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後味の悪い話 その150

498 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/06/02(月) 18:28:55.47 ID:TaENh4DD0.net
北杜夫氏の「見知らぬ国へ」に収録されているエッセイ『川田順と茂吉』(初出は1987年)
父親である歌人斎藤茂吉の思い出話。

戦後、夏を箱根強羅の山荘で過ごした茂吉だが、その山荘の母屋はFという韓国人に無断で借りられており、
茂吉は彼は庭の片隅に建ててあった勉強部屋で過ごしていた。北杜夫も父を手伝いにそこに滞在していた。
Fはちっとも家賃を払ってくれず、催促すると母屋に招いて手料理を振舞ってくれた。
北杜夫はFは良い人だと思い、茂吉もなんとなくその度に丸め込まれていた。
Fについて茂吉は被害妄想的に色々監視していて、大げさだなあと北杜夫はずっと思っていたが、
後にFは北朝鮮のスパイであることが判明、家賃はもとより食料品店のツケも踏み倒して逃げてしまった。
茂吉の被害妄想も今回は当たっていたようだ、云々。

いや、勝手に韓国人に母屋を借りられている時点で異常事態だし、結果はそれどころではない話だし、
斎藤茂吉が著名人だったからこれで収まっていただけで、一般人だったら家主が殺されエンドだった可能性がある。
北杜夫の認識の甘さに後味の悪さを感じた。
お坊ちゃん育ちを感じさせるところもある種の魅力ではあるのだけれど。

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