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百物語2016 【本スレ】
- 17 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @\(^o^)/:2016/08/20(土) 19:36:23.55 ID:3Scplele0.net
- 【第四話】◆ モヒート◆KicDEug6lI 様
『ゴミ出し』
昨年体験した話。
自宅前の道は通学路になっていて、バス停も近く朝の人通りが多いんだが
平日のある朝、ゴミ出しに外に出たら誰もいなかった。
珍しい事もあるなーと歩いているうちに、段々と込み上げて来る違和感。
何だろう?としばらく注意を払っていたら気付いてしまった。
周りの音が一切しない。
鳥の鳴き声や風の音、車のエンジン音なんかも全く聞こえない。
耳がおかしくなった?と思ったけど、自分の足音とゴミ袋のガサガサは聞こえる。
気味が悪くなって、急いでゴミを捨て家に戻った。
玄関に鍵をかけ、何か変だよな…と覗き穴から外を伺うと、さっきまで無人だった道に人がいる。
ていうかいすぎた。
会社員や学生やお年寄り…
見た目は普通の人々だが、普段の3倍は混雑してて、道一杯に広がり車が通れない位。
しかも、いつも朝の人の流れは東→西なのに、皆の進行方向は逆の西→東。
整然として、子供までもふざけたりお喋りする様子もなく、真っ直ぐ東を見つめて進んでいた。
急に現れた異様な人混みに怖くなり、しばらく部屋の奥で??????してたんだけど
会社に遅刻しそうになったので、意を決して外に出たらいつもの朝に戻っていた。
通行止めでもあって人の流れが変わったのかも?と出勤途中に確認したが、そんな痕跡は無し。
あと、ゴミもちゃんと捨ててあった。
近所の人にも聞いてみても、あの混雑の正体は分からずじまい。
これだけの体験なんだが、今でもゴミ出しに行くのがちょっと怖い。
【了】
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