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キングコング西野公論 509

402 :サロン過去ログ 2023年3月19日(2/3) (ワッチョイ 1ff0-ZAEI [220.146.178.191]):2024/03/19(火) 00:20:16.83 ID:zt1HsPmb0.net
>>401続き)

ネタは全然面白くなかったのですが、とにかく華があって、誰にも無いバネ(躍動感)がありました。
そして、それが「努力」で獲得できるものではないこともすぐに分かりました。

その晩、実家に帰って、
「たいしたヤツいないから学校を辞めようと思ってたけど、今日、一人見つけた。もうちょっと続けてみる!」
と興奮まじりに母ちゃんに伝えました。
#なんで母ちゃんに伝えたんだっけな

梶原君と二回目に会ったのは、学校の近くの公園です。
月間MVPを獲っていた僕のコンビと梶原君のコンビは特例で、
それぞれプロ(先輩方)が参加するオーディションに出させていただいたのですが……
お互い綺麗サッパリ落っこちてしまって、その帰り道。
お互い「誰を落としとんねん!」と憤っていて、共通の敵(審査員)がいたので、すぐに意気投合。
学校の外に出て、初めて「プロ」と殴り合って、プロの強さを知った二人でした。

「どうだった?」と梶原君から聞かれたので、
「強かったけど、あれは才能じゃなくて、“場数”の強さだから、3週間もらえたら全員ゴボウ抜きできる」
と答えました。
それは、若さや、強がりから言った言葉ではなくて、
自分の手札と相手の手札をフラットに見比べてみて出てきた言葉で(今聞かれても同じことを言っています)、
梶原君もその言葉がハッタリじゃないことは分かっていたでしょう。

「先月の合同授業で初めてネタを見せてもらったけど、メチャクチャ笑ったわ。嫉妬した」と言われ、
「ありがとう。でも、僕よりも梶原君の方が面白いよ」と素直に返せたのは、
オーディションに落っこちて、たぶん、ちょっと傷ついていたから。

それから僕らは毎日授業終わりに待ち合わせをして、一緒にタコ焼きを食べたり、
何故かホームレスに追いかけられたり、そういった取るに足らないイベントを繰り返して友達になり、
その夏に『キングコング』を結成しました。

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