2ちゃんねる スマホ用 ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

中国文学総合スレ2

1 :吾輩は名無しである:2023/07/30(日) 01:32:48.83 ID:8HTeb9wT.net
前スレ

https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/book/1325752107/
中国文学総合スレ

45 :吾輩は名無しである:2023/11/30(木) 01:02:25.74 ID:2io23MJX.net
私のソーニャ/風祭―八木義徳名作選 (講談社文芸文庫)
八木 義徳 (著)

「工人招募」の貼紙に応募してきた吃音の大男が、周囲から愚弄されながらも勇者として認められるまでを描いた1944年芥川賞受賞作「劉広福(リュウカンフウ)」、
苦界に生きる女性とのかかわりに“私”の心の彷徨を重ねた戦後の代表作「私のソーニャ」、
異母兄との交流を綴った読売文学賞受賞作「風祭」、ほかに文学に纒わる随想など八木義徳の代表的作品を一冊にまとめた名作選。

1971年(昭和46年)の『摩周湖』が称賛された他、以後晩年まで繰り返し川端賞の候補となり、
短編小説の名手として知られた。1977年(昭和56年)に『風祭』で読売文学賞、
1988年(昭和63年)日本芸術院賞恩賜賞を受賞。1989年日本芸術院会員。
1990年「私小説の精髄をひたむきに追求し、独自の境地を守りぬいた」として菊池寛賞

46 :吾輩は名無しである:2023/11/30(木) 01:40:27.46 ID:2io23MJX.net
光る牙 (講談社文庫) 文庫 2015/3/13
吉村 龍一 (著)

厳冬の北海道、消息を絶ったカメラマン捜索のため、若き森林保護官はスキーを履き、険しい山中へ向かう。カメラマンは無残な遺体で発見され、
手負いの羆は銃殺され事件は一件落着したかに見えた。しかし、噛み跡はその羆のものより遙かに巨大だった。最強の野生動物「羆」との壮絶な死闘を描く、元自衛隊の、期待の大型新人による傑作山岳小説。

はかりしれない自然への畏怖の念。血が騒ぎます。胸をうちます。冒険小説ファンは必読。驚くぞ。読むべし!―池上冬樹(文芸評論家)

生きとし生けるものすべてへの畏敬の念が静かに満ちている。―角田光代(作家)

47 :吾輩は名無しである:2023/12/03(日) 17:02:14.55 ID:HWrXvude.net
義経の東アジア (文春学藝ライブラリー 歴史 40) 2021/4/6
小島 毅 (著)

十二世紀、中国大陸の宋と金の興亡が、日本へ膨大な富をもたらし、平氏政権を生んだ。
対外貿易に依存する「開国派」の平氏と奥州藤原氏に対して、農本主義に徹して強固な軍事組織を築いた「鎖国派」源頼朝。
東アジアの富と思想の往来、社会経済の転換から、源義経が生きた源平内乱期を俯瞰的に捉え直す。
従来の枠組にとらわれず、日本の歴史を文明史的視点で再構成する。

学術研究のような制約一切なしで自由に想像をはばたかせて書いた歴史エッセーをまとめた本。東アジア全体の視点から源平争乱の時代を
とらえ直すという斬新な視点が実に説得力があって読ませます。
教科書的な理解とは大きく異なる驚くべき歴史理解は必見です。
南宋が日本との交易を重視したのは、当時北部と西部を遊牧民族に押さえられてしまっていた南宋にとって日本がほぼ唯一の金の入手経路になっていたからだという。
つまり、平氏の台頭は中国大陸の政治的変動と直結していたわけである。
逆に言えば、南宋が滅びれば、中国大陸が日本との交易関係を維持する必要性はなくなるがゆえに、遅かれ早かれ平氏政権は倒れたであろうと。
実証手続き抜きだが、深い学識に裏打ちされた推論には説得力がある。あちこち納得がいかない推論が
あっても全体としては話が整合しているだけに本書の主張は無視できるものではないと思う

48 :吾輩は名無しである:2023/12/06(水) 16:54:49.08 ID:LNfjb1gk.net
渤海国
講談社学術文庫
著:上田 雄

中国東北部、沿海州、朝鮮半島北部を版図に、2世紀以上、東アジアに君臨しながら、長く世界史の謎とされてきた「海東の盛国」。平安京の毛皮ブーム、菅原道真らによる宮廷外交など、多彩なエピソードをまじえつつ、渤海国の実像に迫る。
なぜ忘れられた国なのか――その国が、8世紀から10世紀初頭まで、東アジアの一角に厳然として存在し、日本や新羅と同じように、あるいはそれ以上に、
唐の文化を吸収して文化国家として繁栄していたことは事実なのである。ましてや、その国が日本に200年間にわたって頻繁に使節を派遣してきたこと、
それによって日本は、その古代文化の形成に、有形無形の利益や影響を受けたことが事実である以上、日本史の上で、この国の存在とその使節の来航を忘れることはできないのである。明治以後の日本の歴史教育は、日本文化の淵源としては、
中国にのみ視界を限定して、植民地として支配した朝鮮半島の存在は、故意にその視界から外してきたと言われる。そして、渤海国の存在もそのあおりを食う形で、さらにその視界の外に追いやられたのかも知れない。
しかし、今私たちは、東アジアの歴史を見る視界を東へ、北へと広げ、朝鮮半島はもちろんのこと、さらにそのかなたに存在していた渤海国と、そこから日本海の波濤をこえて来航してきた渤海使たちに
歴史のスポットライトをあててみる必要がありそうである。――本書より

本書は、1992年に講談社現代新書として刊行された『渤海国の謎』を底本とし、補筆・改訂した。

49 :吾輩は名無しである:2023/12/06(水) 23:47:25.23 ID:LNfjb1gk.net
蘆火野 著者 船山馨
箱館戦争とパリ・コミューンを結ぶ雄大な歴史ロマン
早春の箱館の、海沿いの道で、みなし子のおゆきは、ふたり連れの若いさむらいに出会った。上州安中藩士の新島七五三(しめ)太(のちの襄)と直参小普請組の河井準之助で、おゆきが女中奉公する、諸術調所教授・武田斐三郎
の許に江戸から洋学を学びにやって来たのだった。外国領事館の置かれた幕末の箱館は、開明的雰囲気に溢れていた。その中で、アメリカへの密航を図る新島に反し、フランス料理の勉強を志す準之助のさわやかな人柄に、おゆきは、娘らしい想いを寄せた。……幕末から明治への時代の動乱にまき込まれていく若い男女の愛と人生を描く、歴史ロマン上巻。
おゆきは準之助と結婚した。19歳と21歳の若い夫婦だった。が、ふたりの幸せはなお遠く、榎本武揚の率いる軍と官軍との間の箱館戦争の渦中、準之助は、官軍にお尋ね者として追われる身となった。ふたりはヨーロッパに新生活を求めて、パリに向かうが、その地にもまた、普仏戦争の危機が迫っていた。そして、引き続くパリ・コミューンの戦火のさ中に彼らを見舞う、悲劇的結末。……時代の激流の中に、ささやかな幸福を求めて懸命に生きる庶民への深い共感をこめた、大河小説完結編。

見知らぬ橋(上)船山馨(著)
かつて信州の山中で会い、忘れ得ぬ人だった並河と流氷の網走での再会……。全生涯をかけて激しく燃えた京都の夜。妻子ある男との愛に生きる能面師・魚住名緒子が求めた永遠の慕情とは……。
サンフランシスコ、アラスカへひろがる愛の行方に待ち受けているものは……。恋人たちが最後にたどり着くメンデンホール氷河は愛の聖地なのだろうか。壮大なスケールで描く自然描写を織りこんだ本格長編ロマン
妻の生命を助けようとザイルに刃を当て、クレバスに命を絶った並河。そして彼への熱い想いを彫り込めた因縁深き能面「孫次郎」を胸に、
アラスカのメンデンホール氷河に消えた並河に殉じる名緒子――網走の氷原からアラスカの氷河に終わるまで、壮大なスケールに鮮烈な自然描写をおりこんだ本格長編ロマン、完結編。

50 :吾輩は名無しである:2023/12/07(木) 00:13:40.87 ID:KUMvLqCV.net
石狩平野(船山馨  14回小説新潮賞
『石狩平野』の構想は、ながいあいだ少しずつ成熟しながら、私の胸底に棲みついていた。日本の近代の夜明けから、
敗戦によるその一応の終焉までを、そこに生きた庶民の立場から振り返ってみることは、私の内側からの必然でもあったが、
朝鮮戦争以来の外的状況も、この作品を書くことを私に要求していた。敗戦後いくらも経たないうちに、再び権力が非人間的な目的をもって民衆を強い
、民衆もまた、その意のままに、盲目的に支配権力の意図する方向へ流されてゆくように見えることが、私の鞭となった。

舞台 小樽から札幌へ
 明治編は、明治14年〜明治43年まで。主人公の鶴代12歳から41歳。
時代背景
 明治13年、札幌―小樽手宮間鉄道開通。
 明治14年、小樽大火。
 明治14年、開拓使官有物払下げ事件。
厳しい北海道の自然を描写
 蝗の来襲(明治12年〜17年)
 石狩川の氾濫(明治39年9月、全道に豪雨、洪水による大被害が出た、死者248人)

吉永小百合主演の映画「北の零年」のベースになった(公式には映画の原作とされてない

51 :吾輩は名無しである:2023/12/07(木) 23:06:03.16 ID:KUMvLqCV.net
第7回舟橋聖一文学賞
NAGASAKI 夢の王国 単行本 – 2013/2/8
典厩 五郎 (著)てんきゅう ごろう
織田家を捨て、自由を求めて長崎に来た放浪者は、巨万の富と権力を手に入れ“長崎の王"となった!
快男児・村山等安の生涯と信仰、自由の意味を問う傑作歴史小説
自由を求めて長崎にたどり着いた放浪者は、一代で巨万の富と強大な権力を手に入れた。
台湾征服を夢見た妄想家?
信仰を捨てた放蕩者?秀吉・家康を手玉にとった陰謀家?数千人の切支丹を救った聖人?信仰とは、人生の意味とは…
謎多き長崎代官・村山等安の破天荒な人生を描く感動の歴史巨編。

1616年13隻の船団を台湾に派遣したが、これは暴風のため失敗に終わった

52 :吾輩は名無しである:2023/12/08(金) 00:07:47.35 ID:8Rc6gTMf.net
サラン・故郷忘じたく候 (文春文庫) 文庫 – 2008/6/10
荒山 徹 (著)
雑誌発表時に「中島敦を彷彿させつつ、より野太い才能の出現を私は思った」(関川夏央氏 朝日新聞文芸時評より)と
絶賛された「故郷忘じたく候」。山田風太郎へのオマージュともいえる「サラン哀しみを越えて」など、
日本と朝鮮半島との関わりをかつてない斬新な切り口で描いた6つの短篇を収録。
李氏朝鮮の沙器匠(陶工)・季亮。故郷を離れ日本に渡ることを決意した理由は?
中世日本と朝鮮との関わりを斬新な視点で描いた6篇
秀吉の半島出兵による戦乱の中、両親をなくした朝鮮の少女「たあ」。しかしその後「たあ」の
心の支えとなったのは日本の武将・三木輝景だった。輝景へのサラン(=愛)を抱きながら、「たあ」がたどる数奇な運命は―。
愛と憎しみ、そして捨てられぬ「意地」を描いた

彼女を猶子としたキリシタン小西行長が関ヶ原の戦い(1600年)に敗れて刑死した後、勝者である徳川家康の侍女となったが、
禁教令が出てもキリシタンとしての信仰を捨てなかったため、伊豆諸島へ流刑となっ

53 :吾輩は名無しである:2023/12/11(月) 16:04:49.54 ID:EeHOGurm.net
崑崙遊撃隊 (角川文庫) 山田 正紀 (著)
中国大陸の奥深くにあるという伝説の地“崑崙”。そこは花々が咲き乱れ、竜や不死の一族が存在し、太古の剣歯虎(サーベル・タイガー)が守護しているという。
また、この地に行き着いた者は、中国を治める事ができると信じられていた。
中国大陸の奥深く、黄河の源流、ゴビ砂漠の彼方にあるといわれている、伝説の神の地“崑崙”。
上海事変と満州国建国という激動の余韻も冷めやらぬ昭和八年、騒乱の大地に、
理想郷“崑崙”を追い求める男たちが集まった。―日本人青年の藤村、中国人の殺し屋B・W、謎の美少年天竜、
秘密諜報員、それぞれの思惑と野望が錯綜し、くり広げられる冒険ミステリー

ツングース特命隊 (ハルキ文庫) 山田 正紀 (著)
1908年、中央シベリアの奥地ツングースで、謎の大爆発が発生。日本軍謀略戦の総帥明石大佐から、
この謎の解明をせよとの密命を受けた武藤淳平たちは、さまざまな試練を乗り越え、“地獄”の地シベリアへたどりついた。だが、彼らを待ち受けていたものは、
怪憎ラスプーチンや妖術師グルジェフたちの恐るべき陰謀だったのだ

54 :吾輩は名無しである:2023/12/11(月) 16:14:05.77 ID:EeHOGurm.net
地の果ての獄 上
山田 風太郎 (著)

北海道が一般の人にとって地の果ての島だった明治19年。薩摩出身の青年、有馬四郎助は月形の樺戸集治監の看守に着任した。そこは刑期12年以上の凶徒を集めた人間の運命の吹きだまりであった。
正義感あふれる四郎助は、個性的な囚人たちが起こす奇怪な事件に厳しく対しようとする。だが、元与力のキリスト教教誨師・原胤昭との出会いがその運命を変え始め…
囚人だって人間だ―と言う原胤昭の言葉が心にかかった四郎助は、いつしか囚人たちが引き起こす事件の内に、彼らの仁義や数奇な人生を見出すようになっていた。
そんな中、ある因縁から罠に掛けられた原が命の危機にあると知る。彼を救うべく、四郎助は囚人たちを巻きこんだ大芝居を打とうとするが…。事実と創作を巧みに織り交ぜ、
後の“愛の典獄”有馬四郎助の成長と北海道開拓史の一幕を活写した明治群像劇の名著。

55 :吾輩は名無しである:2023/12/11(月) 16:50:39.60 ID:EeHOGurm.net
ラスプーチンが来た ――山田風太郎
日露戦争中、ロシアの内乱を企て日本を勝利に導いた男、怪男児明石元二郎の若き日の物語。明治23年、ひそかに来日し暗躍していた怪僧ラスプーチン。彼はロシア皇太子襲撃を画策していた! チェーホフ、二葉亭四迷、
乃木希典、森鴎外までをも巻き込んで日本とロシアの大怪物の対決は続く。

56 :吾輩は名無しである:2023/12/11(月) 17:45:31.83 ID:EeHOGurm.net
ヤマケイ文庫 雪原の足あと 文庫 2023/5/8
坂本 直行 (著)
十勝平野の牧場と開拓地での三十年にわたる困難な生活ののち、山岳画家として日高の山々や北の大地に向き合うことを決した坂本直行の画文集。
友人たちとの朗らかな山行、アイヌの老人との交友、北海道各地へのスケッチの旅などを通して、原野と山脈への変わることのない深い愛情が、
力強い山岳画や植物のスケッチとともに綴られる。

ヤマケイ文庫 原野から見た山
北海道の大地に生き、日高の山々を愛した画家の代表的画文集。
若き日の山の追憶から昭和三十年代の紀行までの二十六篇を、力強く明快な山岳画や植物のスケッチとともに収録する。
開拓期の北海道の山や原野、開拓農民、造材労働者、アイヌの人たちなど、
北の大地とそこに生きる人々の姿がユニークな視点から生き生きと描かれた、北海道の山の文化を代表する名著。

ヤマケイ文庫 山・原野・牧場
北海道の大地に生き、日高の山々を愛した画家・坂本直行の若き日の画文集を文庫化。
昭和初期、日高山脈を望む十勝平野の開拓牧場で、厳しい開墾労働の日々をおくりつつ、
家畜や野生動物との触れ合い、開拓農民の生活、終生愛し続けた原野の自然と日高の山々への思いを、みずみずしい筆で描く。

57 :吾輩は名無しである:2023/12/17(日) 12:50:21.19 ID:KPpdjUXp.net
悲しみは憶良に聞け 単行本 –中西 進 (著)
万葉歌人・山上憶良。その原点は朝鮮半島生まれの「在日」という生い立ちにあった。「貧窮問答の歌」など貧困・病苦・老い・生死を見つめた
リアルな社会派詩人----憶良の歌う悲しみは、現代に通じる悲しみである。万葉文学の第一人者であり、
日本人の心性を追究し続ける著者が、「あまりに人間的な」男の人間像に迫る。
憶良はきわめてユニークな歌人で、ほかの歌人たちと大いに作風がちがいます。ほかの人たちが得意とする恋愛の歌は一首もない。
自然や季節の美しさ、変化もよまない。反対に人間の生と死に目を向け、社会を鋭く見つめる男子としての人生を歌の仮題とします。
 作風も徹底したリアリズムといてよいでしょう
全篇貧しい生活にあえぐ姿を描写している、文学史上きわめてユニークな作品です。
「貧乏」などというテーマは憶良以外に万葉歌人のだれひとりとりあげないどころか、近代に至るまで、のちの歌人もほとんどうたっていません。
「貧乏」という主題は、さすが『源氏物語』には登場しますが、和文系統の物語の中で大きな主題となることは珍しいことです。
 ところが近代の小説になるといわゆるプロレタリア文学のように「貧乏」は一大テーマとなります。そうした点からも憶良はきわめて珍しく「現代性」をもった歌人というべきでしょう

663年憶良3歳の時百済が滅亡し、父憶仁と共に亡命してきた

万葉の心(毎日文庫) 文庫 – 2019/5/27中西 進 (著)
「「万葉集」に歌をのこした人は、天皇から大道芸人まで、あらゆる種類の人々である。彼らは心から、歌いたいことを歌う。
すべては自己の感動に発している、無償の行為なのだ。そういう点において、「万葉集」は、もっとも本質的な文学のあり方を示す」

58 :吾輩は名無しである:2023/12/21(木) 22:28:06.90 ID:+ucc2lcz.net
満洲国を産んだ蛇 関東州と満鉄附属地 単行本 – 2023/7/27
小林英夫 (著)
この蛇のような形の「99年の租借地」が、近代日本の運命を決めた
日露戦争で日本が勝ち取り、満洲国の母体となった【関東州】と【満鉄附属地】。あたかも「蛇」のように満洲国の心臓部に食い込み、脱皮を繰り返すその土地は、しかし満洲国とは全く異なる歴史を歩んできたのである。
最新の研究成果と徹底した現地取材から近代日本史の真実を読み解く―
日・中・露による相剋の歴史を今、見つめなおすための一冊。

59 :吾輩は名無しである:2023/12/27(水) 00:08:16.59 ID:lx46fafo.net
http youtube

戦雲アジアの女王
楳本捨三の『或る女の終幕』を映像化。
黎明を告げるアジアの動乱期に、安国軍三千の鉄騎を率いて満蒙の大広原を駆け抜けた、
東洋のジャンヌダルク川島芳子を描く。
清朝の王族の第十四王女として生れた芳子は、幼少時を日本人の川島浪速(江川宇礼雄)の養女として育てられた。
養父や関東軍参謀板倉大佐(古川緑波)は、美しく成人した芳子(高倉みゆき)を
蒙古王子カンチェルチャと政治結婚させようとした。
しかし、芳子は彼女の乗馬の指南役山野少尉(高島忠夫)に恋していた。

戦場のなでしこ
国策に騙されて満蒙に送り込まれた人々が、いち早く脱出した関東軍に見捨てられ、
ソ連兵たちの暴虐に蹂躙されて行く様を描く。1945年、敗戦により満州にいた日本人の女性たちは、
占領軍や暴徒から身を守るために、髪を切り男装して帰国を待っていた。
婦長の堀喜代子(小畑絹子)をはじめとする従軍看護婦三十余名、
荒井秀子(三ツ矢歌子)、小田まゆみ(大空まゆみ)、田崎京子(原知佐子)らは救護所に収容されていた。
同じ場所にいる満州の人たちの敵意の眼ざしは、彼女たちの仕事をやりにくくさせていたが、
そんな時、昔同じ病院にいた軍医の吉成(宇津井健)が派遣されてくる。

60 :吾輩は名無しである:2023/12/27(水) 00:09:31.61 ID:lx46fafo.net
女間諜 暁の挑戦
銃弾に貫かれた愛欲の諜報地図!
ピカレスク・アクションの快作『地平線がぎらぎらっ』での演出で人気の土居通芳の監督作。
日華事変が中国大陸で広がっていた頃、特殊工作員の訓練を終え、
名前さえも変えた岸井(天知茂)は、王(竜崎一郎)や三津井雪(高倉みゆき)らが所属する
「むらさき機関」に配属される。岸井の任務は、重慶スパイのドンと目される林晃彩(三原葉子)に接近すること。
晃彩と親しくなった岸井は、テロ分子と疑われ、逮捕され拷問を受けるが、
このことで晃彩の好意を得て、二人は急速に惹かれあっていく

東支那海の女傑
小泉譲の原作『東支那海』を映像化。動乱の大陸から死の脱出を決行する日本の駆逐艦と乗組員が
美貌の女海賊と共に東支那海に展開する豪快雄壮な海洋活劇!
終戦間近の台湾・アモイでナイトクラブを経営する黄百花(高倉みゆき)は、密輸容疑で憲兵に逮捕されそうになるが、
海軍司令部の横山大尉(天知茂)の口添えで、難を逃れる。
やがて終戦を迎え、横山大尉は上司の密命を受け、動乱のアモイを脱出しようとするが、街にはテロが横行し、
沿岸には海賊がはびこり、なかなか脱出できないでいた。そんな時、横山はある海賊の援助を受けて脱出を試みる。
その海賊の頭目・黄は、かつて横山が助けたことのある百花だった

61 :吾輩は名無しである:2023/12/28(木) 15:19:02.16 ID:rW8HJoG+.net
北満州油田占領―覇者の戦塵 (カドカワノベルズ) 新書 1991/2/1
谷 甲州 (著)

昭和6年、北満州。関東軍の密命を受けた満鉄技術員の南部は、飛雪すさぶ荒野で油田探査を続けていた。
満州に巨大な油田がある―。謎の僧尽瞑の荒唐無稽とも思える主張を、満州国建国をめざす石原莞爾中佐が聞きつけた。
それが発端だった。もし、大日本帝国が石油資源を確保すれば、列強の軍事バランスは一変する。関東軍は北満の軍事的制圧を目論むが、
極秘のはずの試掘隊を中国軍が攻撃。激戦が始まった。その背後にソビエトの影が…。極東の曚野で列強の角逐が火花を散らす。現在の大慶油田を大日本帝国が発見していたら…。あり得たもう一つの歴史の幕が開く

62 :吾輩は名無しである:2023/12/28(木) 21:07:13.03 ID:rW8HJoG+.net
なにげなくこの本を読みにかかり,正午から午後,午後から黄昏,トイレに行くのも惜しく,お茶もおちおち飲めず,
一気通貫で読んでしまった。これほどの傑作がフルイにかからないなんて,世の中どうかしている。
その構築ぶりの遠大,精妙,技巧の卓抜,巧緻。読んで脱帽した。とうとう国産でもこれくらいの作品ができるようになったかと,感銘が深い。
私が,もし直木賞の選考委員なら,一も二もなくコレしかないと力説する。諸君,今からでも遅くない。ご一読あれ。
どんな砂漠でも,どこかに水の湧く場所はあるものだとこれを読んで感じ入らせられる。

檜山良昭著『スターリン暗殺計画』(徳間書店)の帯に書かれている開高健による推薦文である。元々は朝日新聞の「日記から」に掲載された文章

63 :吾輩は名無しである:2023/12/31(日) 02:01:48.42 ID:6RgnUwem.net
虎の潜む嶺
ジャック ヒギンズ (著1963
英国情報部のチーフを長年勤め上げたシャヴァスは、引退を目前に控えたある夜、チベット人僧の訪問を受ける。
若き僧はシャヴァスに、30年以上も昔のある極秘作戦の詳細を問いただした。
シャヴァスは問われるままに、若き日の冒険を回顧しはじめる…。1959年、中国共産主義政権の支配下にあるチベットに潜入した情報部員シャヴァスは、
亡命を希望する宗教指導者ダライ・ラマを伴い、決死の脱出を敢行した。一行は、中共軍の執拗な追撃を振り切り、ヒマラヤの峻厳な山嶺を越え、
見事にインドへと脱出に成功する。それから三年後、ふたたびシャヴァスはチベットへ向かった。
今度は、奥地の町に住む老科学者ホフナー博士を脱出させるためだ。
おりから加熱している米ソの宇宙開発競争にとって、彼の画期的な理論が非常に重要なものになったのだ。準備を整えたシャヴァスは、
腕利きのパイロットを雇い、危険なヒマラヤの峠に小型飛行機で挑む。
だがその行く手には、切れ者で知られる中共軍司令官が、そしてヒマラヤの過酷な自然が、牙を研いで待ち構えていた…

鋼の虎 (徳間文庫 501-8) 文庫 – 1985/12/1
ジャック ヒギンズ (著)
イギリス海軍航空隊の元中佐ジャック・ドラモンドはプロの運び屋だ。インドと中国の国境山
岳地帯までインド政府の依頼で武器や弾薬を空輸する。山岳地帯は共産軍に抵抗するチベット
のゲリラ・グループの拠点である。危険な仕事で報酬はいいが、そろそろ手を引く潮時だと考
えていた。だが、台湾政府のエージェントと名乗る謎の中国人の仕事を引き受けてから、彼は
思わぬ局地戦争に巻き込まれてしまった

64 :吾輩は名無しである:2023/12/31(日) 02:18:17.51 ID:6RgnUwem.net
我が足を信じて 極寒のシベリアを脱出、故国に生還した男の物語 (文芸社文庫
ドイツ人将校ファレルに25年間の重労働刑が下された。元ドイツ兵たちは貨車に詰め込まれシベリアへ。停車駅ごとに亡くなった仲間の死体を降ろし、たどり着いたソビエト領土最東端デジニョフ岬。鉛鉱山の労働は中毒を引き起こし死に至る。
ファレルは逃亡を決意した。2001年制作の映画「9000マイルの約束」の原作

脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち
ポーランド陸軍騎兵隊中尉だった著者はソ連当局にスパイ容疑で逮捕され、第二次世界大戦さなかの1941年、シベリアの強制収容所に流された。
こんな極寒の地で、このまま朽ち果てたくはない!
意を決した彼は、6人の仲間と脱走を図ったものの、その前途には想像を絶する試練が待ちうけていた……
シベリア、モンゴル、ゴビ砂漠、チベット、ヒマラヤ……
飢餓の苦しみ、極寒・炎暑との闘いを乗り越え、7人は歩き続けた——「自由な国」をめざして
極限状態においても希望を失わず、がんばり抜いた男たちの壮絶な戦記。
ピーター・ウィアー ウェイバック -脱出6500km-

65 :吾輩は名無しである:2023/12/31(日) 02:21:44.19 ID:6RgnUwem.net
セブン・イヤーズ・イン・チベット―チベットの7年 (角川文庫
インドで戦争捕虜となったオーストリアの登山家は、収容所を脱走し、想像を絶する過酷な旅のはてに、世界の屋根チベット高原の禁断の都に漂着する。
「私は、これほど素朴な信仰心を持つチベット人にはいつも深い羨望の念を覚えた。
私自身は生涯を通じて宗教を求めながらついに得られなかったからである。私は、浮世の出来事によって疑惑に陥って右往左往することなく、それを平静に眺めることを、この国で学んだ」。
若き日のダライ・ラマの個人教師をつとめた登山家が綴った山岳紀行文学の金字塔。

66 :吾輩は名無しである:2024/01/01(月) 22:30:21.48 ID:C98YZyOs.net
幻の人類学者森丑之助  風響社
鳥居や伊能と並ぶ台湾研究草創期の巨人であり、随一の探検家でありながら、膨大な資料を関東大震災で失い、
その後謎の失踪、歴史上も学界からも忘れ去られていた存在を、台湾の研究者が長年の地道な努力で発掘

百年前の台湾は、まさに学術研究の暗黒時代だったと言える。首狩りが盛んに行われていた山岳地方は総面積の六五パーセントを占め、
神秘と禁忌の地域であった。その時、一人の日本青年が、己が志を果すため渡台し、明治後期から大正時代にかけて単身で地理学上の空白地帯でもあった「蕃地」に深く入り込み、
三○年もの歳月を人類学と植物学の調査研究に捧げたのだった。

植物の採集では、彼個人の努力による二○余の台湾高山植物固有種が挙げられるが、それらの学名は皆「森氏」と冠されている。

67 :吾輩は名無しである:2024/01/08(月) 14:12:00.22 ID:4SH/welb.net
全南島論 | 吉本 隆明
沖縄は沖縄の本島独自の、八重垣島は八重垣島の、奄美大島は奄美の、そして与論島は与論島、宮古島は宮古島独自の、神話と接続された歴史的時代の記述をもっています。
そういう意味あいからいいますと、現在の日本国家が、権力の版図内にあるとかんがえている空間的地域は、実は大小のちがいこそあれ、
これらの島の一つ一つを本土と同等に扱う理由しかないといっていいのです。つまり、琉球や沖縄の諸島も、
その一つ一つが、やはり本土と同等の国家であるとかんがえてよろしいわけです。(「国家と宗教のあいだ」147頁)

南島〉は、日本の民俗学あるいは文化人類学にとって宝庫だといわれているところで、
さまざまな古い遺習が残っていますが、
われわれは、それとはまったく違う理論的視点を前提としています。
たとえば、ニューギニアの奥地にはまだ石器時代の生活をしている種族がいるとか、
サハラ砂漠の近辺に行くと太古の遊牧民さながらの生活をしている種族がいるといういわれ方があります。
しかし、そういう未開の種族もまた世界史的現在のなかに存在しています。
その意味をどうとらえたらいいのでしょうか。そういう種族や日本の〈南島〉を扱うとして、
ただ古き良き時代の名残がなんらかのかたちで残っている、という扱い方ではなく、
世界的同時代性、現代性というものの視点を包括しながらそれを扱うにはどうしたらいいか、ということは
依然として問うに値する問題であると思われます

68 :吾輩は名無しである:2024/01/08(月) 14:15:32.69 ID:4SH/welb.net
琉球弧の喚起力と南島論 単行本 – 1989/8/1
吉本 隆明 (著), 上原 生男 (著), 嵩元 政秀 (著), 高良 勉 (著), 赤坂 憲雄 (著)
あの衝撃的な“南島論”から十数年、吉本隆明はついに沖縄の地に降り立った。
都市と南島がいま、天皇制を国家を超える。1990年代にむけて語りだされた、あらたなる南島論への序章。

69 :吾輩は名無しである:2024/01/08(月) 14:17:13.82 ID:4SH/welb.net
かつて反天皇制の論拠として構想された「南島論」を超国家論の地平へと解き放ち、世界史的視点から日本国家の神話を掘り崩す壮大な知的冒険。

70 :吾輩は名無しである:2024/01/08(月) 14:26:11.27 ID:4SH/welb.net
読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、講談社ノンフィクション賞の3冠受賞!
狂うひと :「死の棘」の妻・島尾ミホ (新潮文庫) 梯 久美子 (著)
修羅を描いた『死の棘』。だが膨大な未公開資料を徹底解読し、取材を重ねた著者が辿りついたのは、衝撃の真実だった。消された「愛人」の真相、「書く/書かれる」引き裂かれた関係。本当に狂っていたのは妻か夫か。
痛みに満ちたミホの生涯を明らかにし、言葉と存在の相克に迫る文学評伝。

新編・琉球弧の視点から (朝日文庫) 島尾 敏雄 (著)
琉球弧は先史の時代から、本土への文化的、政治的な影響を飛び石伝いに運びこむ海上の道であった。日本の国の歴史的な曲りかどにはかならずこの道すじからの歴史的契機の信号によって、国の命運の方向を設定してきたにもかかわらず、
本土はこの島々の役割を見ぬき評価することができなかった

71 :吾輩は名無しである:2024/01/12(金) 22:47:12.15 ID:2BCt1FNt.net
紀元2600年の満州リーグ――帝国日本とプロ野球 単行本

東京オリンピックが幻に終わった1940年。神武天皇即位から2600年とするこの年、日本統治下の満州で、日本プロ野球チームによるリーグ戦が開催された。しかし、これを契機にプロ野球は国策と戦争に翻弄されていく―。
学生野球が盛んだった1920年に「職業野球」として始まり、蔑まれつつ、苦難の道を歩んだ日本のプロ野球の埋もれた歴史を、河野安通志(1884‐1946)と孫孝俊(1901‐63)という日韓二人の野球人の運命を軸に克明に描き

72 :吾輩は名無しである:2024/01/12(金) 23:24:42.55 ID:2BCt1FNt.net
https://www.youtube.com/watch?v=f6HJd_Li2pA
発掘・日中戦後秘史】中国の鉄道を造らされた日本人

戦後、中華人民共和国建国のために働いた日本人がいました。鉄道や製鉄所技師・従軍医師や看護婦として、好むと好まざるとにかかわらず、
協力を要請され大陸に留まり、中国の発展に貢献した「留用」と呼ばれる人々です。
特に中国にとってインフラの整備、鉄道の修復と建設は急務でした。中国が目をつけたのは、かつて満鉄(南満州鉄道)で働いていた人々。多くの日本人が祖国へと引き揚げる中、彼らは中国西部へと送られ、鉄道建設を命じられました。脆い地質、複雑な地形・・・橋やトンネルが多く難工事と言われた一大事業。日本人鉄道マンたちは中国人に技術を伝えながら懸命に働きました。
当時を知る数少ない証言者から、明らかになった両国の人々の「心」の交流と、それを後世に伝えようとする老人の姿を通し、知られざる日中戦後史と大事業の秘話と真実に迫ります。

第27回坂田記念ジャーナリズム賞特別賞

【授賞理由】
終戦後の「留用」で、旧満州鉄道の技術者と家族約900人が天水にわたり、そこで鉄道建設の仕事に従事。子どもたちは現地の子とともに学び、寮で暮らしていた。
残された記録がほとんどない中で、高齢化した関係者らへの取材が行われ、ドキュメンタリーが制作され、記録として残されていくことは意義深い。留用され、奥地の天水地区で鉄道建設に従事していたという史実を知る人も少ないだろう。
本作では、国境を越えた「民際」交流のあるべき姿を具体的に記録し、描くことに成功している。庶民にとって国境は物理的にも心理的にも越えることが難しいものだが、本作は人間が信頼しあい、より幸せに暮らすには
どうすればよいのかが具体例として描かれている。その後日本に帰国した人らが天水を訪れ、かつての同級生と抱擁を交わすシーンなどは印象深い。
「留用」という切り口も、坂田賞の第2部門にふさわしい内容だ。帰国した技術者らは「アカ」という理由で再就職難に苦しんだというが、同時期に帰国したシベリア抑留者の苦難も想起し、知られざる秘史を発掘した秀作。

73 :吾輩は名無しである:2024/01/13(土) 00:04:46.24 ID:Xexa9vzh.net
「満州」から集団連行された鉄道技術者たち

日中戦争終結5年後の1950年、共産党政権下で旧「満州」各地から集められた日本人鉄道技術者は、
万里の長城以南に移動して鉄道建設の任務にあたるよう要請される。
「留用」という名の集団連行である。
家族を含め約900人がシルクロードの要衝・甘粛省天水に配置され、
天水-蘭州間の鉄道建設に従事した。
本書は技術者とその家族らが帰国までの千日近い日々、当地でどのように働き、暮らしたのか、
中国の人々とどのような関係を作ったのか、その希有な歴史体験を詳細に記録したものである。
戦後日中関係史の知られざる一コマを照射する。

74 :吾輩は名無しである:2024/01/31(水) 17:48:00.78 ID:g7G2IzG7.net
ゴンクール賞を受賞、1999年にはル・モンド20世紀の100冊で5位

人間の条件 (新潮文庫) 文庫 1978/1/1
アンドレ マルロー (著)

1927年に中国・上海で起きた共産主義者の扇動による労働者の武装蜂起(上海クーデター)の失敗と中国革命の経過に飲み込まれていく
様々な人々のグループが直面していく生きることの葛藤を描いたものである

マルローの描く中国自体は「細部が真実でも全体的に誤りでもないが、それでも想像上のものである」と述べている。苦力(クーリー)、タケノコ、アヘン喫煙者、貧困者、売春婦など、
中国の従来の考えを完全に打ち破ることはできていない

ベルトルッチは、1980年代に小説を映画化することを中国政府に提案した。
彼らは彼の代替案である『ラストエンペラー』の方を希望した

1925年、中国は上海。北伐を始めた蒋介石軍に呼応して共産党が蜂起し、結局は裏切られ武力弾圧された4月クーデタ事件。緊迫した数日間に、革命家たちがそれぞれの思いでとった行動と、その死が描かれます。
中国人の革命なのに、登場する中国人が中国人らしくなく、まるでフランスの革命家の考え方をするのに驚かされますが、かえってそれが新鮮でおもしろい

75 :吾輩は名無しである:2024/02/04(日) 11:36:18.63 ID:OTIf/ZAr.net
朝鮮幽囚記』(東洋文庫
1653年に、日本の長崎に向かっていたオランダの東インド会社の船が朝鮮国沖 済州島)で嵐に遭遇して座礁し、64名の乗組員のうちの生存者36名が捕らえられた。
苦難の生活の中で13年後の1666年には生存者は15名に減っていた。ある日そのうちの8名が脱走して小舟で長崎にたどり着き無事に母国に帰還することができた

ヨーロッパに初めての朝鮮に関する詳細かつ正確な描写を与えた

76 :吾輩は名無しである:2024/02/27(火) 15:10:56.20 ID:qDFGH/zV.net
虹の舞台 : 陳 舜臣
の古びたオフィスビルの地下にある中華料理店『桃源亭』の主人陶展文は、拳法や象棋、漢方薬に凝る素人名探偵。三ノ宮に建てられた「世界の味センター」に
インド料理店を出店する宝石商マニラル・ライの家に招待されるが、なんとライは死体で発見される。インド独立の英雄チャンドラ・ボースから
資金の宝石を奪ったと噂されるライ。インド独立の裏面史に刻まれた謎を背景に安楽椅子名探偵陶展文の推理が冴える。

神戸の古びたオフィスビルの地下にある中華料理店『桃源亭』の主人陶展文は、拳法や象棋、漢方薬に凝る素人名探偵。
三ノ宮に建てられた「世界の味センター」にインド料理店を出店する宝石商マニラル・ライの家に招待されるが、なんとライは死体で発見される。
インド独立の英雄チャンドラ・ボースから資金の宝石を奪ったと噂されるライ。

77 :吾輩は名無しである:2024/02/27(火) 22:43:11.70 ID:qDFGH/zV.net
木村荘十 (著)
昭和14年7月より開拓者向け雑誌「新満洲」に連載された冒険小説「曠野の先駆者」、雲南省の錫鉱山で奴隷労働に苦しむ少年達と前線から帰還した一軍曹を描く、
第19回直木賞受賞作の「雲南守備兵」、匪賊の襲撃を受けた北満の僻地を舞台とする「北満の娘子軍」の3編を収録。
満洲に在住していた著者の大陸小説集

78 :吾輩は名無しである:2024/03/01(金) 14:12:32.91 ID:Dj0aoejJ.net
キトラ・ボックス (角川文庫) 文庫
池澤 夏樹 (著)

キトラ古墳の謎、北京の陰謀。1300年の時空を超えた考古学ミステリー
奈良・日月神社のご神体である剣と鏡の調査を依頼された考古学者の藤波三次郎は、
鏡がトルファン出土の「禽獣葡萄鏡」と似ていることに気づき、ウイグル出身の研究者・可敦に協力を求める。
2人は剣とキトラ古墳の繋がりを見抜き、古墳の被葬者の謎へと迫るが、可敦が何者かに拉致されかける。
可敦の兄は民族運動の指導者であることから、彼に圧力をかけようとする中国政府の仕業なのか?
キトラ古墳の謎と国家の陰謀が絡み合う、壮大なミステリ!

79 :吾輩は名無しである:2024/03/16(土) 10:17:13.63 ID:/aE/7dlU.net
倭寇―わが天地は外海にあり
??橋直樹

南北朝の戦いに敗れた熊野衆は、源氏の末裔・千鶴御曹司(アギ・バートル)を旗頭にいまだ南朝方が優勢な九州での再起を図る。
熊野で舟指(船頭)をしていたカラスは、その類まれな船捌きを買われ、次第に千鶴の片腕となっていく。
しかし、九州探題となった足利幕府方・今川了俊によって旧南朝方は大宰府を奪取され、熊野衆は対馬に後退する。
もはや安住の地はないのか。新たな天地は海を渡るしかない。
外洋航海術、大型船(ジャンク船)の建造、琉球との交渉など数々の困難を乗り越え、ついに彼らは朝鮮半島の地へ――。

阿只抜都(あきばつ)は、『高麗史』および『朝鮮王朝実録』に登場する14世紀の倭寇の首領の名前。李成桂に討たれたとされるが、正体や出自等は不明。
阿只抜都とは高麗軍が名付けた呼び名であり、韓国語で「子供(アギ)」、モンゴル語で「勇者(バートル)」という説が有力である

80 :吾輩は名無しである:2024/03/21(木) 19:32:39.75 ID:Vmy/gv+A.net
奉天三十年(上) (岩波新書)全2冊)

19世紀末から20世紀初頭にかけての満州は、日清戦争、拳匪事変、日露戦争、民国革命など、世界的な大事件の舞台となった。
本書は1883年、この満州に伝道医師として渡来し、その後老齢で故国に帰るまで40年間献身的に満州人のために尽くして
民衆の信望を一身にあつめたスコットランド人クリスティーの自伝的回想記である

81 :吾輩は名無しである:2024/03/24(日) 13:34:47.61 ID:WT0kZ/dW.net
香港陥落
著:松浦 寿輝
1941年12月8日未明、日本軍はハワイオアフ島の真珠湾軍港を奇襲攻撃、太平洋戦争が始まった。さらに同日未明、当時イギリスの植民地だった
香港攻略作戦を開始した日本軍は18日に香港島へ上陸、25日、イギリスは全面降伏。以降、香港は3年8ヵ月にわたって日本の統治下に置かれた――
元ロンドン駐在の外交官・谷尾悠介、イギリスから香港へ流れ着いて通信社で働くリーランド、香港の貿易商・黄。日本軍が占領する直前のイギリス領香港で出会った国籍の異なる三人。
酒と広東料理とシェイクスピアを愛する男達が、それぞれが秘密を抱えながらも奇妙な絆で結ばれていく。
過酷な時代の狂風が吹き荒れる中、国家と個人はどう向き合えばいいのか。

1988年『冬の本』で高見順賞、95年『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞、96年『折口信夫論』で三島由紀夫賞、『平面論』で渋沢・クローデル賞平山郁夫特別賞、2000年『知の庭園』で芸術選奨文部大臣賞、
同年「花腐し」で芥川賞、2005年『あやめ 鰈 ひかがみ』で木山捷平文学賞、同年『半島』で読売文学賞、2009年『吃水都市』で萩原朔太郎賞、2014年『afterward』で鮎川信夫賞、
2015年『明治の表象空間』で毎日芸術賞、2017年『名誉と恍惚』で谷崎潤一郎賞とBunkamuraドゥマゴ文学賞、2019年日本芸術院賞、同年『人外』で野間文芸賞を受賞

82 :吾輩は名無しである:2024/03/24(日) 13:47:34.77 ID:WT0kZ/dW.net
名誉と恍惚 – 2017/3/3
松浦 寿輝 (著)
ふるさとなんかどこにもないが、生きてやる。おれの名誉と恍惚はそこにある。日中戦争のさなか、上海の工部局に勤める日本人警官・芹沢は、陸軍参謀本部の嘉山と青幇の頭目・蕭炎彬との面会を仲介したことから、警察を追われることとなり、苦難に満ちた潜伏生活を余儀なくされる……。
祖国に捨てられ、自らの名前を捨てた男に生き延びる術は残されているのか。

岩波現代文庫
1937年、魔都・上海。物語は外白渡橋から始まる。日本人警官、芹沢一郎は、欲望渦巻く共同租界である出来事にまきこまれ、すべてを失い転落していく……。谷崎潤一郎賞・ドゥマゴ文学賞受賞作。(解説=沢木耕太郎)

83 :吾輩は名無しである:2024/03/26(火) 16:52:19.53 ID:gHeK8bp2.net
大興安嶺探検: 1942年探検隊報告 (朝日文庫 い 26-1) 文庫 – 1991/9/1
今西 錦司 (著)
1942年、自由の天地を求めて若き探検家グループ21名は、憧れの大地へ飛び出して行った―。

 1942年 40歳になったばかりの学者としても、探検家としても油ののりきった今西錦司を隊長とする大興安嶺探検隊(ターシンアンリン)が結成された。
当時30歳前の青年昆虫学者であった森下正明は副隊長、漠河隊の隊長として探検に出かけた。
当時、京都大学の学生であった梅棹忠夫、川喜田二郎、吉良竜夫らも参加した。大興安嶺とは現在の中国東北部中国東北部・内モンゴルの火山山脈である。南北約1,200kmの長さに延びており、南に行くに従い狭くなっていく。東の中国東北部と西のモンゴル高原を分かつ、大ヒンガン嶺山脈である。
今なお深い森に被われ、1,200〜1,300mの標高を持つ山脈の最高峰は2,035mになる大山脈である。

84 :吾輩は名無しである:2024/03/29(金) 19:32:30.68 ID:sqAJoNfp.net
乱の王女 1932愛と哀しみの魔都・上海 (集英社文庫) 1994/6/17
生島 治郎 (著)
日中戦争前夜、祖国のために生命を賭けて日本軍と闘う中国人の若者・竜と、東洋のマタ・ハリとよばれた日本軍の女スパイ川島芳子。
硝煙漂う上海で、愛と涙の闘いが始まる…

上坂冬子の『男装の麗人・川島芳子伝』がすべての謎に言及した最初の研究報告だった。それが1984年の発表だから、川島芳子についてわれわれが実像を取沙汰するのは、まだまだ始まったばかりなのである。
 川島芳子を“男装の麗人”あるいは“東洋のマタハリ”として広く巷間に知らしめたのは、村松梢風のベストセラー『男装の麗人』である。これは昭和8年(1935)の刊行、
川島芳子が活躍している最中だった。かなりの叙述が興味本位の読み物で、だからこそよく読まれたといえるものの、
清朝末期の事情、満州帝国の細部、日中戦争の記述など、とくに複雑な川島芳子の周辺の歴史を正確に追うにはほとんど役立たない。
 だから、川島芳子の実像は上坂冬子さんの徹底した調査と聞き書きと研究によって出直さなければならない。
そこで、その上坂さんの記述にしたがってラフな川島芳子像を紹介することにするが、それとはべつに、本書『乱の王女』はその上坂研究の成果にたって、川島芳子を早々とドラマ化した作品として注目された。
 ストーリーテリングの達人である生島治郎は、このドラマの舞台を昭和7年(1932年)の上海に絞り、まるで映画のように川島芳子の青春を描いてみせた

昭和7年とは満州事変の翌年をいう。上海事変がおこり、満州国建国宣言がなされ、桜田門で天皇暗殺事件があった。
そのうえ青年将校による五・一五事件がおこった年である

85 :吾輩は名無しである:2024/03/29(金) 19:43:14.03 ID:sqAJoNfp.net
美貌のスパイ鄭蘋如: ふたつの祖国に引き裂かれた家族の悲劇 単行本 – 2010/4/1
柳沢 隆行 (著)

1941年上海。
日本軍傀儡の特務工作機関「ジェスフィールド76」主任、丁黙邨を暗殺せよ。
美貌の女スパイ鄭蘋茹(テンピンルー)に指令が下った。
日本人の母と中国人の父。二つの祖国に引き裂かれながら、非情なテロルに身を投じた女性の胸中に去来したものは…
蒋介石直属の諜報謀略機関、藍衣社とC.C.団は、汪兆銘政府に対して徹底的な殺戮を繰り広げ、日本軍の占領地下工作に大打撃を与えた。
これに対抗するため日本軍が極秘に設置した特務機関が、共同租界ジェスフィールド路76号番地を本拠とする「ジェスフィールド76号」だった。
中国国民党中央執行委員会調査統計局(中統)の工作員として引き抜かれた蘋茹は、残忍で冷酷と恐れられるジェスフィールド主任の丁黙邨から情報を盗み出すため、彼の懐に飛び込む。
黙邨の寵愛を受けることに成功した蘋茹に、やがて組織から最終指令が下った。だがそれは危険で非情な、後戻りのできないものだった…

86 :吾輩は名無しである:2024/03/29(金) 19:58:58.11 ID:sqAJoNfp.net
満洲浪漫 〔長谷川濬が見た夢〕 単行本

見事なる敗北者」――自由と詩を求めつづけ、敗れても挫折しなかったその生涯を抉る、初の評伝。
■130冊にのぼる自筆ノート「青鴉」に記された、誰一人知ることのなかったそのナイーブな魂の苦悩……。
■長谷川四兄弟(海太郎ペンネーム林不忘、潾二郎、濬、四郎)の三男に生まれ、大川周明の後ろ盾で満洲に渡り、戦前の大ベストセラー、バイコフの『偉大なる王』を邦訳。
■そして甘粕正彦の最期を看取った男の、敗北≠フ真実とは?

自分の周囲にいる仲間のように満洲建国に意気を感じ熱烈に王道楽土思想に賛同したわけではない」

今までにない満洲文学を創始したい、と夢見たからだ−「風土気候民族の異なる大陸に移り住んだ日本人が新しく体験する生活を通して日本内地と自ずから異なる文学作品を創り出すこと…満洲という新国家が文学のために全く新しい場を与えてくれる。そこで自分も新国家の人
たちのために新たな文学をつくろう、そんな幻想に酔い痴れていた」(127頁)

87 :吾輩は名無しである:2024/03/30(土) 12:43:38.36 ID:QWbQujv5.net
南海血風録 – 1995/10/1
高橋 義夫 (著)

御朱印船貿易はなやかなりしころ、長崎で日本人の母親と異人の間に生まれたという白晢の青年。目鼻立ちがくっきりして、
長髪を束ねている。長身で鋼のような筋肉の持ち主。素手で相手を叩きのめす明国秘伝の拳法を使う。人間離れした大技を人は“天狗”と呼んだ。オランダ・江戸幕府・商人の陰謀にひとり立ち向かう―。

慶長九年、長崎代官・末次平蔵の御朱印船が美麗島(台湾)へ渡った。
鹿皮を求める商人の淡水は、そこで六道と名乗る日蘭混血の青年と出会い、長崎に連れ戻る。
世は御朱印船貿易の利益を巡って幕府、オランダ、商人だ対立。
明国拳法を使う六道や淡水も、その渦中に...。やがて、幕府の刺客が二人を狙う

88 :吾輩は名無しである:2024/04/01(月) 17:49:43.11 ID:52xEt8N4.net
.








黒い!潰れた広鼻!ぶ厚い唇!土人!南方ヅラ!マニラ顔!


赤の遺伝子afb1b3。 南方モンゴロイド。


それはマニラのスラムに漂う腐った屎尿の臭い。
この世で最も不浄な臭くて汚らしい穢れた遺伝子。

台湾人、中国人、朝鮮人にもたっぷりと入っている。

赤の遺伝子afb1b3が入ると南方人になり、日本人種が穢れる。

gm遺伝子
http://www3.mahoroba.ne.jp/~npa/narayaku/image/dna_map.jpg






.

89 :吾輩は名無しである:2024/04/04(木) 18:40:48.40 ID:5RGFeFwb.net
国姓爺〈上〉
長谷川伸
戦国の世も末。鄭芝留、号は飛黄、明末の福建省に生れ、18歳で九州平戸に渡る。
在日十年、宮本武蔵の門人・花房権右衛門について武術を極める。海運と密貿易で南海に君臨する大船主・顔思斉の下に馳せ参じた芝竜、
やがて寵臣の劉香をしのぐほどに重用されたが、思斉が毒殺され、後継は海の掟に従い、劉香との剣米の神事争いとなった…。
海の無頼・海寇たちの活躍を描く海洋活劇ロマン。
大船主となった鄭芝竜は五人の弟を集め、明政府の下で海防と貿易に従事した。
ときに、台湾を支配するオランダを後楯に掠奪をくり返す謎の海賊船団が跳梁。芝竜の弟、芝虎が討滅に向かうが、敵船上に現われた海賊の首領こそ、かつて後継争いに敗れ逃走した劉香であった。一方、芝竜は日本人妻に一子をもうけた。幼名福松、後の劉成功である

90 :吾輩は名無しである:2024/04/06(土) 19:23:14.08 ID:sff2IFsD.net
86年大佛次郎賞を受賞
湿原 (上)
新幹線爆破の容疑で捕われた恋人たちの受難.冤罪を晴らすまでの日々と魂の救済を問う感動の長編小説.(解説=亀山郁夫)(全2冊

)1960年代後半,学園紛争の激しかった頃,中国戦線での従軍経験を持ち,謎の過去を持つ雪森厚夫と精神病院入院歴のある女子大生池端和香子はスケート場で知り合います

事件が冤罪であることが徐々に明らかになりますが,二人が最終的に無罪を勝ち取るまでに極めて長き歳月が必要でした.
 国家の犯罪=冤罪事件の構造と,そこに捲き込まれた者たちの苦しみ,

大佛次郎賞選考委員であった司馬遼太郎は本書について「カテドラルでも造営するように地下を深く掘りぬいた上で,地上に力学的な構造性をずっしりと見せてくれた」と評しています.
 「解説」では,亀山郁夫氏がドストエフスキー作品との関連で,この作品の意義について多角的に考察しています.

根室から釧路にかけて広がる根釧原野。
「灰色に塗りつぶされていた世界に乳白色の明るみがまじった。夜が明け放たれたらしい。ときどき霧がうすくなって、描き出されたように北葦の原っぱが現れた。黄金色にゆれながら地平のあたりまで続いている。と、また濃い霧にとざされてしまった・・・」

91 :吾輩は名無しである:2024/04/06(土) 23:04:38.31 ID:sff2IFsD.net
蝦夷太平記 十三の海鳴り 2019/10/25
安部 龍太郎 (著)

ときは鎌倉末期。
蝦夷管領、安藤又太郎季長の三男として生を受けた新九郎は、出羽の叛乱を鎮圧せよと命じられた。出陣を前に、叛乱について調査をした新九郎は、
ことの首謀者が叔父の安藤五郎季久であることを突き止める。
天皇方と手を組み討幕を目論む父・季長。あくまで幕府方を標榜する叔父・季久。二人の間で揺れる新九郎だったが、やがて大きな時代の流れは押し寄せ、
北朝と南朝に分かれて争いを続ける都と連動する形で、東北にも大規模な戦の影が迫る。
アイヌとの行き来、交易などにも着目し、当時の東北のひとびとがどのように考え、動いていたのかを新たな目線で読み解く

92 :吾輩は名無しである:2024/04/07(日) 18:08:19.39 ID:YrZJOW8N.net
氷結の森 単行本 2007/1/26
熊谷 達也 (著)
日露戦争に従軍した猟師の矢一郎は故郷を離れ、樺太で過去を背負い流浪の生活を続けていた。
樺太の鰊場、伐採現場…そんな彼を探し回る男が一人。
矢一郎の死んだ妻の弟、辰治だ。執拗に追われ矢一郎はついに国境を越える。樺太から氷結の間宮海峡を越え革命に揺れる極東ロシアへ。
時代の波に翻弄されながらも過酷な運命に立ち向かう男を描く長編冒険小説

尼港事件(にこうじけん
ロシア内戦中の1920年(大正9年)3月から5月にかけてアムール川の河口にある日本人統治状態にあった
ニコラエフスク(尼港、現在のニコラエフスク・ナ・アムーレ)
で発生した、赤軍パルチザンによる大規模な住民虐殺事件
結果的に日本の反発を招いてシベリア出兵を長引かせた

93 :吾輩は名無しである:2024/04/16(火) 01:51:56.74 ID:tra85HSF.net
大氷原』(1962)戸川幸夫の原作
監督 斎藤武市
主演 宍戸錠
「トッカリ(海豹)射ちの名手エースのジョーが大自然の脅威と人間の悪に挑む」云々とまるで無国籍アクションのような文言があるが、
いざ観てみると実際には「ニヴフ民族(ギリヤーク人)」を扱った、むしろ独立プロ映画寄りの作品だった

南樺太の原住民で、戦前は日本の領地だったので、日本人だったが、先の敗戦でソ連に占領された。だから現在の主人公は不法出入国で訴追される

樺太から流氷に乗ってやってきたギリヤークのハンター鉄次(宍戸錠)は、戦時中にギリヤークを裏切ってソ連に父母を売った日本人に復讐するため、網走のニフブン部落にやってきた。だが、ライバルのトッカリ(アザラシ!)
ハンターの北村(小高雄二)はギリヤークの出自を隠して日本人に魂を売ってやがる

94 :吾輩は名無しである:2024/04/30(火) 13:27:09.11 ID:VtkeetCQ.net
age

88 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
名前: E-mail (省略可) :

read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★