これは誰の運命のいたずら！？

本当にあった怖い名無し

自分が9歳の頃の話。学校の下校時間。
小学校の校門を抜けた所で「おっ！イッチ〜！！」と呼ぶ男の子の声が聞こえた。立ち止まって、声がする方に振り返る。そしたら3mぐらい遠くの所に昨年度、同じクラスで仲良くしていた同級生のＡがいた。

Ａはこちらが振り返ると笑顔で手を振りながら「お〜！イッチ〜！！久しぶり〜！！」と言ってきた。
下校時間で他の生徒達が校門から喋り賑わいながら出て来てるので校門周りは活気に溢れ、あちこちから喋り声が聞こえる。思い返せば、その状況の最中で“声が聞こえてきた”という事は、Ａは結構な声量を出していたのだろう。

自分はＡと久しぶりに会い、Ａが話しかけてきたことを嬉しく思い、Ａの笑顔に釣られて自分も笑顔になり「おっ！Ａ〜！久しぶり〜！！」と自分もＡと同じぐらいの声量で返した。その後、お互い３分ぐらい校門の前で学校内での自身の身の上話をした。その後にＡに「自分の家に来ないか」と言われ、遊ぶ事を誘われた。Ａの家は昨年度、他の友達と幾度か遊びに行った事があるので、どこに在るかは知っていた。自分は基本的に暇なのでＡに「良いよ」と即答で返した。

こうしてＡとは、あ互いに遊ぶ約束をした。
Ａは校門から東に家があり、自分は校門から西に家がある。その為、お互い校門の時点で別れる。
別れ際に「じゃっ！！また後でな〜！！」と言われて、自分は「うん！！また後で〜」と言い返して別れた。

こうしてＡとは遊ぶ約束をした．．．はずだった。