座候。
 十七、秀林院様は霜より仔細を聞こし召され、直ちに与一郎様の奥様とお内談に相成り候。後に承り候へば、
与一郎様の奥様にも御生害をお勧めに相成り候よし、何ともお傷しく存じ上げ候。総じてこの度の大変はやむを得ぬ仕儀とは申しながら、
第一にはお留守居役の無分別よりことを破り、第二には又秀林院様御自身のお気性より御最期を早められ候も同然の儀に御座候。

71 :不明なデバイスさん:2019/09/12(木) 00:46:18.64 ID:WLarNOTK.net
 信子は女子大学にゐた時から、才媛の名声を担つてゐた。彼女が早晩作家として文壇に打つて出る事は、殆誰も疑はなかつた。
中には彼女が在学中、既に三百何枚かの自叙伝体小説を書き上げたなどと吹聴して歩くものもあつた。
が、学校を卒業して見ると、まだ女学校も出てゐない妹の照子と彼女とを抱へて、後家を立て通して来た母の手前も、
さうは我儘を云はれない、複雑な事情もないではなかつた。そこで彼女は創作を始める前に、まづ世間の習慣通り、
縁談からきめてかかるべく余儀なくされた。
 彼女には俊吉と云ふ従兄があつた。彼は当時まだ大学の文科に籍を置いてゐたが、やはり将来は作家仲間に身を投ずる意志があるらしかつた。
信子はこの従兄の大学生と、昔から親しく往来してゐた。それが互に文学と云ふ共通の話題が出来てからは、愈親しみが増したやうであつた。
唯、彼は信子と違つて、当世流行のトルストイズムなどには一向敬意を表さなかつた。さうして始終フランス仕込みの皮肉や警句ばかり並べてゐた。
かう云ふ俊吉の冷笑的な態度は、時々万事真面目な信子を怒らせてしまふ事があつた。が、彼女は怒りながらも俊吉の皮肉や警句の中に、
何か軽蔑出来ないものを感じない訳には行かなかつた。
 だから彼女は在学中も、彼と一しよに展覧会や音楽会へ行く事が稀ではなかつた。尤も大抵そんな時には、妹の照子も同伴であつた。
彼等三人は行きも返りも、気兼ねなく笑つたり話したりした。が、妹の照子だけは、時々話の圏外へ置きざりにされる事もあつた。
それでも照子は子供らしく、飾窓の中のパラソルや絹のシヨオルを覗き歩いて、格別閑却された事を不平に思つてもゐないらしかつた。
信子はしかしそれに気がつくと、必話頭を転換して、すぐに又元の通り妹にも口をきかせようとした。その癖まづ照子を忘れるものは、
何時も信子自身であつた。俊吉はすべてに無頓着なのか、不相変気の利いた冗談ばかり投げつけながら、
目まぐるしい往来の人通りの中を、大股にゆつくり歩いて行つた。……
 信子と従兄との間がらは、勿論誰の眼に見ても、来るべき彼等の結婚を予想させるのに十分であつた。
同窓たちは彼女の未来をてんでに羨んだり妬んだりした。殊に俊吉を知らないものは、(滑稽と云ふより外はないが、)一層これが甚しかつた。

72 :不明なデバイスさん:2019/09/13(金) 01:27:35.06 ID:roIzIB+Z.net
信子も亦一方では彼等の推測を打ち消しながら、他方ではその確な事をそれとなく故意に仄かせたりした。
従つて同窓たちの頭の中には、彼等が学校を出るまでの間に、何時か彼女と俊吉との姿が、
恰も新婦新郎の写真の如く、一しよにはつきり焼きつけられてゐた。
 所が学校を卒業すると、信子は彼等の予期に反して、大阪の或商事会社へ近頃勤務する事になつた、
高商出身の青年と、突然結婚してしまつた。さうして式後二三日してから、新夫と一しよに勤め先きの大阪へ向けて立つてしまつた。
その時中央停車場へ見送りに行つたものの話によると、
信子は何時もと変りなく、晴れ晴れした微笑を浮べながら、
ともすれば涙を落し勝ちな妹の照子をいろいろと慰めてゐたと云ふ事であつた。
 同窓たちは皆不思議がつた。その不思議がる心の中には、妙に嬉しい感情と、前とは全然違つた意味で妬ましい感情とが交つてゐた。
或者は彼女を信頼して、すべてを母親の意志に帰した。
又或ものは彼女を疑つて、心がはりがしたとも云ひふらした。
が、それらの解釈が結局想像に過ぎない事は、彼
等自身さへ知らない訳ではなかつた。彼女はなぜ俊吉と結婚しなかつたか? 
彼等はその後暫くの間、よるとさはると重大らしく、必この疑問を話題にした。さうして彼是二月ばかり経つと――全く信子を忘れてしまつた。
勿論彼女が書く筈だつた長篇小説の噂なぞも。
 信子はその間に大阪の郊外へ、幸福なるべき新家庭をつくつた。
彼等の家はその界隈でも最も閑静な松林にあつた。
松脂の匂と日の光と、――それが何時でも夫の留守は、
二階建の新しい借家の中に、活き活きした沈黙を領してゐた。
信子はさう云ふ寂しい午後、時々理由もなく気が沈むと、
きつと針箱の引出しを開けては、その底に畳んでしまつてある桃色の書簡箋をひろげて見た、
書簡箋の上にはこんな事が、細々とペンで書いてあつた。――もう今日かぎり御姉様と御一しよにゐる事が出来ないと思ふと、
これを書いてゐる間でさへ、止め度なく涙が溢れて来ます。
御姉様。どうか、どうか私を御赦し下さい。照子は勿体ない御姉様の犠牲の前に、何と申し上げて好いかもわからずに居ります。

73 :不明なデバイスさん:2019/09/14(土) 10:34:48.33 ID:lEWW43S2.net
「御姉様は私の為に、今度の御縁談を御きめになりました。
さうではないと仰有つても、私にはよくわかつて居ります。
何時ぞや御一しよに帝劇を見物した晩、御姉様は私に俊さんは好きかと御尋きになりました。それから又好きならば、
御姉様がきつと骨を折るから、俊さんの所へ行けとも仰有いました。
あの時もう御姉様は、私が俊さんに差上げる筈の手紙を読んでいらしつたのでせう。
あの手紙がなくなつた時、ほんたうに私は御姉様を御恨めしく思ひました。
(御免遊ばせ。この事だけでも私はどの位申し訳がないかわかりません。)
ですからその晩も私には、御姉様の親切な御言葉も、
皮肉のやうな気さへ致しました。私が怒つて御返事らしい御返事も碌に致さなかつた事は、もちろん御忘れになりもなさりますまい。
けれどもあれから二三日経つて、御姉様の御縁談が急にきまつてしまつた時、私はそれこそ死んででも、
御詫び[#「御詫び」は底本では「御詑び」]をしようかと思ひまし
御姉様も俊さんが御好きなのでございますもの。
(御隠しになつてはいや。私はよく存じて居りましてよ。)私の事さへ御かまひにならなければ、
きつと御自分が俊さんの所へいらしつたのに違ひございません。
それでも御姉様は私に、俊さんなぞは思つてゐないと、
何度も繰返して仰有いました。さうしてとうとう心にもない御結婚をなすつて御しまひになりました
。私の大事な御姉様。私が今日鶏を抱いて来て、大阪へいらつしやる御姉様に、
御挨拶をなさいと申した事をまだ覚えていらしつて? 私は飼つてゐる鶏にも、
私と一しよに御姉様へ御詫び[#「御詫び」は底本では「御詑び」]を申して貰ひたかつたの。
さうしたら、何にも御存知ない御母様まで御泣きになりましたのね。
「御姉様。もう明日は大阪へいらしつて御しまひなさるでせう。
けれどもどうか何時までも、御姉様の照子を見捨てずに頂戴、
照子は毎朝鶏に餌をやりながら、御姉様の事を思ひ出して、
誰にも知れず泣いてゐます。……」
 信子はこの少女らしい手紙を読む毎に、必涙が滲んで来た。
殊に中央停車場から汽車に乗らうとする間際、
そつとこの手紙を彼女に渡した照子の姿を思ひ出すと、
何とも云はれずにいぢらしかつた。が、彼女の結婚は果して妹の想像通り

74 :不明なデバイスさん:2019/09/15(日) 14:45:15.09 ID:2YodyEt/.net
さう疑を挾む事は、涙の後の彼女の心へ、重苦しい気持ちを拡げ勝ちであつた。
信子はこの重苦しさを避ける為に、大抵はぢつと快い感傷の中に浸つてゐた。
そのうちに外の松林へ一面に当つた日の光が、だんだん黄ばんだ暮方の色に変つて行くのを眺めながら。
結婚後彼是三月ばかりは、あらゆる新婚の夫婦の如く、彼等も亦幸福な日を送つた。
 夫は何処か女性的な、口数を利かない人物であつた。
それが毎日会社から帰つて来ると、必晩飯後の何時間かは、
信子と一しよに過す事にしてゐた。信子は編物の針を動かしながら、
近頃世間に騒がれてゐる小説や戯曲の話などもした。
その話の中には時によると、
基督教の匂のする女子大学趣味の人生観が織りこまれてゐる事もあつた。
夫は晩酌の頬を赤らめた儘、
読みかけた夕刊を膝へのせて、珍しさうに耳を傾けてゐた。
が、彼自身の意見らしいものは、一言も加へた事がなかつた。
 彼等は又殆日曜毎に、大阪やその近郊の遊覧地へ気散じな一日を暮しに行つた。
信子は汽車電車へ乗る度に、何処でも飲食する事を憚らない関西人が皆卑しく見えた。
それだけおとなしい夫の態度が、格段に上品なのを嬉しく感じた。
実際身綺麗な夫の姿は、そう云ふ人中に交つてゐると、帽子からも、背広からも、
或は又赤皮の編上げからも、化粧石鹸の匂に似た、
一種清新な雰囲気を放散させてゐるやうであつた。
殊に夏の休暇中、舞子まで足を延した時には、
同じ茶屋に来合せた夫の同僚たちに比べて見て、
一層誇りがましいやうな心もちがせずにはゐられなかつた。
が、夫はその下卑た同僚たちに、存外親しみを持つてゐるらしかつた。
 その内に信子は長い間、捨ててあつた創作を思ひ出した。
そこで夫の留守の内だけ、
一二時間づつ机に向ふ事にした。夫はその話を聞くと、「愈女流作家になるかね。」と云つて、
やさしい口もとに薄笑ひを見せた。
しかし机には向ふにしても、思ひの外ペンは進まなかつた。
彼女はぼんやり頬杖をついて、炎天の松林の蝉の声に、
我知れず耳を傾けてゐる彼女自身を見出し勝ちであつた。

75 :不明なデバイスさん:2019/09/16(月) 02:40:00.90 ID:WIcEuI26.net
 所が残暑が初秋へ振り変らうとする時分、
夫は或日会社の出がけに、汗じみた襟を取変へようとした。
が、生憎襟は一本残らず洗濯屋の手に渡つてゐた。
夫は日頃身綺麗なだけに、不快らしく顔を曇らせた。
さうしてズボン吊を掛けながら、「小説ばかり書いてゐちや困る。」と何時になく厭味を云つた。
信子は黙つて眼を伏せて、上衣の埃を払つてゐた。
 それから二三日過ぎた或夜、夫は夕刊に出てゐた食糧問題から、
月々の経費をもう少し軽減出来ないものかと云ひ出した。
「お前だつて何時までも女学生ぢやあるまいし。」
――そんな事も口へ出した。信子は気のない返事をしながら、夫の襟飾の絽刺しをしてゐた。
すると夫は意外な位執拗に、「その襟飾にしてもさ、
買ふ方が反つて安くつくぢやないか。」と、やはりねちねちした調子で云つた。
彼女は猶更口が利けなくなつた。夫もしまひには白けた顔をして、
つまらなさうに商売向きの雑誌か何かばかり読んでゐた。
が、寝室の電燈を消してから、信子は夫に背を向けた儘、「もう小説なんぞ書きません。」と、囁くやうな声で云つた。
夫はそれでも黙つてゐた。暫くして彼女は、同じ言葉を前よりもかすかに繰返した。
それから間もなく泣く声が洩れた。
夫は二言三言彼女を叱つた。その後でも彼女の啜泣きは、
まだ絶え絶えに聞えてゐた。が、信子は何時の間にか、しつかりと夫にすがつてゐた。……
 翌日彼等は又元の通り、仲の好い夫婦に返つてゐた。
 と思ふと今度は十二時過ぎても、まだ夫が会社から帰つて来ない晩があつた。
しかも漸く帰つて来ると、雨外套も一人では脱げない程、酒臭い匂を呼吸してゐた。
信子は眉をひそめながら、甲斐甲斐しく夫に着換へさせた。夫はそれにも関らず、まはらない舌で皮肉さへ云つた。
「今夜は僕が帰らなかつたから、余つ程小説が捗取つたらう。」――さう云ふ言葉が、何度となく女のやうな口から出た。
彼女はその晩床にはいると、思はず涙がほろほろ落ちた。
こんな処を照子が見たら、どんなに一しよに泣いてくれるであらう。
照子。照子。私が便りに思ふのは、たつたお前一人ぎりだ。
――信子は度々心の中でかう妹に呼びかけながら、夫の酒臭い寝息に苦しまされて、
殆夜中まんじりともせずに、寝返りばかり打つてゐた。

76 :不明なデバイスさん:2019/09/16(月) 08:20:49.47 ID:jlYc4sIn.net
尼のZ120BW 5月頃から1300円前後なんだな
前は1500円ぐらいだったが安くなってる

77 :不明なデバイスさん:2019/09/16(月) 11:33:36.43 ID:qr5Oix0T.net
クリペブV2のセールマダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

78 :不明なデバイスさん:2019/09/17(火) 13:45:34.57 ID:7LCd3M/o.net
 所が残暑が初秋へ振り変らうとする時分、夫は或日会社の出がけに、
汗じみた襟を取変へようとした。が、生憎襟は一本残らず洗濯屋の手に渡つてゐた。
夫は日頃身綺麗なだけに、不快らしく顔を曇らせた。さうしてズボン吊を掛けながら、
「小説ばかり書いてゐちや困る。」と何時になく厭味を云つた。信子は黙つて眼を伏せて、上衣の埃を払つてゐた。
 それから二三日過ぎた或夜、夫は夕刊に出てゐた食糧問題から、
月々の経費をもう少し軽減出来ないものかと云ひ出した。
「お前だつて何時までも女学生ぢやあるまいし。」――そんな事も口へ出した。
信子は気のない返事をしながら、夫の襟飾の絽刺しをしてゐた。すると夫は意外な位執拗に、
「その襟飾にしてもさ、買ふ方が反つて安くつくぢやないか。」と、やはりねちねちした調子で云つた。
彼女は猶更口が利けなくなつた。夫もしまひには白けた顔をして、
つまらなさうに商売向きの雑誌か何かばかり読んでゐた。が、寝室の電燈を消してから、
信子は夫に背を向けた儘、「もう小説なんぞ書きません。」と、囁くやうな声で云つた。夫はそれでも黙つてゐた。
暫くして彼女は、同じ言葉を前よりもかすかに繰返した。
それから間もなく泣く声が洩れた。夫は二言三言彼女を叱つた。その後でも彼女の啜泣きは、
まだ絶え絶えに聞えてゐた。が、信子は何時の間にか、しつかりと夫にすがつてゐた。……
 翌日彼等は又元の通り、仲の好い夫婦に返つてゐた。
 と思ふと今度は十二時過ぎても、まだ夫が会社から帰つて来ない晩があつた。
しかも漸く帰つて来ると、雨外套も一人では脱げない程、酒臭い匂を呼吸してゐた。
信子は眉をひそめながら、甲斐甲斐しく夫に着換へさせた。夫はそれにも関らず、
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79 :不明なデバイスさん:2019/09/17(火) 14:27:47.41 ID:xPV8460U.net
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80 :不明なデバイスさん:2019/09/17(火) 16:25:05.81 ID:WXf6k2fS.net
V2の8Wって必要?
ノーマルの4.4Wでは不満な人がいるって事か?

81 :不明なデバイスさん:2019/09/17(火) 16:58:14.54 ID:Q05vRJfO.net
>>79
価格
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82 :不明なデバイスさん:2019/09/18(水) 00:02:43.22 ID:wV83LBXt.net
クリペブノーマル届いたけど
中音域はまあまあ、低音域はエフェクター通した感じの不自然さで
(ウッドベースの元音がエレキベース風味になる感じ)
ハイハットあたりの高音域はやけに
こもってる気がするんだけど
たまたま外れ引いたのか、二千円に期待しすぎだったのか

83 :不明なデバイスさん:2019/09/18(水) 09:42:26.59 ID:7OuCVcIk.net
>389 >>17
>>518 >>28
>>239 >>287
華やかなパーティーの席は、決して嫌いではないけれど、そこに集まる人間たちはあまり好きになれない。きらびやかに飾り立てた彼らの姿が、虚飾と傲慢の塊にしか見えないからだろうか。
世間の目には自分も彼らと同じ人種として映っているのかと思うと、少し憂鬱になってくる。
「――どうしたんだい、ジェニー?」
 ついもれてしまった溜息を聞きつけ、香水臭いとびきりの傲慢さが不躾に顔を寄せてきた。
「別に何でもないわ」
 すぐさまそつのない笑顔を作り、ずうずうしく肩に伸びてこようとしていた男の腕からすり抜ける。男がつけている香水や着ている服は、どれもこれも一流品には違いないが、本人の品性がすべてを台ナシにしていた。
 夕方から始まったガーデンパーティーは、広い庭をあざやかにライトアップし、いつ果てるともなく続いている。イギリス政財界の大物ばかりが顔を揃える中、
人々の輪から少し離れた池のほとりの東屋にジェニーをさそってやってきた白いタキシードの優男は、多少は見られるという程度のルックスと両親の財力を鼻にかけた、この屋敷のいけすかない次男坊だった。

ジェニーとしては、人間としてほとんど中身のないボンボンの相手などしたくはないのだが、急用で出席できなくなった両親の代理として来ている以上、それなりに愛想を見せなければならなかった。
 もっとも、ジェニーにはもうひとつ別の目的もあったのだが。

「これでもぼくはサバットをやっていてね。……判るかい、サバット?」
 何を思ったのか、優男が急にそんなことをいい出した。
 サバットとはフランス式キックボクシングのことで、もちろんジェニーはそれをよく知っていたが、とりあえず知らないふりをした。
義賊集団リーリンナイツの頭目B.ジェニーはそれを知っていてもかまわないが、今ここにいるのは、イギリス社交界に咲いた大輪の薔薇の花、バーン家令嬢ミス・ジェニーなのである。

84 :不明なデバイスさん:2019/09/18(水) 11:10:39.57 ID:NCfGMY2J.net
>>82
50時間や100時間は鳴らしてる?
スピーカーの箱出しレビューほど無意味な物は無いぞ

85 :不明なデバイスさん:2019/09/18(水) 22:27:28.40 ID:f/whm4AU.net
>>82
そんなもんだよ。
2000円としてみれば悪くないってだけで、
安物BTスピーカーよりはマシって程度でしかない。

86 :不明なデバイスさん:2019/09/19(木) 15:30:40.91 ID:VAGbC+EI.net
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87 :不明なデバイスさん:2019/09/20(金) 00:15:42.83 ID:DyPN6y7i.net
>>518 >>28
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88 :不明なデバイスさん:2019/09/20(金) 19:36:13.63 ID:785bid0N.net
>>82の書き込み前にも見た気がする
同じ人か?

89 :不明なデバイスさん:2019/09/21(土) 01:11:10.36 ID:wpfT3Bs0.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

90 :不明なデバイスさん:2019/09/22(日) 00:20:20.35 ID:NVhTnxje.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

91 :不明なデバイスさん:2019/09/22(日) 18:52:32.73 ID:2fhEyzEy.net
V2来たのか

92 :不明なデバイスさん:2019/09/23(月) 01:24:17.01 ID:cv4dhg7P.net
http://imgur.com/26dUkJI.jpg
クリペブ1,680円。

93 :不明なデバイスさん:2019/09/23(月) 14:29:58.57 ID:Fzg8Ezmt.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

94 :不明なデバイスさん:2019/09/24(火) 00:47:27.60 ID:QkY9TkZD.net
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95 :不明なデバイスさん:2019/09/25(水) 00:37:45.08 ID:9NjeBXru.net
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>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

96 :不明なデバイスさん:2019/09/26(木) 00:41:05.20 ID:oO9a16be.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

97 :不明なデバイスさん:2019/09/26(木) 17:35:42.08 ID:uG6o0dRF.net
Creative Pebble V2
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98 :不明なデバイスさん:2019/09/26(木) 17:40:09.25 ID:G/uCJFLK.net
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99 :不明なデバイスさん:2019/09/27(金) 00:09:18.55 ID:h9b9Zm4f.net
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>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」 
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

100 :不明なデバイスさん:2019/09/28(土) 14:20:33.39 ID:PCeCyAi/.net
6
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1
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101 :不明なデバイスさん:2019/09/30(月) 02:22:38.57 ID:VffuAyH5.net
新製品もないしオワコン感のジャンル?

102 :不明なデバイスさん:2019/09/30(月) 02:24:48.49 ID:VffuAyH5.net
BOSEの3・2・1?とかコンパニオン5とかがちょい流行ってたころ(10年以上前)が
このジャンルの絶頂期で以後衰退か。

103 :不明なデバイスさん:2019/09/30(月) 02:26:04.82 ID:VffuAyH5.net
特に2.1chスピーカーの話ね

104 :不明なデバイスさん:2019/09/30(月) 03:54:29.34 ID:K38haPfj.net
>>2
>>3>>>4>>1001
6
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105 :不明なデバイスさん:2019/09/30(月) 06:09:27.82 ID:5YaZ8/ZB.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」 
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

106 :不明なデバイスさん:2019/09/30(月) 06:35:52.21 ID:MQPzFi0S.net
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107 :不明なデバイスさん:2019/09/30(月) 10:44:15.31 ID:0uM5ZSkP.net
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108 :不明なデバイスさん:2019/09/30(月) 19:38:08.14 ID:3db1qbR2.net
PC用にスピーカーを買おうと思っているのですが
5千円位までのスピーカーだと2.1chにするメリットはありますか?

109 :不明なデバイスさん:2019/09/30(月) 20:47:38.29 ID:zZ5GZyvk.net
鳴らす環境次第でしょ

110 :不明なデバイスさん:2019/09/30(月) 21:57:16.07 ID:aostAzE9.net
メリット
低音のドスドスが楽しめる

デメリット
防音が効いてないと近所の住民に殺される

111 :不明なデバイスさん:2019/09/30(月) 23:48:46.99 ID:xsHJAk2x.net
まだ殺されてません

これからですかね?

112 :不明なデバイスさん:2019/10/01(火) 00:01:42.76 ID:OExdWGkm.net
即死だったら良いけど
硫酸かけられて失明に全身火傷で皮膚移植20年で50回とか嫌だなー

113 :不明なデバイスさん:2019/10/01(火) 12:14:06.10 ID:UhMCUz8q.net
>>108
マイナーだがHiVi M10をおすすめする
今ならアマでクーポン出てるから5千切ってる
これを使ったことはないけどHiViは自作用のスピーカーユニットを売っててコスパが良いとそれなりに評価されてるしデザインも良い

114 :不明なデバイスさん:2019/10/01(火) 12:34:09.29 ID:ylYUXvTO.net
三枚ディスプレイ並べてるから背の低いのが欲しいけどなんかいいのない?
いまのところPebbleV1が第一候補だけど

115 :不明なデバイスさん:2019/10/01(火) 14:20:58.05 ID:TsP/xF18.net
お前らsoundcore2使ってないのかよ
評価見てこい
しょんべんちびるから

116 :不明なデバイスさん:2019/10/01(火) 15:30:42.65 ID:OExdWGkm.net
>>114
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117 :不明なデバイスさん:2019/10/01(火) 23:09:27.65 ID:aKQiGFUc.net
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118 :不明なデバイスさん:2019/10/02(水) 01:32:47.07 ID:K+BmJYro.net
>>114
>>2
>>3>>>4
>>100
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119 :不明なデバイスさん:2019/10/02(水) 22:49:28.04 ID:FMSG1l6g.net
Jペブを超える物はまだか

120 :不明なデバイスさん:2019/10/03(木) 01:01:12.03 ID:SWWCvh5k.net
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124 :不明なデバイスさん:2019/10/03(木) 17:42:37.06 ID:4IvtH7rx.net
>>119
サムスン社謹製のJBL Pebblesがそんなに好きなの?

125 :不明なデバイスさん:2019/10/04(金) 22:01:27.13 ID:DRCJLXhu.net
やらせレビューで成り上がった元祖がANKERとかなんだよな
それを真似て雨後の筍のようにブランド名だけ変えた中華のOEM品だらけになっとる
ワイヤレスイヤフォンなんか最たるもの

126 :不明なデバイスさん:2019/10/05(土) 00:11:38.93 ID:jAMppzgF.net
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127 :不明なデバイスさん:2019/10/05(土) 07:44:39.69 ID:Ic+X1TkJ.net
Jペブのいいところはクリアな低音が出るところだな
ドンシャリ気味なのが欠点

128 :不明なデバイスさん:2019/10/06(日) 17:52:48.82 ID:qqbL9+dl.net
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132 :不明なデバイスさん:2019/10/09(水) 01:22:22.08 ID:7b26IcVA.net
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133 :不明なデバイスさん:2019/10/10(木) 01:22:54.78 ID:TVLc2qra.net
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134 :不明なデバイスさん:2019/10/10(木) 13:41:46.73 ID:hd1gQyD+.net
今ロジクールz523というスピーカー使ってますが、片方のスピーカーからノイズが出てまして、ここから乗り換えるのにオススメありますか。

135 :不明なデバイスさん:2019/10/10(木) 18:28:08.81 ID:6spCuA32.net
>>134
教える側の人がロジクールz523とやらについて調べて
近い機種を提案しなきゃならないの?
お前何様?
テンプレから候補を探す事すらしないつもり?

136 :不明なデバイスさん:2019/10/10(木) 19:13:55.24 ID:BJk13jU7.net
こ、こわーい

137 :不明なデバイスさん:2019/10/10(木) 21:36:25.61 ID:LBEoVmFv.net
(´・ω・`)・ω・`) キャー
/  つ⊂  \  怖いー

138 :不明なデバイスさん:2019/10/10(木) 21:43:57.15 ID:hd1gQyD+.net
>>135
いや、、スピーカー選び等初めてだったので詳しい方の意見等聞けるかもと思いました。気を悪くされたのなら取り消します。

139 :不明なデバイスさん:2019/10/11(金) 02:23:45.24 ID:ogyjfy5O.net
二度と来んなクズ

140 :不明なデバイスさん:2019/10/11(金) 02:27:33.94 ID:OC439Wcn.net
>>138
荒らしが住み着いてるこんなとこじゃなくてワッチョイ付きの方で聞いた方がいいよ
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/hard/1541507315/

141 :不明なデバイスさん:2019/10/12(土) 17:49:02.26 ID:GRJED1lq.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

142 :不明なデバイスさん:2019/10/14(月) 00:14:27.58 ID:4PCGLG0e.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、 
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

143 ::2019/10/15(Tue) 00:44:11 ID:Z9RtDOdP.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」 
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、 
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
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144 :不明なデバイスさん:2019/10/16(水) 04:09:38.53 ID:LN8MzVVv.net
>>2
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「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか?  
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
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「惚れたかね?」 
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「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――」
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小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、 
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145 :不明なデバイスさん:2019/10/17(木) 00:35:34.53 ID:vtMhhjxm.net
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「しかしあの女は面白いやつだ。」
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146 :不明なデバイスさん:2019/10/18(金) 05:54:39.75 ID:3tW3oE0c.net
>>2
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慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
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「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
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「へええ、じゃあの若槻という人は、――」 
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>>549
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148 :不明なデバイスさん:2019/10/20(日) 02:01:46.67 ID:r/BBtnQf.net
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>>100
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「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

149 :不明なデバイスさん:2019/10/21(月) 05:18:50.74 ID:hrBLZMUy.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか?  
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」 
「僕の中学時代の同窓なんだ。」 
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」 
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、 
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。 
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

150 :不明なデバイスさん:2019/10/22(火) 00:40:18 ID:JjjtmUEB.net
元々家にある適当な液晶テレビと
fire棒、3千円ぐらいの2.1chスピーカーでだいたい家のエンタメ環境は事足りる
偉い人にはそれがわからんとです
ってじいちゃんが言ってた

151 :不明なデバイスさん:2019/10/22(火) 01:15:49 ID:GKr1XhkP.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

152 :不明なデバイスさん:2019/10/23(水) 05:37:40.42 ID:Q6Z1KpxL.net
>>2
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「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても、
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

153 :不明なデバイスさん:2019/10/26(土) 01:57:23 ID:xcURKzOp.net
ここ荒らしてるのは
ワッチョイ付を先に立てたのに
あとからワッチョイなしスレ(ここ)を立てられて怒った人だろうな
でもそもそもワッチョイスレはすでに立てられて放置されてたのがあったわけだよね

154 :不明なデバイスさん:2019/10/26(土) 05:34:20 ID:RRers918.net
>>2
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>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――」
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

155 :不明なデバイスさん:2019/10/26(土) 06:45:05 ID:vZLU5iDD.net
>>153
運営の言い分は
ワッチョイ無しスレと
ワッチョイ付きスレは
「別スレッド扱い」
と言ってる

なので「ワッチョイ無しスレ」の次スレは「ワッチョイ無しスレ」が大原則
それを知らずに
「ワッチョイ付きスレ」の存在を確認せずに
「ワッチョイ無しスレ」の次スレに「ワッチョイ付きスレ」を建てたのが間違いの元

156 :不明なデバイスさん:2019/10/26(土) 10:45:38.78 ID:WlI75Yfi.net
その運営様がちゃんとコピペ荒らしを規制してくれればいいんだがな

157 :不明なデバイスさん:2019/10/27(日) 02:28:56.33 ID:0oTYPvKr.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら、
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

158 :不明なデバイスさん:2019/10/27(日) 05:37:06 ID:3ji2qOgm.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

159 :不明なデバイスさん:2019/10/29(火) 00:07:53.99 ID:sDrgPFwt.net
>>2
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>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした。
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

160 :不明なデバイスさん:2019/10/29(火) 09:48:20.91 ID:qEhqcClZ.net
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>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

161 :不明なデバイスさん:2019/10/30(水) 10:07:07.41 ID:1DH9n8Ko.net
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「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

162 :不明なデバイスさん:2019/10/31(木) 15:11:11.85 ID:GGcmkdNg.net
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>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

163 :不明なデバイスさん:2019/11/01(金) 05:46:24.23 ID:FKb+VSBl.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」   
「これはいよいよ穏かじゃない。」    
 藤井はまた陽気な声を出した。 
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている

164 :不明なデバイスさん:2019/11/01(金) 20:56:55.35 ID:tcXUcZwX.net
情報の開示請求を行いました。

165 :不明なデバイスさん:2019/11/02(土) 01:02:21.10 ID:Lu5yUu8T.net
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「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」 
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

166 :不明なデバイスさん:2019/11/03(日) 12:15:34.85 ID:ijeKecqR.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

167 :不明なデバイスさん:2019/11/04(月) 00:11:11.59 ID:5pUgGMmy.net
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「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。    
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

168 :不明なデバイスさん:2019/11/05(火) 03:47:58.11 ID:m44DiNzO.net
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「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
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小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

169 :不明なデバイスさん:2019/11/06(水) 07:50:12.89 ID:QEgRFhUy.net
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「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
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「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。    
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
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170 :不明なデバイスさん:2019/11/07(木) 02:04:52 ID:qzzIrO1a.net
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「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
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「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
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が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
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171 :不明なデバイスさん:2019/11/08(金) 08:15:28.06 ID:kEl3M2/B.net
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「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。    
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 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
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172 :不明なデバイスさん:2019/11/09(土) 02:53:34.89 ID:XHnKAniw.net
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「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
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「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
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173 :不明なデバイスさん:2019/11/10(日) 00:14:56.99 ID:ErG5LazN.net
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「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。    
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

174 :不明なデバイスさん:2019/11/11(月) 00:04:40.10 ID:0k2LdaKd.net
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「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
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「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
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ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

175 :不明なデバイスさん:2019/11/11(月) 06:13:40 ID:sPntHPaV.net
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「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
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「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
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 藤井はまた陽気な声を出した。  
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「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。    
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 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
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小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
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ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

176 :不明なデバイスさん:2019/11/11(月) 06:34:11.65 ID:MCKQI7RT.net
>>2
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>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか?     
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
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が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
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「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
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ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

177 :不明なデバイスさん:2019/11/11(月) 07:12:51.52 ID:TeQ9birk.net
>>2
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>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
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「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。   
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

178 :不明なデバイスさん:2019/11/12(火) 09:41:34.95 ID:dSkFv0+l.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか?     
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

179 :不明なデバイスさん:2019/11/13(水) 01:09:40.35 ID:eB+Q6y2y.net
>>2
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>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。   
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

180 :不明なデバイスさん:2019/11/13(水) 07:14:45.20 ID:7RhRel6l.net
>>153
しかも無職引きこもりの子供部屋おじさん

181 :不明なデバイスさん:2019/11/14(木) 00:12:22.85 ID:5nlk4jdg.net
>>2
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>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか?     
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

182 :不明なデバイスさん:2019/11/14(木) 20:42:10.50 ID:rKGs+/Bp.net
情報が開示されましたので他所で晒します

183 :不明なデバイスさん:2019/11/15(金) 10:52:27.04 ID:16UEEGKc.net
>>2
>>3>>>4
>>100>>4
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。   
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

184 :不明なデバイスさん:2019/11/15(金) 10:53:06.59 ID:16UEEGKc.net
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「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。   
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

185 :不明なデバイスさん:2019/11/15(金) 10:53:46.21 ID:16UEEGKc.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか?     
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

186 :不明なデバイスさん:2019/11/16(土) 00:07:39.27 ID:ej5Ctp0N.net
>>2
>>3>>>4
>>100
「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか?     
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。 
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

187 :不明なデバイスさん:2019/11/16(土) 00:08:01.16 ID:ej5Ctp0N.net
>>2
>>3>>>4
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「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか?     
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
「惚れたかね?」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

188 :不明なデバイスさん:2019/11/16(土) 00:09:55.75 ID:ej5Ctp0N.net
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「若槻という実業家だが、――この中でも誰か知っていはしないか? 
慶応か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と同じくらいの男だ。色の白い
、優しい目をした、短い髭を生やしている、――そうさな、まあ一言にいえば、風流愛すべき好男子だろう。」
「若槻峯太郎、俳号は青蓋じゃないか?」
 わたしは横合いから口を挟んだ。その若槻という実業家とは、
わたしもつい四五日前、一しょに芝居を見ていたからである。
「そうだ。青蓋句集というのを出している、――あの男が小えんの檀那なんだ
。いや、二月ほど前までは檀那だったんだ。今じゃ全然手を切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏かじゃない。」
 藤井はまた陽気な声を出した。  
「君は我々が知らない間に、その中学時代の同窓なるものと、花を折り柳に攀じ、――」
「莫迦をいえ。僕があの女に会ったのは、大学病院へやって来た時に、若槻にもちょいと頼まれていたから、便宜を図ってやっただけなんだ。蓄膿症か何かの手術だったが、――」
 和田は老酒をぐいとやってから、妙に考え深い目つきになった。 
「しかしあの女は面白いやつだ。」
 木村は静かにひやかした
「それはあるいは惚れたかも知れない。あるいはまたちっとも惚れなかったかも知れない。   
が、そんな事よりも話したいのは、あの女と若槻との関係なんだ。――
 和田はこう前置きをしてから、いつにない雄弁を振い出した。
「僕は藤井の話した通り、この間偶然小えんに遇った。所が遇って話して見ると、        
小えんはもう二月ほど前に、若槻と別れたというじゃないか? なぜ別れたと訊いて見ても
返事らしい返事は何もしない。ただ寂しそうに笑いながら
もともとわたしはあの人のように、風流人じゃないんですというんだ。
「僕もその時は立入っても訊かず、夫なり別れてしまったんだが、つい昨日、
――昨日は午過ぎは雨が降っていたろう。あの雨の最中に若槻から、飯を食いに来ないかという手紙なんだ。
ちょうど僕も暇だったし、早めに若槻の家へ行って見ると、先生は気の利いた六畳の書斎に、相不変悠々と読書をしている。

189 :不明なデバイスさん:2019/11/16(土) 16:03:32.29 ID:zIUyb2V1.net
目が覚めたのでもうやめます
板の皆さん迷惑かけてすみませんでした

190 :不明なデバイスさん:2019/11/29(金) 04:03:04 ID:aQePjtH0.net
Ancient 6W Mini USB 2.0 Computer Speaker Wood Subwoofer Small PC Speakers with 3.5mm Stereo Jack Desktop Multimedia Speaker
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$8.12

191 :不明なデバイスさん:2019/12/23(月) 13:10:56.41 ID:g3QCi8d5.net
1000円で買った奴でシンフォニー聞きましたが無理でした
お小遣いないです

192 :不明なデバイスさん:2019/12/23(月) 13:12:22.00 ID:g3QCi8d5.net
スレ間違えました
移動します

193 :不明なデバイスさん:2019/12/28(土) 00:27:21.40 ID:YQPeL0jt.net
クリペブノーマルの電源LEDが眩し過ぎるから外したいんだけど、中の開け方が分からない
誰か開けれた人いる?
いたらやり方教えてください

194 :不明なデバイスさん:2019/12/28(土) 00:32:08.43 ID:YQPeL0jt.net
スレ間違えました
自分も移動します

195 :不明なデバイスさん:2020/01/27(月) 23:08:45.90 ID:EPfTofXO.net
T12wirelessの日尼栗ストア新品在庫が3280円、古い製品だがパッシブラジエーター搭載で深くて濃い低音が出る。
スイッチングACアダプターゆえのサーノイズ、デジアンゆえピコピコノイズはあるが、この値段でaptX対応有線無線mixはお買い得では。

196 :不明なデバイスさん:2020/02/02(日) 07:35:26 ID:CfjmTXBv.net
尼ペブ¥1,335セール中

197 :不明なデバイスさん:2020/02/21(金) 22:29:47.66 ID:G5SKDJu4.net
やってなかった

198 :不明なデバイスさん:2020/03/09(月) 23:48:52 ID:B7LNbv54.net
尼のセールは2〜3日で終わりだろ
常識的に考えて

199 :不明なデバイスさん:2020/03/17(火) 01:51:48.03 ID:g/tF7EAz.net
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200 :不明なデバイスさん:2020/04/04(土) 00:49:00.30 ID:DdrW1uJk.net
やはりクリエイティブ商品の製造再開はまだまだ先だね

201 :不明なデバイスさん:2020/04/05(日) 10:42:19 ID:HbvYYrJv.net
T10売ってないと思ったらそれかー

202 :不明なデバイスさん:2020/04/07(火) 21:52:24 ID:/jqHH1lm.net
それ以外何があんねん
武漢市ってオーディオ関連企業や工場が多い場所だぞ
デジアンのLepy本社も武漢だし

203 :不明なデバイスさん:2020/04/12(日) 14:56:03 ID:grUyEyE6.net
私はいまaudio-technicaのAT-SP121を使っているのですが
BOSEのCompanion2かCreativeのGigaWorkdT20に乗り換える事は階級 音質上げるとなりますか?

...でも今のAT-SP121でも全く不満は無いんですけどね!!!
とても小さくて 音は凄い透き通る!!!
日本のアニメを見るならこれで完璧だと思いますが?

204 :不明なデバイスさん:2020/04/12(日) 15:03:09 ID:grUyEyE6.net
I'm sorry ... I'm Japanese

205 :不明なデバイスさん:2020/04/12(日) 19:05:28.06 ID:SW05CX92.net
>>203
そのスピーカーは値上がりする前は評判がよかったやつですね
貴方が挙げたスピーカーの音を私は知りませんが今のスピーカーを最高と思うなら、なるべくどこかで試聴するのがいいと思います。

206 :不明なデバイスさん:2020/04/12(日) 22:14:39 ID:vXJj0x4F.net
>>203
その3個は聞いた事ありませんが
どちらに買い替えても
低音は、確実に増える
中音は、ややマイルド
高音は、マイルド
になると予想

207 :不明なデバイスさん:2020/04/19(日) 02:13:59.99 ID:sB4PTYnc.net
誰か尼ベーシックのスピーカー使ったことある人おる?
https://www.amazon.co.jp/AmazonBasics-USB-Powered-Computer-Speakers-Dynamic/dp/B07DDGBL5T/

208 :不明なデバイスさん:2020/04/19(日) 09:51:33 ID:bTKVbN/q.net
>>207
バッファローやsatechiのスピーカーにそっくり
同一なのか製造元が同じなのか

209 :不明なデバイスさん:2020/04/19(日) 09:57:45 ID:AIWJELfS.net
人はそれをoriginal equipment manufacturerと云う

210 :不明なデバイスさん:2020/04/19(日) 10:00:43 ID:bTKVbN/q.net
よくOEMと略しますね

211 :不明なデバイスさん:2020/04/19(日) 10:26:23.44 ID:5/kt345O.net
4千件以上の評価がありますがさらに何の情報を求めるの

212 :不明なデバイスさん:2020/04/19(日) 11:55:15 ID:uRuObsx4.net
使ってないならレス付けないでとか、言われそうだ

213 :不明なデバイスさん:2020/04/19(日) 12:23:32.28 ID:H4e2i6MI.net
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214 :不明なデバイスさん:2020/04/20(月) 00:37:19 ID:i/b4KGF5.net
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215 :不明なデバイスさん:2020/04/21(火) 08:57:44.60 ID:f2IKjVPs.net
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216 :不明なデバイスさん:2020/04/22(水) 01:22:58.64 ID:toN3d9kv.net
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217 :不明なデバイスさん:2020/04/23(木) 06:01:30 ID:kFegcFoE.net
まさか207の方?

218 :不明なデバイスさん:2020/04/23(木) 15:09:29.11 ID:XWvabHGV.net
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219 :不明なデバイスさん:2020/04/24(金) 04:37:35.64 ID:TcG9W6n9.net
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220 :不明なデバイスさん:2020/04/25(土) 10:13:45 ID:jIFQwwwA.net
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221 :不明なデバイスさん:2020/04/26(日) 00:52:07.81 ID:saoUpUVd.net
あまり使ってなかったメインPCのサブだったJBL Pebblesを
サブPCのメインにしたら壁に近いのでボワボワ聞くに堪えない音だった

バスレフ穴に色々なものを突っ込んで試したんだけど
百均耐震マットに縦4つ折りにしたティッシュを被せて筒状に巻いたものが
良い結果になった

一時は紙粘土を突っ込もうと思ってたんだけどやめて良かったよ

222 :不明なデバイスさん:2020/04/26(日) 01:45:32 ID:P6HlroqF.net
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223 :不明なデバイスさん:2020/04/28(火) 08:19:13.20 ID:AbOSC+vB.net
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224 :不明なデバイスさん:2020/04/29(水) 02:28:45.80 ID:gPEcWvpD.net
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225 :不明なデバイスさん:2020/04/30(木) 17:46:02 ID:VjOfzrgn.net
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226 :不明なデバイスさん:2020/05/01(金) 11:33:04 ID:JgNyg9dS.net
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227 :不明なデバイスさん:2020/05/03(日) 11:04:56 ID:yPc9nR5F.net
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228 :不明なデバイスさん:2020/05/04(月) 03:58:24.97 ID:LQIM7Z3O.net
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229 :不明なデバイスさん:2020/05/04(月) 09:10:51 ID:KaPceRoP.net
アクティブに真空管プリアンプ付ければいいって気づいた

230 :不明なデバイスさん:2020/05/05(火) 12:29:26.24 ID:H1/n/+1A.net
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231 :不明なデバイスさん:2020/05/06(水) 09:17:05 ID:9fQcUcvO.net
T10はよ価格戻ってくれ

232 :不明なデバイスさん:2020/05/06(水) 23:43:10.28 ID:WSr/xyi4.net
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233 :不明なデバイスさん:2020/05/07(木) 00:16:26.32 ID:+I0f7uIm.net
戦争に負けてから、もう十年になる。戦前と戦後を比較してみると、
世相色々と変化の跡があるが、食いものについて考えてみても、随分変った。
 ちょいと気がつかないようなことで、よく見ると変っているのが、色々ある。
 先ず、戦後はじめて、東京に出来た店に、ギョーザ屋がある。
 以下、話は、東京中心であるから、そのつもりで、きいていただきたい。
 ギョーザ屋とは、餃子(正しくは、鍋貼餃子)を食わせる店。
むろん、これも支那料理(敗戦後、
中華料理と言わなくちゃいけないと言われて来たが、もういいんだろうな、
支那料理って言っても)の一種だから、
戦前にだって、神戸の本場支那料理屋でも食わせていたし、又、
赤坂の、もみぢでは、焼売と言うと、これを食わせていたものである。>>2
尤も、もみぢのは、蒸餃子であったが。然し、それを、
すなわち、ギョーザを看板の、安直な支那料理屋ってものは、戦後はじめて東京に店を開いたのだと思う。>>5
 僕の知っている範囲では、渋谷の有楽という、バラック建の小さな店が、
一番早い。餃子の他に豚の爪だの、ニンニク沢山の煮物などが出て、支那の酒を出す。
 此の有楽につづいて、同じ渋谷に、ミンミン(字を忘れた)という店が出来、>>21
新宿辺にも、同じような店が続々と出来た。
 新宿では、石の家という店へ行ったことがある。餃子の他に、炒麺や、
野菜の油炒め、その他何でも、>>6
油っ濃く炒めたものが出る。客の方でも、ニンニクや、油っ濃いのが好きらしく、
「うんと、ギドギドなのを呉れ」と註文している。
 ギドギドとは、如何にも、油っ濃い感じが出る言葉ではないか。これらの餃子屋は、皆、安直で
、ギドギドなのを食わせるので、流行っている。
 もともと、支那料理だから、東京にも昔からあったものであるが、
これは、高級支那料理とは違うし、又、所謂ラーメン看板の支那そば屋とも違って、
餃子を売りものの、デモクラティックな店なのである。
 餃子屋につづくものは、お好み焼。
 これとても、戦前からあったものに違いないが、そ
の数は、戦前の何倍に及んでいるか。
兎に角、やたらに、お好み焼屋は殖えた。腹にもたれるから、
僕はあんまり愛用はしないが、冬は、何しろ火が近くに在るから、暖かくていい。

234 :不明なデバイスさん:2020/05/09(土) 00:02:08 ID:+C/9hfYT.net
 ギドギドとは、如何にも、油っ濃い感じが出る言葉ではないか。
これらの餃子屋は、皆、安直で、ギドギドなのを食わせるので、流行っている。
 もともと、支那料理だから、東京にも昔からあったものであるが、こ
れは、高級支那料理とは違うし、
又、所謂ラーメン看板の支那そば屋と
も違って、餃子を売りものの、デモクラティックな店なのである。
 餃子屋につづくものは、お好み焼。
 これとても、戦前からあったものに違いないが、その数は、戦前の何倍
に及んでいるか。兎に角、やたらに、
お好み焼屋は殖えた。腹にもたれる
から、僕はあんまり愛用はしないが、冬は、何しろ火が近くに在るから、暖かくていい。
 お好み焼屋のメニュウは、まことに子供っぽく、幼稚だ。そして、お好み
焼そのものも、いい大人の食うものとは思えない。が、>>6
これが結構流行るのは、お値段の安直なことによる。
 そうは言っても、お好み焼にも、ピンからキリまであって、同じ鉄板を用>>3
いても、海老や肉を主とした、高級なのもある。むろん、そうなると、安くはない。
 お好み焼は、何と言っても、材料の、メリケン粉のいいところが、美味>>2
いし、腹にも、もたれないから、粉のいいところを選ぶべきである。
 それと、今度は、アメリカ式料理の多くなったことだ。>>1
 衛生第一、然し味は、まことに貧弱な、アメリカ式の料理(
料理という名も附けたくない
)が、到る所で幅を利かしている。ハンバーガーと称する、ハンバーグ・サンドウイッ
チや、チーズバーガーなんていうものが、スナック・バアでは、どんどん売れている。
 ハウザー式という健康食も、味は、全く何うでもいいらしい。ミキサーが、やたらに
方々で、音を立てているが、これとても、果物の味は、
ミキサーの廻転と共に、ふっ飛んでしまっている。
 その他、カン詰の国アメリカの、そのカン詰料理の、はかない味は、常に、僕を
して、薄い味噌汁を味わうような、情なさを感ぜしめる。そのくせ、尾張町の近くに
あった、不二アイスのような、純アメリカ式ランチ屋は無くなってしまった。不二ア
イスの、スチュウド・コーンや、パムプキン・パイは、
今でも時々は食いたいと思うことがある。

235 :不明なデバイスさん:2020/05/09(土) 09:59:50 ID:VyO1Nm2V.net
一時避難・次スレ
5千円前後までのお勧めアクティブスピーカー 23台目
http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/hard/1566113220/

236 :不明なデバイスさん:2020/05/10(日) 16:50:12 ID:TLNal9JH.net
 ハウザー式という健康食も、味は、全く何うでもいいらしい。ミキサー
が、やたらに方々で、音を立てているが、これとても、果物の味は、ミ
キサーの廻転と共に、ふっ飛んでしまっている。
 その他、カン詰の国アメリカの、そのカン詰料理の、はかない味は、
常に、僕をして、薄い味噌汁を味わうような、情なさを感ぜしめる。その
くせ、尾張町の近くにあった、不二アイスのような、純アメリカ式ランチ
屋は無くなってしまった。不二アイスの、スチュウド・コーンや、パムプ
キン・パイは、今でも時々は食いたいと思うことがある。
 不二アイスばかりじゃなく、アスターだの、オリムピックのような、ラン>>6
チ屋も、今は無くなった。星製薬のキャフェテリアなども、代表的な、ア
メリカン・ランチ屋だったが。そして、それらの昔の店の方が、今のアメリ
カ料理よりは、遥かに美味かったのは、何ういうものであろうか。
 さて然し、戦後、食いもの屋の中で、一番数が多くなったのは――い
いえ、食いもの屋全体の数が、戦前の一体、何倍になっているか――
やっぱり、支那料理屋であろう。それに続いて可笑しいことには、主食
の販売が、うるさくなるにつれて、ゴハン物の店が、ぐっと多くなってい>>2
ることだ。すし屋が、そうだ。釜めし屋、お茶漬屋だって、たとえば、戦前
の銀座には、あすこは此処とと、数える位しか無かったのが、今の銀座は、
横丁へ入る毎にそういうゴハン物の店があるようになった。
 やきとり屋も、やたらに多くなった。これについては又後に詳説するつ
もりであるが、銀座ばかりではなく、東京の盛り場には、やきとり屋は、
これも戦前の何倍かになっているであろう。>>4
 もう一つ。それは各国料理屋が、色々と店を拡げたこと。
戦前から、少し宛はあったが>>1
、今のようにロシア料理、ドイツ料理、イタリー料理、などの店が、
数軒、或るものは数十軒もあるというようなことは無かった。
朝鮮料理、台湾料理の店
もある。各国料理の店、そして、成吉思汗鍋から、ミルクワ
ンタンというような変り種、さてはホルモン料理のゲテもの屋の数々。
 かと思うと、戦前からの古い、有名な店々――ぼうずしやも、ももんぢや
、豆腐料理の笹の雪、あい鴨のとり安、等々も、

237 :不明なデバイスさん:2020/05/11(月) 02:10:47.20 ID:uEa66kUi.net
戦争に負けてから、もう十年になる。戦前と戦後を比較してみると、
世相色々と変化の跡があるが、食いものについて考えてみても、随分変った。
 ちょいと気がつかないようなことで、よく見ると変っているのが、色々ある。
 先ず、戦後はじめて、東京に出来た店に、ギョーザ屋がある。
 以下、話は、東京中心であるから、そのつもりで、きいていただきたい。
 ギョーザ屋とは、餃子(正しくは、鍋貼餃子)を食わせる店。
むろん、これも支那料理(敗戦後、
中華料理と言わなくちゃいけないと言われて来たが、もういいんだろうな、
支那料理って言っても)の一種だから、
戦前にだって、神戸の本場支那料理屋でも食わせていたし、又、
赤坂の、もみぢでは、焼売と言うと、これを食わせていたものである。>>2
尤も、もみぢのは、蒸餃子であったが。然し、それを、
すなわち、ギョーザを看板の、安直な支那料理屋ってものは、戦後はじめて東京に店を開いたのだと思う。>>5
 僕の知っている範囲では、渋谷の有楽という、バラック建の小さな店が、
一番早い。餃子の他に豚の爪だの、ニンニク沢山の煮物などが出て、支那の酒を出す。
 此の有楽につづいて、同じ渋谷に、ミンミン(字を忘れた)という店が出来、>>21
新宿辺にも、同じような店が続々と出来た。
 新宿では、石の家という店へ行ったことがある。餃子の他に、炒麺や、
野菜の油炒め、その他何でも、>>6
油っ濃く炒めたものが出る。客の方でも、ニンニクや、油っ濃いのが好きらしく、
「うんと、ギドギドなのを呉れ」と註文している。
 ギドギドとは、如何にも、油っ濃い感じが出る言葉ではないか。これらの餃子屋は、皆、安直で
、ギドギドなのを食わせるので、流行っている。
 もともと、支那料理だから、東京にも昔からあったものであるが、
これは、高級支那料理とは違うし、又、所謂ラーメン看板の支那そば屋とも違って、
餃子を売りものの、デモクラティックな店なのである。
 餃子屋につづくものは、お好み焼。
 これとても、戦前からあったものに違いないが、そ
の数は、戦前の何倍に及んでいるか。
兎に角、やたらに、お好み焼屋は殖えた。腹にもたれるから、
僕はあんまり愛用はしないが、冬は、何しろ火が近くに在るから、暖かくていい。

238 :不明なデバイスさん:2020/05/11(月) 19:09:33.37 ID:sVBu7/P1.net
戦争に負けてから、もう十年になる。戦前と戦後を比較してみると、
世相色々と変化の跡があるが、食いものについて考えてみても、随分変った。
 ちょいと気がつかないようなことで、よく見ると変っているのが、色々ある。
 先ず、戦後はじめて、東京に出来た店に、ギョーザ屋がある。
 以下、話は、東京中心であるから、そのつもりで、きいていただきたい。
 ギョーザ屋とは、餃子(正しくは、鍋貼餃子)を食わせる店。
むろん、これも支那料理(敗戦後
中華料理と言わなくちゃいけないと言われて来たが、もういいんだろうな、
支那料理って言っても)の一種だから、
戦前にだって、神戸の本場支那料理屋でも食わせていたし、又、
赤坂の、もみぢでは、焼売と言うと、これを食わせていたものである。>>2
尤も、もみぢのは、蒸餃子であったが。然し、それを、
すなわち、ギョーザを看板の、安直な支那料理屋ってものは、戦後はじめて東京に店を開いたのだと思う。>>5
 僕の知っている範囲では、渋谷の有楽という、バラック建の小さな店が、
一番早い。餃子の他に豚の爪だの、ニンニク沢山の煮物などが出て、支那の酒を出す。
 此の有楽につづいて、同じ渋谷に、ミンミン(字を忘れた)という店が出来、>>21
新宿辺にも、同じような店が続々と出来た。
 新宿では、石の家という店へ行ったことがある。餃子の他に、炒麺や、
野菜の油炒め、その他何でも、>>6
油っ濃く炒めたものが出る。客の方でも、ニンニクや、油っ濃いのが好きらしく、
「うんと、ギドギドなのを呉れ」と註文している。
 ギドギドとは、如何にも、油っ濃い感じが出る言葉ではないか。これらの餃子屋は、皆、安直で
、ギドギドなのを食わせるので、流行っている。
 もともと、支那料理だから、東京にも昔からあったものであるが、
これは、高級支那料理とは違うし、又、所謂ラーメン看板の支那そば屋とも違って、
餃子を売りものの、デモクラティックな店なのである。
 餃子屋につづくものは、お好み焼。
 これとても、戦前からあったものに違いないが、そ
の数は、戦前の何倍に及んでいるか。
兎に角、やたらに、お好み焼屋は殖えた。腹にもたれるから、
僕はあんまり愛用はしないが、冬は、何しろ火が近くに在るから、暖かくていい。

239 :不明なデバイスさん:2020/05/12(火) 23:23:25.72 ID:qRc8dvUO.net
 ハウザー式という健康食も、味は、全く何うでもいいらしい。ミキサー
が、やたらに方々で、音を立てているが、これとても、果物の味は、ミ
キサーの廻転と共に、ふっ飛んでしまっている。
 その他、カン詰の国アメリカの、そのカン詰料理の、はかない味は、
常に、僕をして、薄い味噌汁を味わうような、情なさを感ぜしめる。その
くせ、尾張町の近くにあった、不二アイスのような、純アメリカ式ランチ
屋は無くなってしまった。不二アイスの、スチュウド・コーンや、パムプ
キン・パイは、今でも時々は食いたいと思うことがある。
 不二アイスばかりじゃなく、アスターだの、オリムピックのような、ラン>>6
チ屋も、今は無くなった。星製薬のキャフェテリアなども、代表的な、ア
メリカン・ランチ屋だったが。そして、それらの昔の店の方が、今のアメリ
カ料理よりは、遥かに美味かったのは、何ういうものであろうか。
 さて然し、戦後、食いもの屋の中で、一番数が多くなったのは――い
いえ、食いもの屋全体の数が、戦前の一体、何倍になっているか――
やっぱり、支那料理屋であろう。それに続いて可笑しいことには、主食
の販売が、うるさくなるにつれて、ゴハン物の店が、ぐっと多くなってい>>2
ることだ。すし屋が、そうだ。釜めし屋、お茶漬屋だって、たとえば、戦前
の銀座には、あすこは此処とと、数える位しか無かったのが、今の銀座は、
横丁へ入る毎にそういうゴハン物の店があるようになった。
 やきとり屋も、やたらに多くなった。これについては又後に詳説するつ
もりであるが、銀座ばかりではなく、東京の盛り場には、やきとり屋は、
これも戦前の何倍かになっているであろう。>>4
 もう一つ。それは各国料理屋が、色々と店を拡げたこと。
戦前から、少し宛はあったが>>1
、今のようにロシア料理、ドイツ料理、イタリー料理、などの店が、
数軒、或るものは数十軒もあるというようなことは無かった。
朝鮮料理、台湾料理の店
もある。各国料理の店、そして、成吉思汗鍋から、ミルクワ
ンタンというような変り種、さてはホルモン料理のゲテもの屋の数々。
 かと思うと、戦前からの古い、有名な店々――ぼうずしやも、ももんぢや
、豆腐料理の笹の雪、あい鴨のとり安、等々も、

240 :不明なデバイスさん:2020/05/13(水) 01:18:29.05 ID:8zQK3xlr.net
 ギドギドとは、如何にも、油っ濃い感じが出る言葉ではないか。
これらの餃子屋は、皆、安直で、ギドギドなのを食わせるので、流行っている。
 もともと、支那料理だから、東京にも昔からあったものであるが、こ
れは、高級支那料理とは違うし、
又、所謂ラーメン看板の支那そば屋と
も違って、餃子を売りものの、デモクラティックな店なのである。
 餃子屋につづくものは、お好み焼。
 これとても、戦前からあったものに違いないが、その数は、戦前の何倍
に及んでいるか。兎に角、やたらに、
お好み焼屋は殖えた。腹にもたれる
から、僕はあんまり愛用はしないが、冬は、何しろ火が近くに在るから、暖かくていい。
 お好み焼屋のメニュウは、まことに子供っぽく、幼稚だ。そして、お好み
焼そのものも、いい大人の食うものとは思えない。が、>>6
これが結構流行るのは、お値段の安直なことによる。
 そうは言っても、お好み焼にも、ピンからキリまであって、同じ鉄板を用>>3
いても、海老や肉を主とした、高級なのもある。むろん、そうなると、安くはない。
 お好み焼は、何と言っても、材料の、メリケン粉のいいところが、美味>>2
いし、腹にも、もたれないから、粉のいいところを選ぶべきである。
 それと、今度は、アメリカ式料理の多くなったことだ。>>1
 衛生第一、然し味は、まことに貧弱な、アメリカ式の料理(
料理という名も附けたくない
)が、到る所で幅を利かしている。ハンバーガーと称する、ハンバーグ・サンドウイッ
チや、チーズバーガーなんていうものが、スナック・バアでは、どんどん売れている。
 ハウザー式という健康食も、味は、全く何うでもいいらしい。ミキサーが、やたらに
方々で、音を立てているが、これとても、果物の味は、
ミキサーの廻転と共に、ふっ飛んでしまっている。
 その他、カン詰の国アメリカの、そのカン詰料理の、はかない味は、常に、僕を
して、薄い味噌汁を味わうような、情なさを感ぜしめる。そのくせ、尾張町の近くに
あった、不二アイスのような、純アメリカ式ランチ屋は無くなってしまった。不二ア
イスの、スチュウド・コーンや、パムプキン・パイは、
今でも時々は食いたいと思うことがある。

241 :不明なデバイスさん:2020/05/13(水) 22:10:55 ID:XYreO0Q1.net
戦争に負けてから、もう十年になる。戦前と戦後を比較してみると、
世相色々と変化の跡があるが、食いものについて考えてみても、随分変った。
 ちょいと気がつかないようなことで、よく見ると変っているのが、色々ある。
 先ず、戦後はじめて、東京に出来た店に、ギョーザ屋がある。
 以下、話は、東京中心であるから、そのつもりで、きいていただきたい。
 ギョーザ屋とは、餃子(正しくは、鍋貼餃子)を食わせる店。
むろん、これも支那料理(敗戦後
中華料理と言わなくちゃいけないと言われて来たが、もういいんだろうな、
支那料理って言っても)の一種だから、
戦前にだって、神戸の本場支那料理屋でも食わせていたし、又、
赤坂の、もみぢでは、焼売と言うと、これを食わせていたものである。>>2
尤も、もみぢのは、蒸餃子であったが。然し、それを、
すなわち、ギョーザを看板の、安直な支那料理屋ってものは、戦後はじめて東京に店を開いたのだと思う。>>5
 僕の知っている範囲では、渋谷の有楽という、バラック建の小さな店が、
一番早い。餃子の他に豚の爪だの、ニンニク沢山の煮物などが出て、支那の酒を出す。
 此の有楽につづいて、同じ渋谷に、ミンミン(字を忘れた)という店が出来、>>21
新宿辺にも、同じような店が続々と出来た。
 新宿では、石の家という店へ行ったことがある。餃子の他に、炒麺や、
野菜の油炒め、その他何でも、>>6
油っ濃く炒めたものが出る。客の方でも、ニンニクや、油っ濃いのが好きらしく、
「うんと、ギドギドなのを呉れ」と註文している。
 ギドギドとは、如何にも、油っ濃い感じが出る言葉ではないか。これらの餃子屋は、皆、安直で
、ギドギドなのを食わせるので、流行っている。
 もともと、支那料理だから、東京にも昔からあったものであるが、
これは、高級支那料理とは違うし、又、所謂ラーメン看板の支那そば屋とも違って、
餃子を売りものの、デモクラティックな店なのである。
 餃子屋につづくものは、お好み焼。
 これとても、戦前からあったものに違いないが、そ
の数は、戦前の何倍に及んでいるか。
兎に角、やたらに、お好み焼屋は殖えた。腹にもたれるから、
僕はあんまり愛用はしないが、冬は、何しろ火が近くに在るから、暖かくていい。

242 :不明なデバイスさん:2020/05/14(木) 01:48:41.62 ID:UcX4HoLS.net
 ハウザー式という健康食も、味は、全く何うでもいいらしい。ミキサー
が、やたらに方々で、音を立てているが、これとても、果物の味は、ミ
キサーの廻転と共に、ふっ飛んでしまっている。
 その他、カン詰の国アメリカの、そのカン詰料理の、はかない味は、
常に、僕をして、薄い味噌汁を味わうような、情なさを感ぜしめる。その
くせ、尾張町の近くにあった、不二アイスのような、純アメリカ式ランチ
屋は無くなってしまった。不二アイスの、スチュウド・コーンや、パムプ
キン・パイは、今でも時々は食いたいと思うことがある。
 不二アイスばかりじゃなく、アスターだの、オリムピックのような、ラン>>6
チ屋も、今は無くなった。星製薬のキャフェテリアなども、代表的な、ア
メリカン・ランチ屋だったが。そして、それらの昔の店の方が、今のアメリ
カ料理よりは、遥かに美味かったのは、何ういうものであろうか。
 さて然し、戦後、食いもの屋の中で、一番数が多くなったのは――い
いえ、食いもの屋全体の数が、戦前の一体、何倍になっているか――
やっぱり、支那料理屋であろう。それに続いて可笑しいことには、主食
の販売が、うるさくなるにつれて、ゴハン物の店が、ぐっと多くなってい>>2
ることだ。すし屋が、そうだ。釜めし屋、お茶漬屋だって、たとえば、戦前
の銀座には、あすこは此処とと、数える位しか無かったのが、今の銀座は、
横丁へ入る毎にそういうゴハン物の店があるようになった。
 やきとり屋も、やたらに多くなった。これについては又後に詳説するつ
もりであるが、銀座ばかりではなく、東京の盛り場には、やきとり屋は、
これも戦前の何倍かになっているであろう。>>4
 もう一つ。それは各国料理屋が、色々と店を拡げたこと。
戦前から、少し宛はあったが>>1
、今のようにロシア料理、ドイツ料理、イタリー料理、などの店が、
数軒、或るものは数十軒もあるというようなことは無かった。
朝鮮料理、台湾料理の店
もある。各国料理の店、そして、成吉思汗鍋から、ミルクワ
ンタンというような変り種、さてはホルモン料理のゲテもの屋の数々。
 かと思うと、戦前からの古い、有名な店々――ぼうずしやも、ももんぢや
、豆腐料理の笹の雪、あい鴨のとり安、等々も、

243 :不明なデバイスさん:2020/05/15(金) 02:30:07 ID:456kdv67.net
 ギドギドとは、如何にも、油っ濃い感じが出る言葉ではないか。
これらの餃子屋は、皆、安直で、ギドギドなのを食わせるので、流行っている。
 もともと、支那料理だから、東京にも昔からあったものであるが、こ
れは、高級支那料理とは違うし、
又、所謂ラーメン看板の支那そば屋と
も違って、餃子を売りものの、デモクラティックな店なのである。
 餃子屋につづくものは、お好み焼。
 これとても、戦前からあったものに違いないが、その数は、戦前の何倍
に及んでいるか。兎に角、やたらに、
お好み焼屋は殖えた。腹にもたれる
から、僕はあんまり愛用はしないが、冬は、何しろ火が近くに在るから、暖かくていい。
 お好み焼屋のメニュウは、まことに子供っぽく、幼稚だ。そして、お好み
焼そのものも、いい大人の食うものとは思えない。が、>>6
これが結構流行るのは、お値段の安直なことによる。
 そうは言っても、お好み焼にも、ピンからキリまであって、同じ鉄板を用>>3
いても、海老や肉を主とした、高級なのもある。むろん、そうなると、安くはない。
 お好み焼は、何と言っても、材料の、メリケン粉のいいところが、美味>>2
いし、腹にも、もたれないから、粉のいいところを選ぶべきである。
 それと、今度は、アメリカ式料理の多くなったことだ。>>1
 衛生第一、然し味は、まことに貧弱な、アメリカ式の料理(
料理という名も附けたくない
)が、到る所で幅を利かしている。ハンバーガーと称する、ハンバーグ・サンドウイッ
チや、チーズバーガーなんていうものが、スナック・バアでは、どんどん売れている。
 ハウザー式という健康食も、味は、全く何うでもいいらしい。ミキサーが、やたらに
方々で、音を立てているが、これとても、果物の味は、
ミキサーの廻転と共に、ふっ飛んでしまっている。
 その他、カン詰の国アメリカの、そのカン詰料理の、はかない味は、常に、僕を
して、薄い味噌汁を味わうような、情なさを感ぜしめる。そのくせ、尾張町の近くに
あった、不二アイスのような、純アメリカ式ランチ屋は無くなってしまった。不二ア
イスの、スチュウド・コーンや、パムプキン・パイは、
今でも時々は食いたいと思うことがある。

244 :不明なデバイスさん:2020/05/16(土) 03:20:42.13 ID:y+b7ivo3.net
戦争に負けてから、もう十年になる。戦前と戦後を比較してみると、
世相色々と変化の跡があるが、食いものについて考えてみても、随分変った。
 ちょいと気がつかないようなことで、よく見ると変っているのが、色々ある。
 先ず、戦後はじめて、東京に出来た店に、ギョーザ屋がある。
 以下、話は、東京中心であるから、そのつもりで、きいていただきたい。
 ギョーザ屋とは、餃子(正しくは、鍋貼餃子)を食わせる店。
むろん、これも支那料理(敗戦後
中華料理と言わなくちゃいけないと言われて来たが、もういいんだろうな、
支那料理って言っても)の一種だから、
戦前にだって、神戸の本場支那料理屋でも食わせていたし、又、
赤坂の、もみぢでは、焼売と言うと、これを食わせていたものである。>>2
尤も、もみぢのは、蒸餃子であったが。然し、それを、
すなわち、ギョーザを看板の、安直な支那料理屋ってものは、戦後はじめて東京に店を開いたのだと思う。>>5
 僕の知っている範囲では、渋谷の有楽という、バラック建の小さな店が、
一番早い。餃子の他に豚の爪だの、ニンニク沢山の煮物などが出て、支那の酒を出す。
 此の有楽につづいて、同じ渋谷に、ミンミン(字を忘れた)という店が出来、>>21
新宿辺にも、同じような店が続々と出来た。
 新宿では、石の家という店へ行ったことがある。餃子の他に、炒麺や、
野菜の油炒め、その他何でも、>>6
油っ濃く炒めたものが出る。客の方でも、ニンニクや、油っ濃いのが好きらしく、
「うんと、ギドギドなのを呉れ」と註文している。
 ギドギドとは、如何にも、油っ濃い感じが出る言葉ではないか。これらの餃子屋は、皆、安直で
、ギドギドなのを食わせるので、流行っている。
 もともと、支那料理だから、東京にも昔からあったものであるが、
これは、高級支那料理とは違うし、又、所謂ラーメン看板の支那そば屋とも違って、
餃子を売りものの、デモクラティックな店なのである。
 餃子屋につづくものは、お好み焼。
 これとても、戦前からあったものに違いないが、そ
の数は、戦前の何倍に及んでいるか。
兎に角、やたらに、お好み焼屋は殖えた。腹にもたれるから、
僕はあんまり愛用はしないが、冬は、何しろ火が近くに在るから、暖かくていい。

245 :不明なデバイスさん:2020/05/17(日) 01:52:40 ID:VSbdkjLm.net
 ハウザー式という健康食も、味は、全く何うでもいいらしい。ミキサー
が、やたらに方々で、音を立てているが、これとても、果物の味は、ミ
キサーの廻転と共に、ふっ飛んでしまっている。
 その他、カン詰の国アメリカの、そのカン詰料理の、はかない味は、
常に、僕をして、薄い味噌汁を味わうような、情なさを感ぜしめる。その
くせ、尾張町の近くにあった、不二アイスのような、純アメリカ式ランチ
屋は無くなってしまった。不二アイスの、スチュウド・コーンや、パムプ
キン・パイは、今でも時々は食いたいと思うことがある。
 不二アイスばかりじゃなく、アスターだの、オリムピックのような、ラン>>6
チ屋も、今は無くなった。星製薬のキャフェテリアなども、代表的な、ア
メリカン・ランチ屋だったが。そして、それらの昔の店の方が、今のアメリ
カ料理よりは、遥かに美味かったのは、何ういうものであろうか。
 さて然し、戦後、食いもの屋の中で、一番数が多くなったのは――い
いえ、食いもの屋全体の数が、戦前の一体、何倍になっているか―
やっぱり、支那料理屋であろう。それに続いて可笑しいことには、主食
の販売が、うるさくなるにつれて、ゴハン物の店が、ぐっと多くなってい>>2
ることだ。すし屋が、そうだ。釜めし屋、お茶漬屋だって、たとえば、戦前
の銀座には、あすこは此処とと、数える位しか無かったのが、今の銀座は、
横丁へ入る毎にそういうゴハン物の店があるようになった。
 やきとり屋も、やたらに多くなった。これについては又後に詳説するつ
もりであるが、銀座ばかりではなく、東京の盛り場には、やきとり屋は
これも戦前の何倍かになっているであろう。>>4
 もう一つ。それは各国料理屋が、色々と店を拡げたこと。
戦前から、少し宛はあったが>>1
、今のようにロシア料理、ドイツ料理、イタリー料理、などの店が、 
数軒、或るものは数十軒もあるというようなことは無かった。
朝鮮料理、台湾料理の店
もある。各国料理の店、そして、成吉思汗鍋から、ミルクワ
ンタンというような変り種、さてはホルモン料理のゲテもの屋の数々。
 かと思うと、戦前からの古い、有名な店々――ぼうずしやも、ももんぢや
、豆腐料理の笹の雪、あい鴨のとり安、等々も、

246 :不明なデバイスさん:2020/05/19(火) 05:49:07.66 ID:nFAIuhML.net
 ギドギドとは、如何にも、油っ濃い感じが出る言葉ではないか。
これらの餃子屋は、皆、安直で、ギドギドなのを食わせるので、流行っている。
 もともと、支那料理だから、東京にも昔からあったものであるが、こ
れは、高級支那料理とは違うし、
又、所謂ラーメン看板の支那そば屋と
も違って、餃子を売りものの、デモクラティックな店なのである。
 餃子屋につづくものは、お好み焼。
 これとても、戦前からあったものに違いないが、その数は、戦前の何倍
に及んでいるか。兎に角、やたらに、
お好み焼屋は殖えた。腹にもたれる
から、僕はあんまり愛用はしないが、冬は、何しろ火が近くに在るから、暖かくていい。
 お好み焼屋のメニュウは、まことに子供っぽく、幼稚だ。そして、お好み
焼そのものも、いい大人の食うものとは思えない。が、>>6
これが結構流行るのは、お値段の安直なことによる。
 そうは言っても、お好み焼にも、ピンからキリまであって、同じ鉄板を用>>3
いても、海老や肉を主とした、高級なのもある。むろん、そうなると、安くはない。
 お好み焼は、何と言っても、材料の、メリケン粉のいいところが、美味>>2
いし、腹にも、もたれないから、粉のいいところを選ぶべきである。
 それと、今度は、アメリカ式料理の多くなったことだ。>>1
 衛生第一、然し味は、まことに貧弱な、アメリカ式の料理(
料理という名も附けたくない
)が、到る所で幅を利かしている。ハンバーガーと称する、ハンバーグ・サンドウイッ
チや、チーズバーガーなんていうものが、スナック・バアでは、どんどん売れている。
 ハウザー式という健康食も、味は、全く何うでもいいらしい。ミキサーが、やたらに
方々で、音を立てているが、これとても、果物の味は、
ミキサーの廻転と共に、ふっ飛んでしまっている。
 その他、カン詰の国アメリカの、そのカン詰料理の、はかない味は、常に、僕を
して、薄い味噌汁を味わうような、情なさを感ぜしめる。そのくせ、尾張町の近くに
あった、不二アイスのような、純アメリカ式ランチ屋は無くなってしまった。不二ア
イスの、スチュウド・コーンや、パムプキン・パイは、
今でも時々は食いたいと思うことがある。

247 :不明なデバイスさん:2020/05/21(木) 04:42:46.22 ID:/DoZbGsI.net
戦争に負けてから、もう十年になる。戦前と戦後を比較してみると、
世相色々と変化の跡があるが、食いものについて考えてみても、随分変った。
 ちょいと気がつかないようなことで、よく見ると変っているのが、色々ある。
 先ず、戦後はじめて、東京に出来た店に、ギョーザ屋がある。
 以下、話は、東京中心であるから、そのつもりで、きいていただきたい。
 ギョーザ屋とは、餃子(正しくは、鍋貼餃子)を食わせる店。
むろん、これも支那料理(敗戦後
中華料理と言わなくちゃいけないと言われて来たが、もういいんだろうな、
支那料理って言っても)の一種だから、
戦前にだって、神戸の本場支那料理屋でも食わせていたし、又、
赤坂の、もみぢでは、焼売と言うと、これを食わせていたものである。>>2
尤も、もみぢのは、蒸餃子であったが。然し、それを、
すなわち、ギョーザを看板の、安直な支那料理屋ってものは、戦後はじめて東京に店を開いたのだと思う。>>5
 僕の知っている範囲では、渋谷の有楽という、バラック建の小さな店が、
一番早い。餃子の他に豚の爪だの、ニンニク沢山の煮物などが出て、支那の酒を出す。
 此の有楽につづいて、同じ渋谷に、ミンミン(字を忘れた)という店が出来、>>21
新宿辺にも、同じような店が続々と出来た。
 新宿では、石の家という店へ行ったことがある。餃子の他に、炒麺や、
野菜の油炒め、その他何でも、>>6
油っ濃く炒めたものが出る。客の方でも、ニンニクや、油っ濃いのが好きらしく、
「うんと、ギドギドなのを呉れ」と註文している。
 ギドギドとは、如何にも、油っ濃い感じが出る言葉ではないか。これらの餃子屋は、皆、安直で
、ギドギドなのを食わせるので、流行っている。
 もともと、支那料理だから、東京にも昔からあったものであるが、
これは、高級支那料理とは違うし、又、所謂ラーメン看板の支那そば屋とも違って、
餃子を売りものの、デモクラティックな店なのである。
 餃子屋につづくものは、お好み焼。
 これとても、戦前からあったものに違いないが、そ
の数は、戦前の何倍に及んでいるか。
兎に角、やたらに、お好み焼屋は殖えた。腹にもたれるから、
僕はあんまり愛用はしないが、冬は、何しろ火が近くに在るから、暖かくていい。

248 :不明なデバイスさん:2020/05/21(木) 06:33:05.22 ID:JAih3WUH.net
東武野田線は >>> ちゅーぷるへ

T:Tobu
U:Urban
P:Park
L:Line

TUPL:ちゅーぷる


★「ゲームウォッチ」のCMのメロディで
♪ちゅーぷる
♪ちゅーぷる
♪ちゅーぷる
♪ちゅーぷる
♪いつでも、ちゅーぷる
♪どこでも、ちゅーぷる
♪だれでも、ちゅーぷる
♪ちゅーぷる
♪東武スカイツリーライン
♪東武日光線
♪東武宇都宮線
♪東武アーバンパークライン
♪新しい車両を使ったちゅーぷる
♪旅客運行をしない時は車庫で待機
♪ちゅーぷる

249 :不明なデバイスさん:2020/05/21(木) 09:47:54 ID:SgQdbz+y.net
まとめてNGIDで消せない用のNGワード置いときますね。ご自由にお使い下さい。


若槻
http://https://
さうに

めれたを
ハウザー式
信子
Hさん
Nさん
Mは
ちゅーぷる
和田
PIA少尉
ジェニー
谷川君

250 :不明なデバイスさん:2020/05/21(木) 12:14:09 ID:JarC2WyW.net
久しぶりで、神戸の町を歩いた。
 此の六月半から七月にかけて、宝塚映画に出演したので、二十日以上も、宝塚の宿に滞在した。
 撮影の無い日は、神戸へ、何回か行った。
三の宮から、元町をブラつくのが、
大好きな僕は、新に開けたセンター街を抜けることによって、又、たのしみが殖えた。
 センター街は然し、元町に比べれば、ジャカジャカし過ぎる。いささか、さ
びれた元町であるが、僕は元町へ出ると、何だか、ホッとする。>>17
戦争前の、よき元町の、よきプロムナードを思い出す。
 戦争前の神戸。よかったなあ。
 何から話していいか、困った。
 で、先ず、阪急三の宮駅を下りて、弘養館に休んで、ゆっくり始めよう。
 三の宮二丁目の、弘養館。それは一体、何年の昔に、ここのビフテキを、>>15
はじめて食べたことであったろうか。子供の頃のことには違いないのだが。
 弘養館という店は、神戸が本店で、横浜にも、大阪にも、古くから同名の店があった。
 神戸の弘養館は、昔は、三の宮一丁目にあったのだが、今は二丁目。
 今回、何年ぶりかで、弘養館へ入って、先ず、その店の構えが、>>1
今どきでなく、三四人宛の別室になっているのが、珍しかった。
 昔のまんまの「演出」らしいのだ。
と言っても、その昔は、もう僕の記憶にない程、
遠いことなので、ハッキリは言えない。でも、いきなり、
こんなことで商売になるのかな? 
と思う程、全く戦前的演出であった。
 四人位のための一室に、連れの二人と僕の三人が席を取って、>>7
さて、「メニュウを」と言ったら、ボーイが、「うちは、メニュウは、ございません」
 と、思い出した。此の店は、ビフテキと、ロブスターの二種しか料理は無かったんだ。
昔のまんまだ。やっぱり。弘養館へ来て、メニュウをと言うのは野暮だった。
「ビフテキを貰おう」
 スープも附くというから、それも。
先ず、スープが運ばれた。深い容器に入っている、ポタージュだ。
ポタージュ・サンジェルマンと言うか、青豆のスープ。それが、まことに薄い。
 ひどく薄いな。そして、無造作に、鶏肉のちぎって投げ込んだようなのが、浮身(此の際、浮かないが)だ。
 ポタージュの、たんのうする味には、縁の遠い、ほんの、おまけという感じだ。

251 :不明なデバイスさん:2020/05/22(金) 00:05:15.74 ID:hK8NZLIZ.net
つまりは、此の店、これは、ビフテキの前奏曲として扱っているんだろう。
 然し、何んだか昔の味がしたようだ。
 ビフテキは、先ず、運ばれた皿が嬉しかった>>14
。藍染附の、大きな皿は、
ルイ王朝時代のものを模した奴で、
これは、戦後の作品ではない。
疎開して置いたものに違いない。この皿は、>>12
昔のまんまだ、少くとも、これだけは。
 ビフテキは、如何焼きましょうと言われて、任せると言ったので、>>16
中くらいに焼けている。ここにも昔の味があった。
近頃のビフテキには無いんだ、この味。
悪く言えば、何んだかちいっと、おかったるいという味。>>17
然し、ビフテキってもの、正に昔は、こうだった。
 子供の昔に返ったような気持で、ビフテキを食い>>18
、色々綺麗に並んでいる添野菜を食う。
 温・冷さまざまの料理が、一々念入りに出来ていたのが嬉しい。
此の藍色の皿で、野菜を食っていて、ふいッと思い出した。
 そうだ、僕が、生れてはじめて、アテチョック(アルティショー―食用薊)
ってものを食ったのは、神戸の弘養館だった。
 中学生か、もっと幼かりし日かの僕。
アテチョックを出されて、食い方が分らなくて
、弱ったんだっけ。そして、僕を連れて行って呉れた伯父に教わって、こわごわ食った。
その時、伯父は、これはアテチョコというものだと、それも教えて呉れた。
 昔のことを思い出しながら、食い終って、僕は、
此の店の主人に会いたいと申し入れた。
昔のはなしが、ききたかったから。
 ボーイが、「はい、大将いてはります」と言う。大将と呼ぶことの、
又何と、今どきでないことよ。
 大将に会って、きいてみたら、
何と、此の店は、現在の大将の祖父の代から、
やっているのだそうで、七八十年の歴史があると言うのだ。
「へえ、祖父の代には、パンが一銭、ビフテキが五銭でしてん」

252 :不明なデバイスさん:2020/05/23(土) 00:59:07.49 ID:stSrYwkp.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

253 :不明なデバイスさん:2020/05/24(日) 23:15:26 ID:+edyX1aR.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

254 :不明なデバイスさん:2020/05/25(月) 02:57:32 ID:3ZW92vKI.net
此の間、何年か相立ち申し候。
 昭和二十五年の夏だった。
 再開したと聞いて、僕は、ヴェルネへ駆けつけた。
「オッパさん!」と、ヴェルネさんが、歓迎して呉れて、>>77
昔の僕の写真の貼ってあるアルバムを出して来たりした。
 テーブルクロースも昔のままの、赤と白の格子柄。メニュウを見ると、>>78
昔一円なりしランチが、二百五十円と五百円の二種。
五百円のを取ると、オルドヴルから、ポタージュ。>>75
大きなビフテキ。冷コーヒーに、ケーキ。
 ビフテキも上等だったが、それにも増して嬉しかったのは、フランスパンの登場だった。>>72
終戦後は、アメリカ風の、真ッ白いパンばっかり食わされていたのが
久しぶりで(数年ぶり)フランスパンが出たので、嬉しかった。>>71
 その時の神戸滞在中、七八度続けて通った。
そして、グリル・チキン、スパゲティ、ピカタ、
アントレコット等、行く度に色々食ったものであった。
 それが、それから数年経って行ってみたら、
キャバレーになっていた。
 でも、僕は、その辺を通る度に、ちらっと、
在りし日のヴェルネクラブの方を見るのである。
 今日も、ちらりと、その方を見ながら、
元町へ入る。此の町は、昔から、日本中で一番好きな散歩道なのだが
、ここには別段食いものの思い出は無い。
 食うとなると、僕は、南京町の方へ入って、
中華第一楼などで、支那料理を食ったので、元町の散歩道では、
昔の三ツ輪のすき焼を思い出す位なものだ。
 こっちから入ると、左側の三ツ輪は、
今は、すき焼は、やっていない。
牛肉と牛肉の味噌漬、佃煮を売る店になったが、昔は此の二階で、すき焼を食わせた。
 もう少し行くと、左側の露路に、伊藤グリルがある。
戦争前からの古い店で、戦争中に、
よく無理を言っては、うまい肉を食わして貰った。
 だから伊藤グリルを忘れてはならなかった。

255 :不明なデバイスさん:2020/05/26(火) 06:50:59.69 ID:2F94Gf0N.net
 此の間、何年か相立ち申し候。
 昭和二十五年の夏だった。
 再開したと聞いて、僕は、ヴェルネへ駆けつけた。
「オッパさん!」と、ヴェルネさんが、歓迎して呉れて、
昔の僕の写真の貼ってあるアルバムを出して来たりした。
 テーブルクロースも昔のままの、赤と白の格子柄。
メニュウを見ると、昔一円なりしランチが、二百五十円と五百円の二種。>>15
五百円のを取ると、オルドヴルから、ポタージュ。大きなビフテキ。冷コーヒーに、ケーキ。
 ビフテキも上等だったが、それにも増して嬉しかったのは、>>16
フランスパンの登場だった。終戦後は、アメリカ風の、
真ッ白いパンばっかり食わされていたのが、
久しぶりで(数年ぶり)フランスパンが出たので、嬉しかった。
 その時の神戸滞在中、七八度続けて通った。そして、グリル・チキン>>17
、スパゲティ、ピカタ、アントレコット等、行く度に色々食ったものであった。
 それが、それから数年経って行ってみたら、キャバレーになっていた。>>12
 でも、僕は、その辺を通る度に、ちらっと、
在りし日のヴェルネクラブの方を見るのである。
 今日も、ちらりと、その方を見ながら、元町へ入る。>>18
此の町は、昔から、日本中で一番好きな散歩道なのだが、
ここには別段食いものの思い出は無い。
 食うとなると、僕は、南京町の方へ入って、中華第一楼などで、
支那料理を食ったので、元町の散歩道では、
昔の三ツ輪のすき焼を思い出す位なものだ。
 こっちから入ると、左側の三ツ輪は、今は、
すき焼は、やっていない。
牛肉と牛肉の味噌漬、佃煮を売る店になったが、昔は此の二階で、すき焼を食わせた。
 もう少し行くと、左側の露路に、伊藤グリルがある。戦争前からの古い店で
、戦争中に、よく無理を言っては、うまい肉を食わして貰った。
 だから伊藤グリルを忘れてはならなかった。
 戦後も行って、お得意の海老コロッケなどを食った。
ここは気取らない、大衆的なグリルである。
 そうだ、此の露路に、有名な豚肉饅頭の店がある。

256 :不明なデバイスさん:2020/05/27(水) 00:22:11 ID:8T0mjWkS.net
 森田たまさんの近著『ふるさとの味』にそこのことが出て来るので、一寸抄く。
 ……神戸元町のちょっと横へはいった、――あすこはもう南京町というのかしら、
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって、そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、
それも一つには、十銭に五つという値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。そして、森田さん、
十銭に五つと書いて居られるが、僕の知っている頃(昭和初期か)は、
一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。
 そのような安さにも関わらず、
実に、うまい。他の、もっと高い店のよりも、>>27
ずっと、うまいんだから驚く。
中身の肉も決して不味くはないが>>28
、皮がうまい。何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。今度は>>26
、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。これは、
声を大にして叫びたい位だ。
 昔もそうだったが、そんな風だから、
今でも大変な繁盛で、夕方行ったら売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、と言うと、>>25
これは恐らく誰も知らないだろう。饅頭は有名だが、
店の名というものが、知られていない。
 知られていないのが当然。店に名が無いのである。
 今回も、気になるから、わざわざあの露路へ入って>>24
、確かめてみた。
「元祖 豚まんじゅう」という看板が出ているだけだ。
店の名は、何処を探しても出ていない。(包紙なども無地だ)
 標札に、「曹秋英」と書いてあった。
 兎に角、この豚饅頭を知らずして、元町を、神戸を
、語る資格は無い、と言いたい。
 露路を出て、元町ブラをする。

257 :不明なデバイスさん:2020/05/28(木) 04:29:56.11 ID:K6rxaBAK.net
 これは戦後いち早く出来た、アルドスというアイスクリームの店。
大きな店構えで、アイスクリーム専門だった。
暫くうまいアイスクリームなんか口に出来なかった戦後のことだから、>>37
ここのアイスクリームは、びっくりする程うまかった。
 ヴァニラと、チョコレートとあって、各々バタを、
ふんだんに使ったビスケット附き。それも美味かった。>>39
 それが、今度行ってみたら、アルドスという店は無くなっていた。
アイスクリームは、全国的に、ソフトに食われてしまったのか。
 戦後に、やはり此の辺に、
神戸ハムグリルという大衆的な、>>34
安い洋食を食わせる店があって愛用したものだが、それも、見つからなかった。
 もっと行くとこれも左側にコーヒー屋の藤屋がある。
戦争中は、ここのコーヒーが、素晴しかった。
今は代が変ったのか、大分趣が変ってしまった。>>35
 元町から、三の宮の方へ戻ろう。
 ヴェルネクラブのあった、十五銀行の方を又振り返り、
そしてその向うの、海の方も気にしながら――
 というのは、此処の海には、フランス船の御馳走の思い出があるからだ。>>36
M・Mの船の、クイン・ドウメルや、アラミスなどというので食べた、
本場のフランス料理、此のことは既に書いたから、略す。
 三の宮へ引返すのに、センター街を通って行く。
昔は元町と三の宮の間には、繁華街は無くて、生田筋から、
トアロードを廻ったりしたものだが、今はセンター街がある。
 センター街の賑わいは、ともすると、元町の客を奪って、
昔の元町のような勢を示している。
 ここにも、うまいものの店は、あるのだろうが、
僕は、此処については、まだ詳しくない。
 知っているのは、センター街の角にある、ドンクというベーカリー。
そこのパンを僕は絶賛するものである。
ドンク(英字ではDONQ)のフランスパンは、
日本中で一番うまいものではあるまいか。
僕は、此処のパンを、取り寄せて食べている。

258 :不明なデバイスさん:2020/05/29(金) 02:02:16.03 ID:T3id6e/l.net
センター街から、三の宮附近へ戻る。
 生田神社の西隣りに、ユーハイムがある。
歴史も古き、ユーハイムである。無論、元は場所が違った。
もっと海に近い方にあったのだが、戦後、此方へ店を出した。
 神戸といえば、洋菓子といえば、ユーハイム、と言った位、
古く売り込んだ店である。今回行って、コーヒーを飲み、その味、実によし、と思った。
 モカ系のコーヒーで、丁寧に淹れてあって、
これは中々東京には無い味だった。
 関西では兎角、ジャワ、ブラジル系のコーヒーが多いのに、
此の店のは、モカの香り。そして、洋菓子も、流石に老舗を誇るだけに、>>18
良心的で、いいものばかりだった。
ミートパイがあったので試みた。
これも、今の時代では最高と言えるもので、しっとりとした、いい味であった。>>19
 ユーハイムを出て少し行くと、ハイウェイがある。
これは戦前からのレストオランで、もとの場所とは、一寸違うが、すぐ近くで開店。
又最近、北長狭通へ移った。きちんとした、正道の西洋料理店。>>17
戦時は、大東グリルという名に改めた。大東亜の大東かと思ったら、
主人の名が大東だった。それも、昔のハイウェイを名乗って再開。
やっぱり、折目正しい、サーヴィスで、柾目の通ったものを食わせる。
最近行って、ビフテキを食ったが、結構なものだった。>>11
 その直ぐ傍に、平和楼がある。中華料理で、かなり庶民的。
僕は、神戸へ行く度に必ず此処へ行く。
 平和楼と言えば、戦前神戸には有名な平和楼があった。>>15
支那料理ではあるがかなり欧風化した、
そして日本人の口に合うような料理を食わせる店だったが、
その平和楼とは、場所も経営者も違う。但し、全然縁が無いことはないので
、此の店の経営者は、昔の平和楼の一番コックだった人である。
が、今度は、欧風又は日本風の料理ではなく、純支那風のものを食わせる。
これでなくちゃあ、ありがたくない。
で、僕が此処で、必ず第一番に註文するのは、
紅焼魚翅だ。ふかのひれのスープ。
これが何よりの好物で、三四人前、ペロペロと食ってしまう。

259 :不明なデバイスさん:2020/05/30(土) 07:56:09.80 ID:bBRjgc0G.net
東京の支那料理屋では、何うして、こういう風に行かないだろう。
魚翅も随分方々で食ってみるが、こういう、ドロドロッとした、
濃厚なスープには、ぶつからない。
 東京で食うのは、魚翅もカタマリのまんまのや、それの澄汁のような、
コンソメのようなの、又は、ポタージュに近くても、濃度も足りないし、色々な、>>195
オマケの如きものが混入していて、つまらない。こればっかりは、
神戸の、本場の中国人が作ったものには敵わないのではないか。
 平和楼以前に、僕は、戦後二三年経って、神戸のトアロードの、
かなり下の方にあった、福神楼というので、紅焼魚翅を食った。
それが此の、ドロドロの、僕の最も好むところのものであった。>>143
此の福神楼は、今はもう無い。
 平和楼の、ドロドロの、ふかのひれ。これを思うと、
僕は、わざわざ東京からそれだけのためにでも
、神戸へ行きたくなるのである。
 その他の料理も皆、純中国流に作られていて、
近頃の東京のように、洋食に近いような味でないのが、嬉しい。
 此の店、階下を、流行のギョウザの店に改装し、>>198
これも中々流行っている。
 支那料理の話になったら、神戸は本場だ、
もう少し語らなくてはなるまい。
 戦前から、戦中にかけて、僕が最も愛用したのは、
元町駅に近い、神仙閣である。これは、
谷崎潤一郎先生に教わって行った。
そして、その美味いこと、安いことは、>>199
実に何とも言いようのないものであった。
 現今流行の、ギョウザなどというものも、
此の店では、十何年前から食わしていた。
 さて、戦後(一九五四年)、戦災で焼けてから、建ち直った神仙閣へ行った。
 入口のドアを開けると、中国人が大きな声で>>197
、「やアッ、ヤーアッ!」というような、掛け声の如き、叫びを叫んだ。
「いらっしゃい」と言う、歓迎の辞であろう。途端に、ああ昔も、
此の通りだったな、と思い出した。

260 :不明なデバイスさん:2020/05/31(日) 00:31:33.52 ID:k+e+sYue.net
 森田たまさんの近著『ふるさとの味』にそこのことが出て来るので、一寸抄く。
 ……神戸元町のちょっと横へはいった、
――あすこはもう南京町というのかしら、
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって、
そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、
それも一つには、十銭に五つという値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。
そして、森田さん、十銭に五つと書いて居られるが、
僕の知っている頃(昭和初期か)は、一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。
 そのような安さにも関わらず、実に、うまい。他の、
もっと高い店のよりも、ずっと、うまいんだから驚く。
中身の肉も決して不味くはないが、皮がうまい。何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。今度は、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。
これは、声を大にして叫びたい位だ。>>187
 昔もそうだったが、そんな風だから、今でも大変な繁盛で、>>188
夕方行ったら売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、と言うと、これは恐らく誰も知らないだろう。>>189
饅頭は有名だが、店の名というものが、知られていない。
 知られていないのが当然。店に名が無いのである。>>181
 今回も、気になるから、わざわざあの露路へ入って、確かめてみた。
「元祖 豚まんじゅう」という看板が出ているだけだ。>>182
店の名は、何処を探しても出ていない。(包紙なども無地だ)
 標札に、「曹秋英」と書いてあった。
 兎に角、この豚饅頭を知らずして、元町を、神戸を、語る資格は無い、と言いたい。
 露路を出て、元町ブラをする。
 これは戦後いち早く出来た、アルドスというアイスクリームの店。
大きな店構えで、アイスクリーム専門だった。
暫くうまいアイスクリームなんか口に出来なかった戦後のことだから、
ここのアイスクリームは、びっくりする程うまかった。

261 :不明なデバイスさん:2020/06/01(月) 04:03:05.03 ID:yk6walE4.net
森田たまさんの近著『ふるさとの味』にそこのことが出て来るので、一寸抄く。
 ……神戸元町のちょっと横へはいった
、――あすこはもう南京町というのかしら、>>2/
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって、
そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、>>27
それも一つには、十銭に五つという
値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、
近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。そして、森田さん、
十銭に五つと書いて居られるが、
僕の知っている頃(昭和初期か)は、>>25
一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。>>24
 そのような安さにも関わらず、
実に、うまい。他の、もっと高い店のよりも、
ずっと、うまいんだから驚く。中身の肉も決して不味くはないが、
皮がうまい。何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに
連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。
今度は、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。>>26
これは、声を大にして叫びたい位だ。
 昔もそうだったが、そんな風だから、今でも大変な繁盛で、
夕方行ったら売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、と言うと、
これは恐らく誰も知らないだろう。饅頭は有名だが、
店の名というものが、知られていない。
 知られていないのが当然。店に名が無いのである。
 今回も、気になるから、わざわざあの露路へ入って、確かめてみた。
「元祖 豚まんじゅう」という看板が出ているだけだ。
店の名は、何処を探しても出ていない。(包紙なども無地だ)

262 :不明なデバイスさん:2020/06/02(火) 09:05:52.56 ID:0fICQcNp.net
 標札に、「曹秋英」と書いてあった。
 兎に角、この豚饅頭を知らずして、元町を、
神戸を、語る資格は無い、と言いたい。
 露路を出て、元町ブラをする。
 これは戦後いち早く出来た、アルドスというアイスクリームの店。
大きな店構えで、アイスクリーム専門だった。
暫くうまいアイスクリームなんか口に出来なかった戦後のことだから、>>31
ここのアイスクリームは、びっくりする程うまかった。
 ヴァニラと、チョコレートとあって、各々バタを、
ふんだんに使ったビスケット附き。それも美味かった。>>30
 それが、今度行ってみたら、アルドスという店は無くなっていた。
アイスクリームは、全国的に、ソフトに食われてしまったのか。
 戦後に、やはり此の辺に、神戸ハムグリルという大衆的な>>34
、安い洋食を食わせる店があって愛用したものだが、それも、見つからなかった。
 もっと行くとこれも左側にコーヒー屋の藤屋がある。>>33
戦争中は、ここのコーヒーが、素晴しかった。
今は代が変ったのか、大分趣が変ってしまった。
 元町から、三の宮の方へ戻ろう。>>35
 ヴェルネクラブのあった、十五銀行の方を又振り返り、
そしてその向うの、海の方も気にしながら――
 というのは、此処の海には、フランス船の御馳走の思い出があるからだ。
M・Mの船の、クイン・ドウメルや、アラミスなどというので食べた、
本場のフランス料理、此のことは既に書いたから、略す。
 三の宮へ引返すのに、センター街を通って行く。
昔は元町と三の宮の間には、繁華街は無くて、生田筋から、
トアロードを廻ったりしたものだが、今はセンター街がある。
 センター街の賑わいは、ともすると、元町の客を奪って、
昔の元町のような勢を示している。
 ここにも、うまいものの店は、あるのだろうが、
僕は、此処については、まだ詳しくない。
 知っているのは、センター街の角にある、ドンクというベーカリー。

263 :不明なデバイスさん:2020/06/03(水) 00:09:17 ID:MJ0Bh+lC.net
そこのパンを僕は絶賛するものである。
ドンク(英字ではDONQ)のフランスパンは、
日本中で一番うまいものではあるまいか。
僕は、此処のパンを、取り寄せて食べている。
 センター街から、三の宮附近へ戻る。
 生田神社の西隣りに、ユーハイムがある。
歴史も古き、ユーハイムである。無論、
元は場所が違った。もっと海に近い方にあったのだが、>>14
戦後、此方へ店を出した。
 神戸といえば、洋菓子といえば、ユーハイム、
と言った位、古く売り込んだ店である。
今回行って、コーヒーを飲み、その味、実によし、と思った。>>12
 モカ系のコーヒーで、丁寧に淹れてあって、
これは中々東京には無い味だった。
 関西では兎角、ジャワ、ブラジル系のコーヒーが多いのに、>>15
此の店のは、モカの香り。そして、洋菓子も、
流石に老舗を誇るだけに、
良心的で、いいものばかりだった。
ミートパイがあったので試みた。これも、
今の時代では最高と言えるもので、
しっとりとした、いい味であった。
 ユーハイムを出て少し行くと、ハイウェイがある。>>13
これは戦前からのレストオランで、もとの場所とは、>>11
一寸違うが、すぐ近くで開店。
又最近、北長狭通へ移った。きちんとした、
正道の西洋料理店。戦時は、
大東グリルという名に改めた。
大東亜の大東かと思ったら、主人の名が大東だった。
それも、昔のハイウェイを名乗って再開。
やっぱり、折目正しい、サーヴィスで、
柾目の通ったものを食わせる。
最近行って、ビフテキを食ったが、結構なものだった。

264 :不明なデバイスさん:2020/06/04(木) 08:22:17.42 ID:s4Srrj8O.net
 森田たまさんの近著『ふるさとの味』にそこのことが出て来るので、一寸抄く。
 ……神戸元町のちょっと横へはいった、
――あすこはもう南京町というのかしら、
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって
、そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、それも一つには、>>174
十銭に五つという値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、>>174
近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。そして、森田さん、
十銭に五つと書いて居られるが、>>171
僕の知っている頃(昭和初期か)は、
一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。>>175
 そのような安さにも関わらず、実に、うまい。他の、
もっと高い店のよりも、ずっと、うまいんだから驚く。
中身の肉も決して不味くはないが、皮がうまい。>>176
何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。
今度は、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。
これは、声を大にして叫びたい位だ。
 昔もそうだったが、そんな風だから、
今でも大変な繁盛で、夕方行ったら
売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、
と言うと、これは恐らく誰も知らないだろう。
饅頭は有名だが、店の名というものが、
知られていない。
 知られていないのが当然。
店に名が無いのである。
 今回も、気になるから、
わざわざあの露路へ入って、確かめてみた。

265 :不明なデバイスさん:2020/06/06(土) 07:18:00.57 ID:dMOwQimg.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

266 :不明なデバイスさん:2020/06/07(日) 11:24:50.61 ID:iPejsuyP.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

267 :不明なデバイスさん:2020/06/08(月) 03:54:03.25 ID:1SrWCdyS.net
此の間、何年か相立ち申し候。
 昭和二十五年の夏だった。
 再開したと聞いて、僕は、ヴェルネへ駆けつけた。
「オッパさん!」と、ヴェルネさんが、歓迎して呉れて、>>77
昔の僕の写真の貼ってあるアルバムを出して来たりした。
 テーブルクロースも昔のままの、赤と白の格子柄。メニュウを見ると、>>78
昔一円なりしランチが、二百五十円と五百円の二種。
五百円のを取ると、オルドヴルから、ポタージュ。>>75
大きなビフテキ。冷コーヒーに、ケーキ。
 ビフテキも上等だったが、それにも増して嬉しかったのは、フランスパンの登場だった。>>72
終戦後は、アメリカ風の、真ッ白いパンばっかり食わされていたのが
久しぶりで(数年ぶり)フランスパンが出たので、嬉しかった。>>71
 その時の神戸滞在中、七八度続けて通った。
そして、グリル・チキン、スパゲティ、ピカタ、
アントレコット等、行く度に色々食ったものであった。
 それが、それから数年経って行ってみたら、
キャバレーになっていた。
 でも、僕は、その辺を通る度に、ちらっと、
在りし日のヴェルネクラブの方を見るのである。
 今日も、ちらりと、その方を見ながら、
元町へ入る。此の町は、昔から、日本中で一番好きな散歩道なのだが
、ここには別段食いものの思い出は無い。
 食うとなると、僕は、南京町の方へ入って、
中華第一楼などで、支那料理を食ったので、元町の散歩道では、
昔の三ツ輪のすき焼を思い出す位なものだ。
 こっちから入ると、左側の三ツ輪は、
今は、すき焼は、やっていない。
牛肉と牛肉の味噌漬、佃煮を売る店になったが、昔は此の二階で、すき焼を食わせた。
 もう少し行くと、左側の露路に、伊藤グリルがある。
戦争前からの古い店で、戦争中に、
よく無理を言っては、うまい肉を食わして貰った。
 だから伊藤グリルを忘れてはならなかった。

268 :不明なデバイスさん:2020/06/09(火) 08:53:39.03 ID:dimpTLW8.net
此の間、何年か相立ち申し候。
 昭和二十五年の夏だった。
 再開したと聞いて、僕は、ヴェルネへ駆けつけた。
「オッパさん!」と、ヴェルネさんが、歓迎して呉れて、>>77
昔の僕の写真の貼ってあるアルバムを出して来たりした。
 テーブルクロースも昔のままの、赤と白の格子柄。メニュウを見ると、>>78
昔一円なりしランチが、二百五十円と五百円の二種。
五百円のを取ると、オルドヴルから、ポタージュ。>>75
大きなビフテキ。冷コーヒーに、ケーキ。
 ビフテキも上等だったが、それにも増して嬉しかったのは、フランスパンの登場だった。>>72
終戦後は、アメリカ風の、真ッ白いパンばっかり食わされていたのが
久しぶりで(数年ぶり)フランスパンが出たので、嬉しかった。>>71
 その時の神戸滞在中、七八度続けて通った。
そして、グリル・チキン、スパゲティ、ピカタ、
アントレコット等、行く度に色々食ったものであった。
 それが、それから数年経って行ってみたら、
キャバレーになっていた。
 でも、僕は、その辺を通る度に、ちらっと、
在りし日のヴェルネクラブの方を見るのである。
 今日も、ちらりと、その方を見ながら、
元町へ入る。此の町は、昔から、日本中で一番好きな散歩道なのだが
、ここには別段食いものの思い出は無い。
 食うとなると、僕は、南京町の方へ入って、
中華第一楼などで、支那料理を食ったので、元町の散歩道では、
昔の三ツ輪のすき焼を思い出す位なものだ。
 こっちから入ると、左側の三ツ輪は、
今は、すき焼は、やっていない。
牛肉と牛肉の味噌漬、佃煮を売る店になったが、昔は此の二階で、すき焼を食わせた。
 もう少し行くと、左側の露路に、伊藤グリルがある。
戦争前からの古い店で、戦争中に、
よく無理を言っては、うまい肉を食わして貰った。
 だから伊藤グリルを忘れてはならなかった。

269 :不明なデバイスさん:2020/06/10(水) 04:42:33.75 ID:OdMwgBNS.net
 森田たまさんの近著『ふるさとの味』にそこのことが出て来るので、一寸抄く。
 ……神戸元町のちょっと横へはいった、――あすこはもう南京町というのかしら、
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって、そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、
それも一つには、十銭に五つという値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。そして、森田さん、
十銭に五つと書いて居られるが、僕の知っている頃(昭和初期か)は、
一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。
 そのような安さにも関わらず、
実に、うまい。他の、もっと高い店のよりも、>>27
ずっと、うまいんだから驚く。
中身の肉も決して不味くはないが>>28
、皮がうまい。何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。今度は>>26
、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。これは、
声を大にして叫びたい位だ。
 昔もそうだったが、そんな風だから、
今でも大変な繁盛で、夕方行ったら売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、と言うと、>>25
これは恐らく誰も知らないだろう。饅頭は有名だが、
店の名というものが、知られていない。
 知られていないのが当然。店に名が無いのである。
 今回も、気になるから、わざわざあの露路へ入って>>24
、確かめてみた。
「元祖 豚まんじゅう」という看板が出ているだけだ。
店の名は、何処を探しても出ていない。(包紙なども無地だ)
 標札に、「曹秋英」と書いてあった。
 兎に角、この豚饅頭を知らずして、元町を、神戸を
、語る資格は無い、と言いたい。
 露路を出て、元町ブラをする。

270 :不明なデバイスさん:2020/06/11(木) 10:22:35.82 ID:wpNh4vHK.net
 標札に、「曹秋英」と書いてあった。
 兎に角、この豚饅頭を知らずして、元町を、
神戸を、語る資格は無い、と言いたい。
 露路を出て、元町ブラをする。
 これは戦後いち早く出来た、アルドスというアイスクリームの店。
大きな店構えで、アイスクリーム専門だった。
暫くうまいアイスクリームなんか口に出来なかった戦後のことだから、>>31
ここのアイスクリームは、びっくりする程うまかった。
 ヴァニラと、チョコレートとあって、各々バタを、
ふんだんに使ったビスケット附き。それも美味かった。>>30
 それが、今度行ってみたら、アルドスという店は無くなっていた。
アイスクリームは、全国的に、ソフトに食われてしまったのか。
 戦後に、やはり此の辺に、神戸ハムグリルという大衆的な>>34
、安い洋食を食わせる店があって愛用したものだが、それも、見つからなかった。
 もっと行くとこれも左側にコーヒー屋の藤屋がある。>>33
戦争中は、ここのコーヒーが、素晴しかった。
今は代が変ったのか、大分趣が変ってしまった。
 元町から、三の宮の方へ戻ろう。>>35
 ヴェルネクラブのあった、十五銀行の方を又振り返り、
そしてその向うの、海の方も気にしながら――
 というのは、此処の海には、フランス船の御馳走の思い出があるからだ。
M・Mの船の、クイン・ドウメルや、アラミスなどというので食べた、
本場のフランス料理、此のことは既に書いたから、略す。
 三の宮へ引返すのに、センター街を通って行く。
昔は元町と三の宮の間には、繁華街は無くて、生田筋から、
トアロードを廻ったりしたものだが、今はセンター街がある。
 センター街の賑わいは、ともすると、元町の客を奪って、
昔の元町のような勢を示している。
 ここにも、うまいものの店は、あるのだろうが、
僕は、此処については、まだ詳しくない。
 知っているのは、センター街の角にある、ドンクというベーカリー。

271 :不明なデバイスさん:2020/06/12(金) 00:19:29.32 ID:8LQQcWT/.net
そこのパンを僕は絶賛するものである。
ドンク(英字ではDONQ)のフランスパンは、
日本中で一番うまいものではあるまいか。
僕は、此処のパンを、取り寄せて食べている。
 センター街から、三の宮附近へ戻る。
 生田神社の西隣りに、ユーハイムがある。
歴史も古き、ユーハイムである。無論、
元は場所が違った。もっと海に近い方にあったのだが、>>14
戦後、此方へ店を出した。
 神戸といえば、洋菓子といえば、ユーハイム、
と言った位、古く売り込んだ店である。
今回行って、コーヒーを飲み、その味、実によし、と思った。>>12
 モカ系のコーヒーで、丁寧に淹れてあって、
これは中々東京には無い味だった。
 関西では兎角、ジャワ、ブラジル系のコーヒーが多いのに、>>15
此の店のは、モカの香り。そして、洋菓子も、
流石に老舗を誇るだけに、
良心的で、いいものばかりだった。
ミートパイがあったので試みた。これも、
今の時代では最高と言えるもので、
しっとりとした、いい味であった。
 ユーハイムを出て少し行くと、ハイウェイがある。>>13
これは戦前からのレストオランで、もとの場所とは、>>11
一寸違うが、すぐ近くで開店。
又最近、北長狭通へ移った。きちんとした、
正道の西洋料理店。戦時は、
大東グリルという名に改めた。
大東亜の大東かと思ったら、主人の名が大東だった。
それも、昔のハイウェイを名乗って再開。
やっぱり、折目正しい、サーヴィスで、
柾目の通ったものを食わせる。
最近行って、ビフテキを食ったが、結構なものだった。

272 :不明なデバイスさん:2020/06/13(土) 04:17:56.02 ID:WOQKSV7a.net
 森田たまさんの近著『ふるさとの味』にそこのことが出て来るので、一寸抄く。
 ……神戸元町のちょっと横へはいった、
――あすこはもう南京町というのかしら、
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって
、そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、それも一つには、>>174
十銭に五つという値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、>>174
近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。そして、森田さん、
十銭に五つと書いて居られるが、>>171
僕の知っている頃(昭和初期か)は、
一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。>>175
 そのような安さにも関わらず、実に、うまい。他の、
もっと高い店のよりも、ずっと、うまいんだから驚く。
中身の肉も決して不味くはないが、皮がうまい。>>176
何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。
今度は、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。
これは、声を大にして叫びたい位だ。
 昔もそうだったが、そんな風だから、
今でも大変な繁盛で、夕方行ったら
売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、
と言うと、これは恐らく誰も知らないだろう。
饅頭は有名だが、店の名というものが、
知られていない。
 知られていないのが当然。
店に名が無いのである。
 今回も、気になるから、
わざわざあの露路へ入って、確かめてみた。

273 :不明なデバイスさん:2020/06/15(月) 00:11:35.26 ID:/TwX7j9P.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

274 :不明なデバイスさん:2020/06/16(火) 11:23:40.70 ID:ZJoBtkWw.net
こっちを使うか

275 :不明なデバイスさん:2020/06/16(火) 11:28:58.31 ID:ZJoBtkWw.net
まとめてNGIDで消せない用のNGワード置いときますね。ご自由にお使い下さい。


若槻
http://https://
さうに

めれたを
ハウザー式
信子
Hさん
Nさん
Mは
ちゅーぷる
和田
PIA少尉
ジェニー
谷川君

276 :不明なデバイスさん:2020/06/17(水) 01:58:12.03 ID:YaINySm9.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

277 :不明なデバイスさん:2020/06/18(木) 01:04:30.52 ID:GIhl/3lo.net
此の間、何年か相立ち申し候。
 昭和二十五年の夏だった。
 再開したと聞いて、僕は、ヴェルネへ駆けつけた。
「オッパさん!」と、ヴェルネさんが、歓迎して呉れて、>>77
昔の僕の写真の貼ってあるアルバムを出して来たりした。
 テーブルクロースも昔のままの、赤と白の格子柄。メニュウを見ると、>>78
昔一円なりしランチが、二百五十円と五百円の二種。
五百円のを取ると、オルドヴルから、ポタージュ。>>75
大きなビフテキ。冷コーヒーに、ケーキ。
 ビフテキも上等だったが、それにも増して嬉しかったのは、フランスパンの登場だった。>>72
終戦後は、アメリカ風の、真ッ白いパンばっかり食わされていたのが
久しぶりで(数年ぶり)フランスパンが出たので、嬉しかった。>>71
 その時の神戸滞在中、七八度続けて通った。
そして、グリル・チキン、スパゲティ、ピカタ、
アントレコット等、行く度に色々食ったものであった。
 それが、それから数年経って行ってみたら、
キャバレーになっていた。
 でも、僕は、その辺を通る度に、ちらっと、
在りし日のヴェルネクラブの方を見るのである。
 今日も、ちらりと、その方を見ながら、
元町へ入る。此の町は、昔から、日本中で一番好きな散歩道なのだが
、ここには別段食いものの思い出は無い。
 食うとなると、僕は、南京町の方へ入って、
中華第一楼などで、支那料理を食ったので、元町の散歩道では、
昔の三ツ輪のすき焼を思い出す位なものだ。
 こっちから入ると、左側の三ツ輪は、
今は、すき焼は、やっていない。
牛肉と牛肉の味噌漬、佃煮を売る店になったが、昔は此の二階で、すき焼を食わせた。
 もう少し行くと、左側の露路に、伊藤グリルがある。
戦争前からの古い店で、戦争中に、
よく無理を言っては、うまい肉を食わして貰った。
 だから伊藤グリルを忘れてはならなかった。

278 :不明なデバイスさん:2020/06/19(金) 07:52:38.81 ID:7K4Y+sih.net
 森田たまさんの近著『ふるさとの味』にそこのことが出て来るので、一寸抄く。
 ……神戸元町のちょっと横へはいった、――あすこはもう南京町というのかしら、
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって、そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、
それも一つには、十銭に五つという値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。そして、森田さん、
十銭に五つと書いて居られるが、僕の知っている頃(昭和初期か)は、
一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。
 そのような安さにも関わらず、
実に、うまい。他の、もっと高い店のよりも、>>27
ずっと、うまいんだから驚く。
中身の肉も決して不味くはないが>>28
、皮がうまい。何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。今度は>>26
、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。これは、
声を大にして叫びたい位だ。
 昔もそうだったが、そんな風だから、
今でも大変な繁盛で、夕方行ったら売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、と言うと、>>25
これは恐らく誰も知らないだろう。饅頭は有名だが、
店の名というものが、知られていない。
 知られていないのが当然。店に名が無いのである。
 今回も、気になるから、わざわざあの露路へ入って>>24
、確かめてみた。
「元祖 豚まんじゅう」という看板が出ているだけだ。
店の名は、何処を探しても出ていない。(包紙なども無地だ)
 標札に、「曹秋英」と書いてあった。
 兎に角、この豚饅頭を知らずして、元町を、神戸を
、語る資格は無い、と言いたい。
 露路を出て、元町ブラをする。

279 :不明なデバイスさん:2020/06/20(土) 09:54:47.62 ID:k5/vRnPr.net
ここは生きてるのか?

280 :不明なデバイスさん:2020/06/20(土) 17:17:27.03 ID:EK/ICfiq.net
 標札に、「曹秋英」と書いてあった。
 兎に角、この豚饅頭を知らずして、元町を、
神戸を、語る資格は無い、と言いたい。
 露路を出て、元町ブラをする。
 これは戦後いち早く出来た、アルドスというアイスクリームの店。
大きな店構えで、アイスクリーム専門だった。
暫くうまいアイスクリームなんか口に出来なかった戦後のことだから、>>31
ここのアイスクリームは、びっくりする程うまかった。
 ヴァニラと、チョコレートとあって、各々バタを、
ふんだんに使ったビスケット附き。それも美味かった。>>30
 それが、今度行ってみたら、アルドスという店は無くなっていた。
アイスクリームは、全国的に、ソフトに食われてしまったのか。
 戦後に、やはり此の辺に、神戸ハムグリルという大衆的な>>34
、安い洋食を食わせる店があって愛用したものだが、それも、見つからなかった。
 もっと行くとこれも左側にコーヒー屋の藤屋がある。>>33
戦争中は、ここのコーヒーが、素晴しかった。
今は代が変ったのか、大分趣が変ってしまった。
 元町から、三の宮の方へ戻ろう。>>35
 ヴェルネクラブのあった、十五銀行の方を又振り返り、
そしてその向うの、海の方も気にしながら――
 というのは、此処の海には、フランス船の御馳走の思い出があるからだ。
M・Mの船の、クイン・ドウメルや、アラミスなどというので食べた、
本場のフランス料理、此のことは既に書いたから、略す。
 三の宮へ引返すのに、センター街を通って行く。
昔は元町と三の宮の間には、繁華街は無くて、生田筋から、
トアロードを廻ったりしたものだが、今はセンター街がある。
 センター街の賑わいは、ともすると、元町の客を奪って、
昔の元町のような勢を示している。
 ここにも、うまいものの店は、あるのだろうが、
僕は、此処については、まだ詳しくない。
 知っているのは、センター街の角にある、ドンクというベーカリー。

281 :不明なデバイスさん:2020/06/21(日) 00:22:43.77 ID:4cL/HxwM.net
そこのパンを僕は絶賛するものである。
ドンク(英字ではDONQ)のフランスパンは、
日本中で一番うまいものではあるまいか。
僕は、此処のパンを、取り寄せて食べている。
 センター街から、三の宮附近へ戻る。
 生田神社の西隣りに、ユーハイムがある。
歴史も古き、ユーハイムである。無論、
元は場所が違った。もっと海に近い方にあったのだが、>>14
戦後、此方へ店を出した。
 神戸といえば、洋菓子といえば、ユーハイム、
と言った位、古く売り込んだ店である。
今回行って、コーヒーを飲み、その味、実によし、と思った。>>12
 モカ系のコーヒーで、丁寧に淹れてあって、
これは中々東京には無い味だった。
 関西では兎角、ジャワ、ブラジル系のコーヒーが多いのに、>>15
此の店のは、モカの香り。そして、洋菓子も、
流石に老舗を誇るだけに、
良心的で、いいものばかりだった。
ミートパイがあったので試みた。これも、
今の時代では最高と言えるもので、
しっとりとした、いい味であった。
 ユーハイムを出て少し行くと、ハイウェイがある。>>13
これは戦前からのレストオランで、もとの場所とは、>>11
一寸違うが、すぐ近くで開店。
又最近、北長狭通へ移った。きちんとした、
正道の西洋料理店。戦時は、
大東グリルという名に改めた。
大東亜の大東かと思ったら、主人の名が大東だった。
それも、昔のハイウェイを名乗って再開。
やっぱり、折目正しい、サーヴィスで、
柾目の通ったものを食わせる。
最近行って、ビフテキを食ったが、結構なものだった。

282 :不明なデバイスさん:2020/06/22(月) 11:02:51.51 ID:A0jpNxY/.net
 森田たまさんの近著『ふるさとの味』にそこのことが出て来るので、一寸抄く。
 ……神戸元町のちょっと横へはいった、
――あすこはもう南京町というのかしら、
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって
、そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、それも一つには、>>174
十銭に五つという値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、>>174
近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。そして、森田さん、
十銭に五つと書いて居られるが、>>171
僕の知っている頃(昭和初期か)は、
一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。>>175
 そのような安さにも関わらず、実に、うまい。他の、
もっと高い店のよりも、ずっと、うまいんだから驚く。
中身の肉も決して不味くはないが、皮がうまい。>>176
何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。
今度は、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。
これは、声を大にして叫びたい位だ。
 昔もそうだったが、そんな風だから、
今でも大変な繁盛で、夕方行ったら
売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、
と言うと、これは恐らく誰も知らないだろう。
饅頭は有名だが、店の名というものが、
知られていない。
 知られていないのが当然。
店に名が無いのである。
 今回も、気になるから、
わざわざあの露路へ入って、確かめてみた。

283 :不明なデバイスさん:2020/06/23(火) 02:03:54.58 ID:Qs7d9GSR.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

284 :不明なデバイスさん:2020/06/23(火) 10:37:20.90 ID:YP91AUEy.net
なんだか書込みされるようだけどNG効いてて見えない

285 :不明なデバイスさん:2020/06/24(水) 01:32:24.24 ID:oy+K3ms4.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

286 :不明なデバイスさん:2020/06/25(木) 11:58:58.33 ID:4LqDH0t/.net
 森田たまさんの近著『ふるさとの味』にそこのことが出て来るので、一寸抄く。
 ……神戸元町のちょっと横へはいった、
――あすこはもう南京町というのかしら、
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって
、そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、それも一つには、>>174
十銭に五つという値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、>>174
近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。そして、森田さん、
十銭に五つと書いて居られるが、>>171
僕の知っている頃(昭和初期か)は、
一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。>>175
 そのような安さにも関わらず、実に、うまい。他の、
もっと高い店のよりも、ずっと、うまいんだから驚く。
中身の肉も決して不味くはないが、皮がうまい。>>176
何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。
今度は、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。
これは、声を大にして叫びたい位だ。
 昔もそうだったが、そんな風だから、
今でも大変な繁盛で、夕方行ったら
売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、
と言うと、これは恐らく誰も知らないだろう。
饅頭は有名だが、店の名というものが、
知られていない。
 知られていないのが当然。
店に名が無いのである。
 今回も、気になるから、
わざわざあの露路へ入って、確かめてみた。

287 :不明なデバイスさん:2020/06/26(金) 20:16:16.53 ID:bQVX2/mA.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

288 :不明なデバイスさん:2020/06/29(月) 02:15:37.56 ID:/J92uIbu.net
 森田たまさんの近著『ふるさとの味』にそこのことが出て来るので、一寸抄く。
 ……神戸元町のちょっと横へはいった、
――あすこはもう南京町というのかしら、
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって
、そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、それも一つには、>>174
十銭に五つという値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、>>174
近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。そして、森田さん、
十銭に五つと書いて居られるが、>>171
僕の知っている頃(昭和初期か)は、
一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。>>175
 そのような安さにも関わらず、実に、うまい。他の、
もっと高い店のよりも、ずっと、うまいんだから驚く。
中身の肉も決して不味くはないが、皮がうまい。>>176
何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。
今度は、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。
これは、声を大にして叫びたい位だ。
 昔もそうだったが、そんな風だから、
今でも大変な繁盛で、夕方行ったら
売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、
と言うと、これは恐らく誰も知らないだろう。
饅頭は有名だが、店の名というものが、
知られていない。
 知られていないのが当然。
店に名が無いのである。
 今回も、気になるから、
わざわざあの露路へ入って、確かめてみた。

289 :不明なデバイスさん:2020/06/30(火) 00:50:38.38 ID:E8prOHhf.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

290 :不明なデバイスさん:2020/07/01(水) 00:03:59.75 ID:Ni7yp4XF.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

291 :不明なデバイスさん:2020/07/02(木) 18:39:26.87 ID:Pn6t4k0O.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

292 :不明なデバイスさん:2020/07/02(木) 23:04:28.87 ID:dBRrp0gV.net
荒らしのおっちゃん
ここを使わせたくないなら
早く埋めて落としてくれないか

293 :不明なデバイスさん:2020/07/04(土) 17:43:38.11 ID:jsuVmnWR.net
 森田たまさんの近著『ふるさとの味』にそこのことが出て来るので、一寸抄く。
 ……神戸元町のちょっと横へはいった、
――あすこはもう南京町というのかしら、
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって
、そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、それも一つには、>>174
十銭に五つという値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、>>174
近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。そして、森田さん、
十銭に五つと書いて居られるが、>>171
僕の知っている頃(昭和初期か)は、
一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。>>175
 そのような安さにも関わらず、実に、うまい。他の、
もっと高い店のよりも、ずっと、うまいんだから驚く。
中身の肉も決して不味くはないが、皮がうまい。>>176
何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。
今度は、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。
これは、声を大にして叫びたい位だ。
 昔もそうだったが、そんな風だから、
今でも大変な繁盛で、夕方行ったら
売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、
と言うと、これは恐らく誰も知らないだろう。
饅頭は有名だが、店の名というものが、
知られていない。
 知られていないのが当然。
店に名が無いのである。
 今回も、気になるから、
わざわざあの露路へ入って、確かめてみた。

294 :不明なデバイスさん:2020/07/05(日) 01:56:03.00 ID:8LfqWdCp.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。

295 :不明なデバイスさん:2020/07/06(月) 23:26:54.48 ID:CTmHU89H.net
 ……神戸元町のちょっと横へはいった、
――あすこはもう南京町というのかしら、
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって
、そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、それも一つには、>>174
十銭に五つという値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、>>174
近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。そして、森田さん、
十銭に五つと書いて居られるが、>>171
僕の知っている頃(昭和初期か)は、
一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。>>175
 そのような安さにも関わらず、実に、うまい。他の、
もっと高い店のよりも、ずっと、うまいんだから驚く。
中身の肉も決して不味くはないが、皮がうまい。>>176
何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。
今度は、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。
これは、声を大にして叫びたい位だ。
 昔もそうだったが、そんな風だから、
今でも大変な繁盛で、夕方行ったら
売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、
と言うと、これは恐らく誰も知らないだろう。
饅頭は有名だが、店の名というものが、
知られていない。
 知られていないのが当然。
店に名が無いのである。
 今回も、気になるから、
わざわざあの露路へ入って、確かめてみた。

296 :不明なデバイスさん:2020/07/07(火) 01:20:53.23 ID:yWNoWriQ.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

297 :不明なデバイスさん:2020/07/09(木) 06:28:16.24 ID:q/VFxsF5.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

298 :不明なデバイスさん:2020/07/10(金) 19:49:35.38 ID:2XLpnYFl.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

299 :不明なデバイスさん:2020/07/11(土) 03:38:57.67 ID:l4fCD7iI.net
 森田たまさんの近著『ふるさとの味』にそこのことが出て来るので、一寸抄く。
 ……神戸元町のちょっと横へはいった、
――あすこはもう南京町というのかしら、
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって
、そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、それも一つには、>>174
十銭に五つという値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、>>174
近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。そして、森田さん、
十銭に五つと書いて居られるが、>>171
僕の知っている頃(昭和初期か)は、
一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。>>175
 そのような安さにも関わらず、実に、うまい。他の、
もっと高い店のよりも、ずっと、うまいんだから驚く。
中身の肉も決して不味くはないが、皮がうまい。>>176
何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。
今度は、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。
これは、声を大にして叫びたい位だ。
 昔もそうだったが、そんな風だから、
今でも大変な繁盛で、夕方行ったら
売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、
と言うと、これは恐らく誰も知らないだろう。
饅頭は有名だが、店の名というものが、
知られていない。
 知られていないのが当然。
店に名が無いのである。
 今回も、気になるから、
わざわざあの露路へ入って、確かめてみた。

300 :不明なデバイスさん:2020/07/12(日) 00:18:16 ID:0jKsJTjs.net
 ……神戸元町のちょっと横へはいった、
――あすこはもう南京町というのかしら、
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって
、そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、それも一つには、>>174
十銭に五つという値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、>>174
近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。そして、森田さん、
十銭に五つと書いて居られるが、>>171
僕の知っている頃(昭和初期か)は、
一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。>>175
 そのような安さにも関わらず、実に、うまい。他の、
もっと高い店のよりも、ずっと、うまいんだから驚く。
中身の肉も決して不味くはないが、皮がうまい。>>176
何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。
今度は、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。
これは、声を大にして叫びたい位だ。
 昔もそうだったが、そんな風だから、
今でも大変な繁盛で、夕方行ったら
売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、
と言うと、これは恐らく誰も知らないだろう。
饅頭は有名だが、店の名というものが、
知られていない。
 知られていないのが当然。
店に名が無いのである。
 今回も、気になるから、
わざわざあの露路へ入って、確かめてみた。

301 :不明なデバイスさん:2020/07/13(月) 01:07:54.76 ID:kX/jOGy0.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

302 :不明なデバイスさん:2020/07/14(火) 00:18:22 ID:miS8amKp.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

303 :不明なデバイスさん:2020/07/15(水) 04:25:43.46 ID:JZOlGBOR.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

304 :不明なデバイスさん:2020/07/15(水) 16:33:16.88 ID:XMmaw8s3.net
東武野田線は >>> ちゅーぷるへ

T:Tobu
U:Urban
P:Park
L:Line

TUPL:ちゅーぷる


★「ゲームウォッチ」のCMのメロディで
♪ちゅーぷる
♪ちゅーぷる
♪ちゅーぷる
♪ちゅーぷる
♪いつでも、ちゅーぷる
♪どこでも、ちゅーぷる
♪だれでも、ちゅーぷる
♪ちゅーぷる
♪東武スカイツリーライン
♪東武日光線
♪東武宇都宮線
♪東武アーバンパークライン
♪新しい車両を使ったちゅーぷる
♪旅客運行をしない時は車庫で待機
♪ちゅーぷる

305 :不明なデバイスさん:2020/07/17(金) 05:41:31.98 ID:LJ4xHivw.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

306 :不明なデバイスさん:2020/07/18(土) 03:00:03.38 ID:YyGCpa8t.net
 森田たまさんの近著『ふるさとの味』にそこのことが出て来るので、一寸抄く。
 ……神戸元町のちょっと横へはいった、
――あすこはもう南京町というのかしら、
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって
、そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、それも一つには、>>174
十銭に五つという値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、>>174
近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。そして、森田さん、
十銭に五つと書いて居られるが、>>171
僕の知っている頃(昭和初期か)は、
一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。>>175
 そのような安さにも関わらず、実に、うまい。他の、
もっと高い店のよりも、ずっと、うまいんだから驚く。
中身の肉も決して不味くはないが、皮がうまい。>>176
何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。
今度は、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。
これは、声を大にして叫びたい位だ。
 昔もそうだったが、そんな風だから、
今でも大変な繁盛で、夕方行ったら
売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、
と言うと、これは恐らく誰も知らないだろう。
饅頭は有名だが、店の名というものが、
知られていない。
 知られていないのが当然。
店に名が無いのである。
 今回も、気になるから、
わざわざあの露路へ入って、確かめてみた。

307 :不明なデバイスさん:2020/07/19(日) 00:39:10.91 ID:OJLxoWzo.net
>>306
ちまちま書いてないで
サッサと埋めろやボケッ!

308 :不明なデバイスさん:2020/07/19(日) 07:18:15.52 ID:ZOc1Tdi4.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

309 :不明なデバイスさん:2020/07/19(日) 14:52:43.29 ID:1kh1nQP8.net
ここに荒らしが貼ったのをググって青空文庫で読むのが密かな楽しみになりつつある

310 :不明なデバイスさん:2020/07/20(月) 08:04:52.18 ID:IPi8QGYj.net
>>309
www

そうか、コピペやったんか?
元町がよう出てくるわと思ってた。

311 :不明なデバイスさん:2020/07/21(火) 04:19:28.86 ID:Laxczuga.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

312 :不明なデバイスさん:2020/07/23(木) 03:50:10 ID:T+zrcvIn.net
 ……神戸元町のちょっと横へはいった、
――あすこはもう南京町というのかしら、
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって
、そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、それも一つには、>>174
十銭に五つという値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、>>174
近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。そして、森田さん、
十銭に五つと書いて居られるが、>>171
僕の知っている頃(昭和初期か)は、
一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。>>175
 そのような安さにも関わらず、実に、うまい。他の、
もっと高い店のよりも、ずっと、うまいんだから驚く。
中身の肉も決して不味くはないが、皮がうまい。>>176
何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。
今度は、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。
これは、声を大にして叫びたい位だ。
 昔もそうだったが、そんな風だから、
今でも大変な繁盛で、夕方行ったら
売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、
と言うと、これは恐らく誰も知らないだろう。
饅頭は有名だが、店の名というものが、
知られていない。
 知られていないのが当然。
店に名が無いのである。
 今回も、気になるから、
わざわざあの露路へ入って、確かめてみた。

313 :不明なデバイスさん:2020/07/25(土) 02:04:24.68 ID:WemVFv25.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

314 :不明なデバイスさん:2020/07/27(月) 00:54:22.20 ID:GIepts9b.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

315 :不明なデバイスさん:2020/07/29(水) 06:55:51.17 ID:G2N3KjlU.net
 ……神戸元町のちょっと横へはいった、
――あすこはもう南京町というのかしら、
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって
、そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、それも一つには、>>174
十銭に五つという値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、>>174
近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。そして、森田さん、
十銭に五つと書いて居られるが、>>171
僕の知っている頃(昭和初期か)は、
一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。>>175
 そのような安さにも関わらず、実に、うまい。他の、
もっと高い店のよりも、ずっと、うまいんだから驚く。
中身の肉も決して不味くはないが、皮がうまい。>>176
何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。
今度は、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。
これは、声を大にして叫びたい位だ。
 昔もそうだったが、そんな風だから、
今でも大変な繁盛で、夕方行ったら
売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、
と言うと、これは恐らく誰も知らないだろう。
饅頭は有名だが、店の名というものが、
知られていない。
 知られていないのが当然。
店に名が無いのである。
 今回も、気になるから、
わざわざあの露路へ入って、確かめてみた。

316 :不明なデバイスさん:2020/07/30(木) 04:20:29.25 ID:9INTcFJu.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

317 :不明なデバイスさん:2020/07/31(金) 01:21:10.98 ID:G17BJ3+t.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

318 :不明なデバイスさん:2020/08/02(日) 06:17:34.50 ID:upb6Xow4.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

319 :不明なデバイスさん:2020/08/04(火) 04:56:27.46 ID:D86XXO/A.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

320 :不明なデバイスさん:2020/08/06(木) 18:01:29.90 ID:nii73PaV.net
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

321 :不明なデバイスさん:2020/08/08(土) 12:27:49.93 ID:jij+C06m.net
 ……神戸元町のちょっと横へはいった、
――あすこはもう南京町というのかしら、
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって
、そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、それも一つには、>>174
十銭に五つという値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、>>174
近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。そして、森田さん、
十銭に五つと書いて居られるが、>>171
僕の知っている頃(昭和初期か)は、
一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。>>175
 そのような安さにも関わらず、実に、うまい。他の、
もっと高い店のよりも、ずっと、うまいんだから驚く。
中身の肉も決して不味くはないが、皮がうまい。>>176
何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。
今度は、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。
これは、声を大にして叫びたい位だ。
 昔もそうだったが、そんな風だから、
今でも大変な繁盛で、夕方行ったら
売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、
と言うと、これは恐らく誰も知らないだろう。
饅頭は有名だが、店の名というものが、
知られていない。
 知られていないのが当然。
店に名が無いのである。
 今回も、気になるから、
わざわざあの露路へ入って、確かめてみた。

322 :不明なデバイスさん:2020/08/09(日) 00:12:05 ID:vw/ZyWPx.net
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

323 :不明なデバイスさん:2020/08/10(月) 11:49:46 ID:GZpSRqqU.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

324 :不明なデバイスさん:2020/08/12(水) 11:27:24.39 ID:fnLq/ztR.net
 ……神戸元町のちょっと横へはいった、
――あすこはもう南京町というのかしら、
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって
、そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、それも一つには、>>174
十銭に五つという値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、>>174
近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。そして、森田さん、
十銭に五つと書いて居られるが、>>171
僕の知っている頃(昭和初期か)は、
一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。>>175
 そのような安さにも関わらず、実に、うまい。他の、
もっと高い店のよりも、ずっと、うまいんだから驚く。
中身の肉も決して不味くはないが、皮がうまい。>>176
何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。
今度は、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。
これは、声を大にして叫びたい位だ。
 昔もそうだったが、そんな風だから、
今でも大変な繁盛で、夕方行ったら
売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、
と言うと、これは恐らく誰も知らないだろう。
饅頭は有名だが、店の名というものが、
知られていない。
 知られていないのが当然。
店に名が無いのである。
 今回も、気になるから、
わざわざあの露路へ入って、確かめてみた。

325 :不明なデバイスさん:2020/08/13(木) 00:23:40.31 ID:G/m85QRT.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

326 :不明なデバイスさん:2020/08/14(金) 17:56:04.63 ID:72N7CjfI.net
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

327 :不明なデバイスさん:2020/08/16(日) 09:50:31 ID:eZQGB9J8.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

328 :不明なデバイスさん:2020/08/17(月) 16:11:56.47 ID:+gfcXTXk.net
 ……神戸元町のちょっと横へはいった、
――あすこはもう南京町というのかしら、
狭い露地の中に汚ならしい支那饅頭屋があって
、そこの肉饅頭の味は天下一品と思ったが、それも一つには、>>174
十銭に五つという値段のやすさが影響しているに違いない。
この肉饅頭は谷崎先生のおたくでも愛用されたという話を、>>174
近頃うかがって愉快である。……
 全く此の肉饅頭は、うまいのである。そして、森田さん、
十銭に五つと書いて居られるが、>>171
僕の知っている頃(昭和初期か)は、
一個が二銭五厘。すなわち、十銭に四つであった。>>175
 そのような安さにも関わらず、実に、うまい。他の、
もっと高い店のよりも、ずっと、うまいんだから驚く。
中身の肉も決して不味くはないが、皮がうまい。>>176
何か秘訣があるのだろう。
 その肉饅頭も、無論戦争苛烈となるに連れて姿を消したが、終戦後再開した。
 そして又、ベラボーな安価で売っている。
今度は、二十円で三個である。
 ところが、それでいて、又何処のより美味い。
これは、声を大にして叫びたい位だ。
 昔もそうだったが、そんな風だから、
今でも大変な繁盛で、夕方行ったら
売切れている方が多い。
 この肉饅頭の店、そんなら何という名なのか、
と言うと、これは恐らく誰も知らないだろう。
饅頭は有名だが、店の名というものが、
知られていない。
 知られていないのが当然。
店に名が無いのである。
 今回も、気になるから、
わざわざあの露路へ入って、確かめてみた。

329 :不明なデバイスさん:2020/08/17(月) 22:49:16.85 ID:uVP8V6wU.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

330 :不明なデバイスさん:2020/08/18(火) 00:11:52.81 ID:uaoCdsT0.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

331 :不明なデバイスさん:2020/08/19(水) 16:38:15.51 ID:/TKeoMSp.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

332 :不明なデバイスさん:2020/08/20(木) 01:58:16.05 ID:uCRKV2bc.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

333 :不明なデバイスさん:2020/08/21(金) 19:51:42.56 ID:38Rq2goS.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

334 :不明なデバイスさん:2020/08/22(土) 16:37:13 ID:2SNrfLxF.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

335 :不明なデバイスさん:2020/08/23(日) 08:40:22.54 ID:RIAabn0t.net
コピペ荒らしって何か目的なの?

336 :不明なデバイスさん:2020/08/23(日) 21:14:46.61 ID:cxg5qUbN.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

337 :不明なデバイスさん:2020/08/24(月) 00:28:00.17 ID:ZazqNBPb.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

338 :不明なデバイスさん:2020/08/26(水) 01:20:01.09 ID:Fb7S9IFe.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

339 :不明なデバイスさん:2020/08/27(木) 06:10:39.62 ID:may2QdJS.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

340 :不明なデバイスさん:2020/08/28(金) 22:34:52.79 ID:1XbyRX5Z.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

341 :不明なデバイスさん:2020/08/29(土) 00:38:06.44 ID:9X7g6DfO.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

342 :不明なデバイスさん:2020/08/31(月) 04:02:45.38 ID:17BjnM8y.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

343 :不明なデバイスさん:2020/08/31(月) 05:31:08.12 ID:0qwndXhG.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

344 :不明なデバイスさん:2020/09/01(火) 22:35:14.85 ID:G6mi07/S.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

345 :不明なデバイスさん:2020/09/04(金) 05:56:13.20 ID:G92f3MS0.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

346 :不明なデバイスさん:2020/09/06(日) 09:40:44.96 ID:ZTNR7kXL.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

347 :不明なデバイスさん:2020/09/08(火) 03:31:14.96 ID:jjDNw8JP.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

348 :不明なデバイスさん:2020/09/10(木) 03:14:37.72 ID:NBYyx3Ze.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

349 :不明なデバイスさん:2020/09/11(金) 19:50:40.58 ID:lKA3Ykhl.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

350 :不明なデバイスさん:2020/09/14(月) 05:37:18.19 ID:PetMJlhA.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

351 :不明なデバイスさん:2020/09/18(金) 04:22:49.87 ID:LxMLqz4w.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

352 :不明なデバイスさん:2020/09/20(日) 08:14:11.23 ID:PYZ3Wusk.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

353 :不明なデバイスさん:2020/09/21(月) 06:25:12.46 ID:mMogVy2S.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

354 :不明なデバイスさん:2020/09/25(金) 08:23:50.63 ID:UHmgs4Fo.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

355 :不明なデバイスさん:2020/09/29(火) 10:04:42.83 ID:RLRzLi+r.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

356 :不明なデバイスさん:2020/10/01(木) 07:16:16.00 ID:46xHZXmD.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

357 :不明なデバイスさん:2020/10/03(土) 03:33:13.57 ID:zgjRmY85.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

358 :不明なデバイスさん:2020/10/06(火) 14:53:28.76 ID:/kjCOOdI.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

359 :不明なデバイスさん:2020/10/19(月) 23:55:29.25 ID:n4dLBQ6t.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

360 :不明なデバイスさん:2020/10/20(火) 04:47:33.62 ID:zXmp8xlj.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

361 :不明なデバイスさん:2020/10/21(水) 20:14:09.23 ID:UB8gezsr.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

362 :不明なデバイスさん:2020/10/23(金) 20:06:25.75 ID:Uh8m7My5.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

363 :不明なデバイスさん:2020/10/25(日) 21:06:38.38 ID:9afEsK1/.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

364 :不明なデバイスさん:2020/10/28(水) 23:53:21.00 ID:5Qrry7wi.net
 大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、
あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、
シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
 三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、
十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、
今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
 十五銀行の地下に>>>69
仏人ヴェルネさんの経営する、
ヴェルネクラブがあった。
 僕が、そこを覚えたのは、もう二十年近くも以前のことだろう。
それから戦争で閉鎖となり、又終戦後一度復活したのだが、>>>68
又閉店して、今は同じ名前だが、
キャバレーになってしまった。
 ヴェルネクラブの、安くてうまい洋食は、
先ずそのランチに始まった。>>>67
むかしランチは確か一円だったと思う。
それでスープと軽いものと、重いものと二皿だった。
 それは、此の辺に勤めている外国人、
日本人の喜ぶところで、
毎日の昼食の繁盛は、大変なものだった。
 ランチも美味かったが、ヴェルネさんに特別に頼んで、
別室で食わして貰ったフランス料理の定食は、今も思い出す。>>>65
何処までも、フランス流の料理ばかり。
そして、デザートには、パンケーキ・スゼット。
 それが、戦争になって、材料が欠乏して来ると、>>>64
ヴェルネさんは嘆いていた。
「ロッパさん、(それが、フランス式発音なので、
オッパさんというように聞えた)むずかしい。沢山、むずかしい」
 そう言って、両手を拡げて、処置なしという表情。
材料が無くなり、ヤミが、やかましくなって、
彼の商売は、沢山むずかしくなって来た。
 やがて閉鎖した。

365 :不明なデバイスさん:2020/11/07(土) 03:03:45.08 ID:/qMqp8+G.net
https://i.imgur.com/DVNvp2M.jpg


366 :不明なデバイスさん:2020/11/21(土) 02:14:30.05 ID:3q7vFW6d.net
 そんなら僕が、幼少の頃に来た時は、二代目の時世だったのだろう。
そんな昔からの、そのままの流儀で、押し通して来た、弘養館なのである。
 味も、建物も、すべてが、昔風。
こんなことで商売になるのかと心配したが、
時分時でもない、午後三時頃に、僕の部屋以外にも、客の声がしていた。>>173
 七八十年の歴史。売り込んだものである。
 さて、弘養館を出ると、又、僕は思い出すのである。>>175
 三の宮バーは、無くなったのかな?
 此の近くにあった、小さな店。
バーとは言っても
、二階がレストオランになっていて、うまくて安い洋食を食わせた。
 安洋食に違いないが、外人客が多いから、味はいいし、>>172
第一、全く安かった。スープが、
二十銭だったと思う。ちゃんとした、
うまいコンソメだった。神戸の夜を遊ぼうというには、 
先ず、此処を振り出しにした。
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、>>177
マウンテンデュウなどという、
これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
 こうして、酔っぱらって置けば、
女人のいるバーへ行ってから、
あんまり飲まずに済むからというんで、
下地を作ったわけだ。>>174
 戦争になる前のことだ。
 戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、
シルヴァーダラーへ、よく通った。
 酒も食物も乏しくなった時に、
シルヴァーダラーのおやじは、
そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、
ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。
他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、
立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。

367 :不明なデバイスさん:2023/01/21(土) 18:26:52.19 ID:fh4A4c8fR
入管収容で國に賠償とか笑わせよる
毎度のことながらクソ公務員の過失責任を税金で肩代わりする理屈に合わないことやってんのな
税金泥棒施設の拡大を求めるとか,もはや最低でも入国税1О〇O萬圓は徴収しないと割に合わねえだろ
ブ━夕ンは迷惑料ならぬ観光税ー泊3萬圓なわけだが.日本も見習うべきなのは当然、
無駄に石油燃やしまくってヱネ儿キ゛ー価格暴騰させて気侯変動させて土砂崩れに洪水.暴風.猛暑.大雪にと災害連發させてる
JΑLだのANAた゛のクソアイ又ト゛ゥた゛のクサヰマ‐クだのコ゛キブリフラヰヤ―だのジェットクサ━だのJтвだのテ囗リス├に
地球破壊税として.航空燃料税1кL1千万圓,離發着税1回1億圓,上空通過税1Кm1〇O万圓なと゛課税して.
憲法違反.私権侵害,威力業務妨害に対する賠償金として月10万円のベ─シックイン力厶やれや地球破壊税金泥棒クソテ囗政府

創価学會員は.何百万人も殺傷して損害を与えて私腹を肥やし続けて逮捕者まで出てる世界最惡の殺人腐敗組織公明党を
池田センセ‐が囗をきけて容認するとか本気で思ってるとしたら侮辱にもほと゛か゛あるそ゛!
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368 :不明なデバイスさん:2023/08/24(木) 15:05:55.89 ID:7HEJcZJca
松野博一は、拉致ガーとか些末な昔話してないで,大量破壊兵器であるクソ航空機による強盗殺人という重大な人権侵害が存在すること、また
個人の尊厳や人権の意義について,じっくりとてめえこそが考えとけやカス、税金で地球破壞支援.世界最悪の脱炭素拒否テロ国家に送られる
化石賞連続受賞して、世界中から非難されていながら、カによる一方的な現状変更によって滑走路にクソ航空機にと倍増させて閑静な住宅地
から都心まで数珠つなぎで鉄道の30倍以上もの莫大な温室効果ガスまき散らして騒音まみれにして静音が生命線の知的産業壊滅させて子供の
学習環境破壊して気候変動させて海水温上昇させてかつてない量の水蒸氣を曰本列島に供給させて土砂崩れ、洪水、暴風、突風、灼熱地獄にと
住民の生命と財産を徹底的に破壊することで私腹を肥やしてる世界最悪のマッチポンプ殺人テロ組織公明党天下り犯罪集団国土破壊省斉藤鉄夫
とともに好き放題破壊と殺人を繰り返して隣国挑発して原爆落とした世界最惡ならす゛者国家まで崇拝して白々しい軍拡増税,物事の本質も理解
できない子と゛も増やして洗脳して兵隊にして殺してさらに私腹を肥やそうというテロ組織自民党に乗っ取られた日本で子とか産むのはハ゛力だけ
(羽田]ttps://www.сall4.jP/info.php?tyΡе=items&id=I0000062 , тtps://haneda-рrojecт.jimdofree.com/
(成田)ttPs://n-souonhigaisosyoudan.amebaownd.Com/
(テロ組織〕Тtρs://i.imgur.com/hnli1ga.jPeg

369 :不明なデバイスさん:2023/08/30(水) 16:55:35.55 ID:jreQsa2iL
丿ルドス├リーム爆破したというウクライナの自作自演だろうか゛、ダム爆破で街中水没、日本では世界最悪の殺人テ口組織公明党国土破壊省
斉藤鉄夫らテロ組織国土破壊省が憲法1з条25条29条と公然と無視しながら、力による一方的な現状変更によって都心まで数珠つなぎで
鉄道の30倍以上もの莫大な温室効果ガスまき散らす大量破壊兵器て゛あるクソ航空機飛ばさせて、気候変動させて、海水温上昇させてかつて
ない量の水蒸気を日本列島に供給させて洪水に土砂崩れに暴風にと住民の生命と財産を強奪することて゛、私腹を肥やしてるし、同じテロ国家
のウクライナだの日本に原爆落とした世界最惡のならず者国家だのと共謀して、私利私欲のために軍事演習だなんた゛と隣国挑発して正当防衛権
行使させておいて、白々しく安全保障カ゛ーだの、プロパガンダ放送だの、バカ丸出しのJアラ−トだの国民煽って軍事増税に軍事大國にと
税金泥棒利権を全方位から堅牢にして,チョロすぎる国民から強奪した血税で私腹を肥やしまくって、腐敗テロ国家を謳歌してる岸田異次元
増税軍国主義売国奴文雄がこれほど分かりやすい茶番やってるってのに、霞ヶ関が火の海になることすらないとか、北朝鮮人民までドン引き
(羽田)тTps://www.Call4.jp/info.Рhp?tyPe=items&id=I0000062 , Τтps://haneda-project.jimdofree.Сom/
(成田)tтΡs://n-souonhigaisosyoudan.amebaownd.Сom/
(テロ組織)ttps://i.imgur.Сom/hnli1ga.jpeg

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