■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
キングコング西野公論 486
- 188 :西野ブログ 2023年03月20日(3/3) :2023/03/20(月) 11:15:03.29 ID:3+X7LsDH0.net
- (>>187続き)
■「グローバルローカル」の1位が本当のグローバル
今はエンタメ業界の話をしましたが、これは他の業界でも大体同じで、たとえば先日、ドバイで、
とある財閥の会長とお食事に行かせていただいて、
色々とお話を伺ったんですけども、そこで終始言われていたのは
「ローカル(地元の村)に入り込まないと何も始まらない」ということでした。
ドバイ進出している日本の大手企業もいくつかあるそうなんですけども、
ローカルに入りこんでいない企業は、ただ「ドバイ店」があるだけで、大きな成果は出てないんです。
過去、日本のオリジナル作品がブロードウェイで公演したこともあったんですけども、
ニューヨークに住んでいる日本人に声をかけたり、
「日本のファンが航空チケットをとってブロードウェイに観に行っていた」というのが実態で、
それがどれだけ素晴らしい作品であろうが、
ブロードウェイ村では「ブロードウェイ作品」としてカウントされていないんです。
なので、どれだけ良い脚本でも、どれだけ良い音楽でも、どれだけ良い美術でも、
どれだけ良い演技をしても、どれもトニー賞(ミュージカルの世界一)には絡んでいかない。
ブロードウェイのミュージカルにしても、ドバイのビジネスにしても、どの業界もそうで、
「世界一」を狙う時に押さえなきゃいけないのは、「グローバルローカル」で、この仕組みを理解していないと、
全ての努力が明後日の方向に向かっちゃいます。
「グローバル」と「ローカル」は対義語じゃなくて、「グローバルローカル」の1位が本当のグローバルなんです。
世界一美味しいラーメンが「世界一」の称号を獲得できるわけじゃないんです。
今、このラジオのリスナーさんの中で「世界一」を狙っている人はあまりいないと思うんですけども、
ただ「世界一」の実態を情報として入れておくと、
今後のエンタメやビジネスの見方が変わってきて面白いかもしれません。
(*終わり)
総レス数 1002
603 KB
新着レスの表示
掲示板に戻る
全部
前100
次100
最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★