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経済書
- 53 :無名草子さん:2012/03/14(水) 21:29:07.67 .net
- >>45
中野さんと中野さんと仲のいい京大の藤井さんは、どうも西部邁の系列らしいから、
フリードマンっぽい議論、マネタリストっぽい議論が大嫌いなんだと思う。
尼の「レジーム〜」書評見る限りでは、大恐慌からのデフレ脱出劇を勘違いしてるっぽい。
一般の歴史教科書等では、TVAなどの大型公共事業を柱とするニューディール政策が
大恐慌脱出の決め手となったと解説されるけど、実はニューディール政策下のアメリカでは
大して公共事業や財政出動は増えてない。
なぜかというと、これは今のアメリカでも起こっていることなんだけど、中央政府がせっかく
大型の景気対策を打っても、不況による税収減を受けた州や市といった地方政府が
緊縮財政をどんどん推し進めるから、アメリカ全体ではそんなに公共事業が増えないか、
むしろマイナスになってるわけ。だから公共事業で大恐慌脱出というのは、少なくとも
歴史的事例には存在しない。
じゃあどうやってデフレを脱出したかというと、アメリカでも日本でもその他世界恐慌でデフレに
陥った国はどこも、金本位制という固定相場制をやめて、為替レートを安くしたり、お金の量が
増えるような政策を実行して、その結果デフレを脱出したというのが正しい。
高橋"財政"も予算が執行される前にインフレ率や株価が急激に改善したからね。
穿った見方をすれば、中野・藤井コンビは大型公共事業で景気対策を組みたいが為に、
金融緩和というコストが低く歴史的にも確かな方法を蔑ろにしたいのかもしれないね。
ただ最近でも日銀がお金を刷って円安株高になってるんだから、そういう目くらましが
どこまで通用するかはよくわからないけどね。
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