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睡眠・食事・運動・瞑想で人生を変えよう 20

687 :643 (ワッチョイ 3163-3uzD):2023/03/26(日) 04:49:32.72 ID:LTzanUZs0.net
>>655
私は、脳虚血性発作をきっかけとして今で言う不安障害になり、バスや電車に乗れなくなったことがあります。それを救ってくれたのが森田療法の本でした。そこで初めて知ったのが「症状を無くそうとすることが、実は症状の原因になっている」ということです。これは私には大きなショックでしたし、また福音でもありました。今まで自分が苦しんでいたことは、「誰にでもあるちょっとした身体の変化を、重大な病気の兆候ではないかと驚いてしまい、何とか症状を取り除こうとすることによって、さらに症状が大きくなってしまう」という悪循環を繰り返していただけに過ぎなかったわけです。

森田療法では、いわゆる「あるがまま」の態度を養うことで症状を緩和していきます。つまり「症状を治そうとしない」ということです。「症状はあるがままにして、本来やるべきことをする」のです。一方ACTでは、「不快な思考や感情を取り除こうとするのは解決策ではなく問題そのものだ」として、「思考や感情に対しては、居場所を作り自由に行き来させておいて、自分の価値に沿った行動をする」ことを促していきます。このように両者のアプローチは非常に似通っています。

重要な共通点は、思考や感情、身体感覚のような内的体験に対しては、ただ「認識するだけで何もしない(望ましいものに変えようとしない)」ということです。そしてこの「認識するだけで何もしない」というのは「気づいて、ありのままを受け容れる」マインドフルネスそのものでもあるのです。したがって、ACTに限らず、マインドフルネスを応用した心理療法(MBSR、MBCT、DBTなど)はすべて共通のメカニズム(何もしないこと)が土台にあり、それによって効果を上げていると言えるでしょう。(思考の中身(認知の歪み)を修正する認知行動療法は、この点では大きく異なっています。)

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