死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない？374

本当にあった怖い名無し

私は産業廃棄物の中間処理業者(要するにゴミ屋)で勤務しているのですが
そういう仕事の都合時々そういう物が持ち込まれたり運ばれてきます。
普段はお寺さんに持って行き供養して貰えば何事も無いのですが
3ヶ月ほど前にお客様が持って来た朱色で100mm角の小さな箱が全ての発端でした。
私はその日ちょうど受け入れの仕事をしていて重機に乗って破砕処理を進めていました。
10時半位に暑い日なのに急に空気が冷たくなり何か来たなと思い振り向くと
軽トラに乗ったお爺さんがゴミを積んでやって来ました。
一通り荷台の荷物を降ろすと、家引き払う前に大掃除しとるんよ。とお爺さん
そういえばこれもいいかい？と助手席から出して来た袋の中にそれがありました。
手渡されたその袋を持った瞬間お爺さんは何故か逃げる様に帰って行き
私は金縛りにあって、あぁこれが悪寒の原因だなと感じました。
金縛りはすぐ解けたので急いでお寺さんに連絡し住職に繋がると
何も言っていないのに悪いけどそれはうちじゃダメだと言われ他のお寺を紹介して貰いました
私は急に断られた事に困惑気味でしたが紹介されたこの辺で有名なお寺に電話をかけると
夕方までに急いで持って来るようにと言われ私は午後別の仕事があった為
同僚(Sさん)に運んでくれと頼み袋ごと手渡しました。
その後仕事が終わり喫煙所で一服していると酷い耳鳴りに襲われ、なんだ？と思っていると
上司(Kさん)が私くんSさんの事聞いたかい？と聞かれました。
事情がよく分からず困惑しているとSさんがお寺に行く途中事故を起こして
病院に搬送されたとの事。お寺に断られた件もありあの箱か？と思いながら
Sさんは無事なのかあの箱はどうなったのか考えて煙草を吸っていたら
受付の事務員さんが例の箱が入った袋を持って来たんです。