【創作】このタイトルで小説を書きましょうスレ2

1 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 09:30:17.71 ID:D+EQWYsz0.net

　私がタイトルお題を出します。それをタイトルに使って（多少の改変は可とします）小説を執筆してください。その作品に私がここで感想を書かせて頂いたり、作者の方々同士で作品への意見を述べ合うスレです。

⚫︎対象：作家を目指してる方・趣味で書いている方・創作に興味のある方

⚫︎制約：荒らし・誹謗中傷は禁止。

⚫︎ルール：ここで出されるタイトルを用いたら、必ずご報告ください。
　直接このスレへ書き込むのもOKですし、Web小説でもOKです。
　Web小説として書かれた場合、作品タイトルの下にこれをお願いします。

【ＵＲＬ】　小説のＵＲＬ
【指摘点】　特に意見が欲しい点。「なんでも」もOK
【感想希望】　甘口か辛口か

　ルールは以上です。優しい心を持ってレスしましょう。

⚫︎前スレ

創作　このタイトルで小説を書きましょうスレ
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bun/1645816570/

⚫︎関連スレ

【創作】三つのお題で小説を書きましょうスレ
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bun/1646163913/385-n

---

VIPQ2_EXTDAT: checked:vvv:1000:512:: EXT was configured

2 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/09(水) 09:42:49.69 ID:oPsmWfvuF.net

文字化け半端ねーなw
保守

3 ：ぷぅぎゃああああああ ：2022/03/09(水) 09:47:29.38 ID:uJZhMVRg0.net

黒丸を使うと文字化けを起こす！
ワッチョイ導入はいいのだが、一部しか機能していない！
恐らくVが足りなかったと思われる！
次のスレの時には冒頭に「!extend:checked:vvvvv:1000:512」と入れた方がいいだろう！

仕事に戻る！(｀・ω・´)ﾉｼ

4 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 09:48:24.39 ID:D+EQWYsz0.net

うわ、確かに。
どうしてこんな風に……？
別ソフトからコピーしたから？　ごめんなさい、次からは気をつけます。

5 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 09:49:16.61 ID:D+EQWYsz0.net

ワイさんありがとうございます！　次からはそうしますね。

6 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 09:52:44.76 ID:D+EQWYsz0.net

タイトルお題は引き続き、

・『ねえ、笑って？』
・『私のココロをどうぞ』
・『消えない蝋燭』

の三つです！

7 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 10:01:06.60 ID:D+EQWYsz0.net

皆さんからのタイトルお題も募集中です！
出して頂ければ私が書くので、ぜひお寄せ下さい。

8 ：(｀・ω・´)バーチャル編集長 ：2022/03/09(水) 10:01:49.04 ID:zBEGN+Gq0.net

ﾜｯﾁｮｲちゃんと出てないな
俺だけか

9 ：(｀・ω・´)バーチャル編集長 ：2022/03/09(水) 10:03:26.75 ID:zBEGN+Gq0.net

2ch専用ブラウザというのは使ってる？
俺はJaneStyleだけど

10 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 10:07:41.74 ID:D+EQWYsz0.net

ごめんなさい機械系には全く疎くて。
次立てる時はワイさんのおっしゃるようにコマンドを変えてみます。

11 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 10:08:33.69 ID:D+EQWYsz0.net

一体何を使っているのかはわかりません。
多分専用じゃないとは思いますが。

12 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/09(水) 10:08:38.30 ID:4xZGZoPMd.net

だからバチャ豚に反応するなって
一生付きまとわれるぞ

13 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 10:10:19.47 ID:D+EQWYsz0.net

見たらVが三つでした。
これじゃあダメですよね……。

14 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 10:30:21.25 ID:D+EQWYsz0.net

お題を変えるのは次の月曜日です。
週末、タイトルお題を出し合いたいと思っていますのでどうぞよろしくお願いします。
私はそろそろ落ちますね。
戻り次第お伝えします。ではでは。

15 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 10:47:11.66 ID:D+EQWYsz0.net

戻りました。
お題・晒しをどんどんお待ちしております！
創作に関する雑談もどうぞ。

16 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/09(水) 10:59:08.16 ID:nnNhu1i60.net

移転お疲れ様です
ギミック有、意味怖系のホラーがお好きということなので
昔書いたものを、家に帰ったら貼ってみようかな？
確か2〜3年前くらい？　のワイスレ杯に出した掌編です

17 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 11:01:16.17 ID:D+EQWYsz0.net

本当ですか？
お願いします！　すっごく楽しみです！

18 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 11:39:07.08 ID:D+EQWYsz0.net

16さん、いつでもよろしいのでお待ちしておりますね！
他の皆さんも晒し等々お願いしますね。
申し訳ないのですが、私は一旦落ちます。
ではでは。

19 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 13:19:22.76 ID:D+EQWYsz0.net

戻りました。
引き続き、晒し・お題など、お待ちしていますね！

20 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/09(水) 13:57:39.23 ID:EfVlCjrjF.net

>>19
月曜日まで間に合いそうにないけど、お題変わっても旧お題で晒してもよか？

21 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 14:12:08.97 ID:D+EQWYsz0.net

全然OKです！
過去のタイトルお題の作品も大歓迎します！

22 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 15:21:45.34 ID:D+EQWYsz0.net

待ってます

23 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 16:37:23.93 ID:D+EQWYsz0.net

保守です

24 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 16:55:50.17 ID:D+EQWYsz0.net

今日のところはそろそろ落ちます。
どなたでも大歓迎ですので、ぜひ気軽に書き込んで下さいね。
ではおやすみなさい、また明日。

25 ：俺 ：2022/03/09(水) 16:57:00.83 ID:aaRqhP270.net

スレ主さん、トリ忘れてるぜ
あと、もう保守は必要ないんじゃないかな
例え掌編であっても書き上げるにはそれなりの時間が要る
そんなポンポン作品が挙がることは無いと思うからどっしりと構えていればいい
それより、スレ主はどんな作家が好きでどんな作品を書きたいと思っているのか、自己紹介頼むぜ
作品があるならそれを宣伝してもいい。しなくてもいい。
どちらでもいいがのんびり構えていなよ

26 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 17:10:53.93 ID:D+EQWYsz0.net

ごめんなさい。夕食がもう少し遅くなりそうなので、もう少しだけ残ることにしました。
ええと、自己紹介ですか。やってみましょう。

好きな作家は色々いらっしゃいますが、メジャーな方を三つ挙げますね。
・筒井康隆
・別役実
・湊かなえ
・いとうせいこう

好きな作品は前にも挙げましたが、
・告白
・七瀬シリーズ
・ロートレック荘事件
・金襴緞子の帯締めながら
・親愛なる
・想像ラジオ
・オカルトちゃんねる
・Re：ゼロから始まる異世界生活
などなど、ラノベからホラー、ミステリー、戯曲まで様々です。

27 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 17:20:25.65 ID:D+EQWYsz0.net

私が過去に書いた作品を紹介します。

ホラー・ミステリー系

・『白き雪山を染め上げる真紅の血――粉雪城連続少女殺人事件――』https://ncode.syosetu.com/n1981hk/
・『バイバイ』https://ncode.syosetu.com/n7476hl/
・『運命を変える方法』https://ncode.syosetu.com/n1257hm/

異世界恋愛系

・『落ちぶれ令嬢の願いは叶う』https://ncode.syosetu.com/n3893hm/
・『「私と婚約してくれないなら、一緒にあの世に逝きましょう？」』https://ncode.syosetu.com/n5786hm/
・『蒼き天女の恋』https://ncode.syosetu.com/n9863hm/


ハイファンタジー系

・『赤い人魚は諦めない』https://ncode.syosetu.com/n0305hl/
・『救世の旅路』https://ncode.syosetu.com/n6978hg/
・『望みへの旅路』https://ncode.syosetu.com/n6061hh/
・『闇の世界に光を』https://ncode.syosetu.com/n6061hh/
・『復讐の王女と願いの石』https://ncode.syosetu.com/n6313hf/

童話系

・『箱の中のペン』https://ncode.syosetu.com/n3796hl/
・『ドッカナシ姫の演奏会』https://ncode.syosetu.com/n3395hg/

その他系

・『誹謗中傷株式会社』https://ncode.syosetu.com/n0760hn/
・『ことばあそび』https://ncode.syosetu.com/n7438hl/



良かったらどれか一つでも読んでみてください。感想などをいただけると嬉しいです！

28 ：スレ主 ：2022/03/09(水) 17:21:35.17 ID:D+EQWYsz0.net

申し訳ないのですが、充電切れそうなので本当の本当に落ちます。
おやすみなさい。また明日よろしくお願いします。

29 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/09(水) 21:13:30.54 ID:52iicj2o0.net

「ティーネージ・シンドローム」
って題名はどうだろ
ティーネージ、懐かしき人、近しい人、真っ最中の人、想いはそれぞれだし、時代もあるけど、誰もが辿る特別な時。最新のティーネージあり、変わらぬ普遍的なティーネージあり、それをひとつの病として突き放した時、何が見えてくるのだろう。みたいなねー。

30 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/09(水) 23:55:10.37 ID:hUOdKC2d0.net

『人形の虜』


「わたし、このお人形さんがいい！」
　女の子が示したのは、一体の人形である。
　両親に連れられた蚤の市で、いくつかあるぬいぐるみの中からそれを選んだのだった。
　幼い少女を模したもので、ふわふわの綿が詰まった胴手足はデフォルメされた造形をしている。しかしどうしたわけか、顔の造りだけはいやに精巧に作られていた。どこか、市松人形を思わせる顔だ。
　女の子は大層気に入ったみたいだが、その母親は眉を顰めた。そうして、そっと自らの旦那に耳打ちする。
「ちょっと不気味じゃないかしら？」
「んん、確かにそうだけど……。ほら、あの通り。本人が気に入っているみたいだしなぁ」
　人形を抱く女の子の向日葵の様な笑みを見遣って、母親は一つ溜息を吐いた。

　それからというもの、女の子はどこへ行くにもその人形を連れ回した。
　しっかりと人形を抱き締めながら、パタパタと元気に走り回ったり、所構わず人形と二人っきりでおままごとをしたり、時には秘密の打ち明け話をしたりと、すっかり女の子にとって、人形は一番大切なお友達になっていた。
　その様を見て、やはり不気味な人形が気に入らない母親は、ぶつくさと不満げだった。

　ある晩のこと、いつものように人形を抱きながら眠りに付いた女の子は、不思議な夢の中にいた。
　女の子の目の前で、人形はぷかぷかと宙に浮いている。そればかりか、女の子に話しかけてさえきたのだ。
「葵ちゃん、こんばんは」
　びっくりした女の子は、くりくりした目を丸くした。
「こ、こんばんは。お人形さん、お話しができたの？」
「夢の中だけなら、ね」
「そっかー。夢の中でしかお話しできないのかぁ」
　女の子は少し残念そうにする。
「……葵ちゃんが協力してくれれば、現実でも私は話したり動いたり出来るようになれるわ」
「本当に！？」
「ええ、本当よ」
　人形の言葉に、女の子は喜色を露にするが、直後にはたと気付いて顔を曇らせる。
「でも……ママはお人形さんのことを、『ぶきみ』だって言うの。お人形さんが動き出したら、もっと嫌がるんじゃないかなあ？」
　幼いながらも、母親の人形に対する思いを感じ取っていた女の子は、不安げな声を出した。
「大丈夫よ。動いている私のことを、葵ちゃんのお母様はきっと愛してくださるわ」
「本当？」
「本当よ」
　一番のお友達が言うのならばと、女の子は信じることにした。
「それで、どうしたら、お人形さんは動けるようになるの？」
「簡単なことよ。今から私が言う言葉を、葵ちゃんが繰り返してくれればいいの」
「それだけ？」
「ええ、それだけよ。じゃあ、始めるわね？　『――――。――、――――。――――』」
「えっと……」
　まったく簡単ではなかった。人形が口にした音の羅列は、とても不可思議な響きで、何やら呪文のように難解な言の葉であった。
　女の子は何度もつっかえたり、間違えたりを繰り返す。それでも人形に励まされ、都合六度目の挑戦でついにその言の葉を紡ぎ切った。

　朝、女の子は布団の上でむくりと半身を起こす。
　呆然とした面持ちで体を動かし、次いで胸に抱いた人形を見下ろした。もちろん、その人形が動き出すことはない。
　感情が込み上げて、わっと女の子は泣き出す。
　それでも心のどこか冷静な部分で、朝起きて突然泣き出していては、母親がどうしたのかと驚き、不審がるだろう。
　そう考え、人形の胴体に顔をうずめながらさめざめと泣く。――子供部屋の外に泣き声が漏れないように、と。
　くぐもった嗚咽は十分ほど続いただろうか？　まるで泣き止んだ丁度その時を見計らったかのように、部屋の外から『葵、朝ごはんよ！　起きてらっしゃい！』と母親の呼ばわる声が聞こえてくる。
　女の子は、はっと顔を上げると喜色を帯びた声で返す。
「はーい！　お母様！」

31 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/10(木) 00:15:47.69 ID:Gere8oQs0.net

>>30
続き気になるんやけど、ここで終わりなん？

女の子と人形の魂が呪文で入れ替わって女の子が人形の虜になる展開かと思っていたわ。

32 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/10(木) 00:21:45.90 ID:YAKxhMXy0.net

>>31

ここで終わりです。入れ替わっていますよ
夢の中で元の女の子は『ママ』と呼び、人形の中の子は『お母さま』と呼んでいます
で、最後の『女の子』の返事が『お母さま』なんですね

分かりにくかったでしょうか？

33 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/10(木) 00:28:47.08 ID:YAKxhMXy0.net

スレ主さんが、ギミックあり、意味怖系のホラーが好きとのことで
２、３年前のワイスレ杯で、そんな感じの書いたなあ、と思って貼らせてもらいました

今見直すと、気に入らない箇所もあるんですけど
タイトルだけは秀逸だったと思っています

夢中になる、という意味で『○○の虜になる』という慣用句がありますけど
虜っていうのは、虜囚の虜、捕虜の虜
虜になるっていうのは、囚われ人になるってことなんですね（慣用句でなければ

ダブルミーニングのタイトルを付けれて満足
また、人形の虜は、元の女の子と、入れ替わった女の子両方指します
入れ替わった女の子が、あんなに感情的なのは、やっと人形の中から解放されたからなんですよね

34 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/10(木) 00:32:51.19 ID:YAKxhMXy0.net

「……葵ちゃんが協力してくれれば、現実でも私は話したり動いたり出来るようになれるわ」

「大丈夫よ。動いている私のことを、葵ちゃんのお母様はきっと愛してくださるわ」

ここら辺も嘘はついてないんですよね。（騙してないとは言ってない

35 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/10(木) 00:39:31.92 ID:Gere8oQs0.net

>>32
ほんまや、ワイが読みてなかったわ。

めっちゃおもろかったで。
ただ感想を書くには遅すぎた。
寝るわ。

それにしても書くの上手い人多いな。

36 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/10(木) 00:42:40.19 ID:YAKxhMXy0.net

>>35
ありがとうございます！

37 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/10(木) 00:50:07.23 ID:YAKxhMXy0.net

因みにこの時のワイスレ杯のお題は、人形に顔をうずめて泣いている少女が出てくる１レスの掌編でした

38 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/10(木) 01:13:05.87 ID:xPDUU0YD0.net

引越し祝いにおれもひとつ貼ろうかな
随分前にワイスレに貼ったやつだけど

『笑って』

　いつものクラブで音楽に揺れていると、真夜中過ぎに天井から大きなアナコンダがのそりと下がってきた。
「あなたのかたぐちは噛むのにちょうど良さそうだからそうさせてもらうわ」
アナコンダはプラスチックのような目をしてそう言った。
「心配しないで。痛くないはずよ。私は牙も毒も失くしてしまったから」
硬さを確かめるように長い舌をチロチロと這わせてから、アナコンダが僕の目の前で大きく口を開いた。ピンクの粘膜がヌルヌルと光っている。
思ったよりも素早い動作で、アナコンダは僕のかたぐちに噛みついた。
同時にスルスルと長い胴を巻き付けて、僕の身体を締め上げる。
「ごめんなさい。私は噛みつくと身体が勝手に巻き付くようにできているの。生き物ってみんなそんな風に自動機械みたいに動いているのよ、きっと」
アナコンダは噛みついたまま、恥ずかしそうに囁いた。
「おまえは考えるアナコンダなんだな」僕は感心してそう言った。
アナコンダの頭が右に左に振れるたびに、僕のかたぐちが口の中に収まっていく。
飲み込まれていくうちに、あるエピグラフについて話をしてみたくなった。
「なあ、おまえは片手で拍手をすると、どんな音がすると思う」
「あなたはヘビに手のことを聞くのね」そう言って僕を咥えたままニヤリとすると、
「鳴っているのはあなたの手ではなくてあなた自身よ。つまりあなたの心がありもしない音を勝手に作りだしているだけ」と言った。
「心ってなんだい？」
「記憶よ。そんなこともわからないの」
「あっさりしてるんだな」
「さあ、おしゃべりはもういいでしょ。飲み込ませてちょうだい」
「なんでおまえは頭から僕を飲み込まないんだ？」
「だってそんなことをしたら、あなたの顔が見られなくなるからよ」
アナコンダの中は暖かくてやわらかい。
ギシギシと締め付けられながら、僕は奥へ奥へと浮かんでいく。

「ねえ、起きてくれない？」
吐き気を押さえながら目を開けると、形のいい乳房が僕の目の前で揺れていた。
「ごめんね。今朝は早くに会議があるからゆっくりできないの。もう始発は走ってるわ。帰れるでしょ」
女はヘビ皮のバッグからスマホを取り出し、カメラを僕に向けた。
「笑って」
僕は酒でむくんだ寝起きの顔で笑おうとしたが失敗した。
「怒ったマレーグマみたいよ」女はそう言いながら器用に素早く日付と僕のメアドを打ち込んだ。
「きれいなバッグだね」と僕が褒める。
「アナコンダ」と女は軽やかに微笑んでそう応えた。

39 ：スレ主 ：2022/03/10(木) 03:31:10.98 ID:miT6BMfm0.net

おはようございます！　今日は少し早めに起床しました！

>>29
ティーネージ・シンドロームいいと思いました。
来週のお題として出して頂けないでしょうか？　すごく面白そうです。
>>30
確かにすごく意味怖的ですごく面白かったです。
感想としては、オチにもう一捻りあるといいかな、とは思いましたが。
ありがとうございます。
>>38
アナコンダの話も良かったです。
アナコンダは『僕』の夢の中に出てきただけなのかと思いきや……という結末ですね。
ありがとうございます。面白かったです。

今日も皆さんからのお題・晒し・ご感想等々をよろしくお願いします！

40 ：スレ主 ：2022/03/10(木) 06:39:23.95 ID:miT6BMfm0.net

お待ちしております！

41 ：スレ主 ：2022/03/10(木) 08:17:33.67 ID:miT6BMfm0.net

今、おてんば姫の話を執筆中。何部分かにわたる連載になりそうです。

お題・晒しをどんどんどうぞ！
引き続きお待ちしています。

42 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/10(木) 09:21:07.84 ID:wcUhowva0.net

「アナコンダ」いいな。適度な不条理さ。
不条理物を面白く読ませるにはかなりの筆力が必要で、この作品にはそれを感じさせた。
ただ、噛み付く先が「かたぐち」である必要性を持たせるともっといいものになるのではないだろうか。あるいはわざわざ「かたぐち」と平仮名表記にしてあるので意図を織り込んでいるのかも知れないが、読み取ることができなかった。
ともあれ、秀逸な作品であることには相違ない。
良かったよ。

43 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/10(木) 09:24:35.93 ID:wcUhowva0.net

>>35
俺も読み切れてなかった。
意味が分かると怖い話シリーズのようだ。

>それにしても書くの上手い人多いな。

同意だな。

44 ：スレ主 ：2022/03/10(木) 10:37:07.28 ID:miT6BMfm0.net

お知らせがあります。
私が運営するもう一つのスレ、「三つのお題で小説を書きましょうスレ」は荒らしにより文サロに移転することに決めました。
移転し次第お知らせしますので、よろしくお願いします。

45 ：スレ主 ：2022/03/10(木) 11:54:28.56 ID:miT6BMfm0.net

スレ立てには少し時間がかかりそうです。今すぐには立てられませんでした。
引き続き、皆様からの晒し・お題をお待ちしておりますね。
ではでは。

46 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/10(木) 12:12:47.71 ID:cxi9Reay0.net

面白そうなスレなので新しく書きたいのですが、とりあえず私も挨拶代わりにワイスレに載せたものを。
タイトルは『ねぇ、笑って？』でお願いします。


「こんばんわ。佐藤俊太さん。お迎えにあがりました」
　後ろから声をかけられぎょっとする。
　我が家の二階の廊下、音をたてないよう慎重に歩いていた時のことだ。おそるおそる振り返りさらに驚愕する。声をあげそうになったので手で押さえた。
　そこには肌の真っ白な、明らかに人ではない青年がいた。瞳の色すらも薄い青年は白い唇に指を当てると片目をつぶる。
「お静かに。私は天使です」
「オレは悪魔」
　隣にはもうひとり、対照的に真っ黒な生き物がいた。
　耳まで裂けた唇に、赤い舌をなめるように這わせている。
「残念ですが、あなたはもうすぐ死にます」
「はあ……、って、え!?　死ぬ!?」
「はい、三十分後に心臓麻痺で」
「だからオレたちがお迎えにきたってわけだ」
「え、お迎えって……？」
　混乱していた頭が更に混乱する。幻覚だとしても、天使と悪魔が同時に来るってどういうことだろう？
「あなたは、生涯可もなく不可もなく生きてきましたね？　天国と地獄。決めるには善悪の量が微妙な差なのです。そこで」
「使者のオレたちが、お前を連れて行くかどうか決めることになった。指名制ってやつだな」
　ということは、天使に気に入られたら天国に。悪魔に気に入られたら地獄に行くってこと？
「頑張ってオレに気に入られろよ。キケケッ。あ、ジャンケンで決めてやってもいいぞ？」
「い、いや、死ぬっていうのが本当なら、病院に行かな」
　言い終わらぬうちにずきんと心臓が痛み、とっさに胸を押さえた。すぐに消えたがまずいと感じるような痛みだった。

47 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/10(木) 12:12:54.71 ID:cxi9Reay0.net

「病院？　無駄無駄。着く前に死んじまうぜ。それよりさあ、お前にはやり残したことがあるんじゃないのか？」
　悪魔は目を半月状にして笑うと、くいっと愉快そうに奥のドアを親指で示してみせる。
　そうだった。その部屋では、妻が間男と寝ているのだ。僕は探偵に依頼して妻の不貞を確かめ、逢引すると思われる日に出勤するふりをして物置に隠れている真っ最中だったのだ。
　『つまんない男』だの『公務員だから結婚したの』だの、二人で僕を笑っているのを聞いて気が狂いそうになった。
　僕は握りしめた包丁を少し見つめて、
「残念ですが、復讐は諦めます。天国に行きたいので」
「うーん、心に迷いを残した者を連れていけませんね」
「やんねえのかよ？　つまんねえ奴」
「え……あの、どちらにも気に入られないと、どうなるんです？」
「永遠に地縛霊になります」
「地獄の方は期限があるからな。地獄の方が楽だぞ」
「じゃあ、妻と話し合って、迷いをなくしてから死にます」
「いい答えですね」
「お、修羅場見せてくれんの。面白そうじゃねえか」
　だめだ。悪魔も気に入ってしまう。
　うおお、どうしたら天使だけが気に入ってくれるんだ。
「ぷっ、すごい顔。顔芸ですか。くすくす、おっと失礼」
「オレ、作った芸嫌いだわ。やっぱリアルな他人の不幸が一番笑えるわ」
　見つけた！
　天使が好きで悪魔の嫌いなもの。それはギャグ。お笑いだ！
　僕が生涯誰にも見せたことのないエンタメ才能を見せてやる！
　もがくように服を脱いでパンイチになる。
　小さい時から真面目一辺倒。学校も区役所も皆勤賞。三十年間笑いとはまったく無縁だった僕。
　そんな僕の、初舞台。
　不貞妻も真男も、どうせなら全員笑わせて死んでやる！
「そんなの関係あるって飛び込んで、安心してください穿いているとは言い切れないって脱いで、奴ら二人と自分をちょっとずつ刺してやる。これぞ三方一両損ってやつだあ！」
　叫びながらドアを開ける。
　中には誰もいなかった。ベランダ側の窓が少し開いていた。
　外で騒ぎすぎたせいだ。
　からからとベランダの窓を開ける。裸を手で隠している二人がいて、僕を見たら誤魔化すようにへらりと笑った。
「……なんで」
　怒りで頭がおかしくなりそうになる。
「なんで、入った時に、いないんだよ」
「は？」「え？」
「観客が、誰もいなきゃ、舞台が成立しないだろ！」
「は？」「え？」
　ポカンとしてる奴らの視線をカーテンで断ち切った。
「ああ……」
　滑った。あれだけ勢いつけたのが裏目にでた。
　僕の初舞台が。寒い。やっぱり、駄目なんだ、僕は、何をしても。
　心臓がばくんと鳴り、押さえて倒れる。ああ、時間切れだ。
「滑り芸ですか」
　痛みに悶えながら顔をあげる。
　失笑気味だけれども笑顔の天使がそこにいた。
「まったく笑えはしなかったが、面白かったぜ、お前の本気の姿。つい見いっちまった」
　サムズアップする悪魔はいやらしいほど笑顔だ。
「ありがとう」
　良かった。笑ってくれたんだ。
　満足感に浸りながら目を閉じる。
　二人に気に入られた場合はどうなるんだろうと思いながら。

48 ：スレ主 ：2022/03/10(木) 12:21:56.61 ID:miT6BMfm0.net

うわあ、主人公の結末が気になります……。
なんというか話の始まりの唐突さは感じましたが、綺麗にまとまっている上にとても面白かったです。
あんまり主人公に深みが感じられなかったのが少し残念です。
ショートショートとしてはとてもいいと思いました！　ありがとうございます！

49 ：スレ主 ：2022/03/10(木) 13:32:06.25 ID:miT6BMfm0.net

ごめんなさいPCの充電切れそうなので落ちます。
では。

50 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/10(木) 13:36:31.63 ID:cxi9Reay0.net

ありがとうございます
とても参考になりました
またお邪魔しますね

51 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/10(木) 13:45:05.74 ID:Gjt5e9tJ0.net

スレ主、「そんなの関係ねー」「安心して下さい！　履いてますから！」を知らない疑惑……

52 ：スレ主 ：2022/03/10(木) 16:20:20.39 ID:miT6BMfm0.net

戻りました。
ごめんなさいどちらも知りません。
申し訳ないのですが、今日のところは落ちます。スレ立ては明日以降に。
おやすみなさい、また明日。

53 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/10(木) 16:52:56.72 ID:3DgnWOoi0.net

>>42
うれしいね
ありがとう
もう10年以上前にどこのスレだったか忘れたけど短い小説のなかで煮物を「煮たもの」と表現しててさ、
文体もかなりイってて書いてあることはただのホームドラマなんだけど煮物が「煮たもの」になることで
なんだそれって新鮮な驚きがあったんだよね
内容はぜんぜん不条理じゃないのに語り口が現実から逸脱しててああこれすごいなと思ったわけさ
「かたぐち」があの文章の中で浮いているとするとまだまだ修行が足りないってとこだな
鋭い指摘だね

>>39
ありがとう
ただ、おれはワイさんの>>905の１がおすすめかな

54 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/10(木) 17:36:35.70 ID:1Vwdu1cx0.net

ふーむ、このレスのやり取りでかなりスレ主さんのことが分かってしまったが、
それを書き込むとアホみたいに喜ぶ輩がいるのでやめておこう
それから、何もかも正直に答えなくていいから
あと、感想が淡泊と言ってしまったが、撤回する。気にしなくていい。

おそらくスレ主は評価スレみたいなかっちりした形じゃなく、みんなが作品持ち合ってわちゃわちゃ楽しむようなコミュニティを作りたかったのではないかな？
感想＝良くないところを無理やり探すではないからな。
無理しなくてもいい。
掲示板なんだから、別に即答しなくていいし、返事が一日遅れたっていい。
ゆったりと構えていなさいな。

55 ：スレ主 ：2022/03/11(金) 04:06:55.62 ID:tWddQTQ20.net

おはようございます！
>>53さん、ありがとうございます。
私がまだまだ未熟なのはわかっています。でもやっぱり私、このスレを続けてみたいんです。
>>54さん、わかりました。
無理に書いていたわけではないのですが……少し変な感想になってしまったかも知れません。ごめんなさい。

ゆったり行きましょう。
今日もよろしくお願いします。

56 ：スレ主 ：2022/03/11(金) 04:11:55.22 ID:tWddQTQ20.net

補足です。
確かに私は>>54さんのおっしゃる通りのコミュニティーとしてのスレを目指していると同時に、作品を評価し合う場にもしたいとも思っています。
なかなかうまくいかないことも多いですが、お願いします。

57 ：スレ主 ：2022/03/11(金) 06:01:42.32 ID:tWddQTQ20.net

お願いがあります。
三つのお題スレを文芸書籍サロンに立てようと思っているのですが、なんだか立てられないみたいです。
どなたか立てて頂けないでしょうか？

次のレスがスレルールの内容です。/

58 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/11(金) 06:02:34.59 ID:tWddQTQ20.net

スレルール

　私が三つの単語をお題として出します。それを要素として用いて、Web小説を執筆してください。その作品に私がここで感想を書かせて頂いたり、作者の方々同士で作品への意見を述べ合うスレです。

⚫︎対象　作家を目指してる方・趣味で書いている方・創作に興味のある方

⚫︎制約　荒らし・誹謗中傷は禁止。

⚫︎ルール：ここで出されるお題を使ったら、必ずご報告ください。
　直接このスレへ書き込むのもOKですし、Web小説でもOKです。
　Web小説として書かれた場合、作品タイトルの下にこれをお願いします。

【タイトル】　小説のタイトル
【ＵＲＬ】　小説のＵＲＬ
【指摘点】　特に意見が欲しい点。「なんでも」もOK
【感想希望】　甘口か辛口か

ルールは以上です。優しい心を持ってレスしましょう。
雑談等々もOK。作者の方々のコミュニティーとなれれば幸いです。

・姉妹スレ

【創作】このタイトルで小説を書きましょうスレ
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bun/1645816570/

前スレ（500以降は完全に荒らしのオンパレードになっています）

【創作】　三つのお題で小説を書きましょうスレ
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bun/1646163913/

59 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/11(金) 06:04:00.89 ID:tWddQTQ20.net

スレルールは以上なのですが、その上に
『!extend:checked:vvvvv』これを付け足しておいて頂けないでしょうか？
それとスレタイですが、

【創作】三つのお題で小説を書きましょうスレ2

でいこうと思っています。
どなたでも構いません、お願いできますか？

60 ：スレ主 ：2022/03/11(金) 06:05:50.51 ID:tWddQTQ20.net

コテ忘れてました、ごめんなさい。
文字化けがありましたので、その部分は
・のマークに変えておいて頂けると嬉しいです。

61 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/11(金) 06:14:49.03 ID:Zpx3f+yH0.net

はいどーぞ

https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1646946760/

62 ：スレ主 ：2022/03/11(金) 06:23:03.64 ID:tWddQTQ20.net

スレ立てしてくださったようです。
ご迷惑をかけました。ありがとうございます。

63 ：スレ主 ：2022/03/11(金) 06:55:33.06 ID:tWddQTQ20.net

皆さん、もう一つのスレもぜひお願いします。
ではでは。

64 ：スレ主 ：2022/03/11(金) 07:59:22.57 ID:tWddQTQ20.net

もう一つのスレに不備が見つかりました。
少々お待ちください。

65 ：スレ主 ：2022/03/11(金) 08:12:37.84 ID:tWddQTQ20.net

もう一つのスレはdat落ちを待ち、また立て直すことにしました。立て直し次第お知らせしますね。
こちらのスレは続行しますのでよろしくお願いします。

66 ：スレ主 ：2022/03/11(金) 09:55:24.83 ID:tWddQTQ20.net

晒し・タイトルお題をお待ちしております！
執筆の方はぼちぼちという感じです！　そろそろある程度のところまでは行くのでお待ちくださいね！
ではでは。

67 ：スレ主 ：2022/03/11(金) 11:33:44.59 ID:tWddQTQ20.net

保守です

68 ：スレ主 ：2022/03/11(金) 15:32:12.17 ID:tWddQTQ20.net

どなたでも歓迎です！
晒し・タイトルお題をお待ちしております！

69 ：スレ主 ：2022/03/11(金) 17:44:27.88 ID:tWddQTQ20.net

では今日のところは寝ます。
夜中の間もレスしてくれれば早朝に返答しますので、どんどんどうぞ。
おやすみなさい。

70 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/11(金) 20:31:19.50 ID:Zpx3f+yH0.net

スレ立ての件申し訳ございませんでした。
適当なスレを選んでコピペしたので
まさかこんな事になるなんて思ってませんでした。
本当に申し訳ございませんでした。

71 ：スレ主 ：2022/03/12(土) 03:59:34.05 ID:1R5FuB9w0.net

おはようございます。
こちらこそ怒ったりしてごめんなさい、慌ててきつい言葉を言ってしまいました。
全然気にしていないので大丈夫です。また立て直しますのでその時はよかったら来て下さいね。
それでは今日もよろしくお願いします。

72 ：スレ主 ：2022/03/12(土) 05:50:21.89 ID:1R5FuB9w0.net

今書いているのが結構長編になりそうです……。
タイトルは前のスレの最初で出した、「広ーい広い世界を見てみたい！」です。
今、半分弱くらいは書けており約一万字。二、三万字になりそうなので、来週までかかりそうですのでお待ち下さい。

それと、今日は土曜日です。
お題を変えるのが次の月曜日なので、来週分のお題タイトルをどしどし募集中です！
すでに出されているお題もありますので、それも一緒に月曜日に出させて頂きます。
それでは皆さん、よろしくお願いしますね。

73 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/12(土) 07:41:20.98 ID:4YpJR09o0.net

バーチャルとアンチの集う養豚場【21】
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bun/1646969749/

74 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/12(土) 08:10:34.85 ID:4YpJR09o0.net

>>72
小出しにしろよ

75 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/12(土) 08:14:10.03 ID:4YpJR09o0.net

>>73
ここのYおば様に会いに来い

76 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/12(土) 08:17:11.09 ID:4YpJR09o0.net

Yおば様は女の雑談スレを立てたいのだが立てられない
スレタイ含め、二人で相談したらどうだろう？
養豚場で

77 ：スレ主 ：2022/03/12(土) 08:31:21.78 ID:1R5FuB9w0.net

お呼びがかかったらしいです。
縁を切ったバーチャルさんからでしょうか？
仕方ないので行ってみます。

78 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/12(土) 10:28:35.87 ID:58jpz5/qM.net

>>73
ここのスレに新しい作品提出したで。
と、言ってもやっている事は前回と同じやけど。

前回ギミックが分からないって事だったんで説明するわ。

まず大元のオチに関しては最後にタイトルを持ってきて、一見すると関係ない書き込みが最後のキーワードにより作品に見えるってギミック。
今怖系でもタイトルそこからかって驚くのあるやん？
厳密にいうとちゃうねんけど、そっち方面の色を狙った。


正直これを作品として出すならこのスレでそれをしないと本来成立しないんだけど、あそこはスレ主の活動知っているんでギリOKかなって個人的には思っている。

で、ワイが気に入っているもう1つのギミックは他人の書き込みが作品の一部になるところ。

ワイと対立した、または同調した意見を持っていた相手が知らず知らずのうちに作品の一部になっているって面白さ。
これが個人的には気に入っているんよ。
なんか落語っぽくて。

79 ：スレ主 ：2022/03/12(土) 11:35:43.06 ID:1R5FuB9w0.net

遅くなりました。
ありがとうございます、見てみますね。

80 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/12(土) 11:54:34.58 ID:58jpz5/qM.net

>>78
ごめん、書き忘れてた。
452から

81 ：スレ主 ：2022/03/12(土) 13:03:18.23 ID:1R5FuB9w0.net

わかりました。
またまとまった時間が取れる時に読んでみます。感想はこちらに書きますね。

82 ：スレ主 ：2022/03/12(土) 16:35:49.71 ID:1R5FuB9w0.net

今日は無理そうなので明日の早朝に読んで感想を書かせて頂きますね。
妹のお守りであまり執筆できませんでした……。明日頑張ります。
ではまだまだ早いですがこの辺で。
おやすみなさい。

83 ：ぷぅぎゃああああああ ：2022/03/12(土) 17:28:17.24 ID:k6d8To7w0.net

「ねぇ笑って」

　殺風景な部屋に暖かい風が吹き、止まっていた時間を優しく動かす。
「今日はとても気分がいいよ」
　彼女は柔らかい笑みを浮かべる。彼氏は少し遅れて笑顔を作った。
「そうか」
「なんか暗いよ」
「そんなことはないだろう。いつもと同じだよ」
「それならいつもが暗いんだね」
　白い顔で笑うと彼女は軽く咳をした。
「ベッドの角度を戻そうか？」
「そんなことしたら窓の外が見えなくなるよ。ほら、見て。良い天気だよ」
　彼女に言われて彼氏は目だけを動かす。僅かに開いた窓の向こうに青い空の一部が見えた。混じり気のない青さを目にして思わず目頭を揉んだ。
「たっちゃんは優しいね」
「そんなことはない。おまえに何もしてやれないじゃないか」
「そうかな。理由をつけて今日も来てくれたよ」
「それだけだ」
　短い一言で口を閉ざす。強張った唇は少し震えていた。彼女はすっと視線を外して窓を見やる。
「じゃあ、たっちゃんに特別なことをして貰おうかな」
「いいぞ。おまえの為ならなんでもしてやる」
「そんな大げさなものじゃないんだけど」
　恥ずかしそうに笑うと彼女は彼氏と目を合わせた。
「たっちゃん、笑って」
「そんな気分じゃない」
「だからだよ。わたしだけに笑って」
「……無理だ。今の俺には、笑えない」
「学生の頃はよく笑っていたよ？　あの大らかな感じで、わたしだけに笑ってよ」
　彼女は両手を合わせた。祈るような仕草で、ねぇ笑って、とか細く呟いた。
「……わかった。おまえの為に笑うよ」
　気持ちを落ち着かせるような呼吸を経て彼氏は顔をくしゃくしゃにした。
「たっちゃん、顔がヘンだよ。それに笑っているのに、泣いたら、おかしいよ」
　彼女の細めた目から大粒の涙が零れ落ちる。二人は見つめ合ったまま、笑顔で泣いた。

　一か月後、彼女は医師の余命宣告の通り、青い空へと旅立っていった。

84 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/12(土) 23:50:51.08 ID:VF9QFkcs0.net

またホスピス物か？
ワイさ、カクヨムで無自由の作品パクってるよな
前にもやってたよな
嘘には目をつぶってきたがパクリはあかんやろ
猫が歯が浮くようにワイを持ち上げてるが仲間を傷付けられてんのに何やっとんのや

85 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/13(日) 01:38:08.29 ID:uuoYDEJY0.net

>>84
また妄想か？

86 ：スレ主 ：2022/03/13(日) 03:33:52.60 ID:W9VyUwCi0.net

おはようございます！
読ませて頂きました。

>>78
仕組みは分かりました。
でも失礼ながら、そこまであまりギミック要素は感じられませんでした。
私がわからないだけだったかも知れません、ごめんなさい。

>>83
ワイさん、ありがとうございます。
なんというか悲恋系のお話ですよね。
文章がとても綺麗で読みやすかったです。最後のオチも切ない。やはり経験値の差を感じる作品でした。

皆さん本当に感謝です！
今日もよろしくお願いします！

87 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/13(日) 11:28:48.68 ID:gcwUNgAc0.net

>>85
ただ悲しいよ
今は多くは語らん

88 ：スレ主 ：2022/03/13(日) 15:24:08.98 ID:W9VyUwCi0.net

ところで明日は月曜日、お題を変える日ですね。
お題はすでに用意してあるのですが、例のおてんば姫の方はまだあまり書けてません。
部分部分で掲載して行こうか、一気に公開する方がいいのか今悩み中です。
引き続き皆さんからのタイトルお題・晒しをお待ちしております！

89 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/13(日) 16:51:49.79 ID:JvodY+aA0.net

一週間で書き上げお披露目講評までセットにしないと毎週お題出す意味無くない？
締切ないからズルズル先延ばしになってないか？

90 ：スレ主 ：2022/03/13(日) 17:20:46.77 ID:W9VyUwCi0.net

ごめんなさい。
明日、一部公開します。
一応〆切は来週いっぱいにさせて下さい。長いので書くのが大変で……。
できるだけ引き摺らないようにしますね。
そろそろ私は落ちます。おやすみなさい、明日新しいお題を出しますね。

91 ：(｀・ω・´)バーチャル編集長 ：2022/03/14(月) 02:50:59.71 ID:kIJlFoRK0.net

【創作】このタイトルで小説を書きましょうスレ2
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1646785817/

スレタイの【創作】は外しても良いかもな
ちょっと邪魔な気がする

このタイトルで小説を書きましょうスレ3

これだけで良いかも

92 ：スレ主 ：2022/03/14(月) 03:28:41.57 ID:hsHQOKCR0.net

おはようございます。
編集長さん、もう決別するって言いましたよね？　しつこいですよ。
タイトルは変えません。余計なお世話です。
さて、気を取り直して今日はお題を変える日ですね。
新しいタイトルお題を出しますので、今しばらくお待ちください。

93 ：スレ主 ：2022/03/14(月) 03:45:12.16 ID:hsHQOKCR0.net

お題を出す前に、少し。
今書いているおてんば姫の物語、前半だけですが投稿しましたので晒しをします。

【タイトル】　広い広ーい世界を見てみたいな！　おてんば姫様の、ちょっと不思議な旅物語
【ＵＲＬ】　https://ncode.syosetu.com/n4271hn/
【指摘点】　何でも構いません。気になったところがあれば教えて下さい。
【感想希望】　中辛でお願いします。

女児向け風の軽めの物語になっています。
まだ完結していないのですが、ご意見・ご感想などをお待ちしております！

お題提出は六時にしますね。

94 ：(｀・ω・´)バーチャル編集長 ：2022/03/14(月) 04:05:11.53 ID:kIJlFoRK0.net

>>92
最後にちょっと気になったのでね
たぶん、もう口出ししないから

95 ：スレ主 ：2022/03/14(月) 04:15:23.51 ID:hsHQOKCR0.net

そういうのが嫌われる原因なんですよね。

96 ：スレ主 ：2022/03/14(月) 04:16:08.73 ID:hsHQOKCR0.net

二度と来ないで下さい。もうあなたとは絶縁しているんですから。

97 ：スレ主 ：2022/03/14(月) 05:56:54.57 ID:hsHQOKCR0.net

六時にはまだ少し早いですが今週のお題を。

・『朽ちた世界で僕は思う』
・『不器用な仲直り』
・『男という名の本』

ジャンルフリーです。

先週頂いたお題

・『ティーネージ・シンドローム』

これらのいずれかを使って、小説を書いてください！
新しいタイトルお題も募集中です！　下さったらできるだけ私が書きますので、ぜひお気軽にどうぞ。

98 ：ぷぅぎゃああああああ ：2022/03/14(月) 06:06:59.63 ID:f0bXgzQD0.net

>>93
ワイスレで依頼された作品ではないが読んでみた！
三人称で書かれていた！　時に地の文が口語体に見えるが、
作風と合っているので気になることはなかった！
作品だけでなく推敲にも時間を掛けているようで打ちミスの類いがほとんどない！

三　おてんば姫様の山姥騒動
＞「いいや、そんなの今までに食われた九泊九十九人の子供達が許さないよ。……だから、さ」
（九百九十九人！）

姫様の設定には少し引っ掛かった！
城から出たことがない！　部屋に籠って勉強の毎日！
抑圧された環境から城を抜け出すことを決めた！

勉強の内容が気になる！　勉学が中心なのだろうか！
馬術等の要素も含まれているのか！　城下町で購入した馬に乗ることができた！
迷子になるとあったが、この件も少し気になる！　城から出たことがないので、
周辺の地理に暗いと思われる！　城を出た瞬間から迷子の状態ではないのだろうか！
山姥との対決シーンも引っ掛かる！　武術の心得があるのだろうか！　相手の包丁を奪い取り、易々と手足を切り落とす！
最後は胸に突き立てた！　本人に罪悪感は微塵もなく勝利に喜ぶ！　血や死体を見慣れているように思えた！

これらの疑問を解消するにはエペスト王国について、もう少し詳しく書いた方がいいだろう！
どのような王国なのか！　武力に力を入れているのか！　山岳地帯にある為、馬術の習得は必須なのか！
山姥の包丁を見て僅かな間ではあるが恐れを抱く！　姫様の実力を考えれば少し違和感を覚える！

簡単ではあるがワイの感想！(｀・ω・´)

99 ：スレ主 ：2022/03/14(月) 06:18:14.99 ID:hsHQOKCR0.net

ご感想ありがとうございます！
本当にそうだと思いました！
続きを書きながら少し見直してみます。設定も甘かったので詰めないと。
感謝です！

100 ：スレ主 ：2022/03/14(月) 16:59:19.49 ID:hsHQOKCR0.net

早いですが今日のところは落ちます。
おやすみなさい、また明日。

101 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/14(月) 21:55:29.09 ID:JxERMtcT0.net

『朽ちた世界で僕は思う』

　朽ちた世界の片隅で
　子どもが一人歩いてる
　灰に塗れた人形を
　脇に抱えて歩いてる
　
　朽ちた世界の片隅で
　老婆が肩を落としてる
　やつれた顔を手で覆い
　尽きぬ涙を落としてる

　朽ちた世界の片隅で
　女が稚児をあやしてる
　汚れた顔をぼろきれで
　拭いながらあやしてる

　朽ちた世界の片隅で
　死体が瓦礫に埋もれてる
　築いた幸せ奪われて
　恨めしそうに埋もれてる

　朽ちた世界の片隅を
　伝えることしか僕にはできない

――名もなきジャーナリスト

（了）

102 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/14(月) 22:28:07.07 ID:5M6jEqEp0.net

>>101
ええね

103 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/15(火) 00:37:48.50 ID:XGOqAROQ0.net

しょーもな、捻りねーw

104 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/15(火) 00:42:29.26 ID:XGOqAROQ0.net

悪いけど、こんな安っぽい当たり前の物で
姫のスレを汚すなよ

幼稚なお子様野郎

105 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/15(火) 00:51:04.30 ID:XGOqAROQ0.net

こういう安っぽい言葉を口にしないために、
文学者はみな架空の物語の中で血反吐を吐いているのだ

指先からこぼれ落ちる空しい砂の中で日々格闘している

106 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/15(火) 00:58:44.76 ID:XGOqAROQ0.net

名もなきジャーナリストさんとやら

宗派が違うので貴方の言葉は我々には響かない
本当のジャーナリズムなら、たぶん響くと思うが

107 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/15(火) 01:02:36.42 ID:XGOqAROQ0.net

本当のジャーナリスト、ジャーナリズムの魂を我々賞賛する
それと競うには、我々もまた別の形で命懸けでないといけない

108 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/15(火) 01:27:12.95 ID:XGOqAROQ0.net

名もなきジャーナリストさんとやら、
本当のジャーナリストなら、こんな言葉は絶対に口にしない筈なんだ
ジャーナリストか何か知らねーけど、

言葉で我々に挑んでも討ち死にするだけだ
そこが我々の戦場だからね

109 ：猫 ：2022/03/15(火) 02:13:06.30 ID:2djiuupn0.net

そうそう、ヌシ子、バーチャル編集長のしつこさを甘く見ない方がが良いよ。
５ちゃんねるを余生の場に決めているようなやつだ。
約束は平気で破るし、監視、粘着、ストーキングはお手のものだ。

見分け方として、連投レス、「〜でなければいけない」の文、倒置法の多用などが挙げられる。

例文
言葉で我々に挑んでも討ち死にするだけだ
そこが我々の戦場だからね

倒置法に関しては本人に指摘したら、癖だから仕方ないとのこと。コテつけたり外したりとぼけたりと中々に卑怯なことをしてくる。ＩＤも常時二つは操れる。
あいつをワイスレから追い出すのに本当みんな苦労したから、とりあえずアドバイス。

110 ：猫 ：2022/03/15(火) 02:18:19.96 ID:jEak06LEp.net

文字化けした。
例文
それと競うには、我々もまた別の形で命懸けでないといけない

おてんば姫読ませてもらったぜ。いい評価と悪い評価がある。どっちが先に聞きたい？
なんって。寝ます。

111 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/15(火) 02:29:21.04 ID:XGOqAROQ0.net

＞そこが我々の戦場だから、言葉で我々に挑んでも討ち死にするだけだ

こう書かないといけない訳？

＞言葉で我々に挑んでも討ち死にするだけだ

これを書いた時点では

＞そこが我々の戦場だからね

これは浮かんでいない
一行目を見て二行目を思い付いた

これは倒置法なのだろうか？

112 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/15(火) 02:33:54.31 ID:XGOqAROQ0.net

>>109-110
こんな平日の夜中に、真っ当な人が起きてる訳？
面妖と言う他はないな

113 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/15(火) 02:35:37.68 ID:XGOqAROQ0.net

>>109
と言うお前も相当な粘着だな

114 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/15(火) 02:44:21.89 ID:XGOqAROQ0.net

>>109
お前がバラさなければ、姫からすれば「何だコレ？」終わる話だよ
俺も姫関係なく、貼ったやつにムカついただけだからね
それをあえてバラす自分の人間性の厭らしさを自覚しろよ

娘が三人もいる父親なんだろ？
娘に失望されないといいね

115 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/15(火) 02:55:30.22 ID:XGOqAROQ0.net

>>109-110
お前のそのレスが娘に見られて恥ずかしくないものかよく考えろ
俺は見せられるね、大抵のレスを
娘はいないけどね

これもまた倒置法？

116 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/15(火) 03:01:01.30 ID:XGOqAROQ0.net

ここがワイさんの本スレになっちゃうかもな
お前らが始終下らない雑談で占拠して邪魔しているからね

ワイさん、姫のことはお頼み申します

117 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/15(火) 03:03:20.53 ID:XGOqAROQ0.net

>>110
> おてんば姫読ませてもらったぜ。いい評価と悪い評価がある。どっちが先に聞きたい？
> なんって。寝ます。

明日楽しみにしてますw

118 ：スレ主 ：2022/03/15(火) 03:44:48.45 ID:6NZgLMek0.net

おはようございます！
>>101
非常に詩的で、私はすごくいいと思いました。なんだかウクライナを連想して悲しくなりました。
>>103
IDまで変えて一体何が面白いのか、変人の頭脳は理解に苦しみますね。反吐が出ます。
>>109
ありがとうございます。できるだけ気をつけるように頑張りますね。もう二度とたぶらかされたくないので。
>>110
読んで頂けましたか、ありがとうございます。
そうですね、悪い方から聞きましょうか。
またご感想をお願いします。

それでは今日も始めましょう！

119 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/15(火) 03:55:56.20 ID:XGOqAROQ0.net

>>107
訂正
本当のジャーナリスト、ジャーナリズムの魂を我々は賞賛する
それと競うには、我々もまた別の形で命懸けでないといけない

120 ：スレ主 ：2022/03/15(火) 04:02:32.18 ID:6NZgLMek0.net

わざわざ訂正しなくて結構です。
養豚場に帰ってください。

121 ：スレ主 ：2022/03/15(火) 05:11:55.19 ID:6NZgLMek0.net

おてんば姫の新話を投稿しました。
これでやっと半分を越したくらいです。
ご指摘部分の修正はまだやれていません。できるだけ早くしようと思っています。
ご感想・ご指摘のほどよろしくお願いします。

122 ：ぷぅぎゃああああああ ：2022/03/15(火) 06:15:30.95 ID:lOVwYhHo0.net

>>93
四　おてんば姫様のサーカス

本作品はスマートフォンへの配慮なのか！
読み易くする為に改行が多く入れられている！
場面転換の改行と見た目が同じなので少し引っ掛かった！

三人称なので寂れた街角にある色とりどりのテントの描写は問題ない！
ザラを登場させて魅入らせる！　過去の場面に戻って再び同じような描写がくる！
そこでようやく読者は時系列の違いをはっきりと自覚する！
ややこしいので冒頭は「――ここはとある小さな街。」で初めてもいいように思う！
冒頭を全て削っても違和感なく読める！　あまり重要ではないと云う証左になるだろう！

綱渡りをする高さが五メートル以上！　姫様は足を滑らせて落ちる！
文章で読むと落下時間が長く感じる！　感覚では五メートルではなくて十メートル近い！
ファンタージでメートルを出すのはどうだろう！　人によっては拒絶反応が出ることも考えられる！
作者が独自に作った単位、または読者の感覚に訴える書き方がいいのではないだろうか！

　ザラは垂直の梯子を使って軽々と上る。既定の位置に立つと綱よりも更に下へ目がいった。
　お城の自分の部屋を思い出す。唯一の窓から見た高さに近い。それなのに膝がカタカタと震える。
　これがサーカスの綱渡りなのだと初めて自覚した。

このような書き方にすればファンタジーの雰囲気を壊すことはないだろう！
ワイも何作かファンタジー作品を手掛けているので、これらの苦労はよく知っている！
サーカス団の一夜の団員となったザラは本番で見事に綱渡りを成功させた！
華やかな最後と思いきや、元の綱渡りの役のロニーが戻ってきた！　ザラの演技に触発された！
結果としてサーカス団は存続が決定！　大団円を迎える！　とんとん拍子が多少ご都合主義に思えるが、
姫様の裡に秘めた能力の高さもあって気になる程ではなかった！

話の勢いが少し落ちて中継ぎ回のような気がしないでもない！(｀・ω・´)ワイの感想！

123 ：ぷぅぎゃああああああ ：2022/03/15(火) 06:17:08.52 ID:lOVwYhHo0.net

「――ここはとある小さな街。」で始めてもいいように思う、であった！(｀・ω・´)

124 ：ぷぅぎゃああああああ ：2022/03/15(火) 06:18:49.51 ID:lOVwYhHo0.net

ファンタジーでメートル、であった！(｀・ω・´)伸ばす位置が違う！　ふぅ〜、やれやれ！　連投になるので失礼する！

125 ：スレ主 ：2022/03/15(火) 06:20:32.80 ID:6NZgLMek0.net

ご感想ありがとうございます！
確かに結構中継ぎ回感あります。話の内容が乏しいかなあとは自分でも思っていました。
冒頭部分いりませんか。見直して少し考えます。
細かい表現も変えてみますね。非常に助かりました。
これからも投稿していきますのでよろしくお願いします。

126 ：スレ主 ：2022/03/15(火) 17:10:52.68 ID:6NZgLMek0.net

今日のところはそろそろ落ちますね。
おやすみなさい。また明日もよろしくお願いします。

127 ：猫 ：2022/03/15(火) 17:30:38.65 ID:WcM6TiBKp.net

おてんば姫感想

中辛

気になった箇所。

>「え？　お嬢ちゃん、これを売るのかい？　これはかなりの代物だよ」

>　――やって来たのは商店街の服屋。

何となく中世風の世界観に「商店街」は違和感を感じる。バザーなり市場なり、他に言い回しがあると思う。

　>赤茶色のドレスを手渡す幼女に、店主は目を見開いてそう言った。

　今着ていた服を脱いで売っているということはザラは下着姿なのだろうか。


>「良いの！　でさ、金貨何枚になるの？」

「ええと……、三十枚、いや、四十枚？　あ、よく見ると……、金貨五十枚だな」

　商人のリアリティはむしろ儲けてやろうという下心にある。つまり、逆なんだ。金貨五十枚の価値があると判断したら、難癖をつけて三十枚で買う。リアルかどうかはわからないけどリアリティとはそういうもので、リアリティ、ディテールといってもいいが、それらが物語に説得力をもたせ、世界観を構築するのだと思う。

>食料品店で思う存分食べ物を買い込んだザラは、好物をたらふく食べられる事を心から喜んでいた。

　ここもそう。「食料品店」、つまり、スーパーのようなものが中世の世界のリアリティだろうか。今でこそ加工品が「食料品店」で売っているので、購入即食事という図式はあるが、まあ、「屋台」の方が向いているのではないか。

　本当かどうかはさほど大切じゃない。大切なのは本当っぽいかどうか。それがリアリティでありディテールだと思う。そして、その些細なことの集合が作品に深みを与えるのではないか、と思う。

128 ：猫 ：2022/03/15(火) 17:31:17.02 ID:WcM6TiBKp.net

例えばだけど、八才の王女が一人で旅をする、普通はあり得ない、と思ってしまう。力も弱く情報弱者だ。それをあり得るとこととして成立させてしまうリアリティが欠如しているように思う。
　例えばだよ、ディズニーの「アラジン」とか「ラプンツェル」の構造を見てみると、同じ世間知らずの女の子が外の世界に憧れる、という似たような要素がある。
　案の定世間知らずのお嬢様はあっという間に危険に晒される。それを助ける存在が「あり得ないこと」に対するリアリティなのではないか。それは「王女ジャスミン」に対する「アラジン」のような世知に長けた世界の案内人でもいいし、王女であるが故のなろう的なチート能力でもいい。
　幼い王女が「旅に出るあり得ないこと」に対する解答的なリアリティがないとご都合主義に堕してしまう気がする。
　例えそれが低年齢読者層に向けたものだとしても、必要なものではないだろうか。低年齢だった頃、低年齢に向けたものを我々は欲していただろうか。常に背伸びをして生きていたのではないか？　あからさまな低年齢層向けはかえってその層をも失い兼ねない。
そう、思う。

まあでも、俺は何の実績もないおっさんやから、そんなもんかーぐらいで聞いてくれればいいぜ。

あと文章は間違いなく上手い。端的で過度な修辞もなく、読みやすい。これは出来そうでなかなか出来ない。そこは自信を持って。

仕事の慌てて合間に書いたからちょっと読みづらいかも。スマソ。

129 ：ぷぅぎゃああああああ ：2022/03/15(火) 17:52:41.43 ID:lOVwYhHo0.net

貨幣価値についてはワイの頭にも過った！
金貨一枚はいくらに相当するのか！　銀貨や銅貨はあるのか！
紙幣は！　短編と思って指摘しなかった！

猫君、ナイス！(｀・ω・´)ｂプギャ大金貨一枚を進呈する！　え、価値は知らない！　思い付きなので！

130 ：猫 ：2022/03/15(火) 20:05:34.51 ID:2djiuupn0.net

>>129
プギャ大金貨、貯めておきます。

貨幣価値は俺も気になったな。この先、全て金貨で支払うつもりなのか、価値高すぎるんじゃないか、そもそも、三年遊んで暮らせるだけの金貨を持っているところを誰かに見られたら間違いなく命を狙われるだろうな、とか考えてしまう。商人が急遽ゴロツキを雇って八歳の女の子から金を奪うなんざ朝飯前だろうし。

131 ：スレ主 ：2022/03/16(水) 03:41:06.02 ID:KWvWNP8+0.net

おはようございます。
猫さん、ご感想ありがとうございます。
すごく頷けました。多少難しいところもありますが、通貨価値を簡単に決めておきました。
幼女の特別感……これは、ザラが意外とチートなことでしょうか。なんかやたらに強い。しかしこの設定がもう少し必要かも知れませんね。
色々と問題点がわかってよかったです。できるかぎり修正してみます。

132 ：スレ主 ：2022/03/16(水) 14:02:41.52 ID:KWvWNP8+0.net

ちょっとした近況報告です。
プロットがしっかりしていないのでなかなか筆が進みません……。
見切り発車で始めた感があるので難しい。結末は決まっているのですが、中弛みになってしまいそうです。
週末までにできるか非常に不安ですが頑張ります。

133 ：スレ主 ：2022/03/16(水) 17:00:42.06 ID:KWvWNP8+0.net

執筆、少し進みました。
でもそろそろ夕飯なので落ちます。
また明日早朝から書いてなんとか間に合うように努力します。
おやすみなさい。

134 ：スレ主 ：2022/03/17(木) 03:39:44.36 ID:+9ek4DBx0.net

おはようございます。
今日は執筆できるだけ進めます。

135 ：スレ主 ：2022/03/17(木) 16:45:58.28 ID:+9ek4DBx0.net

早いですが今日は落ちます。
おやすみなさい。

136 ：スレ主 ：2022/03/18(金) 04:05:48.78 ID:lQBWh2Jt0.net

おはようございます。
晒し・お題をお待ちしております！

137 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/18(金) 06:19:35.88 ID:OwtRi1zG0.net

お題提供

『不老不死令嬢』

138 ：スレ主 ：2022/03/18(金) 06:24:43.10 ID:lQBWh2Jt0.net

お題提供ありがとうございます！
すごく嬉しいです！　私も書いてみたい……。
今のが終わったら、来週のお題として出させていただき、余裕があれば書きますね。

139 ：スレ主 ：2022/03/18(金) 16:49:02.68 ID:lQBWh2Jt0.net

諸事情により、お題を替えるのは明日になりました。
明日の早朝新しいお題を出します。
ではまだ早いですが寝ますね。
おやすみなさい。

140 ：猫 ：2022/03/18(金) 16:57:05.36 ID:SPZrSyvep.net

「朽ちた世界で私は想う」

—殺害の動機についてですが、刑事さんのおっしゃる通り十四年前の出来事に関係していることは間違いありません。ええ、イジメの主犯格の渡辺美優紀、そうですね、今は結婚をして伊藤美優紀さんでしたね、確かに私の娘は彼女に殺されました。
　いえ、分かっております。法律上、あの事件は殺人とは認められていないということを。でもそんな事は、私にとってはもうどうでもいいのです。彼女の犯した罪の名前が殺人であろうと過失傷害致死であろうと、あの女の悪意がひなたを殺したことには変わりはないんですから。
　復讐、というわけではないんです。いえ正確にいえば復讐があの女の娘、穂花ちゃんを殺した動機の全てではありません。むしろほんの一部です。殺人という一線を越える為に復讐という感情を利用した、というのが本当のところかもしれません。
　私は苦しかったのです。
　殺されたひなたが毎晩のように夢に出てくる、それも辛いことのひとつではあります。マスコミの方々が頼みもしないのに、どのようにひなたが死に至ったかこと細かに報道してくれたお陰で、私はその時の状況を克明に思い起こすことができます。中学二年生の女の子が氷点下10℃の寒空の下、素裸にさせられて遊水池に落とされる、あの女を含む同級生達が一部始終を撮影している。
　助けて、寒いよ、お母さん、叫びながら溺れる姿を彼女らはただ笑いながら眺めている。そんな夢を見るんです。そしてそれは現実に存在した情景なのでしょう。
　私はひなたと過ごした地を離れ故郷に帰り、塾の講師をしながら生計を立てていました。事件も風化して私もひなたも世の中から忘れ去られ、ここ数年は穏やかな日々でした。それでも私は苦しかった。穏やかな絶望とでもいうのでしょうか。ひなたのいないいち日。日めくりを捲るように、寿命というノルマをただこなしているような日々に意味を見出すことができませんでした。
　何故、私が苦しまなければならないのか。シングルマザーであったとはいえ、ひなたには愛情を注いで来たつもりです。人様に後ろ指刺されるようなことなどしてこなかったし、真っ直ぐ、正しい子に育ってくれたと思ってます。それなのに何故？　毎日そんな事を考えていました。
　私の前に美優紀が現れたのは去年の春のことです。女子少年刑務所を模範生として出所し、結婚をして子供も産まれた、と風の噂には聞いていました。でも私の住む町に居たなんて夢にも思いませんでした。小五になったばかりの穂花ちゃんを連れて、私の勤める塾を見学に来たのです。

141 ：猫 ：2022/03/18(金) 16:58:07.06 ID:SPZrSyvep.net

　私はひと目で渡辺美優紀だと気付きました。忘れる筈もありません。見学会の為に記帳した美優紀の文字、かつての美優紀の面影を存分に残した穂花ちゃんの顔。これらのことが私の気付きを確信に変えました。
　運命の悪戯、というと陳腐に聞こえますがやはり私は運命というものを感じざるを得ませんでした。
　それでも、この時までは殺人などといった大それたことを考えてもいませんでした。けれど私が穂花ちゃんを殺そうと決意したのは、この親子の幸福そうな笑顔を見たときでした。
　何故、この女はあんなに幸福そうに笑えるのか、おまえ達にその権利はあるのか。
　それが最初の想いでした。何故？　何故。
　何故私は笑顔を失い、何故この女は笑顔を取り戻しているのか。何故私はこんなに苦しいのにあの女は幸福そうに笑えるのか。
　考えがここに至った時、私は穂花ちゃんを殺そうと決意しました。
　あの女に有って私に無いもの。それに気づいたからです。
　つまりそれは罪と罰。それがあの女に有って私に無いものでした。だから私は苦しいのだと理解をしました。
　私には悔い改めるべき罪も、負うべき罰もない。償うべき何かも。
　だから私は生まれ変われないのだ、だから私は苦しいままなのだ、ならば、罪を犯せばいい、苦しみ、穏やかな絶望のなか人生を浪費するのをやめ、勇気を持って穂花を殺すのだ。
　そうすれば私は刑期を終え、罪を償ったあかつきにはきっと笑顔を取り戻すことができるのではと——

「山さん、何読んでんすか？」

「ああ、シゲか。いやな、四年前俺が担当した殺人事件、判決が確定したからちょっと昔の調書を、と思ってな」

「新潟の女子中学生殺害事件のやつですよね。あれ、意外でしたね。地裁で無罪確定、遺族側は控訴せず、ですからね」

「ああ、心神喪失ってやつか？　精神鑑定が認められてな、一審は無罪。高裁で覆って、最高裁へって流れが普通なのにな。違和感しか感じないぜ、今回は」

「遺族側が復讐の連鎖を止めたって意見もありましたけど、どうなんすかね」

「どうだろうな。ひなこちゃんの母親は罰が欲しくて罪を犯した、と調書に書いてある。まぁ、ちょっと頭がおかしくなっているといえばいえなくもない。しかしそう考えると穂花ちゃんの遺族側は『罰という救済』を取り上げることで復讐をしたかった、とも捉えられなくもない。復讐の連鎖。人間の業。どっちにしろなんかだかやり切れねえなって感じだわ。なあシゲ、今日は一杯付き合ってくんねえか。たまには飲みに行こうじゃねえか」

「もちろんすよ、山さん」

142 ：猫 ：2022/03/18(金) 16:59:19.72 ID:SPZrSyvep.net

文字化けは横棒ね

143 ：不老不死令嬢 ：2022/03/18(金) 19:05:27.70 ID:AyR9CANN0.net

右の肩ごと押し上げるイメージで、手のひらを空に伸ばす。春霞の空は淡く高い。
けれど、ゆるくたなびく雲はもうちょっと頑張ればつかめそうな気がする。そうしてつかんだ時、全てが解決しそうな、根拠ゼロの期待も覚える。

胸を張る姿勢を保ったまま、右足のかかとを左のつま先に合わせて、そこを軸にしてくるっと回る。
瞬間、世界、土手とか雪解けで濁りながらもそこはかとなく空を映す川とか、川向こうの工場とか、
土手に沿って伸びていく遊歩道とか、遊歩道に沿って植えられた並木道の桜たちの色んな種類のピンクとかが、回転と逆方向に流れていく。
特に桜たちは今が最盛期で、冬にためた開花への意気込みが爆発していて、それは色彩的に明らかで、多分神様が歯止めをきかしてなかったら、
毎日どっかんどっかんピンクが爆発してしてそうな桜が、急激に横に流れていくものだから、私はそれが桜の自然であるような錯覚を覚えたりする。
はやい話が、桜だって春をヒップホップで表現したいはずという妄想というか忖度。
片耳につけたイヤホンから流れてくるのは80年代の黒人のおねーさんたちの罵倒、もとい陽気なラップ。
DAMN U COCK OF PIGがしゃがめの合図。 RIP MY ASS！　に合わせて私は全身のばねを使って高く飛ぶ。
そうしてつかむのは、吹雪く桜のひとひらだ。着地して、じっと眺める。私の手は雲には届かない。
けれど、桜の花びらはつかめる。でも、本当につかみたいのは、雲でも花びらでもない。曲は終わった。花びらはふわりと浮いて、川の方に飛んでいってしまった。

なんとなく切なくなってしまって、イヤホンを外して、家に帰ろうとすると、ぱちぱちと手をたたく音が聞こえた。
振り返ると、白のワンピースのお姉さまが笑って立っていた。おねーさんではなく、お姉さま、がぴったりな上品さは、襟元にいくつも重なったレースとか、同じ柄の手袋とか、
肩口にワンポイントのライムグリーンの薔薇とか、腰にゆったりと巻かれた布が背中で作ってる巨大リボンとかに由来していて、
それは決してこちらを威圧するものではなかったが、私は後ずさった。
お姉さまの上空50cmに、メレンゲのようなもったりとした白が音もなく横に広がりながら浮いていて、エイのような印象のそれがこの上もなく不気味だったからだ。

「素敵なダンスね」微笑みと共に両手を合わせたお姉さまは、あら、と小首を傾げた。
「驚かせちゃったわね。これは日傘なの。ドローン型の」
お姉さまが言うそばから、エイもといドローンはするすると縮まって、レースの手のひらにすとんと落ちてみれば確かに純白の日傘だった。
でもそんな日傘、聞いたことない。

「不思議な顔してる。でも気にしなくていいの。一応特注だけど、あたしにからしたら、ありふれた傘だから。30年もたてばコンビニでも買えるわ」
お姉さまの声は澄んでいたけれど、言葉は支離滅裂だった。30年先のコンビニで買える傘が、何故ありふれているのだろう?
もしかしてこの人は未来人なのだろうか。百聞は一見にしかず。ドローンで未来を見せつけて、ユーフォ―で私を誘拐するのか。
そして三年後のアラバマ州の農場で、私の顔をした遺体が内臓を抜かれた形で発見たりするのだろうか。
怖い。膝と奥歯と心臓が震えるくらいこわい。
今、私は人生最大の危機を迎えている。

「未来の技術と未確認飛行物体を一緒にするくらい混乱してるのは分かったけど、そんなに怖がらなくてもいいのよ。
あたしは、懐かしい貴女を見つけたから、そしてそれは何度も繰り返されたことだったから、声をかけたの。ね、今、悩んでるでしょう?」
お姉さんの質問に、私の涙腺が呼応した。確かに私は悩んでいる。誰にも言えないし、言っても仕方ないし、でも切実な、そんな悩みだ。
「何で知ってるんでづか?」
本当は、ですか、と言いたかったが、鼻にかかった涙声の、でづか、になってしまった。
「あたしは不老不死だから、何回も見てるの。でもその度にかかわらないようにしていた。貴女の問題だと思っていたから。でも、一回くらい、違う結末を見てみたいってね。
貴女のダンスを眺めていたら思ったの。だから、声をかけた」
切なそうに眉根を寄せて微笑むお姉さまの言葉は、やはり支離滅裂だった。けど、私は彼女に悩みを打ち明けようと思った。

144 ：猫 ：2022/03/18(金) 20:06:33.03 ID:zTp0SBVj0.net

「不老不死令嬢」、楽しく読ませていただきました。
長い一文を、読みにくくさせない確かな技術力を感じました。前半は主人公の心理をそこはかとなく、淡く詩的に表現されていて、それは一定の成功を得ていると感じました。
後半に現れる「お姉さま」の存在の曖昧さは若干引っ掛かります。おそらくはこの「お姉さま」が不老不死令嬢なのだと感じますが、彼女の言動が若干不老不死令嬢の定義をあやふやにさせたように思えます。
不老不死とは何か。時空を自由に操れる存在なのか。あるいは恒久的に、それこそ屋久杉のように不可逆的な時間をゆっくりと歩む存在なのか。私は不老不死とは後者であると考えます。
けれども、ひとつ、物凄いアイデアも見つけました。これ、特許申請した方がいいじゃない？　レベル。
ドローン傘。これ、めっちゃ欲しいし、出来そうじゃん？
このアイデアはすげーよ。てし、名無しさん！
まじ、今のうちに商売考えたら億万長者だと、思いました。

145 ：猫 ：2022/03/18(金) 20:19:53.25 ID:zTp0SBVj0.net

ってか、文体から勝手にあの人を想定していました。
違ったらごめんなさい。
合ってたらおかえりなさい！

146 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/18(金) 20:38:14.54 ID:AyR9CANN0.net

体調が悪くスランプなので面倒な人と
関わりたくないので
名無しでおねがいします。
恒久の時間をゆっくりと歩む人で合ってますがそこは曖昧でも
いいかなと思いました。
ドローン傘書きたくて気分転換で書いただけだけど、
こういうの思いつくと生きてるって感じしますね。
読んでくださってありがとうございます^^

147 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/18(金) 20:44:40.71 ID:IHXq59JHd.net

なるほど、なるほど、彼の作品か
後で読ませてもらいます

148 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/18(金) 20:48:47.93 ID:OwtRi1zG0.net

772 名前：名無し物書き＠推敲中？[sage] 投稿日：2022/03/18(金) 20:32:53.17
「不老不死令嬢」書いたの誰だよ
来週のお題だろ
基本、姫のためのお題だ
イマジネーションが汚れるじゃねーか

149 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/18(金) 20:55:22.33 ID:OwtRi1zG0.net

まっさらなバージンスノウを汚しやがって

150 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/18(金) 22:06:53.88 ID:IHXq59JHd.net

>>149
別にスレ主だけがお題に応えるスレでもなかろうに。スレの趣旨として

151 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/18(金) 22:08:34.00 ID:IHXq59JHd.net

読みました、けど感想はここではなくて、あちらに書くか
単純な感想だけなら兎も角、ここと関係ない思い出話をするのは憚られますし

152 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/18(金) 22:23:40.81 ID:AyR9CANN0.net

>>149
お題の発案者さんから
「まっさらなバージンスノウを汚しやがって」
は………怖くて泣いちゃった。

>>151
お目通しいただきありがとうございます^^

153 ：猫 ：2022/03/18(金) 22:33:56.89 ID:6j3jp1KTp.net

>>151
あちらってどちら？

154 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/19(土) 02:57:51.40 ID:BriJETLe0.net

バーチャルとアンチの集う養豚場【1】
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1647625975/

新装オープン！
創文からお引越ししました！

155 ：スレ主 ：2022/03/19(土) 03:56:37.25 ID:ps83cAld0.net

おはようございます。
>>140-142
ありがとうございます。
すごく面白かったです。長編にしたらもっと奥の深いミステリーものになりそうで、彼女らの末路とかが気になりました。
>>143
不老不死令嬢、匂わせるような感じが良かったです。
運命を変えて、主人公の結末はどうなるのか。不老不死だからと言って時を巡っているのか……。さまざまなことが気になって、この先を知りたくなりました。
>>154
書き込み禁止って言いましたよね？　反吐が出るというのがお嫌でしたら、もう来ないで下さいね。

では五時半にお題発表します。
よろしくお願いします。

156 ：スレ主 ：2022/03/19(土) 05:32:28.72 ID:ps83cAld0.net

新しいお題発表です。

私のお題
・『フランス人形の夢』
・『彼女が嗤う時』
・『紅（くれない）をくれない？』

頂いたお題
・『ティーネージ・シンドローム』
・『不老不死令嬢』

ということで、この中から選んで書いていただき、晒しをどうぞ。
よろしくお願いします。

157 ：猫 ：2022/03/19(土) 09:54:56.54 ID:icqeqvXxp.net

スレ子、読んでくれてありがとう。しかも「すごく面白い」も頂いて。すごく嬉しいです。
続けざまにもうひと作品も上がって、良い流れになりそうだね。
ともあれ、ありがとう。
あと、このスレに上がった作品、出来るだけ感想を付けて行こうと思う。やっぱね、みんな感想が欲しいんよ、創作者って。多ければ多い程嬉しいはずだ。
いいよね？

158 ：スレ姫 ：2022/03/19(土) 13:25:34.10 ID:ps83cAld0.net

ありがとうございます！
もちろん大歓迎です！

159 ：スレ主 ：2022/03/19(土) 17:04:05.20 ID:ps83cAld0.net

ごめんなさい今日は寝ます。
おやすみなさい、また明日。
できれば明日までに書き上げたいところですが、少し厳しいかも知れません……。

160 ：スレ姫 ：2022/03/20(日) 03:25:34.98 ID:x2sAiurO0.net

おはようございます。
今日も朝から執筆頑張ります。

161 ：スレ主 ：2022/03/20(日) 07:19:49.02 ID:x2sAiurO0.net

新スレが立ったのでスレ宣伝を。

【JK・JC・JS集まれ！】女の子限定創作雑談スレ
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bun/1647725202/13-n

もし女子小学生、女子中学せ、女子高生の方がいらっしゃれば、ぜひいらしてくださいね。

162 ：スレ主 ：2022/03/20(日) 17:38:31.18 ID:x2sAiurO0.net

まだ早いのですが落ちます。
ごめんなさい、おてんば姫のは少し展開が思いつかない部分があり、しばらくかかりそうです……。でもなるべく早くできるように頑張ります。
おやすみなさい、また明日。

163 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/20(日) 21:28:55.38 ID:fy+OyN9p0.net

３つのお題スレはどうなったの？

164 ：スレ主 ：2022/03/21(月) 03:49:34.32 ID:RUc5hg6e0.net

おはようございます。
>>163
まだ前のスレが落ちていないので、スレ乱立の危険性がありしばらく立てていません。
あちらの廃スレが落ちたらまた立てようと思っています。
では今日も執筆に励みます。

165 ：ぷぅぎゃああああああ ：2022/03/21(月) 05:53:36.84 ID:791b1HPd0.net

ハードルを上げるつもりはないのだが、
朝の頭の体操でまた一作書いてしまった！

では、また！(｀・ω・´)

166 ：スレ主 ：2022/03/21(月) 06:01:58.47 ID:RUc5hg6e0.net

ワイさんだったんですね、ありがとうございました！

167 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/21(月) 07:28:37.67 ID:ykpgNMUw0.net

今書いてるので、今日明日中には投稿します。

って、さっき間違えて豚スレにレスしてしまいました。
くそ、忌々しい。

168 ：(｀・ω・´)バーチャル編集長 ：2022/03/21(月) 08:14:25.53 ID:6xCHkioB0.net

スレ子、創文に戻って来いよ

169 ：スレ主 ：2022/03/21(月) 08:32:34.18 ID:RUc5hg6e0.net

>>167
ありがとうございます。お待ちしております。
>>168
…………。
言葉が通じないのですね、この人には。
ああこれは独り言ですのでお気になさらず。

ということで、私も執筆続けます。

170 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/21(月) 08:44:14.35 ID:xN9ZVcue0.net

『転生したら日本人だった件』

世界最高レベルの所得で１日６時間労働、５週間バカンス義務があるデンマーク人が交通事故で死亡。女神による転生先はなんと日本だった！？
30年無成長、労働自国のこの国に転生したのは罰ゲームだったのか！？

171 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/21(月) 09:44:31.51 ID:6xCHkioB0.net

521 名前：名無し物書き＠推敲中？[sage] 投稿日：2022/03/21(月) 09:13:03.18
女で出禁になるってことは明らかに間違いを犯したってことだよ
それと俺を同じだと思ってるんじゃないの？
俺は間違いなど一つも犯していない
暴言は必ず相手の方が先に吐いている

お前の出禁と俺の出禁を一緒にするな！

172 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/21(月) 09:50:20.28 ID:6xCHkioB0.net

531 名前：名無し物書き＠推敲中？[sage] 投稿日：2022/03/21(月) 09:35:02.77
俺の存在が自分のトラウマに刺さるから抹消してしまいたい
ただ、それだけのこと

でも、あんたのは明らかな間違いで、俺のは違う

173 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/21(月) 10:43:09.45 ID:jpFMA08x0.net

>>172
おい豚足野郎
コテ消してもIDでバレバレなんだよ

174 ：猫 ：2022/03/21(月) 10:53:19.72 ID:Si0Q70iPp.net

何ぞ作品があがったかと思ったら違った
撒いておくか

塩　塩　塩　塩　塩　塩

175 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/21(月) 11:44:30.96 ID:6xCHkioB0.net

>>173
お前も名無しじゃねーか

176 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/21(月) 12:13:56.16 ID:MKZt/f0f0.net

>>175
そういう話じゃないぞ
嫌がらせのコピペを名無しでしても、その直前のコテとIDが一緒だから、嫌がらせをしているのがバチャ豚だと一目瞭然という意味だぞ☆

177 ：スレ主 ：2022/03/21(月) 13:22:34.58 ID:RUc5hg6e0.net

戻ってみればなんですかこれは？
本当に言葉が通じない。
やりようのない方ですね。
反吐が出ます。本当の本当に。
もう来ないでと何度言ったらわかるんですか？
そうやって敵を増やして、何が面白いのでしょう？
理解に苦しみますね。
では長居していても気分が悪くなるだけなので、さようなら。

178 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/21(月) 13:26:29.43 ID:6xCHkioB0.net

＞反吐が出ます。

俺は、この言葉に相当するようなことを君にした覚えはない
出禁にされる覚えもね
出禁の正当な理由を述べたまえ

179 ：スレ主 ：2022/03/21(月) 13:31:35.81 ID:RUc5hg6e0.net

あなたはまず女女スレで、その責を私にまでも問われるような荒らし行為をなさいました。
そして決別しましたよね？
なのにしつこく、本当にしつこく絡みついてくる。
なんですかこれは？
ワイさんや猫さんのおっしゃっていることは本当だったのかと驚かされました。
だから二度と来るなと言っているのに、また来て文句ばかり。
別にタイトル提供はいいですよ？　だから採用しました。けれど来るなと言われているスレに足を踏み入れるのは、感心できたことではありません。
確かに私も昔、あなたと同じような行動をしてしまったことがあります。
その時はひどく怒られました。だから勉強して、できるだけ言動に気をつけるように努めています。
なのにあなたはどうですか？　何も変わっていない。変わろうとしていない。
本当に気持ち悪いんです、ヒロさんのおっしゃる通り。
はぁ。
だからさようなら。
今度こそ、本当のさようならにしたいです。

180 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/21(月) 13:34:11.16 ID:6xCHkioB0.net

>>179
＞あなたはまず女女スレで、その責を私にまでも問われるような荒らし行為をなさいました。

言いがかりです、あなたの名前もスレ名も一切出していません
私の責任においてレスしたことです

181 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/21(月) 13:41:53.31 ID:6xCHkioB0.net

じゃあ、さようなら
たぶんもう来ません

182 ：スレ主 ：2022/03/21(月) 13:43:13.32 ID:RUc5hg6e0.net

そのお言葉、前にも聞きましたが？
本当にそうであるよう祈っておりますよ。

183 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/21(月) 13:45:04.49 ID:jpFMA08x0.net

もう来ません詐欺やめろ豚ニート
何回も約束破ってんだからお前の言葉なんか全く信用ならねーんだよ
肉親の妹にすら接触拒否されたまじもんのゴミ

184 ：スレ主 ：2022/03/21(月) 16:09:25.93 ID:RUc5hg6e0.net

荒らしが過ぎ去ったようなので戻ってまいりました。
なかなか今日も忙しかったのですが、少しは執筆が進みました。
今週中には出来上がるかな？　と思っていますのでお待ちくださいね。

185 ：スレ主 ：2022/03/21(月) 17:03:25.07 ID:RUc5hg6e0.net

では今日はここまでにします。
おやすみなさい、明日もよろしくお願いします。

186 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/21(月) 20:00:55.18 ID:ACd/w1Fa0.net

書けた。
お題『彼女が嗤う時』
タイトル:笑わない姫のお話
https://ncode.syosetu.com/n7642hn/

187 ：スレ主 ：2022/03/22(火) 04:06:27.00 ID:r7VLw0D60.net

おはようございます。
>>186
ありがとうございます、早速読んで参りました。
詳しい感想はなろうの方に書いておきましたので、そちらをご覧ください。
すごくすごく面白かったです。ああいうタッチのお話が大好きです。
他の方もお願いしますね。
では、執筆開始します。

188 ：スレ主 ：2022/03/22(火) 16:53:17.25 ID:r7VLw0D60.net

今日のところは落ちます。
おやすみなさい。

189 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/22(火) 18:18:28.52 ID:KQLNFCSJ0.net

>>187
感想ありがとうございまーす。
よかったらワイスレも覗いてみて下さい。ワイさんの講評と逆ギレした私のガチバトルが楽しめますよ。

190 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/22(火) 18:32:03.12 ID:LmkU8/L/0.net

講評を求めておいて逆ギレしちゃダメじゃん。

191 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/22(火) 20:04:21.36 ID:KQLNFCSJ0.net

>>190
ワイスレだから大丈夫。

192 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/22(火) 20:37:23.44 ID:cyYfJyrT0.net

『フランス人形の夢』

――私は人形に違いない。
　自分の意思で動くことができないのだから。
　たぶん高価な人形なのだろう。
　誰もが丁重に扱ってくれるのだから。
　フランス人形なら合点がいく。
　ままごとの相手さえ出来ない役立たずの、骨董品のフランス人形ならば……
　私はよく夢を見る。
　人間になった夢を見る。
　夢の中で私はピアノを弾いている。
　眩いステージで軽やかな音を奏でている。
　観客席にあの人を見つけて嬉しくなっている。
　夢の中で私は走っている。
　ゴールを目指して競っている。
　あの人の声援が背中を押してくれている。
　夢の中で私は遊んでいる。
　メリーゴーラウンドの馬の上から手を振っている。
　あの人も手を振り返してくれている。
　私は夢を見るのが好き。
　夢の中で自由に動き回る私が好き。
　夢の中で見守ってくれるあの人が好き。
　いつか本当に動き回れたらいいな。
　あの人に『ありがとう』が言えたらいいな。
　私……の……夢――

「ご臨終です」
　少女の瞳孔を確認し終えた医者が、沈痛な面持ちで告げた。
　少女の母親が、永眠した我が子の額を優しく撫でる。
「事故から一年、本当によく頑張ったね。おつかれさま……」

193 ：スレ姫 ：2022/03/23(水) 03:58:48.35 ID:N8K7BP450.net

おはようございます。
>>190
見ましたよ。申し訳ありませんが思わず笑ってしまいました。
>>192
とても綺麗なお話でした。
ギミックも入っていて、クオリティ高いですね。すごいです。
ありがとうございました。

では今日もよろしくお願いします。

194 ：スレ主 ：2022/03/23(水) 16:12:47.17 ID:N8K7BP450.net

今日は疲れたので早めに落ちます。
おやすみなさい。

195 ：192 ：2022/03/23(水) 22:10:21.44 ID:2F++yolj0.net

>>193
お読み戴きありがとうございました
今回もお題が好みだったので書かせてもらいました
前回の『朽ちた世界で僕は思う』といい
スレ主さんのセンスが光る詩的で品の良いタイトルでしたね
私はいつも仮題で書いて最後に付け直すのが常なので
タイトルありきで書くのは新鮮で面白かったです

196 ：スレ主 ：2022/03/24(木) 03:17:41.66 ID:BkycC2hu0.net

おはようございます。
>>195
どういたしまして。また参加してくださると嬉しく思います。
それでは今日も始めましょう。

197 ：スレ姫 ：2022/03/24(木) 19:14:31.41 ID:UkBKRp4b0.net

寝ます。おやすみなさい。
新作を書いたので、明日ここにも晒します。

198 ：スレ主 ：2022/03/25(金) 04:10:21.13 ID:UNWE0qvg0.net

おはようございます。
昨日一編書けたので、多少の改稿を加えた後晒します。

199 ：スレ主 ：2022/03/25(金) 05:25:30.55 ID:UNWE0qvg0.net

投稿しましたのでリンクを貼っておきます。
【タイトル】紅をくれない？
【URL】https://ncode.syosetu.com/n9090hn/
【感想希望】辛口
養豚場の方でもご感想は頂いておりますが、こちらでもお待ちしております。
ではでは。

200 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/25(金) 13:18:22.18 ID:VC9W3p2r0.net

三つのお題スレ

ついに落ちたね

201 ：スレ主 ：2022/03/25(金) 13:19:11.85 ID:UNWE0qvg0.net

はい、どうやら落ちたようですね。
次のお題スレをどこに立てるかなど考え中です。

202 ：スレ姫 ：2022/03/25(金) 17:29:14.89 ID:UNWE0qvg0.net

今日のところは落ちます。
連載のこと、スレのこと、色々と考えなければいけませんね。
ではでは。

203 ：たかもり ：2022/03/25(金) 17:54:20.74 ID:lB1GHZC8F.net

>>199
読みました。
創文版からだいぶ手を加えましたね。気になった部分がかなり改善されてるのがわかります。
それにしても、中学生ですか。
読み終えて最初に感じたのは、嘘つけどう見ても高校の文芸部で部室に籠ってエロいアオモノばかり書きなぐって育った輩だろう、そうに決まってる。でした。
感想辛めとのことですが、私から言うことは何もありません。このまますくすくと育って下さい。

204 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/25(金) 23:59:59.65 ID:5ktbLwNo0.net

>>201
＞次のお題スレをどこに立てるかなど考え中です。

そりゃここ文芸書籍サロンしかないでしょ

205 ：スレ主 ：2022/03/26(土) 03:58:22.52 ID:e/WiOM980.net

おはようございます。
>>203
ありがとうございます。嬉しいです。
>>204
もちろん文サロの方がいいとは思うのですが、知り合いの方々から創文の方がいいと言われておりまして……。
例のお方と近いことと、こちらであるとIDが表示されるという利点はありますが、ちょっと相談中です。
もしかしたら創文の方に決定しそうですので、なんかごめんなさい。

それでは今日も晒しをお待ちしております！　お題替えが近いので、皆さんからのお題も募集中です！

206 ：スレ主 ：2022/03/26(土) 06:00:36.09 ID:e/WiOM980.net

色々なご助言がありましたが、三つのお題スレはもう一度創文の方に立ててみることにします。
無理そうだったら即移転するかもですが、ぜひそちらもお願いします。
【創作】三つのお題で小説を書きましょうスレ
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bun/1648241954/1-n

207 ：スレ姫 ：2022/03/26(土) 06:07:12.23 ID:e/WiOM980.net

スレタイ間違えました。
【創作】三つのお題で小説を書きましょうスレ2
です。

208 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/26(土) 16:05:40.01 ID:NZf+vo5k0.net

創文は荒しが酷くて酷くて

なんて思っていたら正常に進行していてびっくり。

209 ：スレ主 ：2022/03/26(土) 16:11:52.57 ID:e/WiOM980.net

戻りました。
>>208
ワイさんとYさんのおかげで、割合平和にやっています。
この状態が続くことを祈るばかりです。

210 ：スレ姫 ：2022/03/26(土) 17:20:01.77 ID:e/WiOM980.net

今日のところはそろそろ落ちます。
おやすみなさい、また明日もよろしくお願いします。

211 ：スレ主 ：2022/03/26(土) 17:20:24.33 ID:e/WiOM980.net

またコテ間違えた……。
ではでは。

212 ：スレ主 ：2022/03/27(日) 03:53:35.72 ID:HIM4Vq7U0.net

おはようございます。
今日は最終日なので皆さんからのお題もお待ちしております。

213 ：スレ主 ：2022/03/27(日) 17:42:24.88 ID:HIM4Vq7U0.net

寝ます。おやすみなさい。

214 ：スレ主 ：2022/03/28(月) 03:45:43.91 ID:dqwNu9YY0.net

おはようございます。
今日は新しいお題発表です。少し準備して、四時頃に発表します。

215 ：スレ主 ：2022/03/28(月) 03:59:13.83 ID:dqwNu9YY0.net

新しいお題発表です。

・『寂しい騒音』
・『その日、初めて私は』
・『いつまでも消えない思い出』

ジャンルフリ＝です。
この三つのタイトルお題の中から一つ選んで、小説を書いてください！
よろしくお願いします。

216 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/28(月) 06:42:43.31 ID:RGqs/ZsY0.net

タイミングが合わない!!!!
でも青色を主題に書いたので、投下します。ちょっと長いです。

217 ：普遍の青1 ：2022/03/28(月) 06:44:32.35 ID:RGqs/ZsY0.net

乗りつけられたのはリムジンだった。現れたのは杖をついた外国人。
2階の事務所から、ブラインダーを指で小さく広げて覗きこんでいると、彼はよろよろとした足を止めて、杖の持ち手に手のひらを重ねて、こちらをゆっくりと見上げてきた。
必然、目が合う。

「すごいっすね。ドルーゴ・クーピさん」
「ど金持ちの外人だろ。そりゃ、リムジンで乗りつけもするさ」
小馬鹿にした声に振り返ると、上野さんは黒織部の茶碗にドリップのコーヒーをセットして湯を注いでいた。　　
常識のない奴め、と小声で続ける上野さんの尊大さは平常運転。
いつもの僕なら、年代物の茶碗にコーヒー注ぐ上野さんも相当常識ないですよ、とか嫌味を言うのだけど、この時は軽く動転していて、そんなつっこみなんか忘れて、
「目が合ったんですよ。こっそり覗いてたのに」
と口をとがらせると、上野さんは社長机のモニターに視線を移して、
「そりゃすごいな」
と言った。モニターには防犯カメラの画像がリアルタイムで流れている。
「歩き方はよぼよぼの爺さんなんだけどな。荒っぽい国で人生送ると、やっぱり違うのかねえ、付き添いの黒人さんもいかついもんなあ」
上野さんはしみじみと言う。
毛むくじゃらの指がポットの取っ手をつかんだままだったので、茶碗から湯が溢れる。

218 ：普遍の青2 ：2022/03/28(月) 06:47:03.77 ID:RGqs/ZsY0.net

皮張りのソファーに腰をかけたドルーゴ・クーピさんを、応接テーブル越しにそれとなく眺める。
なでつけられた銀髪には、色素が黒くまだらに残っている。老いた豹のような印象。
しわが縦横に深く刻まれた顔は浅黒い。
突き出した鼻の先が蛇口みたいに垂れて、ほんのりとそこだけ赤い。
眉毛は年齢のためかほぼ抜け落ちて、深い眼窩の奥の片目は白く濁り、虹彩の青い左目がかろうじて光を保っている。
この顔ですごまれたらめちゃくちゃ怖いんだろうな、
と思っていると、ドルーゴ・クーピさんは杖をゆるゆると持ち上げて、真横に突き出す。
両手で受け取るのは黒スーツのお兄ちゃん。後ろに束ねたドレッドヘアはスタイリッシュな感じだけど、真っ黒な拳が僕たちの顔と同じサイズで、至近距離で見るとかなり迫力。
この迫力にあてられて、上野さんも引きつった笑顔を作っている。

僕たちがびびる雰囲気を察したのか、ドルーゴ・クーピさんはお兄ちゃんに顎で合図。
お兄ちゃんは重々しく一礼して、事務所の入り口に向かう。
その後ろ姿を眺めていると、ここの天井をやけに低く感じる。が、もちろんそんなことはない。あのお兄ちゃんの図体が大きすぎるのだ。

「美ひい器でしゅね」
挨拶もそこそこに、ドルーゴ・クーピさんは黒織部を褒めた。
サ行の発音があいまいだけど、ずいぶんと流ちょうな日本語だった。

「思い入れの深い品でしゅ」
上野さんはにんまりと笑った。いわゆるどや顔。
けど、ドルーゴ・クーピさんの発音に引きずられている時点で、この人はダメダメだ。
でも気にするのは僕だけらしい。ドルーゴ・クーピさんはニコニコとして、黒織部の上縁を丸く撫でてから、本題を切り出した。

「探ひていただきたいのは、あの人がわたひに見へたかった何かでしゅ。60年前に」

219 ：普遍の青3 ：2022/03/28(月) 06:49:48.75 ID:RGqs/ZsY0.net

……ドルーゴ・クーピさんは南米の某国の富豪だ。
しかもただのお金持ちじゃなくて、政界や公権力とのつながりもちゃんと深い。手がける商売も合法から非合法まで幅広い。
誰かがこの人を批判したら、3日後には謎の死体になっている。
そんな立場に長年いたけど、4年前に商売を甥に綺麗にゆずって、本人はリタイア生活を楽満喫しているらしい。周りの人は相変わらず気を使っているようだけど。

で、そんなドルーゴ・クーピさんは、実はたたき上げで、人種的に先住民と白人の混血ということもあって、
若い時はかなりの苦労を経験したそうだ。
身を投じていたのは反政府活動。政財界の要人を襲うテロに加えて、外国人の誘拐も日常茶飯事だったそうで、
特に財界と癒着する白人には容赦なかったらしい。怖い。
余談だけど、活動の甲斐もあって、当時の政府はちゃんと転覆された。結果、今現在までドルーゴ・クーピさんの政党は権力を掌握し続けている。
そして事件は転覆の過渡期に起きた。

ドルーゴ・クーピさんはある日、NPO団体のバスを襲撃、乗客全員を拉致した。
この乗客の中に、ユマさんはいた。彼女の業務は通訳で、だからドルーゴ・クーピさんと会話をする機会もかなりあり、結果はお約束のストックホルム症候群。
つまり2人は恋に落ちた。
身代金は支払われ、ユマさんも含めて、人質は全員解放されたけど……。
ユマさんは恋人の元を去ろうとせず、そのことにドルーゴ・クーピさんの方が恐怖のような衝撃を覚えたらしい。
差別を受けて生きてきた彼にとって、命は等しく無価値だった。それをユマさんが変えた。
彼女はドルーゴ・クーピさんにとって、本当の意味での紅一点だったらしい。
多分、ユマさんにとっても、なのだろうけど。

220 ：普遍の青4 ：2022/03/28(月) 06:51:59.07 ID:RGqs/ZsY0.net

ここまではありきたりな話だ。だって、ボーイミーツガールなんてものは地球レベルで普遍的な出来事なのだから。
でも本人たちにとってはそれは間違いなく特別な出来事だった。けれど政府軍との戦闘は日々激化していく。
だからドルーゴ・クーピさんはユマさんに帰国を説得しなければならず、けれどユマさんは頑として首をたてにふらず、結局説得に半年かかった。
でもユマさんはすごいな。相思相愛にせよ、内戦地帯のゲリラ戦士に半年付きまとって、嫌がられても帰らなかったのは、もう狂気と言ってもいいレベルだ。
もちろんドルーゴ・クーピさんだってまともじゃない。山上湖のほとりの、故郷の村に政府軍が迫っているからといって……。
村ごと山を爆破して、政府軍に濁流にのみ込ませるとか、そんな過激な作戦を、恋人とはいえ外国女に話せるものだろうか。
僕は無理だ。でもドルーゴ・クーピさんは打ち明けた。
作戦が成功しても失敗しても、この美しい湖は消滅しながら一帯を地獄に変えるし、敵も味方もたくさん死ぬ、と伝えた。
『でも、君は生き残ってほしい。君まで死ぬ必要はないから。それに、誰か1人にでも、覚えていてほしいんだ。僕の故郷の湖は美しかったって』
『……分かった。私は日本に帰る。そして私の故郷であなたを待つ。ちゃんと全部を終わらせて、私に会いに来て。
そしたらあなたに見せてあげる。あなたは頭がとても良い人だから、ちゃんと理解してくれる。形は違っても、あるってことを』
『何があるって?』
『来た時に教えてあげる。あなたは絶対感動するわ。普遍的だから』
ユマさんはいたずらっぽく笑って、できれば冬が良いけれど、でも夏にきてくれたら、2人で冬を待ちましょう、と付け加えた。

221 ：普遍の青5 ：2022/03/28(月) 06:55:17.39 ID:RGqs/ZsY0.net

翌日、ユマさんはドルーゴ・クーピさんの部下の先導で現地を離れ、空港まで安全にたどり着き、フロリダ行きの航空機に搭乗。
航空機は国境を越える10マイル手前で、政府軍の対空ミサイルに撃墜された。
反政府軍の重要人物が乗った航空機、という誤情報が政府に広まったのが原因だった。

事件から60年経った現在。ドルーゴ・クーピさんは上野探偵事務所の、応接ソファーに座っている。
依頼の聞き取り開始からすでに2時間が経過。
上野さんは腕を組み、時々天井を見上げ、視線をブラインダーに泳がせたりしている。
僕は僕で事務所の入り口に控える黒人のお兄ちゃんを見たりするが、彼はまったく動かない。
イースター像みたいに遠い目だし、威圧感もないけれど、でもやっぱり怖いな。

「……依頼を受けていただけましゅでしょうか」「はい。お受けいたひましゅ」
　不安そうなドルーゴ・クーピさんに、上野さんは優しく微笑み、そして僕の背筋はざわついた。
　こういう笑みを作る時の上野さんは、実はまったく自信がない。とりあえずごまかそうと必死になっている。
　ドルーゴ・クーピさんが大物だから、ひよってるのか。びびったのか。確かに怖い。
でも、ユマさんと、スの発音が怪しい会話をかわしていたドルーゴ・クーピさんを想像すると、僕は笑いそうになる。これもちょっとした地獄だった。

　結局、ドルーゴ・クーピさんには1か月の調査期間をいただくことになった。ユマさんの本名、出身地、本籍、行動履歴、等々。
　調査にそこまで時間はかからないのだけど、出身地には飛んだ後で、どれだけかかるか分からない。
　ドルーゴ・クーピさんは都内のホテルに滞在するそうで、あのお兄ちゃんの応援も来たりするのだろうか。ドアの向こうに消えざまに、スーツの肩ごしにこちらを振り返って、人懐っこくウインクを飛ばしてきたお兄ちゃんは、主人を失望させられたら……。
　僕たちはひき肉になるのだろうか。原型はとどめてほしい。

222 ：普遍の青6 ：2022/03/28(月) 07:00:09.19 ID:RGqs/ZsY0.net

「上野しゃん」「何だ。お前まだなまってるぞ」　指摘しながらも、黒織部の茶碗を磨く手から目をあげない上野さん。そんな雇い主を、僕はにらんだ。
「何でもかんでも安請け合いって、本当にやばいですよ」
「だって怖いじゃないか。殺し屋の目だったじょ。あの黒人」イースター像の目は殺し屋なのか。
　

　ドルーゴ・クーピさんの依頼を受けてから一週間後。ユマさんに関する下調べは、全部終わっていた。

　本名:南指原優茉
　享年:25歳
　出身:北海道I郡T町
　
　僕たちは現地に飛び、I町の吹雪の路上で途方にくれた。「寒いというより、痛いな」
「……」「雪が降るというか、これはもう白い暴力だな。恋人じゃなく」
「……」「おい。何とか言ったら」
「ああああああ!!!!　もうふざけないでくださいよおお!!!!!!　雪しかないじゃないですか!!!!!」
　僕は叫んだ。叫ばないとやってられないくらい、顔に吹き付ける雪が冷たい。
　というより痛い。エスキモー服のしわというしわに雪がたまり、足は積雪に埋まり、しかもその下に一度溶けて凍った地面があり、
慣れない僕はもう4回転んでいる。ユマさんもとい南指原さん。
この白い地獄のどこに何があるんですか。ドルーゴ・クーピさんに見せても苦笑いしか返ってきませんよ。絶対。
「落ち着け。寝たら死ぬぞ」「寝てません」「いや、一回言ってみたかったんだ」
　僕は、自分の視線に鬼がやどるのが分かった。雪の中の凶行というのは、こういう瞬間に敢行されるのだろうか。
「上野さん。俺、今なら完全〇人犯せます。雪が何もかも隠す……。あんたの死体は春にヒグマとこんにちは、です!!!!」
　凄む僕に上野さんは笑った。「俺を消しても、1人じゃ宿まで戻れねえだろ」
「それはまあ……。まあ、そうですね。でも、北海道の雪ってなんか変ですよね。足が無限に沈んでくというか。粉雪だからかな。体積の割りに軽い」
「ああ。そうだなあ。でもあれだぞ。昨日口説いたバーのママはだな。言ってたぞ。
季節によるってな。ここら辺は海風を山が受けるから、気温によってはぼてっと……」
　上野さんは黙りこみ、それからエスキモー服のフードを跳ね上げて、万歳をし、僕にタックル、もとい抱き着いてきた。「それが答えだ!!!!」
　何が答えか分からないままに、僕は吹雪の中で体勢を崩し、真っ白な雪に仰向けに倒れた。
　そんな僕の上に膝立ちで、上野さんは両手を振り上げ、奇声をあげ続けていた。
　ベトナム戦争の映画にこんなシーンがあったかもしれない。

223 ：普遍の青7 ：2022/03/28(月) 07:03:24.56 ID:RGqs/ZsY0.net

　上野さんが発狂、もとい喜び狂った夜。ドルーゴ・クーピさんに連絡を取る上野さんの横で、僕はひたすら天気図とにらめっこをしていた。
　説明を受けてなるほどと思う反面、本当にそんなに簡単な話なのかと、いぶかしんだりした3日後の朝。

　北海道の上空にあった爆弾的な低気圧が去って、まさしく台風一過といった青空がまぶしい新千歳空港で、僕たちはドルーゴ・クーピさんを迎えた。
　そうして挨拶もそこそこに、電車に乗り込む。札幌で降りて、そこからI町行きのバスに乗る。

「ユマさんも使っていた路線ですから」説明する上野さんのサ行は正常。これはドルーゴ・クーピさんがほとんど喋らないせいだ。
　と、分かってはいるのだけれど、僕はとてもひやひやしている。
　警護役のお兄ちゃんは2人に増えた。粗相をしたら僕たちの命は北の大地に散るのではないか。怖い。後部座席が怖い。
　で、そんな僕の恐怖などお構いなしに、ドルーゴ・クーピさんはひたすら遠い目をして、窓の向こうに目を凝らしている。それは電車、バスにもかかわらず。

224 ：普遍の青8 ：2022/03/28(月) 07:06:08.88 ID:RGqs/ZsY0.net

「綺麗ですよね。雪じゃなく、空が」
「美ひい青でしゅ。今はない故郷を思い出しましゅ。彼女の言葉の意味を、考えていまひた。東京のホテルで。その前も。本当に長い間でしゅ」
「そうでしょうね。でも、失望ひなくても大丈夫でしゅ。ユマしゃんの答えは違いましゅから」
　上野さんが言うまで僕は気づかなかったけれど、ドルーゴ・クーピさんは失望していた。
　北海道の空が綺麗だから、ユマさんは見せたかったのではないか、とか。
　ドルーゴ・クーピさんの故郷の湖が、その美しい青が消えても、ちゃんと北海道には、似た色の青空がある、とか。
　地元の空の色を誇りに思うのはいいし、心遣いもありがたいが、それでもこの青は違う、似ているだけに残酷だ、とか。
　そんなことも分かり合えないほどの仲だったのか、過去を美化しているだけなのか、とか。
　やはり来るべきではなかったのか、来日を躊躇していたのは、結局こういう現実に直面するのが……などなど。

「もう、着きましゅ」上野さんの言い方はそっけなかった。これは絶対の自信がある時の口ぶりだ。
　僕は車窓の向こうに視線を飛ばした。
　雪を白くいただいた街並みが流れていく。
　窓自体がちょっと汚れてくすんでいるからあまり眩しくないけれど、空に雲はない。
　水色に近い淡い青はどこまでも広い。蒼穹という言葉は、こういう空のためにあるんだろうな。

　そうして無人の駅を出たら、目がくらんだ。
　文字通りの白銀。頬の毛穴を冷気が刺してくるけれど、吹雪の時ほど寒くはない。
　低気圧が去って、気温が上がっているからだ。
　もこもこに積みあがった雪は、そこかしこで雫を垂らしている。

225 ：普遍の青9 ：2022/03/28(月) 07:11:55.40 ID:RGqs/ZsY0.net

「決め手は、ユマさんの『普遍的』という言葉でした。でないと、たどり着けなかった。俺たちが到着した時は吹雪いてましたし、
湖の話から、俺は雲の向こうの空ばかり探してましたし。だってそうでしょう。失われる故郷を、湖をドルーゴ・クーピさん、あなたは嘆いてたし、
湖は宝石のように淡く澄んだ青でしたし。事前準備でですね、まず探したんですよ。助手がユマさんの戸籍を調べている間に、
俺は湖の資料を集めた。
白黒写真にAIで色付けしたりしてね。ちゃんとやってくれるところを探すのが大変でしたよ。
それから、この島の空の写真をひたすら見て、そんな空はどこにもない、と結論づけたんです。
ひどい手詰まりを感じながらここまで来て、分りました。
俺の結論は間違ってなかった。だって、探すべきは空じゃなかったんですから」「なら、どこだね」
　ドルーゴ・クーピさんは、両脇を警護のお兄ちゃんたちに抱えられながら、上野さんを睨むようにみた。
　迫力があるというか、片方が義眼だからとかそんな理由抜きにものすごい顔で、
僕も上野さんもプライベートでこんな顔をされたら、おしっこの一滴や二滴ちびりそうだったけど、
上野さんはちゃんと標準語で、それは依頼人に説明するときの上野さんらしくて、なんだかんだで上野さんは上野さんだなあ、と僕は思ったりした。

「そこですよ。というか、いたるところに。本当に普遍的に、です。ユマさんの言葉は正しい」
　上野さんは無造作に、車道と歩道を遮るように積みあがった雪山を指さした。

　雪山の側面は、上がった気温のために表面が濡れるように溶けて、ゆるやかなひだを作りながら、端から雫をしたたらせている。
　このひだに、雪のひさしの下に……。

　その青はあった。人工的なほど、異質に澄んだ青の発光。

226 ：普遍の青10 ：2022/03/28(月) 07:14:58.23 ID:RGqs/ZsY0.net

「……!!!!!!!」
「水分を多く含んだ雪は、溶けると影が青くなるんです。吹雪の後、この地方はよく快晴になって、太陽光の下では、雪が覆い切れない光を青が含んで、
まるで、南の国の山上湖みたいな、美しい色を帯びるんですよ。つまり、本当に、ユマさんは分かってたんです」上野さんは淡々と説明を続けた。
　ドルーゴ・クーピさんは何も言わなかった。でも、何も言いたくなかったわけじゃないと思う。
　言葉が、感情がこみ上げ過ぎて、のどでつまってしまったのだろう。
　ドルーゴ・クーピさんは、だから、お兄ちゃんたちの手を振り払い、雪道に膝を落として、うなるみたいに泣いた。そうして、ずっと泣き続けた。
　
　翌日、僕たちはドルーゴ・クーピさん一行をおいて、東京便に乗った。
　依頼を気持ちよく果たしたので、僕は万能感に近い達成感にあふれていたが、
上野さんは浮かない顔でこちらを見ては、小さな窓の向こう、雲海に視線を投げて、溜息ばかりをついていた。
「どうしたんですか? 溜息ばかりついて」「……I町のバーのママがさあ」「ああ。色白美人でしたね」
「だよな。運命的な美人だったよな。あのママがさあ」
「はい」「明日帰るっつったらさあ、お前にライン渡してくれって名刺をさあ」
　最後は涙声になっていた。
　僕はママの顔をちゃんと思い返す。着物の付け方がちょっと甘いし下ぶくれだけど、つるりとした肌が雪のようで、涙ぼくろが色っぽいわりに、
目元が涼しくて声が凛としている人だった。銀座で働いたらかなりの金を稼げるんじゃないかな。

「やぶさかじゃないですよ。ライン交換しても。あの人と」「馬鹿野郎。びりびりに引き裂いて、呑み込んでやったわ」阿呆だな。この人。

227 ：普遍の青11 ：2022/03/28(月) 07:19:27.09 ID:RGqs/ZsY0.net

　東京に戻ってから三日後、ドルーゴ・クーピさんから、額の欄が空白の小切手と、茶杓が届いた。
「金持ちって、本当にこういう事やるんですね」「まあ、そうだな」
　空欄を覗き込む僕から切手を奪って、上野さんはさらさらと数字をしたためる。
　銀座のスナックの2、3軒、ママたちごと囲えるくらいの金額を予想して、緊張をしていた僕は、絶句し、上野さんから小切手を奪い返した。
「上野さん、あんた」「ん?」
「馬鹿ですかあ!？　これ普通に普通の調査費用じゃないですか？　
諸経費と手数料だけって……！！！！　何かっこつけてんですかああああ！！！！！！」
　咆哮する僕に、上野さんは首をすくめた。「だってさ。上乗せ分は届いちまってるんだぜ」
　そう言って、上野さんは茶杓の箱を両手で大事そうに取り上げ、爆弾処理でもするみたいに、箱から本体を出した。
「読めるだろ?　伊丹屋宗不(いたみやそうふ)、織部だぜ。価値がはかり知れないんだ。本物だからな。俺には分かる」
「そんなの百均で似たの買えるじゃん!!!!!!　茶杓じゃ腹は膨れないんだよおおおお!!!!!!」「ま、茶杓だからな」　
　僕は上野さんに泣きながら殴りかかり、上野さんは茶杓をかばいながら応戦し、結果、事務所のPCがいくつか壊れた。
　が、僕たちはこんな感じなので、まあ通常運転なのだろう。

「……煙草、吸うか」「吸いません。茶碗もしばらくみたくありません」「そうか」「そうです。でも、上野さん」「何だ」
「何で、ドルーゴ・クーピさんはうちの事務所に依頼くれたんでしょうかね。こんなクソマイナーな」
「クソマイナーは余計だが、そうだな。俺、ツィッターやってるだろ」「はい」
「で、たまに暇つぶしで、色んな国の言葉でつぶやいてるだろ」「個人用のアカウントですよね」
「当たり前だ。で、それを読んでくれたのさ」「なんて書いたんですか?」「＄％＆’＝＝’」
「意味は?」　首をかしげる僕に、上野さんの目が遠くなった。僕はイースター像を思い出す。
「言わなきゃだめか?」「言ってください。気になります」「巨乳万歳」
「……は?」煙草の煙を吸い込みながら、上野さんは顔をそむけた。
「まあ、意訳だ。実際は『豊かなる女性の胸に大地の慈愛を』だな。
ドルーゴ・クーピさんのご先祖さん、つまりあの国の先住民の言語でつぶやいた。で、目に留まったんだな」
　僕は呆れて口がふさがらなかった。
　が、何か、横隔膜に泡が立ったみたいになって、それが笑いであると気が付いて、だから、腹をかかえて大笑いした。
　そんな僕の横で上野さんは苦笑いをしてから、小さく肩をすくめた。

228 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/28(月) 07:30:55.76 ID:RGqs/ZsY0.net

以上です。楽しんでもらえたら嬉しいです。ではでは。

229 ：スレ主 ：2022/03/28(月) 07:46:33.63 ID:dqwNu9YY0.net

ありがとうございます。
色鮮やかでとても良かったです。文章が美しかった。
しかし少し気になることがあります。青色のお題、というのはもしや三つのお題スレの方ではないでしょうか？
私の見落としかもしれません。そうだったらごめんなさい。
とてもとても面白かったです。

230 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/28(月) 08:24:19.18 ID:RGqs/ZsY0.net

ああ。三つのお題スレでしたか。
そしてここは文サロン。
道理でいくら探しても投稿が見つからないはずです。
それはともかく、楽しんでいただけて幸いです。
もうずっとずっとスランプで、自分の中から言葉たちが
霧のように散ってしまったと感じていて、青のお題発表から
書けるものを探していて、浜辺で砂を抱き寄せるように文章を
少しづつまとめて、そうしてへとへとになって書いたかいが
ありました。
嬉しい感想ありがとうございます。
またお題で何かを思いついたら、書かせていただきますねｂ

231 ：スレ主 ：2022/03/28(月) 08:42:42.19 ID:dqwNu9YY0.net

またぜひどうぞ！

232 ：ぷぅぎゃああああああ ：2022/03/28(月) 09:53:17.30 ID:mgliqQK70.net

ここでスレ主の抱いた疑問について書き込んでおく！

５ちゃんねるに書き込んだ内容は（作品、その他）運営サイトに無償で著作権を譲渡したことになる！
書き込んだ時点で承諾した扱いになるので拒否はできない！　自作を他の投稿サイトに載せると無断転載になる！
ただし該当する作品で利益を生まなければ問題が発生することは少ないと思われる！

故にワイは書き捨て！　権利を放棄して作品や書き込みをしている！
権利侵害を気にするのであれば５ちゃんねる以外の外部サイトで作品を投稿すればよい！
祭り専用スレッドを作ってURLで参加！　そのような体裁であれば権利を譲渡したことにはならない！

ワイからは以上である！(｀・ω・´)ﾉｼ 仕事に戻る！

233 ：ぷぅぎゃああああああ ：2022/03/28(月) 10:11:40.24 ID:mgliqQK70.net

もう一点！
Y君がカクヨムデビューを果たした！
あの作品が５ちゃんねるに貼り付けた作品であれば、
自作であっても無断転載になる！

本人が理解して行動しているのであれば余計な老婆心となるが！(｀・ω・´)ﾉｼ

234 ：スレ姫 ：2022/03/28(月) 10:21:20.48 ID:dqwNu9YY0.net

ありがとうございます。全然知りませんでした。
Yさんにも報告して参りました。
今度からはURLのみにします。

235 ：スレ主 ：2022/03/28(月) 17:02:30.19 ID:dqwNu9YY0.net

そろそろ落ちます。おやすみなさい、また明日お願いします。

236 ：スレ主 ：2022/03/29(火) 03:48:03.64 ID:wfXDp/6S0.net

おはようございます。
今日も晒しや皆さんからのお題をお待ちしております。

237 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/29(火) 05:07:02.08 ID:sWPtlaAyp.net

お題提案
『祭りのあと』

238 ：スレ主 ：2022/03/29(火) 05:21:56.26 ID:wfXDp/6S0.net

ありがとうございます。
祭りのあと、ですね。
来週用にします。

239 ：スレ主 ：2022/03/29(火) 17:03:12.67 ID:wfXDp/6S0.net

今まで執筆していたのですが、久々に結構進みました。
おてんば姫、三月中には完結させられるかも知れません。
ではおやすみなさい。明日もよろしくお願いします。

240 ：スレ主 ：2022/03/30(水) 04:08:57.16 ID:nbGOXu3h0.net

おはようございます。
今日も作品・皆さんからのお題をお待ちしております。

241 ：スレ主 ：2022/03/30(水) 16:45:50.45 ID:nbGOXu3h0.net

では今日は落ちます。
おやすみなさい、また明日。

242 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/30(水) 23:10:34.46 ID:JGNw1Yqs0.net

『いつまでも消えない思い出』

　あなたって、ほんとアマノジャク
　いっつも思い通りにならないの
　いなくていい時ばっかり顔出して
　いて欲しい時にはいてくれない
　たまには言う事聞いてよ
　優しくしてよ
　イジワルしないでよ
　んもう、言ってるそばからまた出てきた
　いい加減にして
　もう見たくない、って言ってるじゃない
　消えて、って言ってるじゃない
　どうして嫌がることばっかりするの？
　死ぬまで苦しめるつもりなの？　
　あなたなんか、大っ嫌い！

　お前さん、すっかり丸くなっちまったねえ
　前はあんなやかましかったのに
　今じゃほとんど顔を出しやしない
　たまには出てきてくれていいんだよ
　暇は持て余してるんだからねえ
　なんでも聞いてあげるよ
　なんでも見てあげるよ
　おお、言ってるそばから何か見えてきた
　久しぶりに出てくる気になってくれたんだね
　うんうん、そうだった、そうだったね
　しかし、あの頃はなんであんなに嫌だったんだろうかね
　こんなにも愛おしくって、微笑ましいのにさあ
　あんまり嬉しくって涙出ちまったよ
　お前さん、イイ子だね

243 ：スレ主 ：2022/03/31(木) 03:08:17.80 ID:A8ccc3jL0.net

おはようございます。
>>242
ありがとうございます。
どういう状況なのか、よくわかりませんでした。
女対男の恋の話ですか？　それとも別の状況ですか？
一人語りがふわっとしすぎている印象がありました。
どうしていつまでも消えない思い出であるのかもピンときません。
でも匂わせるような言い方は好きです。もう少し工夫すれば良くなると思いました。
結構辛口の感想になってしまいました。以上です。

244 ：スレ主 ：2022/03/31(木) 04:24:05.17 ID:A8ccc3jL0.net

少し前レスがおかしな文章になっていた気がします。
ごめんなさい。
繰り返しになりますがありがとうございます。また書いて頂けると嬉しく思う次第です。

245 ：スレ主 ：2022/03/31(木) 15:15:37.71 ID:A8ccc3jL0.net

【広い広ーい世界を見てみたいな！　おてんば姫様の、ちょっと不思議な旅物語】
https://ncode.syosetu.com/n4271hn/
ようやく完結いたしました。
もしよければご一読ください。

246 ：スレ主 ：2022/03/31(木) 16:08:35.04 ID:A8ccc3jL0.net

>>245
結構ギリギリのラインで完結させたので、粗い部分はかなりあると思います。
おてんば姫物語はなかなかうまくいかなかったので、次はもっと頑張らなきゃなと思っています。

では疲れたので今日のところは落ちます。
おやすみなさい。

247 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/31(木) 16:51:39.00 ID:6Etv6w/bp.net

>>242
語り手は「思い出」に対して想いをぶつけている
前半、後半の語り手の口調の変化は時間の経過をあらわしている。
つまり、同じ「思い出」でも立場が変われば感じ方も変わるという事。
「いつまでも消えない」は主観によって嫌悪にも好意にもなりうる、という、題名を巻き込んだなかなかテクニカルな作品だよ。

248 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/31(木) 17:19:21.80 ID:hP54rTop0.net

>>247
ああなるほど、やっとわかった。
俺もスレ主と同じで、何のことやらさっぱり理解できなかった。

249 ：この名無しがすごい！ ：2022/03/31(木) 17:26:12.15 ID:hP54rTop0.net

>>246
読みました。
なんというか、作品としてはかなり粗いですね。
でも童話として読むならこれくらいの緩さでいいような気がする。けどやっぱり、専門の方が読めば童話はそんな甘いもんじゃないと怒られるかもという気もする。
そんな感じです。

そこで質問。読者の年齢層はどれくらいを想定した作品なのですか？

250 ：たかもり ：2022/03/31(木) 17:51:44.06 ID:hP54rTop0.net

忘れてた。
たかもりでした。

251 ：242 ：2022/03/31(木) 20:19:50.96 ID:ovuNsgp40.net

>>243
率直な感想ありがとうございます
実は「視点人物自身の記憶（思い出）に語りかけている」形式で
若い頃（前半）と歳を取った時分（後半）との感じ方の違いを表現していました

タイトルの『いつまでも消えない思い出』という語句を外形的・包括的に捉えた頭の体操的な
（換言すると何か特定のエピソードではなく『いつまでも消えない思い出』という語句そのものを切り口とした）
仕掛けなのですが配慮が足りなかったようです
すみません

>>247
凄い！
こんな独りよがりな仕掛けを
ここまで完璧に読み解いてくださる方がいるとは！（感動）


今回はボール１、２個分外れてしまったので
次こそは狙い通りストライクゾーンギリギリに入れたいと思います
読んでくださった皆様、ありがとうございました

252 ：Ｎ ：2022/03/31(木) 21:50:11.33 ID:25+ZBnYpp.net

>>251
独りよがりを読み解いたものです。
仕事中に書いた書き殴るような感想で、言葉足らずになっていないか、心配でしたが、読み取れていたことを伝えられて安心しました。
この作品はただの叙述トリックや小手先のテクニックを披露するような、鼻持ちならない作品ではなかったので、伝わらないことを一番に心配して、感想をかきました。
後半の語り手の思い出にたいする愛情が温かいです。
懐しむ、その心情を優しさ温かさ溢れる表現を選択出来たことに、この作品に命を吹き込むことができた、そうおもいます。
意味が分からないと、何だこれ作品も、意味が分かると佳作になる、その緊張感を教えてくれた作品だと思います。
お疲れ様。

253 ：スレ主 ：2022/04/01(金) 03:43:52.61 ID:4uPYyM1f0.net

>>249
たかもりさんありがとうございます。
確かに粗いですよね。
対象としては最初はもう少し上の年齢のつもりだったのですが、読み返してみると十歳くらいな感じがしました。
童話としても筆力が足りない気がしたので、勉強しなければなと痛感しました。
>>247
み抜けませんでした。こちらこそすみません。次作期待しております。
>>248
Nさんすごいですね……。さすが真のワナビを目指している方は違います（笑）。

今日も皆さんからの作品・お題提供をお待ちしております。

254 ：スレ主 ：2022/04/01(金) 03:48:48.08 ID:4uPYyM1f0.net

うっかりレスのリンク番号間違えました。
247じゃなくて>>251で、249が>>252です。
失礼しました。

255 ：この名無しがすごい！ ：2022/04/01(金) 20:45:11.56 ID:sa0vZBzhd.net

すみません、スレ主・杯に興味があるんですが何時からでしょうか？
土曜は外出して参加できないかもしれないので、次回から持ち込みとか事前に告知とか余裕があれば嬉しいです。

256 ：スレ主 ：2022/04/02(土) 03:53:23.80 ID:79m5RpEc0.net

おはようございます。
>>255
今回も四月二日〜四月九日なので一週間猶予はあります。大丈夫ですよ。
九日に〆切となっており、それまでに持ち込みいただければOKです。
お題は今朝発表されます。

257 ：スレ主 ：2022/04/02(土) 16:44:53.82 ID:79m5RpEc0.net

現在、私が主催の祭り（大袈裟ですけど）を行っております。
【創作】三つのお題で小説を書きましょうスレ2
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bun/1648241954/
ここで開催されておりますので、ぜひお気軽にどうぞ。

では疲れたので今日はここまでにします。
おやすみなさい。

258 ：スレ主 ：2022/04/03(日) 04:04:05.94 ID:IrCWtM950.net

おはようございます。
今日は今週のお題最終日なので、皆さんからお題をいただけると嬉しく思います。

259 ：この名無しがすごい！ ：2022/04/03(日) 14:14:50.07 ID:yEvNnIHd0.net

お題

『君が泣く時、僕は笑ってはいけない』

260 ：この名無しがすごい！ ：2022/04/03(日) 14:19:07.12 ID:yEvNnIHd0.net

ふっとタイトルが浮かぶ時があるのですが、
書いてみたいとも思うのですが、
どうしても筋道が立てられず、
これは誰かに託した方が良いものが見れるかなと逡巡し、
結果提案させていただく運びとなりました。

261 ：スレ主 ：2022/04/03(日) 14:43:53.06 ID:IrCWtM950.net

>>259
素敵なお題をありがとうございます！
明日のお題発表時に出させていただきますね。

262 ：スレ主 ：2022/04/03(日) 16:16:47.85 ID:IrCWtM950.net

早いですがそれでは今日はここまでとさせて頂きます。
おやすみなさい。

263 ：スレ姫 ：2022/04/04(月) 04:08:43.03 ID:fWx3OnUj0.net

おはようございます。
では、新しいお題発表です。

私が考えたタイトル
・『呪いの踊り子』
・『杉林を越えて』
・『悲しみの町』

提供して頂いたタイトル
・『祭りのあと』
・『幻想カーニバル』
・『君が泣く時、僕は笑ってはいけない』

これらのタイトルお題の中から選んで、小説を書いてください！
よろしくお願いします！

264 ：ぷぅぎゃああああああ ：2022/04/04(月) 10:35:36.87 ID:bB4cJOer0.net

『杉林を越えて』

　薄暗い山中を若い男性が独りで歩く。歩幅は極端に小さく上体が左右に揺れている。片頬には生々しい擦り傷があった。ウィンドブレーカーの右袖は大きく引き裂かれ、覗く肌には血が滲む。
「……まだかよ」
　前方を見上げた目は涙で潤む。息が苦しいのか。何度も洟を啜り上げて口から吐き出した。
　不満を零しながらも歩みは止めない。滑りそうになる足で何度も踏ん張り、その都度、息を整えた。
「そうだ」
　三度目の休憩時、男性は背負っていたリュックを降ろした。中を開けてプラスチック容器を取り出す。俵型に握られたおにぎりが隙間なく埋められていた。
　何事もない様子に安堵の表情を浮かべる。容器を入れ直してリュックを背負い、深い溜息で再び歩き始めた。

　一時間が過ぎてようやく炭焼き小屋が見えてきた。トタン屋根は全体が錆びて茶色い。扉のような気の利いた物はなかった。吹き曝しが常態化していた。
　出入り口に当たる所から老人然とした人物が現れた。ゴマ塩頭の猫背でよれよれのランニングシャツを着ていた。首に引っ掛けたタオルの片方を無造作に掴み、浅黒い顔をごしごしと擦る。
「爺ちゃん！」
　男性は笑顔で駆け寄った。
「遅かったじゃないか。それにどうしたその傷は？　まさかとは思うが転んだのか？」
「沢の近くで滑って。見た目はこれだけど、傷は大したことないから」
「歩き慣れた山で珍しいこともあるもんだなぁ」
　孫を労わるような目で見つめる。男性は恥ずかしそうに俯き、控え目な声で言った。
「なんか俺さ、今年から花粉症になったみたいなんだ。最悪なことにスギ花粉みたいで」
「そりゃ大変だ。薬は飲んだのか？」
「用意してなかった。だから視界は涙で滲むし、洟で息は切れるしで、この通りだよ」
　おどけていう孫を見て老人は顔をくしゃくしゃにして笑った。

　昼を迎えた炭焼き小屋。二人は横に並んでおにぎりを頬張った。

265 ：ぷぅぎゃああああああ ：2022/04/04(月) 10:36:29.00 ID:bB4cJOer0.net

コーヒーを淹れている合間に書いてみた！(｀・ω・´)ﾉｼ 仕事に戻る！

266 ：スレ主 ：2022/04/04(月) 11:39:53.70 ID:fWx3OnUj0.net

ワイさんありがとうございます。
文章が読みやすくて、よかったです。
でもちょっと辛口で言いますと、「え、これで終わり？」と思ってしまいました。
続きがありそうな感じがするのに、ちょっと残念です。
最初の描写の緊迫感と比べ、花粉症なのかという驚きがありました。
以上、感想を書かせて頂きました。

267 ：スレ主 ：2022/04/04(月) 17:17:56.62 ID:fWx3OnUj0.net

では今日のところはこれで。
おやすみなさい。

268 ：スレ主 ：2022/04/05(火) 04:13:12.88 ID:p38CnMMA0.net

おはようございます。
今日も皆さんからの作品・お題をお待ちしております。

269 ：スレ主 ：2022/04/05(火) 17:09:26.08 ID:p38CnMMA0.net

今日はここまでにします。
おやすみなさい。

270 ：スレ主 ：2022/04/06(水) 03:34:35.49 ID:92Janezr0.net

おはようございます。
晒し・お題提供をお待ちしております。

271 ：この名無しがすごい！ ：2022/04/06(水) 20:57:53.42 ID:7J1PxYLo0.net

『君が泣く時、僕は笑ってはいけない』

　私は幼児教育師。
　清く正しい心遣い、その体現たる所作等を世の子ども達に伝え広めることを使命としている。
　かねてよりの功績が認められ、この度宮廷に招聘されることになった。
　我が国の国王陛下は齢４つの幼君で、外戚たる父君が摂政に立っている。
　その摂政殿下直々のお召しに預かるとは、まさしく光栄の至りと言えよう。
　また、幼児教育にここまで重きを置いてくださる殿下の慧眼たるや、感服を禁じ得ない。

　殿下に拝謁するや否や、陛下に引き合わせる、と大きな部屋に連れて来られた。
　室内では子ども達が元気よく遊んでいた。
　その中にはなんと、陛下もおられた。
　聞けば他の子ども達は皆、僕童だという。
　あり得ない。
　私の常識とはかけ離れている。
　至高なる御方が、貴族ですらない下賤な者達と共に戯れるなど想像の範囲外だ。
「帝王学からは逸脱しているが、泰平の世には慈愛の王こそが相応しい」
　と殿下は仰る。
　先見性においても、私如きが量れる御方ではないようだ。
　私も肖らねばなるまい。
　そう思い、暫くはただ見守ることにした。

　今日は子どもらが追いかけっこをしている。
　おや、どうやら陛下が転ばれてしまわれたようだ。
　目に涙を浮かべながらも必死に堪えていらっしゃる。
　周りの子どもらが陛下に歩み寄り、労わるように手を差し伸べている。
　善い哉。善い哉。実に微笑ましい光景だ。
　ん？　あの子ども、一人だけ近寄らない。一人だけ面持ちが違う。　
　笑っているのか？
　いやいや、あり得ぬ。道義において看過できぬ。
　第一、不敬ではないか。
　僕たるもの、君の失敗を嘲るなどあってはならない。
　不寛容な世ならば本人の打ち首は当然のこと、この場にいる全ての者に罪が及ぶやもしれぬ。
　泰平の世においても、分は弁えて然るべきであろう。
　慈愛の王とは、民草を慈しみ、民草から慕われる王である。
　侮られては意味がないのだ。
　いかな子どもと言えども、ここはしっかりと教訓を垂れてやらねばなるまい。
「そこな僕童、これへ！」

272 ：スレ主 ：2022/04/07(木) 03:36:17.87 ID:8XEukwEP0.net

おはようございます。
>>271
一レス以内にこの内容を詰め込むのはすごい。
君を君主に、僕をしもべとしたのが意外性があって面白かったです。

今日も皆さんからの作品やお題をお待ちしております。

273 ：この名無しがすごい！ ：2022/04/08(金) 00:38:38.27 ID:6wXiML240.net

>>271
リーさん流石だなあｂ

274 ：スレ主 ：2022/04/10(日) 04:22:58.68 ID:JU8VvjS60.net

おはようございます。
今日はお題最終日ですので、皆さんからのお題や作品をお待ちしております。

275 ：スレ主 ：2022/04/11(月) 03:16:09.53 ID:N+Nf7HpM0.net

おはようございます。
四時頃、新しいお題発表です。

276 ：スレ主 ◆GmgU93SCyE (ﾜｯﾁｮｲ)：2022/04/11(月) 04:00:16 ID:N+Nf7HpM0.net

では今週のお題発表です。

・『何者でもないということ』
・『三人ぼっち』
・『閉ざされた岩戸の向こう』

このタイトルお題の中から一つ選んで、小説を書いてください！
よろしくお願いします。

277 ：S ：2022/04/13(水) 03:24:35.68 ID:OimcVRbk0.net

おはようございます。
コテ変えてSにしました。
今日も皆さんからの晒しやお題をお待ちしております。

278 ：S ◆GmgU93SCyE (ﾜｯﾁｮｲ)：2022/04/13(水) 09:28:46 ID:OimcVRbk0.net

・三人ぼっち

「……ここにはもう誰もいないのかしら？」
「わからない。でも、多分」
「弱気になるなよ。きっとこの世界には、まだ誰かいるって」
　人気のない街の中、三人の少年少女が並んで歩いていた。
　すっかり荒れ果ててしまった街には瓦礫が散乱している。崩れかけた建物、そこら中に横たわる亡骸。
「死体。死体。死体死体死体死体死体……。もうこの街は、死んでしまったのね」
　少女は肩を落とし、ぼそりと呟いた。
　もう一人の少女は押し黙り、ただ目を泳がせるばかり。
　――あてもない旅を始めてから、もうどれぐらいが経つだろうか。
　たった三人生き残ってしまった彼らは、他の人を求めてただひたすらに歩いていた。
　何日も何日も、何日も何日も。
　でも、誰もいない。どこもかしこもしんと静まり返っていて、呼んでも答える声はなかった。
「……この世界全部の人間が滅んじゃったんだとしたら、私たちは」
「まだ何も終わってないだろ」
　突然、少年がそんなことを言い出したので二人の少女は彼の方を振り向いた。
「見ろよあれ」
　彼が指差すのは、瓦礫に埋もれるようにして立つ、一本の桜の木。
　そこには満開の花が咲き乱れ、街を見下ろしていた。
「まだ死んでない。終わってない。だからきっと、まだ誰かいる」
　少年に勇気づけられ、少女たちは頷いて、再び歩き出した。
　トボトボ、トボトボと、弱々しいけれど、それでも進み続ける。
　その姿を、桜がじっと見送っていた。

279 ：S ：2022/04/15(金) 03:26:28.08 ID:pMzjfb7R0.net

おはようございます。
昨日は別スレで私のお題を使ってくださったようです。ありがとうございます。
今日も作品やみなさんからのお題をお待ちしております。

280 ：S ：2022/04/15(金) 16:49:42.78 ID:pMzjfb7R0.net

今日も私のお題を使っていただいたようで嬉しいです。
これは余談なのですが、今次の祭りの予定を考え中です。決まり次第お知らせします。
では今日はここまでとさせていただきます。おやすみなさい。

281 ：S ：2022/04/18(月) 04:34:39.32 ID:KCKlXnnN0.net

五月初旬からにしようと思っていたのですが、今からちょっと参加者募集をします。

282 ：S ：2022/04/18(月) 04:38:28.74 ID:KCKlXnnN0.net

ミニスレ杯が終わったばかりなのに、気が早いことは承知の上なのですが、第三弾を予定しております。
祭りの名前は、コテが変わったのでS祭りとさせていただきます。

【第三弾S祭りのルール】

私がお題として出すタイトルを使って、小説を書きましょう。
掌編でも短編でも長編でも可です。
【参加方法】
直接レスとして貼り付けるのもいいですし、投稿サイトに投稿しURLという方式も可能です。投稿サイトの場合は誰でも読めるようにしてください。
【開催場所】タイトルで書きましょうスレ
【参加資格】
誰でもOK コテ・トリップをつけた方が認識はされやすくなります。
【審査資格】
コテ・トリップのある皆様（私も含め）
【審査方法】
自分の作品以外に票を投じます。一番良いと思った作品に三点、二番目は二点、三番目は一点と加点します。そして得点の多い人が優勝となります。
【期間】未定

ルールは以上です。
これを開催する予定なのですが、人が少ないのもあれなので、とりあえず参加者募集をすることにしました。
ご興味のある方はどうぞお知らせください。参加者様が十人以上になり次第、開催期間を決めたいと思います。
皆さんよろしくお願いします。

283 ：S ：2022/04/19(火) 11:10:31.71 ID:Lsrk+BB30.net

そうだそうだ忘れてました、今週のお題です、

・『安寧なんてないこの世界で』
・『夢想日記』
・『私がそれをやったワケ』
これで小説を書いてください！

284 ：U大王 ：2022/04/21(木) 13:42:25.46 ID:RG8hIPTu0.net

「夜のパレード」
　草木も眠る丑三つ時、一人の男の子が勉強机に向かっていた。
　その表情は必死めいていて、何か予断を許さないものを感じさせる。けれど、その実、何という事はない。ただ、男の子が夏休み明けまでに提出しなければならない宿題に立ち向かっているというだけの話だ。
　とうに親家族は床に入り、有るのは部屋に灯る仄暗い明かりだけであった。

　男の子は首筋にざわざわと感じるものがあった、急いで仕上げなければならないというのに、シャーペンを置き、辺りを見回す。
　異常は部屋の中にはなかった。それがあったのは部屋の外だ。窓越しから見える路上に人はいない。いたのはそう。
　男の子はあっと言うのも忘れて息を呑む。彼の眼下には大小様々な妖怪達がひしめいていたからだ。
拙い男の子の知識でも、ろくろ首や河童がいるのはわかった。
　どこへ向かっているのか、それらは一様に同じ方向へと歩き、走り、飛んでいる。
　男の子は寝ている家族に知らせることもできず、不思議な光景にただただ魅入られていた。やがて、開け放した窓から見える妖怪らのパレードが遠ざかっていく。
我に返った男の子は呆然としながら椅子に座った。

「何なのあれ……夏休みの自由研究？　でもそんなの調べる時間はないよ……」

　その時、机の上に転がっていたシャーペンがムクリと起き上がった。それは両親からのプレゼント、芯や本体に古木が用いられ、男の子にはまだ早いおませな、大人びた雰囲気を漂わせていたものだ。
　シャーペンは生やした両手両足で窓から飛び降りると一目散にパレードの方向へと走っていく。

「僕のシャーペンーーッ！！！！」

　叫んだ男の子の声など聞く耳持たず、元シャーペンはひた走っていく。

「何なのあれ……僕に夏休みの宿題を仕上げるなってこと……？」

　翌日、男の子は宿題を仕上げることができず、先生にこっぴどく叱られたのであった。

285 ：S ：2022/04/21(木) 13:43:23.06 ID:58cPZfhE0.net

ここで名無しの方々に、審査していただきたいと思います。
私か、U大王さんか、どちらかに一票投じてください。

286 ：S ：2022/04/21(木) 13:44:18.51 ID:58cPZfhE0.net

パレードをお題に書きました。

『最後のパレード』
https://ncode.syosetu.com/n1139hp/

287 ：ぷぅぎゃああああああ ：2022/04/21(木) 17:55:07.46 ID:uU6siDSG0.net

仕事が終わったワイが二作を読んでみた！

>>284
双方の作品で「パレード」が出てくる！　キーワードなのだろう！
この掌編は百鬼夜行をパレードに見立てている！　シャーペンの変化は付喪神が宿って起きたことなのだろう！
そこまではすんなり読めるがシャーペン一本が無くなったとしても他の筆記用具はあるはず！
夏休みの宿題を仕上げてはいけない、と云う部分で補おうとしたが腑に落ちない！
ワイならば筆記用具の全てを付喪神にする！　書くことができなければ宿題の提出は不可能！　違和感なくオチに繋げることができるだろう！

>>286
身体の弱い少女が街にやってくるパレードを見たいと一身に願う！
その想いは女神のような存在を引き寄せた！　パレードを見たいという願いを叶える！
が、その後、一命を落とす！　パレードどころかこの不自由な生活を強いられている主人公は、
何故、健康な身体を望まなかったのだろうか！　その部分がややご都合主義に思える！
死後の世界へと旅立つ描写のパレードは悪くない！　あと「被りを振って」は変換ミス！

どちらの作品にも疵はあるが、ワイは>>286を選ぶ！　多少のリアリティと最後の部分を評価した！(｀・ω・´)では、また！

288 ：ぷぅぎゃああああああ ：2022/04/21(木) 18:01:53.46 ID:uU6siDSG0.net

一心に願うであった！(｀・ω・´)

289 ：S ：2022/04/21(木) 18:17:58.34 ID:58cPZfhE0.net

>>287
ワイさんありがとうございます。
ご指摘の誤字、多少修正させて頂きました。
おやすみなさい。

290 ：この名無しがすごい！ ：2022/04/21(木) 19:17:54.99 ID:YG5fOSlP0.net

どちらも、ん？　と思う所がちょこちょこあるけれど
んー、どちらを勝者に選ぶかと問われれば、最後のパレードの方かな

291 ：R ：2022/04/21(木) 19:32:48.44 ID:toJzfjOr0.net

人の批評ができるほどの者ではありませんが

今回はSさんの方に投票します。

292 ：この名無しがすごい！ ：2022/04/21(木) 19:35:45.32 ID:/x7ToiFP0.net

>>284に一票

293 ：U大王 ：2022/04/22(金) 01:22:01.48 ID:JFKd7eP20.net

帰宅しました。
うっ、負けてたか。恐るべし・・・S・・・！
そして、おめでとう〜。

投票していただいた方々も
読んでいただきまして、ありがとうございました。

294 ：S ：2022/04/22(金) 03:31:11.38 ID:1KvXZqhU0.net

おはようございます。
投票していただいた方々、誠にありがとうございます。
>>293
U大王さんもありがとうございます。楽しかったです。

では今回の決闘、ひとまず私の勝ちということで（笑）
また次の機会に、ですね。

295 ：S ：2022/04/25(月) 09:26:24.39 ID:mwUndEMW0.net

今週のお題は、
・『狂気の凶器』
・『五月雨の降る夜に』
・『始まらなかった恋物語』
頂いたお題
・『殺し屋の営み』

296 ：S ：2022/05/02(月) 04:29:49.44 ID:Z24AU/7N0.net

今週は忙しそうなので先週のお題を引き続き使います。

297 ：S ◆GmgU93SCyE (ﾜｯﾁｮｲ)：2022/05/03(火) 13:16:59 ID:Ct7zQ1340.net

創文の小説スレという場所で、私含め三人が
「時計」
「花」
「しゃれこうべ」
という同じお題で書きました。
IDスレであるため、ここで審査を行う次第です。

以下、参加の三作品。

298 ：この名無しがすごい！ ：2022/05/03(火) 13:18:17.00 ID:Ct7zQ1340.net

625だるいねん ◆1FiSn/eSnvKL 2022/05/02(月) 18:14:22.69
「占いに救われる」

　猥雑な街に一人の男が足を踏み入れた。年代物のダブルスーツを着ていた。
　雑居ビルが立ち並ぶ区画で足を止めた。笑い皺に埋もれる目を見開いて周辺を眺める。窓ガラスに貼られた店名を順に指差してゆく。見つけた一つに笑顔を見せた。
　出入口となるぽっかり開いた暗がりに男は入っていく。右手にあった階段は素通りして中程のエレベーターを利用した。ガタガタと揺れる箱に怯えながら五階で降りた。
　細い通路を挟むようにして等間隔に扉が並ぶ。上部には漏れなく店名のプレートが取り付けられていた。幾つかの店を眺めて奥まった扉の前に立った。
　男はスーツのポケットから折り畳んだ紙を取り出して広げた。見比べて安堵の表情を浮かべる。
『神秘の館』
　些か陳腐ではあるが男の希望には沿っている。躊躇う素振りを見せずに扉を開けた。
　暗幕が張られた室内の両端に蝋燭が並ぶ。本物を模した電化製品であった。
　男は静々と中央を歩いていく。天幕の入口のようなところに占い師が控えていた。黒いベールで顔の大半を覆っている。
　占い師は露出した赤い唇の片端を上げる。
「ようこそ、神秘の館へ。まずは椅子へ腰掛けなさい」
「はい、ありがとうございます」
　男は木製の椅子に座った。
　占い師は卓上の水晶髑髏に両手を差し出す。撫で回すような手付きで男に向けて言った。
「知りたいことは全て水晶髑髏が教えてくれる。何を訊きたい？」
「生き別れとなった花の生死を教えていただけないでしょうか」
　切実な想いを込めて口にした。語尾は微かに震え、目には涙が溜まる。
「聞き届けた。マヤ文明の本物のオーパーツ。水晶髑髏の力に縋るがよい」
　占い師は奇妙な抑揚で呪文を唱える。男は真剣な目で見守った。膝の上で組んだ手は小刻みに震える。
「答えを得た。ご息女は生きておられる。ここより遥か遠くの地で幸せな生活を送られている。安心するがいい」
「ありがとうございました」
　男は涙を流した。余韻を味わう間もなく、既定の料金を支払った。
　その帰り、駅のホームに男の姿があった。ロケットペンダントの我が子の写真に微笑み掛ける。
「……花は生きているんだよ」
　占い師の言葉を繰り返す。

　病死した我が子は占い師のおかげで今日も生き延びた。

299 ：この名無しがすごい！ ：2022/05/03(火) 13:19:03.43 ID:Ct7zQ1340.net

672R ◆QpRTguxn5c 2022/05/03(火) 09:36:21.90
「レモフィラを見にいこう」と、唐突に高瀬は由紀に言った。
「レモフィアって何？」と由紀は訊いた。高瀬はそれについて丁寧に答えた。
「そう。あなたが珍しくそんな事言うなら見に行っても良いかな？ここに越して以来家族で出掛けた事無かったしね」由紀はそう言ってニッコリと微笑んだ。
　涼太と妻を乗せ車を出した。四月の終わりの山々はその樹々の新芽が芽吹き、木の種類による色の違いがモザイクの様にも見える。
「ねぇ、あの山を見て。山がまるでパッチワークみたいね。とても綺麗」と高瀬に言った。高瀬はそんな妻の何気ない一言を肯きながら聞いていた。
　四月の終わりの平日は空も晴れ、少し乾いた風がとても心地よい。ちょうど初夏のカリフォルニアもこんな気候らしい、少し潮の香りもする。
　公園のエントランスを抜けると大きな時計台があり、その周りが石畳の広場になっている。迷子になったら此処を集合場所にする事を決めた。
　高瀬は涼太を抱き、早めの食事を取った。レストランを出ると目の前に大きな観覧車があった。涼太が乗りたそうにしていたので三人で乗る事にした。
　チケットを買って進むとベンチがありそこで記念撮影をする、サービスでは無いが記念写真は買わなくてもいいらしい。
　涼太は観覧車に乗るととてもはしゃいでいた、窓に顔をつけ遠くを眺めたりどこの誰かもわからない人に手を振っていた。
観覧車が最頂部差し掛かると海が見えた、海はどこまでも続き青空も続く。それの交わる水平線は白く輝いて見えた。
　観覧車を降りると完成していた記念写真を買った。公園の花や景色の写真に囲まれ高瀬が抱く涼太、その横に由紀が佇んでいる。
悪くない。公園のマスコットはしゃれこうべのマークが付いたバイキングの帽子を被っていた。
　三人は手を繋いだり、走ったり、疲れたと甘える涼太を高瀬が抱いてレモフィラの丘を目指して歩いた。レモフィアの丘は圧巻だった。丘陵いっぱいにそれは咲き誇っていた。
　白を中心に水色そして濃い青グラデーションのその小さな花が、一面に咲くその姿は海のようにも見えるし空と繋がっているようにも見える。丘陵の途中に一本だけ緑の葉を繁らせた木が立っていた。由紀はずっと写真を撮っている。
　涼太は飽きてしまい帰りたそうな顔で、写真を撮り続ける由紀を見ていた。
　その写真達は高瀬の家に今でも飾られている。

300 ：この名無しがすごい！ ：2022/05/03(火) 13:19:40.89 ID:Ct7zQ1340.net

692S ◆GmgU93SCyE 2022/05/03(火) 11:50:25.37
　その時計塔には妙な噂があった。中に「何か」がいるというのだ。
　毎日不気味な音を立てており、近づこうとする人間はいない。
　そこへある時、二人の少年少女が訪れた。
「肝試しだ！」少女は燥ぎ、少年の方は怯えている。
　時計塔の長い階段を登った。床が軋む。少女は少年を従えて進んだ。
　そして頂上へ着いた彼らは激しく驚愕した。――狭い部屋中に、芳しい花々が敷き詰められているのだ。それだけではない。大時計の裏に何やら妙なものが置かれていた。それは白骨化した人間の頭部である。
「ドクロ！」悲鳴をあげる少年。少女は強く歯を食いしばった。
　それが動き出す。花に埋もれているが、こちらを向いたらしい。
「私はしゃれこうべ。そう呼んで」
　それ――しゃれこうべが喋った。まるで悪夢のようだ。
「大丈夫。食いはしないわ」不気味に笑むしゃれこうべ。悍ましい光景だった。
「ひぃっ」叫び、逃げ出す少年。それを追おうとした少女は、いつの間にか目の前にいたしゃれこうべに阻まれていた。
「あなたはダメよ」
「な、なんで！？」怖い、恐ろしすぎる。
　そんな少女へ、「教えてあげる」と言ってしゃれこうべは歯を鳴らしながら語り出した。

　時計塔は、大昔にこの街の長がとある娘に任せた役割らしい。それは魂を縛り永遠に続く、呪いの類。
「私もこの時計台にふと迷い込んで、前の『守り人』に役目を押し付けられた。だから亡霊として何百年もこの時計台を管理してた。でも今その役目が終わったわ。私の花畑に来た時点であなたの負けよ。……時計守りの呪いに苦しみなさい」

　気づくと少女は、時計台の花の絨毯に倒れていた。
　ふと身を起こそうとして違和感を覚えた。「あれ、動かない」
　いや、それだけではない。しゃれこうべが消えている。どこに行ったのかと思った時少女は理解した。
　動かないのではなく、体自体がないのだと。

　少女は『しゃれこうべ』となり、時計塔を守り続けている。
　肝試しなんてしなきゃ良かったと何度後悔しても足りない。唯一喜ばしいことは、少年が逃げ切れたくらいなものか。
　少女は塔から出られず、次の『守り人』が来るのをずっと待っていた。
　そしてついに、その時が来た。
「ヒィ！」
　逃げようとする子供に、少女はニヤリと笑う。
「次はあんただよ」

301 ：S ：2022/05/03(火) 13:20:50.68 ID:Ct7zQ1340.net

名無しさんの投票となります。一番良いと思った作品に、一票お願いします。
投票締め切りは今日一杯です。

302 ：この名無しがすごい！ (ﾜｯﾁｮｲ)：2022/05/03(火) 21:37:25 ID:5qITkXoa0.net

298に一票。

303 ：この名無しがすごい！ (ｻｻｸｯﾃﾛﾗ)：2022/05/03(火) 22:19:37 ID:j7kVe8pGp.net

298に一票。
レベルが違いすぎる？

304 ：この名無しがすごい！ ：2022/05/03(火) 22:30:17.09 ID:wkg4/Y1Ld.net

298に一票だな

305 ：S ◆GmgU93SCyE (ﾜｯﾁｮｲ)：2022/05/04(水) 03:46:57 ID:F8lJ1sC70.net

おはようございます。
言わずもがな、だるいねんさんの圧勝でした。
アイディアがすごいですもの。Rさんのもいいと思ったのですが……。やられましたね。
だるいねんさんおめでとうございます。

306 ：S ：2022/05/11(水) 04:32:28.21 ID:preaI3Nv0.net

今、タイトルアイデアが枯渇中です。
祭りまで温存しておくので、今週はお休みです。
祭り予定日は、五月末か六月初旬となります。

307 ：この名無しがすごい！ ：2022/05/18(水) 18:00:32.61 ID:yvLYJGmR0.net

過疎スレあげ

308 ：S ：2022/05/19(木) 11:47:50.87 ID:6dEA8fiO0.net

本当に暇がなくてここまで手が回りません。
六月半ばに祭り予定です。それまでお待ちください。

309 ：S ：2022/06/05(日) 06:44:34.91 ID:SivVR/sy0.net

六月十一日から十八日まで、ここでS祭り開催しますよー！

同じお題タイトルで小説を書くという企画です。
お題発表は十一日の朝です！

310 ：S ：2022/06/10(金) 11:52:39.57 ID:mgo6+27x0.net

明日の祭りができるかどうか非常に怪しいです。

311 ：S ：2022/06/10(金) 11:53:15.41 ID:mgo6+27x0.net

できなかったら『延期』と一言書きます。規制のせいです。
できればそうならないようにしたいのですが……。

312 ：S ：2022/06/10(金) 13:48:33.95 ID:mgo6+27x0.net

延期になりました。

313 ：S ：2022/06/10(金) 13:49:00.20 ID:mgo6+27x0.net

また期間が決まればおしらせします。

314 ：S ：2022/06/10(金) 13:49:49.74 ID:mgo6+27x0.net

早く復旧することを願うしかないです。

315 ：S ：2022/06/11(土) 03:43:36.31 ID:c7tlnGeB0.net

おはようございます。
「数日で治る」という規制がたったの一日で治ってしまいました。なんだかよくわかりません。
ので、延期を取りやめ開催いたします。非常に勝手ではありますが……。
お題発表は六時です。

316 ：S ：2022/06/11(土) 06:00:07.87 ID:c7tlnGeB0.net

色々ハプニングがあり混乱してしまったことをお詫びします。
改めまして、今日から第三弾S祭り開催します！

【S祭りのルール】

私がお題として出すタイトルを使って、小説を書きましょう。
掌編でも短編でも長編でも可です。
【参加方法】
直接レスとして貼り付けるのもいいですし、投稿サイトに投稿しURLという方式も可能です。投稿サイトの場合は誰でも読めるようにしてください。
【参加資格】
誰でもOK コテ・トリップをつけた方が認識はされやすくなります。
【審査資格】
コテ・トリップのある皆様（私も含め）
【審査方法】
自分の作品以外に票を投じます。一番良いと思った作品に三点、二番目は二点、三番目は一点と加点します。そして得点の多い人が優勝となります。
【募集期間】6月11（土）〜6月18日（土）
【審査時間】6月19日（日）　午前0時〜午前九時まで

ルールは以上です。
では、お題発表。

317 ：S ：2022/06/11(土) 06:00:42.39 ID:c7tlnGeB0.net

⚫︎お題タイトル

・『雨空に祈る幸せ』
・『白銀の奇跡』
・『死にたがりヒーロー』
・『殺人姫（さつじんき）』
・『人ならざるものに愛を寄せて」

　これらを使って、小説を書いてください！
　皆さんの作品を心よりお待ちしております。

318 ：S ：2022/06/11(土) 06:43:24.90 ID:c7tlnGeB0.net

追記：
参加作品は一人につき一作品のみ可です。

319 ：S ：2022/06/11(土) 08:11:10.11 ID:c7tlnGeB0.net

さらに追記：
〆切は正しくは18日土曜日の午後九時までです。

320 ：S ：2022/06/12(日) 04:03:46.46 ID:yX0iXSU20.net

おはようございます。
S祭り二日目、皆さんの作品をお待ちしております。

321 ：S ：2022/06/13(月) 08:02:34.63 ID:C09YzwF70.net

おはようございます、祭り三日目です！

322 ：S ：2022/06/14(火) 05:30:20.99 ID:/CsWWll80.net

S祭り四日目です。

323 ：S ：2022/06/14(火) 14:08:22.48 ID:/CsWWll80.net

では、最初は私が投下しちゃいます！

【タイトル】　人ならざるものに愛を寄せて
【ＵＲＬ】　https://ncode.syosetu.com/n5337hr/
【指摘点】　なんでも
【感想希望】　辛口気味

324 ：だるいねん ：2022/06/14(火) 15:25:45.32 ID:IOgAyaov0.net

【タイトル】　人ならざるものに愛を寄せて

　待ち焦がれた休日、僕は君と部屋に籠もる。柔らかいベッドで共に寝転がり、白磁を思わせる艶やかな君をいつまでも撫でていたい。実際、一日の大半を一緒に過ごす。それを無駄な行動とは思わない。君にはそれだけの価値がある。
　あの日、僕は街中で君を見かけた。一目惚れだった。身分違いの恋と似ている。君は高嶺の花で瞬時に諦めようと思った。一度、下げた頭を勢いよく引っ張り上げる。心を奮い立たせて胸中で誓う。君に相応しい男になって戻ってくると。
　その日を境に僕は変わった。嫌々していた仕事に本気で打ち込み、ようやく戻ってきた。君と横に並んでも引けを取らない人物となって部屋に迎え入れた。望外の喜びもあって感情を上手く表現できない。蜜月の始まりに目が潤んで心が震えた。
　僕は満たされた。穏やかでいて甘い日々は永遠に続くと信じてやまない。君を手に入れたあとも身を粉にして働いた。稼いだ金を惜しみなく捧げた。

　別れは突然にやってきた。
「終わりだよ」
　感情の籠らない声が漏れる。自分でも驚く程に心は冷え切っていた。
　僕はベッドにいる君を見下ろす。右手にはハンマーを握り、脅すように軽く振り下ろした。
　君は怯えた素振りを見せず、円らな瞳で僕に微笑みかける。白くて艶やかな表面の一部が僅かにくすんでいた。撫でた結果とは言え、意識すると妙に腹立たしい。この白豚に僕はどれだけ愛情を注ぎ、貢いできたのか。思い返すと怒りでハンマーが震える。
　今こそ、全てを終わらせる時だ。僕には新たな君がいる。こんな不自然極まりない白豚とはまるで違う。ほんのりと桜色に染まった全身が好ましい。こびへつらうような笑みは一切見せない。それもまた自然体で僕を夢中にさせた。
　大きな一歩を踏み出し、ハンマーを高々と振り上げる。白い豚の貯金箱に容赦ない一撃を加えると粉々に砕けた。惜しみなく入れた五百円玉が溢れるように流れ出た。落ちた何枚かを拾って新たな君に捧げる。
「もう君を離さないよ」
　僕はピンクの豚の貯金箱にそっと口付けをした。

325 ：S ：2022/06/14(火) 15:36:04.68 ID:/CsWWll80.net

おおお、この文字数でさすがっ。
この結末の意外っぷりが読んでいて爽快でした。自分との実力を感じさせられます。
ありがとうございました。

326 ：S ：2022/06/15(水) 08:29:35.56 ID:VYwmhV+10.net

祭り五日目！　今まで寄せられた作品のまとめです。

・人ならざるものに愛を寄せて（S）
・人ならざるものに愛を寄せて（だるいねんさん）

皆さんの作品お待ちしております！

327 ：S ：2022/06/16(木) 08:21:11.54 ID:tAsxqIpa0.net

あっという間に六日目突入！
時が経つのが早すぎる……。

328 ：S ：2022/06/17(金) 05:45:07.73 ID:ZUjdW4Tq0.net

いよいよ締切近づいてきちゃいました。
おはようございます、S祭り七日目です。

329 ：S ：2022/06/18(土) 04:06:12.53 ID:HrMrogeK0.net

いよいよ最終日！　最後の駆け込みを期待したいところです。
作品お待ちしております！

330 ：S ：2022/06/18(土) 10:21:05.64 ID:HrMrogeK0.net

S祭り三作品目です。
小説雑談スレの方でしか書き込めない方がいらっしゃったので、代わりにこちらに貼り付けさせて頂きます。

331 ：S ：2022/06/18(土) 10:21:11.36 ID:HrMrogeK0.net

5104962022/06/18(土) 08:49:23.29

　その村は今雨季だというのに長い間雨が一滴も降っていない。
　村人はみんな困っていた。そこで生贄を捧げることになった。
「白羽の矢の儀式を始める」
　村長がそう言って弓矢を構えた。そして力一杯放つ。この弓矢が突き刺さった家の娘は生贄になる。
　そして選ばれたのは百姓の家の娘ドゥロだった。「ドゥロよ出てこい」
　家の中からボロボロの服の娘が飛び出してくる。彼女はわんわん泣いていた。
「やっぱりわたしだあ。いやあだ。死にたくない」
　でも抵抗はできない。ドゥロの両親もなんとか娘を助けようと村長に物申したが聞いてもらえず。
「ともかく決まったことなのだ。早速準備するぞ」


5114962022/06/18(土) 08:49:46.16
　用意は整った。ドゥロは両手を縄で縛られて池の前に立たされている。
　彼女は間も無く突き落とされる。そして殺されるのだ。
「さあ落とせ」
　数人の男たちが娘の背後に集結した。軽く祈祷してからドゥロは生贄として捧げられる。
　しかし。
「なんだ？」
　祈祷が始まる直前に空に暗黒の雲が広がった。それはみるみる広がっていき。
「あ、雨だあ」土砂降りの雨を降らせ出せたのである。
　村人たちはみんな動揺した。すぐに雷鳴が鳴り出して雨はさらに強まっていく。
　ドゥロは呆気に取られて何も言えない。今から祈りのために殺されるはずだったのにその前に雨が降るなんて。
「何事だ？！」
　みんな天を見上げた。ドゥロもそうした。
　ただただ黒い雲の陰はまるで泣いているかのように大雨を降らせ続ける。すっかり生贄の儀式など意味がない。
「救われたんだ」
「ドゥロ！ドゥロ！」
　ドゥロの両親は大喜びして娘の縄を解く。
　それを止める者は誰もいない。そもそもドゥロの存在を気にしているのは彼女と彼女の両親くらいなものだ。
　その時雷鳴が轟いて雷が降り注いだ。悲鳴が上がる。見るとそれは村長に直撃しておりすっかり死んでいた。
「きっと天罰が当たったんだ」
　ドゥロはなんだかいい気味だった。自分を生贄に捧げようとした男が神様の怒りに触れて殺されたのだ。
　村人たちは揃って大笑いした。もしかするとドゥロと同じ気持ちだったのかも知れない。
　村長の死を悲しむことなく全員が天を見上げ続ける。ふとドゥロが言った。
「神様にお礼をしなくちゃあ。天に祈ろうよ」
　気づくとみんなが膝をついていた。そして笑顔で雨空に向かって祈り出す。
　降りしきる雨はまるで神の涙のようだ。それはしばらくの間流れ続けやがて泣き止むことだろう。
　ドゥロは雨空に祈る。どうか私を幸せにしてくださいと。

　その村にはそれ以来極度な旱魃が起きていない。
　神様がドゥロの願いを叶えてくれたのかして彼女は長老の孫と結婚して幸せになりましたとさ。

332 ：S ：2022/06/18(土) 10:28:59.39 ID:HrMrogeK0.net

コメディーチックな作品ですね。
結構すらすら読めます。面白かったです。
……でも、村長があっさり死んだりそれを誰も気にしていなかったり、そういう点がちょっと引っかかってしまいました

ご参加、ありがとうございます。

333 ：R ：2022/06/18(土) 16:44:15.34 ID:ROMTCEHN0.net

「人ならざるものに愛を寄せて」

　それは僕が紫陽花の写真を撮りに行ったせいだと思う。

　あの時僕は、久しぶりに連休が取れたので七不思議伝説のあるお寺に行き、時期的には早かったが紫陽花の写真を撮った。
　シーズン前というのもあり、人影もまばらなその境内でまだ新芽とも呼べる淡い色彩の紫陽花と若い葉を爽やかな太陽の日差しを浴びながら撮影をした。
　思ったよりもいい写真が撮れたことをよく覚えている。
　自宅に帰り写真を確認していると、何枚かの写真に浅葱色の着物を着た女性が写っていた。
　何処と無く上品なその女性に僕は全く記憶がなかった。
　いくら撮影に夢中だったとはいえそのような女性がいればすぐ目に付くはずだし、場合によっては写真のモデルをお願い出来たかもしれない。一期一会で。
　それでも気が付かなかったのは夢中になり過ぎたせいなのだと思い自分を納得させた。

　それからしばらくして別の場所で撮影をした時に、またその女性が映り込んでいた。
　狙った被写体からはわずかに離れていたため少しぼやけていたが間違いなく浅葱色の着物を着た女性だった。
　もちろん撮影している時にはその存在には気付かなかった。が、何枚かの写真に確かに彼女は写っていた。
　不思議なことに同じ構図で連写しているのに関わらず、写っている物といない物があった。
　そして肉眼で彼女を見かけた事は一度も……ない。
　なんとなく薄気味悪さは感じてはいたが、カメラを持ち出すたびに写るっている訳でも無く彼女は存在を忘れた頃にまた写っている。
　ある時は夕暮れの街で雑踏の中、ある時は朝靄のかかった地方の蕎麦畑であったりと、規則性は無かった。
　いや、気づいては無かったが間違いなく規則性はあった。
　後から考えれば至極単純なことだ。良い写真が撮れた時に浅葱色の着物を着た女性はどこかに映り込んでいたのだ。
　それに気づいた僕は彼女が映り込んだ時の写真をフォトコンテストに応募してみた。もちろん彼女が映り込んでいないショットで。

　答えはすぐに出た。今まで悉く落選してきたフォトコンテストに入賞出来るようになった。確信に変わった。
　恐らく彼女は僕にとって写真の妖精か女神であると。

　それから僕は幾度となく彼女が写り込んだ場所に向かったが、同じ場所で彼女は二度と写り込むことは無かった。二匹目のドジョウなんていないと。
　それからは今まで訪ねた事のない場所を選び僕は写真を撮りに出かけた。
　ただ一度もそれらしき姿は僕のフレームには訪れなかった。
　僕はすでに彼女を捉えることを目的に写真を撮りに出かけていた。
　会えないと分かれば分かるほど焦燥感に駆られる。酷く苦しい時間だった。

　あり日の仕事帰りに改札を出た時だった。ほんの十数メートル先に浅葱色の着物を着た女性が歩いている。僕は足速に彼女を追う。
　少しづつ距離が縮まる。あと数メートルの所で左の路地に入る。
　僕は走り出し路地を左に曲がる……
　が、すでにそこには誰もいない。忽然と、まさに忽然と姿を消した。
　初めからそには誰も存在していなかったように。僕はしばらくそこから動くことができなかった。
　ただじっと路地の先を見続けるだけだった。逃げ道など存在しない袋小路の先を。
　それが最後だった。

　そして僕は今日もカメラを片手にいろんな町出かける。浅葱色の着物を探しに。

334 ：S ：2022/06/18(土) 17:02:19.61 ID:HrMrogeK0.net

拝読いたしました。
写真の女神様、どうしてお姿を消されてしまったんでしょう……。
浅葱色の着物を求めてしまう『僕』の心とは裏腹に遠のいていってしまう彼女。何だか少し寂しいような、そんな気もしました。

335 ：S ：2022/06/18(土) 17:04:16.16 ID:HrMrogeK0.net

さて、今までにお寄せくださった作品のまとめです。

・人ならざるものに愛を寄せて（S）
・人ならざるものに愛を寄せて（だるいねんさん）
・雨空に祈る幸せ（名無しさん）
・人ならざるものに愛を寄せて（Rさん）

　〆切は午後九時ですので、駆け込みもOKです！
　私は今日のところはこれで。おやすみなさい。

336 ：R ：2022/06/18(土) 18:24:51.46 ID:ROMTCEHN0.net

527 名無し物書き＠推敲中？[] 2022/06/18(土) 18:05:01.94 ID:
人ならざるものに愛を寄せて

「……」
　黒い瞳がまばたく。首をひねり、何度も見返した。だが、やはり目の前に置かれた事実は変わらない。
「これ……」
　黒地の服に白いエプロン。いわゆるピナフォアを着せられた少女が、ゴミ捨て場に打ち捨てられている。
　いや、少女というべきではないのだろう。だって、人間ではないのだから。
　が、よくよく観なければ判別がつかないほどだ。強いて言うなら、某国が偽造するドル紙幣のような精巧さ。
　とはいえ、エルフやフェアリーの類でもない。
（これは……）
　背中をおおうほど長い黒髪に象牙色の肌。小柄で細くしなやかな肢体。幼げな顔立ち。
　ついスカートを捲くると、太ももにはバーコードみたいな識別番号が印字されていた。
（ホムンクルス……なんだよな？）
　青年は首をかしげ、訝しむ。いや、よくあること――たびたびテレビや新聞で取り上げられるニュースではある。
　曰く、『造られたとはいえ、彼らには感情があり、心があるのです。命に対する責任を！』とのこと。
　そう……彼、または彼女たちに、人権はない。犬猫以下の扱いだ。文字通りの現代に現れた奴隷とすら言える存在。
　時々心無い人が虐待したり、要らなくなったホムンクルスを捨てることがあるという。
　でも、まさか現実にそれを目の当たりにするとは、思ってもみなかった。
「……」
　しばし無言で少女を見つめ、彼はふと思う。
（これって、ゴミに出したってことなんだよな……？）
　換言すれば、所有権を放棄したと同義。つまり、今そこには、人権のないホムンクルスがいる。
　首筋に触れると脈を感じ、口元に手をかざせば息でこそばゆい。それは生きている証。
　再び、彼女を一瞥した。
　顔立ちは……好み。少し幼げではあるが、もう少し育てば理想の美女になりそうだ。
（そりゃゴミは分別されるよ？　勝手に漁るのはよくはないだろうけど――）
　しかし行政はいう。命に対する責任を、と。
　捨てられたホムンクルスはどうなるか？
　運がよければ、新しい持ち主が見つかる。が、そうでなければ殺処分を免れないだろう。そしてほとんどの場合は後者だ。
「……」

337 ：R ：2022/06/18(土) 18:25:22.51 ID:ROMTCEHN0.net

528 名無し物書き＠推敲中？[] 2022/06/18(土) 18:05:05.78 ID:
だから青年は自分へと言い聞かせた。
（この子を救えるのは……俺しかいない！）
　普通なら一体○十万はする。自身の月給でいうと数ヶ月分に相当する額。
（む、昔から言うじゃないか。義を見てせざるは勇なきなりって！）
　古人の言葉を盾に、抱いたヨコシマな感情にふたをして、のどを鳴らす。
　そして――彼はホムンクルスの少女を拾った。


「ん……」
　だが――
　彼女を持ち帰り、数日。青年は異変に気づく。
（どういうことだ、これは！？）
　少女はずっと、眠ったままだったからだ。
　なぜ？　そんな疑問が頭を悩ませ、胸を痛める。
　しかし現代は情報化社会。ネットを調べれば、ある程度まで知ることができる世の中。
「……」
　スマホを片手に、彼は検索し――すぐに恐るべき事実を知るにいたった。
　――虐待を受けたホムンクルスは、心を守るために冬眠することがあります。
　どうも臨床例には事欠かないらしい。いやな世の中ではあるが、そこに彼女を救うヒントがあるはず。
　――眠ってしまったホムンクルスを、再び目覚めさせるために必要なのは……
「……」
　何か？　その答えを固唾を呑み、読み進めていき――目をむく。
　――無条件の愛です！
「ふぁっ！？」
　ふざけてるのか？　訝しみ、何度も読み返す。違うサイトの記述も読んでみる。
　しかしやはり同じ結論が、そこには記されていた。
　愛――愛とはなんぞ？
　それが分かるなら、誰も苦労しない。

338 ：R ：2022/06/18(土) 18:27:47.11 ID:ROMTCEHN0.net

529 名無し物書き＠推敲中？[] 2022/06/18(土) 18:05:09.34 ID:
　愛のつく単語には何があるか？愛犬、愛馬、愛鳥、愛人……愛国。
　どれもあやふやで、イマイチピンとこないものばかり。
　愛鳥や愛馬と、愛人は違う使われ方だし、愛国にいたっては次元が異なる。
　そもそもとして、愛とは目上が目下に対し使う言葉。
　その意味で前者四つは正しい用法だが、最後だけが誤用だろう。
　いや、そうではなくて！！
　彼は考えていく。
　古来より、愛とはハート。つまりは心臓にあるとされる。ならば、胸に刺激を与えれば？
　チラリと少女を一瞥し、生唾を飲む。幼げな風貌。小柄な肢体。やはり変に意識してしまう。
（いや、これはＡＥＤなんだ！！）
　救命措置と思えば、多少の後ろめたさも薄まるはず。
「――」
　だけど……できない☆
　そんな、女の子の胸を見るなんて！　罪悪感が容赦なく襲ってくる。
　つんだ――絶望が彼の心を蝕んでいった。
　が――
「っ！？」
　あることに気づく。そう、いわゆるスリーピング・ビューティー。眠る少女の目を覚ますのは、王子様のちゅーだ。普通なら犯罪だが、彼女は人間でなく、また人権もない。
　何よりも人工呼吸は立派な救命措置だ。
　後ろめたい気持ちが、レイピアのように心を突き刺してくる。だけど――
（救えた後でなら、いくらでも地獄を見てやる！！）
　意を決し、青年は少女と唇を触れた。すると、ぴく……彼女の指がわずかに動く。
　効果あり！！　なら――そして再び迫った、その時。
　ぱちり……ビスクドールみたいな目が開き、こちららを覗きこむ。
「「……」」
　わずかに沈黙が流れ――がぶっ！！　盛大に噛まれた。

　……それが青年と少女の、初めての出会いとなったのだ。
　

339 ：R ：2022/06/18(土) 18:29:00.46 ID:ROMTCEHN0.net

Sがいなくなったので、代わりにコピペしました。

340 ：この名無しがすごい！ ：2022/06/18(土) 20:39:58.23 ID:13Pam7Oz0.net

雨空に祈る幸せ

「あした、雨だったらいいね」
小学生になったばかりの妹は、明日は家族でピクニックだというのにそう言った。
窓から見える天気は晴れ。清々しい程の青が空に広がっている。どう見たって明日雨が降りそうな雰囲気では無い。
「……明日は快晴だよ。天気予報で言ってた」
「かいせいって？」
「すごくいい天気の事。絶好のピクニック日和だよ」
「雨ふれば良いのに」
「……駄目だよ。だって、最後なんだから」
私は目を閉じて、自分に言い聞かせるように呟く。
「これが、家族で行く最後のお出かけなんだから」
雨が降っても延期にならない。正真正銘の最後のピクニックだ。

私たちの親は契約結婚の様なものだった。祖母達がすごく仲が良くて、いつか子供達を結婚させたいとよく言っていたそうだ。両親達もしょっちゅう互いの家に行き合う祖母に連れられて遊んでいたそうで、小さい頃からとても仲が良かった。2人とも優しい性格で喧嘩もなくすくすくと成長していった。結婚させたいという祖母の戯言も、2人の様子を見ているうちに本気で結婚させたいというものに変わっていった。2人の間にあったのは愛ではあるけど、決して恋では無かったのに。
両親が20を過ぎた頃、母方の祖母が病気になった。既にボケも入り始めていた祖母は持って数年と告げられた余命宣告に気が急いたのか、早く結婚して子供を見せて欲しいと両親にせがんだ。優しいが推しに弱かった両親は結婚式を見せるくらいならやってあげようと身内だけの結婚式をあげた。幼なじみと言うには近すぎた2人は、母の日にプレゼントを贈るような感覚だったそうだ。困ったのは子供だ。結婚して一緒に暮らしてもルームシェアのような感覚。それでも祖母を喜ばせたい一心で私を産んだ。この頃の両親は子供の頃から言い聞かされてきた祖母の夢を実現してあげなければと妙な強迫観念があったらしい。優しいと言えば聞こえがいいが、その実態は自分が無くイエスマンだった。
私が生まれてとても喜んだ母の祖母はそれから近いうちに亡くなった。思い残すことが無くなったのだろう、安らかな死だったそうだ。
優しい両親は私をとても愛してくれた。私から見ても両親は仲が良かった。でも今から思えば、友達の兄弟のやり取りを見るのと、感覚的には同じだったように思う。結局、家族ではあれど夫婦では無かったのだろう。
私が小学四年生くらいの頃、妹が生まれた。何も知らない私は喜んだ。私と妹は父と母と、よく遊びに来るようになった母の会社の友人だという男の人と一緒に成長していった。
幸せだった。でも実はとても歪だった。その事に気付けなかったのは、ここに確かに愛はあったから。

341 ：この名無しがすごい！ ：2022/06/18(土) 20:40:57.74 ID:13Pam7Oz0.net

それから時が経ち、私は高校生になり妹は小学生になった。
先日父方の祖母が無くなった。
そして、この歪な楽園は終わりを告げた。
高校生の私に両親は全てを話してくれた。
二人の間に愛はあっても恋ではなかったこと。家族ではあったが兄妹の様な感覚だった事。そして、母はよく遊んでくれた会社の友人の男性と恋仲で、澪はその人との子供だということ。それを父は了解した上で、それでも家族であったこと。
父はむしろ母がちゃんとした恋愛が出来たことを素直に喜んでいたみたいだ。
もちろん、父も母も母の恋人も、皆本当に私と妹を愛してくれていた。優しい記憶しかないほど、私たちは疑いようもなく幸せだった。
でも、二人の祖母が死んで、両親を縛る最大の鎖が無くなった。
2人はよく話し合った結果、離婚することに決めた。私は父に引き取られ、母は恋人と結婚し、妹を引き取る。喧嘩別れではないから、祖母が両親をいつも一緒に遊ばせていたように、私達もいつでも遊びに連れていってくれるそうだ。私と妹には本当に申し訳ないと思っているみたいだけど、一つのけじめとして離婚は必要だそうだ。両親は家族では無くなるけど、私たちを愛してることには変わらないと言ってくれた。
そして明日、最後の家族の思い出としてピクニックに行くことに決まった。
妹には離婚する事だけは伝えている。離婚しても変わらず愛してることも、いつでも遊びに来ていいとも。「今のままじゃだめなの？」と泣いた妹に、いつも優しい両親はごめんね、と困ったように笑ってただ抱きしめるだけだった。

ピクニック当日は清々しい快晴だった。
父と母と妹と私。父と母はいつも通り優しく、私たちを見る目には愛が宿っている。妹は幼いながらも離婚という意味を感じ取っているのか、無理やり明るくはしゃいでいる。私は走り回る妹に手を引かれて一緒に走った。ぎゅっと握られた手はとてもキツくて、まるで行かないでと言っているように感じた。私もぎゅっと手を握り返し、こぼれ落ちそうになる涙を笑顔で隠した。

母と妹の引越しの日は、ピクニックの時に妹が切望した様な雨模様だった。
雨でも引越しが延期することはなく、離婚届も既に受理されてもう家族でない事には変わりはない。
母は私を、父は妹をぎゅっと抱きしめて最後のお別れをした。妹は両親を困らせないようにぎゅっと唇を噛んでいた。また会える、愛してると慰められているが、だったらなんで離婚するの！と叫ぶような視線は雨と一緒に地面に落とされていて両親には届いていない。
母の新しい夫が車で迎えに来て、いよいよ別れる時が来た。車に乗り込む姿を私は父とじっと見ている。父は優しい笑顔を浮かべていた。母の、母の家族の新しい門出を祝うかのように。
私は涙が零れないように雨空を見上げた。
愛はあった。ちゃんと愛されてはいたんだ。ただそれが、本当に家族愛なのかは分からないけれど。
まだ幼い、本当の愛で生まれた妹だけはどうか幸せでありますようにと、降りしきる雨空に私は祈った。

342 ：S ◆GmgU93SCyE (ﾜｯﾁｮｲ)：2022/06/19(日) 04:03:34 ID:rITPl34v0.net

>>336-339
作者の方、ご参加ありがとうございます。
ホムンクルスと人間の青年の愛の物語、この後どうやって展開されていくのでしょう。
愛を探し、愛を与えて目を覚まさせる。恋物語的で面白かったです。

343 ：S ◆GmgU93SCyE (ﾜｯﾁｮｲ)：2022/06/19(日) 04:10:36 ID:rITPl34v0.net

>>340-341
じーんとなる話です。
契約結婚でも愛し合う家族、しかしその形はどこか歪んでいて。
愛人を許す夫、そして愛人と母との間に生まれた妹を抱える姉。
最後のピクニックは、きっと悲しくて楽しかったのでしょう。
報われないような、それでいて幸せなような。
とても素敵な作品でした。

344 ：S ：2022/06/19(日) 06:57:06.82 ID:rITPl34v0.net

応募作品のまとめ

・人ならざるものに愛を寄せて（S）
・人ならざるものに愛を寄せて（だるいねんさん）
・雨空に祈る幸せ（名無しさん）
・人ならざるものに愛を寄せて（Rさん）
・人ならざるものに愛を寄せて（名無しさん）
・雨空に祈る幸せ（名無しさん）

以上、六作品となりました。

345 ：S ：2022/06/19(日) 07:01:06.00 ID:rITPl34v0.net

では、私なりに順位づけをさせていただきます。

1：人ならざるものに愛を寄せて（名無しさん）
　ホムンクルスの少女と主人公の未来を想像させられる愛の物語、とても良かったです。

2：人ならざるものに愛を寄せて（Rさん）
　浅葱色の女性が一体何者で、どこへ消えていってしまったのか。
　情景が美しい作品でした。こういうの好きです。

3：雨空に祈る幸せ（名無しさん）　※六番目の作品の方です
　円満離婚の家族。姉と妹の関係性が切なくて、良かったです。

346 ：R ：2022/06/19(日) 07:51:12.44 ID:K4jbnKS30.net

おはようございます。
S祭り参加の皆様お疲れ様でした。
今回名無しの方も多く
審査資格保持者も少ないため
審査をする意味に疑問も残りますが
おこがましいと思いつつも
自分なりの順位をつけさせていただきます。

一位
>>340-341
雨空に祈る幸せ

二位
>>336-338
人ならざるものに愛を込めて

三位
>>324
人ならざるものに愛を込めて

以上です。

347 ：S ：2022/06/19(日) 08:01:50.76 ID:rITPl34v0.net

おはようございますRさん。
審査必要なのかなーって疑問はかなーり残りますが……。
では、今のところの結果をまとめさせていただきます。

S：0pt
だるいねんさん：1pt
名無しさん�@：0pt
Rさん：2pt
名無しさん�A：3＋2pt
名無しさん�B：3pt

348 ：ぷぅぎゃああああああ ：2022/06/19(日) 08:24:20.65 ID:OyUuRU8z0.net

一位は>>340-341やな。話は纏まってはいるんやが内容は駆け足やな。部分的に回想録に見えるわ。

二位は>>333やろな。あんま深く考えて作ってないところが自然に思えたわ。創作としてみると物足りへんが、まあええか。

三位は>>336-338や。ゴミ捨て場に捨てられたホムンクルスの持ち帰りは占有離脱物横領罪に問われそうに思えるんやが、未来ではどうなんやろな。

こんなところやろな(´・ω・`)今日も忙しいねん

349 ：だるいねん ：2022/06/19(日) 08:25:07.43 ID:OyUuRU8z0.net

こっちのほうがええか(´・ω・`)参加者やで

350 ：S ：2022/06/19(日) 08:34:38.37 ID:rITPl34v0.net

ワ……じゃなかった、だるいねんさん、ありがとうございます。
では集計結果の発表です。

S：0pt
だるいねんさん：1pt
名無しさん�@：0pt
Rさん：2＋2＝4pt
名無しさん�A：3＋2＋1＝6pt
名無しさん�B：3＋3＝6pt

ということで、名無しさん�A・�Bさん（便宜上勝手につけましたが）の優勝です！　おめでとうございます。
コテ組の方がこれ以上いらっしゃらないので、以上で審査は終了です。

351 ：S ：2022/06/19(日) 08:35:13.70 ID:rITPl34v0.net

第三弾S祭り、これにておしまいです。
皆さんお疲れ様でした。素敵な作品をありがとうございました。

352 ：だるいねん ：2022/06/19(日) 09:11:25.64 ID:OyUuRU8z0.net

Rはコテとちゃうん？
順位は確定とちゃうやろ(´・ω・`)出かけるわ

353 ：S ：2022/06/19(日) 09:37:01.22 ID:rITPl34v0.net

Rさんもうなさいましたよ？
順位は確定のはずですが……？

354 ：R ：2022/06/19(日) 09:55:21.46 ID:K4jbnKS30.net

集計がちょっと間違ってますね。

Sさん : 0pt

だるいねんさん：1pt

名無しさん①：0pt

R : 2＋2＝4pt

>>336-338
名無しさん②：3＋2＋1＝6pt

>>340-341
名無しさん③：1 ＋3＋3＝7pt


なので

一位
名無しさん③

二位
名無しさん②

になるかと思います。


レスアンカー多すぎって怒られたから
必要最小限にしたので少し分かり辛くなりましたけど。

355 ：S ：2022/06/19(日) 10:09:58.71 ID:rITPl34v0.net

ほんとだ……。申し訳ありませんっ。
名無しさん�Bの優勝でした。頼りない運営者でごめんなさい！

356 ：この名無しがすごい！ ：2022/06/19(日) 10:20:28.57 ID:03sdiNFN0.net

知ってた？
この投票形式、投票しない奴が有利なんだぜ
だから投票してない奴が勝っただろ

357 ：S ：2022/06/19(日) 10:40:31.00 ID:rITPl34v0.net

知ってましたよ。
まあでも参加者を増やす意味で名無しさんの参加は必要でしたし……。
まあ平等と言える投票方法にはなっていませんね。

358 ：この名無しがすごい！ ：2022/06/19(日) 11:01:27.37 ID:CKou6m9x0.net

申し訳ありません
寝坊しました
離婚の雨空に祈る幸せを書いた名無しです

もう終了してしまって意味は無いかもしれませんが、私的順位を書かせてください

一位 人ならざるものに愛をよせて(カメラの方)
二位 人ならざるものに愛をよせて(だるいねん様)
三位 人ならざるものに愛をよせて(ホムンクルスの方)

昨日の朝このスレを見つけて勢いで書いて初投稿させて頂きました
感想嬉しかったです
貴重な経験をありがとうございました

359 ：S ：2022/06/19(日) 11:09:27.17 ID:rITPl34v0.net

>>358
完全新規の方でしたか。
ご参加ありがとうございます。雨空に祈る幸せ、とっても良かったです。
順位づけはちょっと締め切ってしまいました。すみません。
優勝おめでとうございます。

360 ：R ：2022/06/19(日) 19:10:32.03 ID:K4jbnKS30.net

>>348
ワ……だるいねんさんありがとうございます。
さすがですね。
3回位書いて途中で行き詰まって、最初から書き直して
開き直って深く考えずになんとか完走できたので投稿した事を
全てお見通し！　参りました！
油断した訳では無いですが
毎回本当に勉強になります。
ありがとうございました。

361 ：S ：2022/06/20(月) 03:17:09.81 ID:dWojWYqV0.net

祭り終了翌日であり、非常に勝手なのですが。
私、スレ主を卒業します。
のでここのスレは、使いたい方がいらっしゃったらご自由にどうぞ。譲渡します。
今までありがとうございました。