内房線・久留里線・京葉臨海鉄道 Part48

名無し野電車区

　亀山地区の女性は子どもの通学を巡り「高校生はコロナ禍のオンラインを併用した午前授業、午後授業への対応が難しかった。大学生は午後からの講義にも朝八時台の電車で通う」と現状を訴えた。別の女性も「子どもが高校で部活に入れなかった」と嘆くと共に、「亀山で開いたイベントに、千葉、袖ケ浦市などから来た人が『もっと来たいが、ほとんどが久留里止まり。帰りの電車もない』と残念がっていた」とのエピソードを紹介した。
　会場からは、「注目されたプロレス列車（昨年十一月）も『すごい』と思ったのに久留里止まりで残念だった」「鶏が先か卵が先かで、鉄道がないとますます過疎化が進む」などの意見も出た。
　千葉支社の森原さんは「引き続き総合的に検討したい」とし、市の鈴木広夫企画政策部長は「利用する人のニーズに合っていないとの話があった。どう埋めていくか考えていかないといけない」とした。
　検討会議の藤井座長は「住民の（同区間を）活用を継続したい思いを受け止めた」と述べた。終了後、「ニーズが多様化する中で久留里線の利用とマッチングしてこなかったことが見えてきた。もっと利用しやすいように、地域のニーズを吸い上げなければいけないと強く感じた」と語った。
　久留里線の同区間を巡っては、千葉支社が今年三月、市と県に議論の場を求める申し入れ書を提出。三者協議の場として沿線地域交通検討会議が五月十一日に発足した。その場でも地元代表から存続を望む声が上がり、説明会を開く方針を決めていた。
　久留里地区では三日午後二時半から、上総地域交流センター（同市久留里市場）で開かれる。松丘地区で予定された二日の説明会は、大雨の恐れから「中止」と発表されたが、延期して開催するよう求める声が出ている。