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【ばふり】蓮實重彦 X+4【P ◆.uKag/vUmY】

1 :吾輩は名無しである:2020/06/30(火) 12:22:09.46 ID:c9PcqUZv.net
非正規新聞配達でブルマが好きで
睡眠障害で元薬中親不孝のちんぱんP
長男の癖に薬中とか親が可哀想
愛知に住んでいる
今は彼女はいなく
学生時代はぼっちで過ごして
サークルの飲み会の時誰にも馴染めず
隅っこで飲んでいた

Pのツイッター、https://twitter.com/bungeishi
【まあ文学板用に作ったアカウントでメインアカウントじゃないから鬼の首とったようにはしゃぐ必要はないんだろうけど】
しかもやたらからんできて
選挙板議員板に誘導してこようとする
アフィまとめ厨、宣伝目的のカスP

挑発する→議員選挙板のURL貼る→議員選挙板に来させる→集客して盛り上げる
アクセスの為に人を挑発するカスジジイ

おまけ
きっこ 

山本太郎さんの支持者が宇都宮健児さんのことを「高齢なので転んで大ケガしそう」などと揶揄したツイートを見て悲しくなった。
敵は「自分ファースト」の小池百合子だということを忘れないでほしい。

https://twitter.com/kikko_no_blog/status/1273583899923234816?s=21
(deleted an unsolicited ad)

2 :吾輩は名無しである:2020/06/30(火) 18:00:47 ID:t2+zjTw+.net
いちおつ

3 :P ◆.uKag/vUmY :2020/07/01(水) 00:26:54 ID:yuyxaw9d.net
>>1
クソスレ立てんなバカ!

4 :吾輩は名無しである:2020/12/05(土) 09:11:45.22 ID:tbgP946u.net
純文学5誌総合スレ嵐のP ◆.uKag/vUmY情報スレ2
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/book/1607127039/

5 :吾輩は名無しである:2021/03/25(木) 08:25:27.31 ID:wZMDPgy3.net
独居老人なのか?

6 :吾輩は名無しである:2021/03/25(木) 23:23:09.27 ID:qnLJJXmP.net
蓮實)これは当り前のことなんだけど、僕には、伝記的な事実に基づいた十九世紀のフランス文学史が書けますよ。資料を徹底的に調べたアメリカ映画史を書けますよ。しかし、それはあえて括弧に括って作品のレクチュールをやっているのは、何もテクスト論とやらを信仰しているからではなく、
映画史や文学史を書くという厄介を回避しているからでも、意味と出会うのを排しているからでもなく、そうしたいっさいをあえて括弧に括ることで始まる読みの方が絶対に困難かつ魅力的なものに思えるからです。

たとえば、四方田犬彦が、あるところで、『カサブランカ』という映画を、プロパガンダ映画だといっている。一見正しい見解に見えるけど、この種の言説が意味を持つのは、あれを本気で恋愛メロドラマだと思っている連中に対してだけであり、実は映画史的には嘘なんですよ。

あそこには、欧州の自由の戦士たちを救えといったメッセージがこめられてはいるけれど、それは当時のアメリカ政治の見解でも何でもない。むしろ、そうしたメッセージは、政府にとってみれば、出すぎた迷惑な話だったんです。
『カサブランカ』を製作したワーナー・ブラザースという会社は、亡命者と共産党員の巣であって、昔から政府に目をつけられていたわけで、欧州での大戦勃発直後にアメリカの参戦をうながすような映画を撮って、愛国者たちの反撥さえかっていたのです。
対独プロパガンダ映画といま思われている映画の半数は、実は、政府の参戦をうながすための映画人たちの意志表明にすぎなかった。『カサブランカ』も、そうした流れの中に位置している作品だから、政府の意向を反映したプロパガンダ映画ではない。
プロパガンダというなら、ハリウッドに隠れていた左翼系知識人による政府および国民へのプロパガンダがこめられているわけです。(……)

だから、『カサブランカ』は対独プロパガンダ映画というより、反米プロパガンダ映画なんです。そして、アメリカ映画史をちょっとでも本気で勉強していれば、四方田のような視点は出てこないんですよ。それでも、映画批評家になれるんです。
若手の批評家でも最初の部分に属する四方田犬彦でさえ、ハリウッド映画を基本的な知識を身につけていない。だから、括弧に括る部分が弱いんです。

7 :吾輩は名無しである:2021/03/26(金) 01:05:56.88 ID:H5nIUXYw.net
蓮實重彦って言えば映画批評家としてのほうが文学系統より有名なのに、何故か蓮實スレで映画の話する人少ないよね
映画はあまり見ないのかな?
自分は映画関係から蓮實を知ったんだけど

8 :吾輩は名無しである:2021/03/26(金) 01:05:57.35 ID:ykwx0URw.net
上は、おそらく「闘争のエチカ」からの引用だろう。

9 :吾輩は名無しである:2021/03/26(金) 01:07:08.86 ID:ykwx0URw.net
文学板ですから、文学関係の話をするのが当たり前ではないですか。

10 :吾輩は名無しである:2021/03/26(金) 01:08:35.19 ID:ykwx0URw.net
映画関係の板で蓮実重彦の話をしようにも、文学板でするほどには、
突っ込んだ話にはならないでしょう。

11 :吾輩は名無しである:2021/03/26(金) 01:23:58.76 ID:ykwx0URw.net
わたしは、この数年間、雑事に忙殺されていて、
文学・思想関係の本を読んでいなかったのですが、蓮実スレのおかげで、
忘れていた基本的なことを思い出して、たいへんよかったです。
とくに、ダンカンさんがドゥルーズの「シネマ」の「時間と運動」の話をしてくれたことで、
ネットで「シネマ」の関係論文を読み、フッサール、コーエン、田辺元、これらの「多様体の哲学」のことを、少々(もともと大して知らないので)
思い出しました。

12 :吾輩は名無しである:2021/03/26(金) 03:03:04.87 ID:ykwx0URw.net
×田辺元
〇田邊元+澤口昭聿

13 :吾輩は名無しである:2021/03/26(金) 03:32:51.53 ID:ykwx0URw.net
「実はドゥルーズ・ガタリの「多様体」の議論には「力」と呼べるようなものがないのである。」
(林晋)

目からうろことはこのことだ。林先生が言うのだから、ぜったい間違いない。
浅田彰やその他大勢のいいかげんな理解をうのみにして、
自分がドゥルーズの本を、いかにちゃんと読んでいいなかったか、
痛感しました。
といっても、ドゥルーズ的時間性=頽落的時間性という理解は変わらない。

14 :吾輩は名無しである:2021/03/26(金) 12:17:35.10 ID:5WBKTY0r.net
Koichiro Sukegawa
@Teika27
蓮實重彦先生の新刊『見るレッスン』を読む。いろいろと面白いが、『シンゴジラ』を「肝心のゴジラの存在感がない」とディスってるのは、蓮實先生の感性の限界を感じた。たぶん庵野は、完璧にワガママにあの映画を作ることを許されたなら、ゴジラを案山子かダミー人形で撮ったと思う。(つづく)

Koichiro Sukegawa
@Teika27
(承前)「在来線爆弾」とかをくり出し、「子どもののゴジラごっこ」を再現したのがあの映画。1stゴジラのごとき存在感のない「フェイク・ゴジラ」に、ある瞬間、崇高性が宿るのが魅力なのだ。『シンゴジラ』なんだから、ゴジラに存在感があるべきと考えるのは蓮實先生の誤解(この項、了)

15 :吾輩は名無しである:2021/03/26(金) 15:53:51.36 ID:BUa+d3JR.net
この役者では弱いとか、この人が主演なんておかしいとか
女性が映ったらやはり大写しで輝くように撮らなければならない(それだけのタマでなくても?)とか
蓮實は昔から古いと言えば古い。
しかし「存在感のないゴジラ」がそれはそれで作品に何かを与えていれば(耄碌しているとは言え)そこには気づく。
庵野にカカシをゴジラにしたい願望があるとは思えないが、昔の前衛やアングラ演劇みたいな「見立て」を映画に導入することが蓮實の古さより「新しい」とは思えない。

16 :吾輩は名無しである:2021/03/26(金) 19:08:43.77 ID:AEyL4x/U.net
>>14
どうやれば存在感でるのか。
そもそもどんな存在感なのか尋ねたら
ネチネチと長い無意味な文章を書いて逃げるんだろうな。

17 :吾輩は名無しである:2021/03/26(金) 22:06:13.57 ID:39YjCrBJ.net
蓮實も自作品にネットでフリーアクセスできるようにしろよ。
欧米のライターはそうしてる人が多いが、日本では殆どがやってない。
そしたら、俺が蓮實を思う存分批判してやるから。

18 :吾輩は名無しである:2021/03/27(土) 00:02:21.05 ID:HUHChB4j.net
>>17
ここのHPである程度本人が公開してるよ
https://mube2.jp/menu

19 :吾輩は名無しである:2021/03/27(土) 09:47:08.41 ID:VMG36v68.net
浅田彰
映画『シン・ゴジラ』で、小池百合子をモデルにしたと思しき女性の防衛大臣が極端なタカ派として描かれているのは、その点では先見の明があると言うべきかもしれません。
ただ、政治的アレゴリーを主軸とする映画にするなら、アーロン・ソーキンのレヴェルは無理としても、もう少しまともな脚本を用意し、一応それらしく演技のできる俳優を選ぶべきなので、防衛大臣役のみならず、
いずれは大統領を目指すというアメリカ人エリート女性を演ずる石原さとみなどはヤンキーが駅前留学でバイリンギャルになったつもりにしか見えない、これではまともな映画としては通用しません。
放射能怪獣ゴジラは、暴走した原子力発電所のアレゴリーであり、福島第一原子力発電所では注水による冷温停止に失敗して大事後を起こしたのに対し、映画では冷却剤注入によるゴジラの冷温停止に成功する。
ただ、動かなくなったゴジラは、東京駅の廃墟の傍らに立ち尽くしたままであり、日本はこの問題に直面し続けなければならない…。このストーリーは単純ながら効果的と言っていいでしょう。
ただ、左右の政治的対立による停滞を超えたプラグマティックなテクノクラート集団が、例外的事態に際して非常識とも思える大胆な決断を行い、事態の収拾に成功するという政治的ファンタジーこそは、
ファシズムなどを生み出した「維新」のイデオロギーであるということを、忘れるわけにはいきません。

20 :吾輩は名無しである:2021/03/27(土) 12:24:54.40 ID:3WgH1Ibh.net
>>19
論文をまったく書いてないくせに偉そうだな。

浅田の文章から映画愛を感じたことはない。
すべての言葉が過去に読んだことがあるからだ。

21 :吾輩は名無しである:2021/03/27(土) 15:03:59.35 ID:rps01wP+.net
「シン・コジラ」は見ていない。
原発反対もいいんだけれど、
太陽光発電問題のほうも、ちゃんと見てもらいたいです。
日本という国は、特別法はザル法化しやすいんだけれど(多くの場合は、裁判所が骨抜きにする)、
電気事業法なんてのも、かなりのザル法で、
再エネ特措法のほうは、もっとひどくて、ないも同然の条項が多いのです。
同法関係にことで、経済産業省の関係部局にちょっとした質問をしたら、
誰も答えられなくて、たらいまわしになって、大臣官房までいったことがありました。
また、そういう問題をさらにひどくしているのは、
中央官庁の役人が質問に答えないようになってしまったことです。
むかしは、ああだこうだと屁理屈こねても、いちおう答えなければならない、
という義務感だけはもっていたものですが、
いまは、答えに窮すると、キレてプツンと電話を切ってしまうような輩もいるような、
異常なことになってしまいました。

22 :吾輩は名無しである:2021/03/27(土) 15:06:42.12 ID:Sh9/+j7W.net
>>21
映画をぜひご覧なれば。
実学でまったく役に立たない御用学者がでてきます。

23 :吾輩は名無しである:2021/03/27(土) 15:57:35.89 ID:rps01wP+.net
浅田彰「疫病の年の手紙」

3月10日、京都で久しぶりに坂本龍一・高谷史郎・池田亮司らと食事をして(念のために言えば、白川沿いの小さな和食レストランの2階を借り切り、窓をすべて開け放って;そのあと4月になって坂本はニューヨーク、池田はパリの自宅に帰った)、「パンデミックは恐ろしい災厄で一刻も早い終息を願うが、オーヴァートゥーリズムから解放された静かな京都は悪くない、グローバル資本主義が一時的にスローダウンしたこと自体はむしろいいことだ、アーティストまでビジネスマンのように飛行機で世界を飛び回っていたのがおかしいので、環境のためにも健康のためにも飛行機旅行は最小限にしたい、vegan(徹底した菜食主義)は行き過ぎかと思っていたが、肉の生産は大量の二酸化炭素を排出することになるし、健康のためとあわせ肉食もほどほどにしたい」というような話になりました。

24 :吾輩は名無しである:2021/03/27(土) 16:01:07.83 ID:rps01wP+.net
[NEWS|太陽光発電の顔に坂本龍一氏を起用 ギャラリー
 CMでは昇る太陽を背にした坂本氏が自然エネルギーの活用を呼びかける]

なにしろ↑ですからね。
この先生も、利権あさりは、たいがいにしてもらいたい、と思うのは、わたくしだけではないでしょう。

25 :吾輩は名無しである:2021/03/27(土) 16:08:56.79 ID:rps01wP+.net
数千件におよぶ太陽光発電設備に係る地域住民の苦情(資源エネルギー庁に受付窓口はあった)をうけて、
事業者に対し再エネ特措法にもとづく行政処分がなされたのは、
(1年半前までのことしかしらないが)、ゼロ件だったのです。
行政指導でさえ、10件とか20件とか、数えるほでした。
苦情の内容は、法令に照らしてもっともなものが大半なのにもかかわらず、
このように、おそるべき出鱈目さがまかり通っているわけです。

26 :吾輩は名無しである:2021/03/27(土) 16:15:44.94 ID:rps01wP+.net
資源エネルギー庁のお役人が、本音トークでは、太陽光は、原発よりもひどい、
といったこともあるのです。

27 :吾輩は名無しである:2021/03/28(日) 01:52:27.21 ID:JNqbecHQ.net
>>19
>もう少しまともな脚本を用意し、一応それらしく演技のできる俳優を選ぶべきなので、

こういう5ちゃんねに溢れている紋切り型な感想は本当にウンザリする。
お前ならどういう脚本を書いて、どういうキャスティングをするのか。

28 :吾輩は名無しである:2021/03/28(日) 10:11:34.42 ID:6rNG4WxX.net
庵野:「一番好きな映画監督はどなたか」と聞かれたら、考える間もなく「岡本喜八」と言ってしまうほどでして…

逆に、『日本のいちばん長い日』とか『沖縄決戦』は何度も何度も観てるんですよ。一時期、絵コンテをやってる時のBGVにしてまして、BGVのつもりがついそっちの方を観てしまい、「ああ、3時間つぶしてしまった」ということになるんですが(笑)。『沖縄決戦』は、僕が生涯で一番何度も観た映画なんです。のべ100回以上観てますね。

29 :吾輩は名無しである:2021/03/28(日) 16:26:05.42 ID:XuYtnfiy.net
ハスミンは岡本喜八にまったく言及してないな。

30 :吾輩は名無しである:2021/03/28(日) 17:05:39.20 ID:+0OXOpQR.net
黄金期でも日本映画はテンポが遅いと言われていた(今も?)が
喜八、中平康、沢島忠、増村あたりがデビューし、細かいカット割りと早口のセリフ回しで「テンポの良い」作品を連発した。
批評家蓮實はそういうのを好まない(特に中平にはやたらキツい)が、それでもウエスタンカーニバルで上映された「結婚のすべて」には学生だった当時「驚いた」と語る。
蓮實系でも決して一枚岩ではなく、山根は岡本喜八を好むし
上野も山根ほどではないが評価していた。

岡本喜八の個性を箇条書きして考えてみると、憎むべき要素はないのだが鈍臭いというか、それも味だと思えるほど好きでもないというか…

31 :吾輩は名無しである:2021/03/28(日) 17:15:36.71 ID:+0OXOpQR.net
三軒茶屋で上映してたような「埋もれた職人」監督らと比べ優れているとは思えない。
映画に興味持つようになってから観たリアルタイムの作品は「大誘拐」だけど、ダサいサブタイトルはご愛敬にせよキャスティングからして違和感あったし
批評家たちの「これぞ活劇」「久々の喜八節」という持ち上げ方も「日本映画は悲惨だなぁ」と思い納得いかなかった。
同じ原作の前田陽一「喜劇・大誘拐」にはぬけぬけとした面白いカットがあったが、これも全体的には大した作品ではない。
ドラマ版は未見。
この原作が3度も映像化されてる事も解せない。

32 :吾輩は名無しである:2021/03/28(日) 17:26:36.98 ID:+0OXOpQR.net
オタク第一世代と名乗る輩が岡本喜八を持て囃してた印象も強い。
庵野もその一人(代表格)だが、さすがに「オタク第一世代」などと名乗って利権を主張したりはしないしその必要もない。

あとはロック誌時代の宝島が「あぁ爆弾」「殺人狂時代」「斬る」などを「日本にもこんな狂っててアナーキーな映画があるんだぜ?」と言わんばかりにピックアップしてた。
岡本喜八本人にはそんな意図がなかったのにオタクとサブカルの両方から支持されてたわけだ。

33 :吾輩は名無しである:2021/03/28(日) 17:28:57.42 ID:+0OXOpQR.net
宝島が取り上げてたのは三隅版の「斬る」でした。堪忍。

34 :吾輩は名無しである:2021/03/28(日) 17:41:15.80 ID:hEfXf76j.net
岡本監督作品にも「斬る」があるのですか。
それは知りませんでした。
「大菩薩峠」は、大映のよりも、岡本監督作品のほうがいいと思うので、
「斬る」のほうも見たいものです。
そういえば、おとといだったか、
時代劇専門チャンネルか日本映画専門チャンネルかで
「座頭市と用心棒」をやっておりました。
おもえば、わたしがさいしょにみた岡本監督作品なのですが、
そのときは監督の名前など意識しませんでした。

35 :吾輩は名無しである:2021/03/28(日) 17:46:42.52 ID:hEfXf76j.net
岡本監督の「斬る」は、柴田錬三郎原作ではないのですか。
予告編を見たらば、ちがう筋のようですが。

36 :吾輩は名無しである:2021/03/28(日) 20:46:01.21 ID:z+WovM+9.net
対談 岡本喜八×庵野秀明 1996
https://youtube.com/watch?v=bNawRixeen0

37 :独り言\(^o^)/ :2021/03/30(火) 03:46:41.95 ID:GtSpcYNY.net
>>30
中平康はキャリアの後期になるほど作品がテキトーになるが(田山力哉が書く様に
濫作とアルコールのせいだろう)、初期〜中期は冴え渡っている。

『夏の嵐』『誘惑』『街燈』あたりは本当にビックリする。
特に『誘惑』で銀座の一角の通りを挟んだこちらの画廊と向こう側の喫茶店の双方を
丸ごと作り込んだ壮大なスタジオ美術(松山崇)など本当に信じ難い。
そしてその空間の広がりを見事に捉えた撮影(山崎善弘)照明(岩木保夫)の凄さ。

日本映画にもこんな画が撮れる時代があったんだなあ、、

蓮實は美術監督・カメラマンに取材する割には意外と映画の技術面に冷淡だよね。
「映画としては感心しませんが美術や撮影は素晴らしいです」みたいな評価も有り得る
のに、それはやらない。

だからフォロワーが勘違いする。大仰に全肯定するか全否定するか、どっちかしか
ない感じ。
まあこれは蓮實だけじゃないね。評論家・研究者・映画通はみんなそんな感じ。

みな結局は「映画の好悪をバッサリと裁断できる神としての自分」にしか興味がないん
だろう。

38 :独り言\(^o^)/ :2021/03/30(火) 03:47:21.99 ID:GtSpcYNY.net
>>31
岡本喜八の『大誘拐』はつまらないですが、但し「昔ながらの細かいカット割のテンポ」
「サスペンスに見せ掛けたコメディファンタジーと国家批判」と岡本のやりたい事だけ
は伝わってくる。でもつまらないのはその通り。

この隔靴搔痒感は80年代以降の日本映画はみなそうですが。
ベテランから新人まで「やりたい事は分かるけど積極的に面白くはない」、、

そこをどう突破できるか、でも結局は誰も出来ないままにあっという間に2021年に
なってしまったねえ、、

ちなみに前田陽一の『喜劇 大誘拐』76は原作は天藤真ではないですね。
天藤の原作は78刊の様なので、、
公に刊行される前に何らかの形で出た原案が松竹に買われた可能性もありますが、
映画のクレジットに天藤の名前はない。

39 :吾輩は名無しである:2021/03/30(火) 08:23:03.24 ID:q+MOavXS.net
脚本はいいけどとか悪いけどとか美術がどうとかキャメラがどうとか夾雑物入れると一貫した批評が成り立たないからね
蓮實王国の王としては信者を統治するためには断定的な一貫性が大事

40 :吾輩は名無しである:2021/03/30(火) 10:23:09.75 ID:LvdKgB0B.net
>>39
いい悪い、ランク付けがちゃんとしてあって信者にはわかりやすい。
文章が面倒くさいだけでわかりやすい。

嫌いだけど好きとかたまに言うけどほとんど言わない。
黒澤明、ベルイマン、ヴィスコンティ、大島渚。

本当に嫌いなのは無視。パゾリーニとか。
豚小屋、メディア王なんていいと思うけどな。

41 :吾輩は名無しである:2021/03/30(火) 12:26:11.73 ID:zcbEhjns.net
BBC「女性映画監督による優れた映画100」
2019/11

蓮實重彥
ヒッチハイカー(アイダ・ルピノ,1953)
長い見送り(キラ・ムラートワ,1971)
ウェンディ&ルーシー(ケリー・ライヒャルト,2008)
クール・ワールド(シャーリー・クラーク,1963)
恋文(田中絹代,1953)
子猫をお願い(チョン・ジェウン,2001)
息の跡(小森はるか,2017)
鉱 ARAGANE(小田香,2015)
ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン(シャンタル・アケルマン,1975)
ラ・ポワント・ クールト(アニエス・ヴァルダ,1955)

42 :吾輩は名無しである:2021/03/30(火) 12:32:16.11 ID:zcbEhjns.net
>>40
まず蓮實先生は黒澤を評価していないわけでなくあまりにも過大評価されすぎてると指摘しただけ
日本ではある一時期まで海外の黒澤評価も手伝って黒澤史上主義になっていて黒澤以前の過去の名匠や巨匠がある時期まで黙殺されていた
実際先生は黒澤の蜘蛛巣城は一定の評価もしてるし、ベルイマンの初期作品も評価してる

43 :吾輩は名無しである:2021/03/30(火) 13:35:32.19 ID:ZPkMLfPp.net
ヴィスコンティでもベルイマンでも初期の何本かは評価してる。
大島についてもちょくちょく言ってるけど、ひとつの作品を集中的に語った事はほとんどない。
マックスモンアムールの時にインタビューしたのが最もまとまった仕事かもしれない。
パゾリーニについてはちょくちょく否定的な事を言っていた。

44 :吾輩は名無しである:2021/03/30(火) 13:48:43.64 ID:zcbEhjns.net
蓮實先生はパゾリーニよりレオーネのほうが好きそう レオーネのイーストウッドとの仕事には批判的だけど、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ウエストとかは絶賛してたし

45 :吾輩は名無しである:2021/03/30(火) 15:14:07.06 ID:ZPkMLfPp.net
ウエストじゃなくてアメリカ。
「ウエスタン」も褒めてた。
でもそれはわりと最近のこと。
(持ち上げ過ぎた)ヴェンダースやや下げレオーネやや上げという感じで評価の軌道修正しているのか。

松本人志が高須との会話で「ワンスアポンナタイムインアメリカみたいやな」と(ウケ狙いでなく)言ってたのが忘れられない。

46 :吾輩は名無しである:2021/03/30(火) 15:35:27.84 ID:q+MOavXS.net
浅田と四方田がパゾリーニで盛り上がってた時は蓮實はフンって軽蔑してたのかな?w

47 :吾輩は名無しである:2021/03/30(火) 17:56:33.94 ID:LvdKgB0B.net
レオーネは嫌う要素がないからな。

黒沢清が夕陽のギャング達に言及していたな。

48 :吾輩は名無しである:2021/03/30(火) 18:17:28.33 ID:LvdKgB0B.net
山の稜線について蓮實はよく取り上げるけど、
稜線を舐めるように撮るなら、やっぱパゾリーニじゃないのかな。

49 :吾輩は名無しである:2021/03/31(水) 00:10:39.05 ID:9YMBYi8H.net
ウエスタンような執拗なクローズアップがないからワンスはいいし
ワイルドバンチのようにはスローモーションがないから昼下がりがいいわけで
レオーネもペキンパーも条件付き肯定の監督で、両者よりドンシーゲルの方が上だと思うけどね

50 :吾輩は名無しである:2021/03/31(水) 00:40:54.27 ID:VA1ZhjR4.net
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ「」は、くだらないでしょう。
レオーネ監督もヤキが回っていとしか思えない作品だ。
「ウエスタン」は傑作でしょう。
しかし、どちらも、テーマ音楽の使い方が、執拗すぎて、
非常によくない。音楽によって情感を盛り上げようという意図が、べたべたな感じである。
これは思えば、イタリアの巨匠の何人かに共通する欠点のようなかんじもする。
たとえば、、ビスコンティ(とくに「ベニスに死す」のマーラー)、ベルトルッチ、フェリーニは少々。
なお、パゾリーニ監督作品には、抒情性そのものがないようなところがあるので、
逆にそういう欠点はまったくないだろう。

51 :吾輩は名無しである:2021/03/31(水) 01:08:03.67 ID:hIHMzW3P.net
蓮實:これは、過去の作品ですが、
それを映画の現在として論じたいのは、イタリア映画において、セルジオ・レオーネと
ピエル・パオロ・パゾリーニのどちらを
選ぶかという問題です。すでにいったように、
そのどちらかを否定することが問題では
ありません。ただ、私は、セルジオ・レオーネの方が、パゾリーニとは比較しようもない
ほど重要な映画作家だと思っています。
パゾリーニの評価って、どこかガス・ヴァン・サントの評価と同じようなものに思えてならない。勿論、初期の『マンマ・ローマ』(1962)
ほか何本かのパゾリーニは大好きです。
また、イーストウッドと一緒に仕事をしていた時期のレオーネには疑問もあるし、
批判もしてきました。しかし、
彼の晩年の3本は、映画に対してきわめて貴重な貢献をしている。とくに、『ウエスタン』(1968)と『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984)は、その自己破壊性において素晴らしい作品です。ことによると、
ヴェンダースの『パリ、テキサス』(1984)
以上の強い意志で「最後のアメリカ映画」
を撮ろうとしている。それにくらべると、
パゾリーニの後期の作品は、どこかで
映画を甘く見ている。というより、ひとりの
個性ある芸術家が、映画を使って自分を
表現しているとしか見えない。
ですから、私は、いまこそ、映画の現在
として、パゾリーニに対してセルジオ・レオーネを擁護すべきだと思うのです。

52 :吾輩は名無しである:2021/03/31(水) 01:33:59.39 ID:G4c4VOW0.net
>>51
パゾリーニの晩年は映画を自分のものにして芸術家となった。映画をなめていたんじゃなくて、そういう適性だった。映画をアートにできる才能があったんだ。

王女メディアもソドムの市も、戦艦ポチョムキンと同列に位置する完全なアート作品だ。

芸術家の主題も理念も十全に映画の中に込めることができた。

53 :吾輩は名無しである:2021/03/31(水) 01:46:13.71 ID:VA1ZhjR4.net
「デカメロン」、「カンタベリー物語」、「アラビアンナイト」、これは大変に好きだ。
とくに「アラビアンナイト」。
「ソドムの市」は、最高傑作だろう。
わたしは、サドの小説の翻訳を読む前に、「ソドムの市」を見ており、そのせいか、
サド文学の理解から、パゾリーニ監督映画の影響を除くことができない。
ちなみに、パゾリーニ監督は、「ソドムの市」を製作する上での参考文献として、
バルト「サド・フーリエ・ロヨラ」、ドゥルーズ「マゾッホとサド」を揚げていたはずだ。
いまは、「奇跡の丘」は、メル・ギブソン監督「パッション」と並べてみるのが、
面白いのではないか。
なお、両方とも福音書に忠実に作っているのだが、
いうまでもなく、印象は全然違う。

54 :吾輩は名無しである:2021/03/31(水) 01:52:10.50 ID:VA1ZhjR4.net
「ソドムの市」にバルトの影響がはっきり出ていると思われるのは、
サディズム=立法主義というところでしょう。
映画の中でも、規則を決めると、
支配者の四人も例外でなく定言命法的に守るというところが描かれている。
これはパゾリーニ監督が参考文献として挙げていたかどうかは定かでないが、
ラカンの「カントとサド」もおなじ理解でしょう。

55 :吾輩は名無しである:2021/03/31(水) 02:03:54.71 ID:VA1ZhjR4.net
蓮實「伯爵夫人」には、サド、アポリネールの作品からの影響、というか、
確信犯的な利用というべきか、それははっきりあると思う。
ついでにいえば、「バタイユ」からのそれもありそうです。

56 :吾輩は名無しである:2021/03/31(水) 02:59:30.74 ID:OX4JPJVM.net
ソドムの市は、映画的なものを求める者からも、スキャンダラスな内容やゲスな映像に好奇心を持って観た者からも「大したことがない」と言われたが
そうした期待など破産させる不毛さや退廃をこそパゾニーニは望んでいたのだ
なんて言えばそれらしく聞こえる。

57 :吾輩は名無しである:2021/03/31(水) 04:58:24.85 ID:VA1ZhjR4.net
たしか「豚小屋」も、「去年マリエンバードで」とおなじく、
ルードィヒ2世の建てさせたバイエルンの宮殿でロケをしているでしょう。
アンヌ・ビアゼムスキーは、シャネルではなくとも、サンローランとかディオールとか、
そのあたりの服を着ていたのではないですか。
しかし、「マリエンバード」と違って「優雅」やら「エレガント」やらという感想はなさそうです。

58 :吾輩は名無しである:2021/03/31(水) 05:14:42.37 ID:VA1ZhjR4.net
×ルードィヒ
〇ルードウィヒ

59 :吾輩は名無しである:2021/03/31(水) 09:46:04.49 ID:hIHMzW3P.net
蓮實御大の2006年のベスト10

『ブロークン・フラワーズ』ジム・ジャームッシュ
『カルメン』ジャン・ピエール・リモザン
『こおろぎ』青山真治
『父親たちの星条旗』クリント・イーストウッド
『ミュンヘン』スティーブン・スピルバーグ
『叫』黒沢清
『Still Life』ジャ・ジャンクー
『太陽』アレクサンドル・ソクーロフ
『These Encounters of Theirs』ストローブ=ユイレ
『百年恋歌』ホウ・シャオシェン

60 :吾輩は名無しである:2021/03/31(水) 09:48:19.58 ID:hIHMzW3P.net
蓮實御大の2007年ベスト
『コロッサル・ユース』(ペドロ・コスタ)
『カイマーノ』(ナンニ・モレッティ)
『デス・プルーフ』(クエンティン・タランティーノ)
『デ・ジャブ』(トニー・スコット)
『鳳鳴』(王兵)
『接吻』(万田敏邦)
『恋人たちの失われた革命』(フィリップ・ガレル)
『サッド ヴァケイション』(青山真治)
『州議会』(フレデリック・ワイズマン)
『ゾディアック』(デビッド・フィンチャー)

61 :吾輩は名無しである:2021/03/31(水) 09:50:14.41 ID:hIHMzW3P.net
蓮實御大の2008年ベスト10
『チェチェンへ アレクサンドラの旅』(アレクサンドル・ソクーロフ)
『我が至上の愛 〜アストレとセラドン〜』(エリック・ロメール)
『ダージリン急行』(ウェス・アンダーソン)
『アンダーカヴァー』(ジェームズ・グレイ)
『シルビアのいる街で』(ホセ・ルイス・ゲリン)
『アンナと過ごした4日間』(イエジー・スコリモフスキ)
『ジャン・ブリカールの道程』(ストローブ=ユイレ)
『スウィーニー・トッド』(ティム・バートン)
『トウキョウソナタ』(黒沢清)
『コッポラの胡蝶の夢』(フランシス・コッポラ)

62 :吾輩は名無しである:2021/03/31(水) 09:51:01.72 ID:hIHMzW3P.net
蓮實重彦2009年ベスト
『チェンジリング』(クリント・イーストウッド)
『コロンブス 永遠の海』(マノエル・ド・オリヴェイラ)
『谷中暮色』(舩橋敦)
『スペル』(サム・ライミ)
『グラン・トリノ』(クリント・イーストウッド)
『私は猫ストーカー』(鈴木卓爾)
『イングロリアス・バスターズ』(クエンティン・タランティーノ)
『パブリック・エネミーズ』(マイケル・マン)
『サブウェイ123 激突』(トニー・スコット)
『ユキとニナ』(諏訪敦彦&イポリット・ジラルド)

63 :吾輩は名無しである:2021/03/31(水) 09:51:31.32 ID:hIHMzW3P.net
蓮實重彦2000〜2009年
トップ10
『ヤンヤン 夏の思い出』(エドワード・ヤン)
『ミスティック・リバー』(クリント・イーストウッド)
『アワーミュージック』(ジャン=リュック・ゴダール)
『チェチェンへ アレクサンドラの旅』(アレクサンドル・ソクーロフ)
『労働者たち、農民たち』(ストローブ/ユイレ)
『我が至上の愛〜アストレとセラドン〜』(エリック・ロメール)
『家路』(マノエル・ド・オリヴェイラ)
『アンナと過ごした4日間』(イエジー・スコリモフスキ)
『石の微笑』(クロード・シャブロル)
『コラテラル』(マイケル・マン)

64 :吾輩は名無しである:2021/03/31(水) 09:54:01.74 ID:hIHMzW3P.net
蓮實御大2010年ベスト10
『刑事ベラミー』 (クロード・シャブロル)
『第9地区』(ニール・ブロムカンプ)
『ゴダール・ソシアリスム』(ジャン=リュック・ゴダール)
『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』(ジョニー・トー)
『ゲスト』(ホセ・ルイス・ゲリン)
『ナイト&デイ』(ジェームズ・マンゴールド)
『アウトレイジ』(北野武)
『テトロ』(フランシス・フォード・コッポラ)
『ブンミおじさんの森』(アピチャッポン・ウィーラセタクン)
『アンストッパブル』(トニー・スコット)

65 :吾輩は名無しである:2021/03/31(水) 09:55:29.19 ID:hIHMzW3P.net
蓮實御大の2011年ベスト10
『ボクシング・ジム』(フレデリック・ワイズマン)Boxing Gym
『無言歌』(ワン・ビン)The Ditch
『エッセンシャル・キリング』(イエジー・スコリモフスキ)Essential Killing
『ファンタスティック Mr.FOX』(ウェス・アンダーソン)Fantastic Mr. Fox
『奇跡』(是枝裕和)I Wish
『果てなき路』(モンテ・ヘルマン)Road to Nowhere
『SUPER 8/スーパーエイト』(J・J・エイブラムス)Super 8
『東京公園』(青山真治)Tokyo Koen
『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』(マルコ・ベロッキオ)Vincere
『ザ・ウォード/監禁病棟』(ジョン・カーペンター)

66 :吾輩は名無しである:2021/03/31(水) 09:56:50.92 ID:hIHMzW3P.net
2012年蓮實重彦ベスト10
『灼熱の肌』フィリップ・ガレル
『メカス×ゲリン 往復書簡』ジョナス・メカス&ホセ・ルイス・ゲリン
『ホーリー・モーターズ』レオス・カラックス
『J・エドガー』クリント・イーストウッド
『ムーンライズ・キングダム』ウェス・アンダーソン
『アウトレイジ ビヨンド』北野武
『贖罪』黒沢清
『Playback』三宅唱
『Virginia/ヴァージニア』フランシス・フォード・コッポラ
『戦火の馬』スティーヴン・スピルバーグ

67 :吾輩は名無しである:2021/03/31(水) 23:29:36.63 ID:9YMBYi8H.net
イタリア人監督の音楽の使い方は非ハリウッドを強調するかのようでもったり重たい

パゾリーニ好きはホドロフスキーや寺山修司あたりも好き?
見てると恥ずかしくなってきてダメだったな
暗黒舞踏とかもダメだったな演劇が苦手なのかも『異国の丘』は好きだったけど

68 :吾輩は名無しである:2021/04/01(木) 00:35:49.96 ID:aEoV3Rs4.net
「ホーリーマウンテン」はホドロフスキー監督作品だったろうか。
それしかみていないが、あの映画は嫌いですね。独りよがりなかんじで嫌だ。
美術的にもさえないし。
寺山監督映画も何本かはみているけれど、いやだね。
「上海異人娼館」なんてくだらなすぎるでしょう。原作のほう「o嬢の物語」は好きだけれどね。
暗黒舞踏なんてのは、たんなる芸無しのこけおどしだと思いますよ。
だから、好き嫌い以前ですね。

69 :吾輩は名無しである:2021/04/01(木) 00:38:47.33 ID:aEoV3Rs4.net
「エル・トポ」もみていた。しかし、どういう映画だったか思い出せない。

70 :吾輩は名無しである:2021/04/01(木) 00:42:59.48 ID:aEoV3Rs4.net
パゾリーニ監督作品は「ヨーロッパ文学」的だけれど、
ホドロフスキー監督作品というのは、よく知らんけれど、
ヒッピーカルチャー的ではないですか。

71 :吾輩は名無しである:2021/04/01(木) 01:19:19.19 ID:zZgF+5tn.net
>>67
寺山修司は映画がヘタクソだと思う。
映画を見続けることがつらい。

ホドロフスキーは感性にまったく共感できない。
マルドロールの歌の作者の国の出身だからだろうか。
だからつまらないのではなく、
それゆえ新鮮だったりする。

72 :吾輩は名無しである:2021/04/01(木) 01:23:34.90 ID:zZgF+5tn.net
ホドロフスキーの映画には、必ずキリスト教に似たパチモノ宗教団体がでてくるけど、あれは何が狙いなのか。

自分は仏教徒だが、まがまがしい集団に見えてかなり不快である。
だからキリスト教信者ならなおさらではないか。

単純におちょくっているのか。

73 :吾輩は名無しである:2021/04/01(木) 08:25:28.38 ID:BMXGlHTN.net
ヌーベルバーグが評価した中平康
ヌーベルバーグを酷評した中平康
ヌーベルバーグは好きだけど中平康は全く認めない蓮實重彦

ややこしいですねえ(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)

74 :吾輩は名無しである:2021/04/01(木) 09:11:15.23 ID:Kx3LRJSf.net
ソドムの市は見なおさないとダメだな
スカトロジーに目眩されたかホドロフスキー寺山修司系のエログロアングラ映画と片付けてしまってた
ハスミも相対的に軽視してたからなおさら
ここのレス読んでるとどうやらそこに収まる映画じゃないようだし

75 :吾輩は名無しである:2021/04/01(木) 09:32:18.41 ID:mIsvxAwc.net
>>73
蓮實重彦はカイエの作家主義と言う評論方法を輸入しただけで必ずしもカイエと映像作家の評価が全て一致するわけではない むしろ今のカイエには否定的だし

76 :吾輩は名無しである:2021/04/01(木) 16:47:03.57 ID:v1Hi61dq.net
ばふりばふり

77 :吾輩は名無しである:2021/04/01(木) 17:00:04.14 ID:Kx3LRJSf.net
エリックロメールが中平推しだったのもカイエ内での政治的なものからだった的なことも言ってたね

78 :吾輩は名無しである:2021/04/01(木) 18:17:29.06 ID:BMXGlHTN.net
仏ヌーヴェル・ヴァーグへも影響を

〜ところで、中平作品が仏・ヌーヴェル・ヴァーグの誕生に影響を与えたという話もあるそうですが?

斉藤 ええ、個人的にはそう言っても構わないと思います。ただ、影響というより何らかの芸術的なインスピレーションを与えたという意味で。
ヌーヴェール・ヴァーグの父といわれるアンリ・ラングロウが主宰するシネマテークがパリにあるんですが、ここに57年、日本映画として初めて「狂った果実」が収蔵されたんです。
 トリュフォーもゴダールもこのシネマテークから巣立ってヌーヴェル・ヴァークが生まれました。「狂った果実」を見たトリュフォーは、ある雑誌の中で非常な共感を示していますし、
ゴダールにいたっては、「勝手にしやがれ」の製作直前に、わざわざフィルムを持ち帰って何度も参考試写していたようなんです。
旧態然とした映画の改革に闘志をみなぎらせていた若き批評家トリュフォーやゴダールたちにして、ヌーヴェール・ヴァーグへ疾走させた映画が「狂った果実」だった、少なくとも霊感を与えた一本であったのは間違いないでしょう。

79 :吾輩は名無しである:2021/04/01(木) 19:23:47.12 ID:aEoV3Rs4.net
原作・脚本 石原慎太郎
主演 石原裕次郎

このような映画がヌーヴェル・ヴァーグ映画の生みの親というのは、
すごいことです。

80 :吾輩は名無しである:2021/04/01(木) 19:37:22.97 ID:aEoV3Rs4.net
「気狂いピエロ」にもあるような太陽と海と死のモチーフというのは、
わがほうでは、三島由紀夫→石原慎太郎、こういう影響関係でしょう。
あちらでは、カミュ→サガンとか、そんなのに似ているでしょうか。

81 :吾輩は名無しである:2021/04/01(木) 19:37:30.32 ID:Kx3LRJSf.net
石原兄弟というか慎太郎が評価されないのは
椿三十郎が評価されないのと同じ文脈かな

椿三十郎がマッチョ過ぎるってのはわかるけど
名前をもた/てないって、ジョンフォードイーストウッドが描く傷とは、また違うスティグマでしょ

82 :吾輩は名無しである:2021/04/01(木) 19:43:05.43 ID:aEoV3Rs4.net
ところで、山本周五郎の原作では、あの浪人は、あんなに三船が演じたように精悍ではなかったはずだ。
ほんと、うらぶれている、と感じを受けた記憶がある。

83 :吾輩は名無しである:2021/04/01(木) 19:46:38.01 ID:aEoV3Rs4.net
×感じを受けた
〇感じた

84 :吾輩は名無しである:2021/04/01(木) 19:59:35.67 ID:J0r+Rtvg.net
慎太郎は東宝に就職内定していたが撮影所を見学してすぐにケツをまくり
その前に発表していた作品が芥川賞を獲ってから異業種監督としてデビュー。
トリュフォーワイダと並ぶオムニバス作品まで日本代表として監督。
華々しくもあるが結果はショボいという意味で村上龍に先駆けている。

85 :吾輩は名無しである:2021/04/01(木) 20:03:10.78 ID:J0r+Rtvg.net
異業種監督と言えば青島幸男もカンヌで審査員特別賞を獲っており、こちらは蓮實もちょっと言及して褒めてた。

86 :吾輩は名無しである:2021/04/01(木) 20:23:37.54 ID:sV5z2EY4.net
蓮實教の白痴共が蠢いてやがるなw

87 :吾輩は名無しである:2021/04/02(金) 10:29:57.62 ID:d8on0bwZ.net
映画の裁量権が一番あるから作家主義評論も機能するんだな。

88 :吾輩は名無しである:2021/04/02(金) 13:25:51.57 ID:Tnszhgv5.net
蓮實はゴダールやトリュフォーやロメールが感受した中平康の新しさを理解出来なかったの?

89 :吾輩は名無しである:2021/04/02(金) 16:43:05.75 ID:d8on0bwZ.net
蓮實が革新的であったことあるかな。
そんな使命を持ったことは一度もないはず。

結局は映画好きなおじさんと総括できるんじゃないかな。

90 :吾輩は名無しである:2021/04/02(金) 16:51:27.55 ID:0VZSE/JB.net
蓮実重彦が「革新」的なところは、
思想・批評が、「革新」的だということはありえない、「革新」的だと思っても、
それは一時の錯覚に過ぎない、ということを知っており、
それゆえ自ら「革新」的であろうとしなかった、ということであろう。

91 :吾輩は名無しである:2021/04/02(金) 16:56:00.65 ID:iuI0+mh+.net
岩井俊二に一定の評価を与えながら似たようなこと言ってたな

92 :吾輩は名無しである:2021/04/02(金) 16:59:57.84 ID:d8on0bwZ.net
>>90
そんな考えをして安全圏にいて、
そこからモノを見るという姿勢は
良くも悪くも蓮實にはある。

理想はないが欲望はある。

93 :吾輩は名無しである:2021/04/02(金) 18:16:06.01 ID:Tnszhgv5.net
そんな中平康はゴダールを酷評して古典的な技法を踏まえたトリュフォーは認めた
ロブ=グリエは全く逆の評価をした

94 :吾輩は名無しである:2021/04/02(金) 18:57:20.22 ID:0VZSE/JB.net
志紀島啓「ドゥルーズと法」

今考えなければならないことは、マゾヒズムの戦略を権力サイドが取ったならばどういうことが
起こるか、ではないだろうか? そして何よりも悪いことに権力側がマゾヒズムの戦略を取るならば、その
力は強大であるため、彼らのファンタスムは単なるファンタスムに留まらないで、近代的法体系が実際に根
本からねじ曲げられてしまうのだ。
近代的な国家制度は憲法によって国家権力の行使に一定の歯止めを掛けている。これを立憲主義という。
国家機関や政党や政治家が憲法の規定を超えて政治を行うことは基本的に許されていない。憲法と国家権力
との関係において、国家権力の側がマゾヒズムの戦略を取ったならばどうなるのか? 憲法違反が罷り通り、
憲法は有名無実となる。国家の根幹となる構造がなし崩し的に解体されてしまう。これは今我々の眼前に繰
り広げられている光景ではないだろうか

95 :吾輩は名無しである:2021/04/02(金) 19:09:38.98 ID:0VZSE/JB.net
カント「実践理性批判」
法が善に依拠するのではなく、善が法に依拠する

サディズムは、「善」とされていたものに基づく法を否定し、
あらたに「自然」(「多型倒錯的」欲望)に基づく法を立て、
それを定言命法的に遵守することによって「超越」を試みる。
ドゥルーズの理解では、マゾヒズムには、サディズムとちがって、否定がない。そのかわり否認がある。
法の「超越」は目指さず、法からずれることを択ぶ。

蓮實話法は、「東大話法」だという批判が、このスレッドでは何度かあったが、
「東大話法」といわれるものが、志紀島氏のいう、権力や財力や知名度を有する側のマゾヒズム戦略のひとつ
だとすれば、たしかに、類似点もあるかもしれない。

96 :吾輩は名無しである:2021/04/02(金) 19:18:59.09 ID:0VZSE/JB.net
サディズムとマゾヒズムの根本的な違いは、
一方では否定性と否定、他方では否認と宙づり
という対応関係にある二つの過程としてあらわ
れている。所与ではけっしてありえない死の本
能を把握する思弁的で分析的な方法を前者が代
理=表象するなら、後者は神話的で弁証法的で、
かつ想像的なまったく別の方法を代理=表象し
ているのである
(ドゥルーズ「マゾッホとサド」)

97 :吾輩は名無しである:2021/04/02(金) 19:25:24.95 ID:0VZSE/JB.net
ナチス時代のドイツの裁判官の最重要な仕事というのは、ナチ党の定めた法が合憲であること、
ナチス政府の政令や施策が適法であること、
そのような解釈をひねり出すことだったそうだ。
ちょっと「ディコンストラクション」みたいですな。
「東大話法」を極めるとナチスドイツ裁判所話法になるでしょうか。

98 :吾輩は名無しである:2021/04/02(金) 19:29:21.23 ID:iuI0+mh+.net
ハッスは高い城の男だったのか

99 :独り言\(^o^)/ :2021/04/02(金) 22:09:00.57 ID:zGa96Kfs.net
>>73 >>93
実際に観れば分かるが、中平康の映画は一貫して50〜60年代当時の日活撮影所の「撮影照明」
「美術」の制作力に最大限に依存している。

初期の掌編(公開は遅れたが確か撮影は『狂った果実』より先)『狙われた男』56の
時点で舞台となる銀座の街の一角をセット美術(松山崇)で創作。
『狂った果実』56も実際に作品を観ればあくまで「撮影所」の機構あっての映画だよ。

後の『月曜日のユカ』64などもそうだね。

「ヌーベルバーグの開祖」と賞賛されはしたが、当の本人はあくまで「撮影所」あっての
商業映画を作っていたのだから、それはいざ向こうのヌーベルバーグを観ても「でもこういうのは
違うな」という事だったのでは?

蓮實重彦の中平康嫌いは別にいいが、シネフィルまでが観もしないで中平康を腐すみたいなのは
滑稽だよね。それも上辺は「自分は蓮實なんかに影響されてないよ」風でね(わらい)

どうせ「狂った果実を実際に観たら言われてるほど大した事なかった」ということなんだろうが、
50〜60年代頃の中平映画はむしろそれ以外の作品の方が凄かったりするんだけどな。
自分も全て観たわけではないし、「でもこの程度なら往年の日本の撮影所映画の水準
なのでは?」と言われればそれまでではあるんだが、、

100 :吾輩は名無しである:2021/04/02(金) 23:15:26.52 ID:d8on0bwZ.net
>>75
映画は全部監督のものではないし。
全然監督のものでなかったのもある。

だから映画を全部作家のものとしてもるのは無理があるし。
現在読むと、あの頃は熱くなっていたと昔のプロレスを見るような
気持ちになる。これもガチじゃなくてショーだったのだと。

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