ノーベル文学賞を予想するPart8
- 570 :吾輩は名無しである:2023/10/08(日) 14:24:06.52 ID:dPe4H6XE.net
- >>569
フォッセは、「波は、すべてを語ってくれる。書くことは、聞くこと」だという。
波に耳を傾け、そこから聞こえてくる「何か」の声、「見えないもの」へ言葉を与える。
句読点のない文章は、寄せては返すフィヨルドの波のように反復し、始まりも終わりもない。
死者と生者は行き来し、空間と時間の境も消える。
若き頃親しんだロックやバッハのフーガのリズム、永遠なる反復の波のリズムで織りなす作品を、
フォッセは“song”と呼ぶ。
そして自分を、戯曲家、小説家ではなく「詩人」と定義する。
ストーリーには興味を持たず、人間間、言葉と言葉の間、沈黙の間というコミュニケーションの磁場で
引き合う力は何かを問う。
リズム、フォーム、反復、ミニマルな書き言葉で構成される文体は、数学のように計算され構築されている。
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