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【ラノベ】初めて小説書いてみたから読んでクレメンス

1 :ミソラアイラ:2023/01/07(土) 19:50:22.56 ID:MFoEa1HY.net
我ながらいい出来だとは思うんだがなんせ友達いてないんだわ

45 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 01:29:04.44 ID:BwH5Q/NC.net
そうこうしていると、下校のチャイムが鳴った

「あ、うちらもう帰らないとね」
「そうだね、じゃあまた」
「またあしたね」

外に目をやると辺りはすっかり暗くなっていた
私は部室へ戻り、着替えてから、何人かの先輩に挨拶をして帰っていった
なんだかその日は、体が宙に浮くような、そんな気分になった

46 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 01:31:49.75 ID:BwH5Q/NC.net
それからしばらく経ったある日

今日は学校もなく、涼達とカラオケで遊び、まだ日は出ていたがその日は解散することになった。
帰りはバラバラなので一人で帰っていると

「尚樹君〜?」

と突然声をかけられた
振り向くと、そこには制服姿の心優がいた
心優とは、学校やら部活やらで会うたびに、軽く挨拶をするような仲になっていた。

「心優、今日も学校に行ってたの?」
「うん、勉強!」
「そっか、受験生だもんね」
「そう!なんだけどさ、私
中学の頃は勉強できてたんだけど、なんかできなくなっちゃったんだよね、特に数学とか…」
「理論科目は難しいよね」
「尚樹君って結構得意だったりする?」
「まぁ、得意かも」
「教えて下さい!」
「え? …でも、俺高1だよ?」
「それくらいやばいの!」
「う〜ん、じゃあ、夜になったら帰るけど、いい?」
「おっけー!ちょっと来て!」

彼女がそう言うので、着いていくと、二階建てのアパートに着いた

「あれ、家行くの?」
「え、そうじゃん」
「親とかに迷惑かからないよね」
「親いないの」

何か込み入った理由がありそうで、深掘りはできなかった。

「そう、じゃあ、よかった」
戸惑いつつも、彼女の部屋に入った
窓からは一昔前のポーランド映画のように、薄暗い光が差し込んでいて、部屋は驚くほど綺麗だった。
彼女は座卓について数学の教科書を取り出した。
「てか、男の人家に呼んだことあるの?」
「ないけど、どうして?」
「いや、すごい落ち着いてるなぁって」
「いっつも学校で話してるじゃん」
「うーん、そんな人たくさんいそうだけど」
「尚樹君くらいしかいないよ、それに…」
彼女が目を向けたところには、一枚の写真が置かれていた。
そこにはまだ幼い私らしき子と、
彼女がいた。
「これ、覚えてない?」
「うーん、ないかも?」
「そっか〜」
彼女は写真を手に取って、何か懐かしがりながら、当時について語った
「私が小さい頃、ここら辺に住んでたらしくて、よく君と遊んだんだ、けど、私の、お母さんとお父さん、すっごい仲悪くて、
引っ越しちゃったの」
これでようやく、一つ謎が解けたわけだが、彼女は両親が二人ともこの家にいない事については語らなかった
「そうだったんだ、あんまり鮮明には覚えてなかったんだけど、心優を見た時ちょっと懐かしいなって思ったんだ」
「私は覚えてたから、もっと懐かしかったよ?」
「そうだね、まさか同じ高校で、出会うなんて」
「ね…あ、時間なくなっちゃうから、教えて欲しい!」
「よし、じゃあやろっか」

47 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 01:34:08.85 ID:BwH5Q/NC.net
「じゃあ早速、どこわかんないの?」
「三角関数嫌い」
「三角関数ね、剛体の吊り合いとかでよく見る」
「なにそれ、物理ならわかんないよ〜」
「問題ないよ、俺も文系だし。こっち理解した方が、早いよ」
「じゃあ、教えて」
「sinっていうのは、自然界に存在するエネルギーの元みたいな感じでーー」
彼女の飲み込みは早く、夕方になる前にはもう教え終わった。
「あ〜疲れた〜、すごい頭いいんだね」
「そんなことないよ、君だって、飲み込み早いじゃない」
「そうだけど…なんか勉強できなくなっちゃったなぁ、世界史とか暗記科目も、苦手になっちゃったんだよね」
「まだ一年生だけど、そういう人よく見る気がする」
「なんでだろう?」
「どっかで聞いたんだけど、中学生くらいまでは意味記憶って言って、みんな丸暗記が得意なんだけど、高校生くらいになるとその記憶能力が衰えるんだって」
「へ〜、やっぱ子供ってすごいのかなぁ、私も衰えちゃったんだ」
「でもその代わり、エピソード記憶って言って、物事を論理的に組み立てながら記憶する能力が、発達するんだよ」
「だから高校生って考え方とか、ちょっと大人っぽくなるんだね」
「そうかもね」
「私一般入試無理そう、推薦入試に切り替えようかな〜、部活とか頑張ればいけるよね?」
「部活もそうだけど、あと定期テストとか?」
「定期テストなら頑張れる!」
「なら大丈夫そうだね、部活は最近どうなの?」
「う〜ん、県大会はいけるかなぁ」
「テニス部だっけ、俺達の学校強いんじゃない?」
「男子は強いけど、女子は弱いよ、負けたら引退して、本格的に受験勉強始めなきゃなぁ…」
この時、なぜかわからなかったが、彼女の本音はそこにはないように思えた
「ねぇ…大会見に来てよ!」
「同じ会場なんだし、もちろんいくよ」
「やったぁ〜」
「さて、勉強も終わったし、解散する?」
「えー、一緒に映画見たい」
「あ、いいよ、俺も映画は好き」
その後、3時間弱の少し長い恋愛ものの映画を二人で見た。
映画が終わると、彼女から口を開いた
「面白かったね、ちょっと気になったんだけど、なんで結婚したら夫のこと、あなたって呼ぶようになるんだろ」
「貴方って漢字で書くと、なんか尊敬語っぽくない?夫への敬意として使ってそう」
「たしかにそうかも、あなたって言い方綺麗だよね〜、ねぇ、尚樹君は結婚するの?」
「う〜ん、良い人がいたら」
「あはは、それできない人の言う台詞じゃん…じゃあ…もし結婚できたら、なんて呼ばれたい?」
「尚樹君でいいかな」
「それ私と結婚したいってこと?」
「じゃあ逆に心優は結婚したらなんて呼ばれたい?」
「え…う〜ん、心優…かな」
「ほら、意外とそんなもんでしょ」
「なんかずるい」
「あはは、ごめんよ」
その彼女の物言いは、子供みたいで、可愛らしく感じた。
「あ、もうこんな時間なんだ、この辺りで俺は帰るね」
「わかった、勉強教えてくれてありがと、楽しかったよ」
「うん、じゃあまたどこかで」
外に出ると、すっかり暗くなっていた。
親も心配しそうなので、今日は家まで走って帰ることにした。

48 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 01:36:54.84 ID:BwH5Q/NC.net
翌日
授業を終え、友人達と部活へ向かった。
体育館や、運動場、テニスコート、どこを見ても、いつも以上に生気溢れる練習をしていた
もうそろそろ、3年の引退試合が始まることになる
今日は心優も、練習に没頭していて、私と話すことはなかった
このまま引退したらいつもの会話が無くなるんだ
そう思うと、なんだか寂しくなった
心優の本音も、もしかしたらそこにあったのかもしれない
私は勝ってくれと、願う代わりに、彼女に自分からは話しかけないことにした
そして今日からは私も人一倍頑張ろうと、思い定めた
そんな部活が終わり、下校途中、
偶然、入学式の日に自動販売機の前で窮していた男性と会った
「久しぶりだね、こんばんわ」
「こんばんわ」
「ちょっといいかな、あの月は見えるかい?欠けてるのかわかんなくて…わしの目も衰えたもんだな」
そういえば今日は部分月食だ
「あー、今日月食でしたっけ、まだ明るいし、欠けてるのは私でも目視できないですよ〜」
「そうか、ごめんよ、ありがとうな」
「この辺りに住んでらっしゃるんですか?」
「あぁ、この家だよ」
彼が指を指す方へ目をやると
氷室のように暗く、なんだか冷たそうな木造建築の家があった
「ここには長く住んでるんですか?」
「いや、訳ありで最近引っ越してね」
「なるほど、やっぱりまだここには、慣れませんかね」
「いや、地域柄も言葉も、今追いついたところよ」
「なるほど、なんやかんやいいところですよね〜、ここは」
「そうじゃなぁ…なぁ、お前さんも、月食、一緒に見ないかい?」
「いいですね、実は、私も見ようとしてたところなんです」
この人柄は、言葉では言い表せないが、なんとなく好きだったので、私は月食を一緒に見る事にした
しばらく星座の話をしていると、星を指した彼の指に目がいった。よく見ると結婚指輪をしていた
「あ…ご結婚されてるんですか?」
「あぁ、いや、そうだけど」
そういうと彼は少し顔を曇らせた
バツイチなのだろうか
これ以上深掘りはできないかなと思ったが、彼から口を開いた
「まぁいろいろ訳ありなもんで、妻も子供もいないんだ」
「そうだったんですね…なんかすいません」
「いや、いいんだ、君はここまで時間を潰してくれたんだから」
私は彼になんと返答すればよいか、すぐには思いつかなかった
彼はしばらく黙った後、事の経緯を話し始めた
「妻が亡くなる前、この辺りの、もっと栄えたところに、私と妻と娘とで、一緒に暮らしていたんだ」
この時の彼の表情は、当時を思い出しているかのように、幸せそうだった
「でもある日、妻とささいなことで意見が別れ、わしだけ元いた田舎町に戻り、妻と、当時5歳の娘は、東京に引っ越したんだが…」
そう言うと、彼の表情は、みるみる曇っていった
「娘が高校受験を控えている時期に、交通事故で妻が亡くなって…」
「そうだったんですね…」
「あれから、娘とは顔も合わせることができないでいる。なんせ、何年も会ってないんだから、わしは赤の他人だろう…」
彼はまた、悲しげな表情をした
娘には責任を感じてもいるのだろうか、問いたかったが、反応もできず、少し空気が悪くなったかな、と思うと気を利かせてくれたのか、彼から口を開いた
「でも最近な、この指輪をつけてると、亡き妻の、夢を見るんだよ」
「それだけ好きだったんですね…あなたの想いはお子さんにも奥さんにも届いてると思いますよ」
「そういってくれるとありがたいよ」
かなり重たい話だったが、彼は私に話してくれた。
それだけで、彼との距離が縮まった気がした。
その後、部分月食が始まり、夜遅くになるまで、私は彼と他愛のない小話をしながら、楽しんだ。
「ありがとう、君と話して、悩みもすっきりしたよ」
「いえいえ、こちらこそ楽しかったです」
何時間話しただろうか、今日は少し、寄り道しすぎたなぁと、反省もしつつ、帰宅した。

49 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 01:38:31.21 ID:BwH5Q/NC.net
ごめんちょっと今日の午後くらいにまた投稿することにする。俺改行くそ多いな…w

50 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 02:05:26.71 ID:JTjAgVMe.net
>>49
登場人物ひとりひとりに物語があってすごいな。どんどん続きが読み進めたくなる。午後にまた書き込んでくれるの楽しみしてるわ。

51 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 10:47:02.08 ID:tH9DKria.net
>>50
実は台詞とか表現とかはところどころ自分の気に入ったやつパクったりしてる。
初めて書くもんで、w

52 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 11:56:24.19 ID:IphDFW65.net
なろうとかには載せる気無い?
感想とかくれるよ

53 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 13:42:36.54 ID:JTjAgVMe.net
>>51
わかる。自分も記憶の中探りつつ頭フル回転で表現とか考えてるから絶対なんか無意識にパクっちゃったりしてると思うわwww

54 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 13:44:32.30 ID:JTjAgVMe.net
>>52
載せてるんだけどいまいち反応が悪いんだよな。
まあまだ載せはじめて2日目なんだがwww
なんかいい方法ない?

55 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 13:44:32.47 ID:JTjAgVMe.net
>>52
載せてるんだけどいまいち反応が悪いんだよな。
まあまだ載せはじめて2日目なんだがwww
なんかいい方法ない?

56 :野獣先輩:2023/01/08(日) 17:10:40.37 ID:JO+b0Qdn.net
イキスギィ!

57 :野獣先輩:2023/01/08(日) 17:10:40.90 ID:JO+b0Qdn.net
イキスギィ!

58 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 17:15:08.89 ID:peEUmslr.net
その翌日
この日から、大会に参加する人は学校に来なくなり、残った人の授業は全て自習となった。
テニス部は次の日から、大会が始まるので、今日はこのクラスになってから、始めての長時間自習となった。
私はどちらかといえば自習が好きな方だったが、長時間座り続けていて、いつもより疲れた。
改めて勉強を教えてくれる教師の存在の大きさを知った。
自習が終わり、友達も皆、大会に出向いてるため、一人で階段を降り、廊下を歩いていると、心優が話しかけてきた
「ねぇ、明日って一年生は来れるの?」
「うん、試合には出れないけど、みんな先輩についてくよ」
「よかった」
「明日、頑張ってね」
私がそういうと、彼女は黙って頷いた。
明らかに緊張している様子が見てとれる
どうやら、彼女はその緊張を紛らわしに来たのだった
私が来ることなど、百も承知だし、興味もないだろう
試合前日は何時も通りに過ごして当日を迎えるものだが、彼女の所属するテニス部に関しては訳が違った。
一戦目から優勝候補と戦うことになるからだ。
いつもと同じ練習で、全力を出し尽くしたとしても、勝つ見込みは0に近い
それはこの前の練習試合を見ても明らかだった。
賭けに出なきゃいけない。
どんな手を使ってでも、一回戦だけは突破しないとお話にならない。
もし、県大会に行くことができなくても、勝つだけで価値のある、一生の思い出になる、そんな試合を控えていた。
監督もそれはわかっていたのだろう。
3年間の集大成
彼女達は、全力で作戦を練って、その通りに練習をした。
1、2年生は大会には出ないので、私はその日、軽いランニングをするだけで終わった。
ついに大会当日となった
外を見ると、雨が降っていて、部屋の中も、水族館のように、肌寒く、湿っていた
バスは遅れるだろう
そんなことはわかっていたが、今更、集合時間にたどり着くように、足掻こうにも足掻けない。
私は外に出て、近くのバス停へ向かった。
しとしとと、細い、糸のような雨が地面に突き刺さる
私の足音が、その糸にかき消されていく
今私は本当に歩いているのだろうか、そんな単純なことも見失ってしまいそうな、空間だった。
足取りは非常に重たかった
バス停に着くと、いつも以上の人溜まりが見えた
数分待つとすぐにバスが来て、
一番後ろの列に座った。
昨日の疲れが現れたのか、少し眠ってしまった。
目が覚めると、自分が眠っていたことに少し驚いて、料金表を確認した。
まだ終点に着いていなかった
予想通り、道路はいつもより混雑している
このバスの中で仕事に出向いてると思われる人は、心なしかイライラしているように見える
私も同じだ、でもイライラしていても仕方がない
隣の小さな子供がこんな退屈な場所でも、楽しんでいるのを見て、それを知らされた。
目的に縛られず、その場を楽しもうという姿勢が、子供の頃、私も、そしてここにいる大人達みな、あったのかもしれない
一体、どこで、忘れてしまったのだろうか…
しばらく考え込んでいると、バスは終点に到着した。
ここでも相変わらず雨は降り続けている。

59 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 17:16:38.19 ID:peEUmslr.net
私は会場に入った

学生達、一人一人の声が大合奏のように、共鳴し、一つの試合会場を作り上げていた

時計を見ると、どうやら試合開始から、小1時間が、既に過ぎているようだった。

集合場所に着くと、男子テニス部の監督である前田先生がいた

かなり遅刻したので、遂に怒鳴られるかと思いきや、遅れてくる生徒が他にもいたお陰で、

「前日に、交通情報とか、諸々確認しといてね」

の弱い一言で片付いた

1試合目は既に終わっているようで、我が校の男子テニス部は無事勝利したそうだ。

そんなことよりも、心優の試合が気になって仕方なかった

私は早歩きで、女子テニス部の集合場所の、近くまで行った

すると、遠くに、泣き顔で下を向いている心優が見えた

結果は、彼女を見れば、明らかだった。

私が話しかけようと近づくと、
誰か、わからなかったが、背の高い男の人が彼女を慰めているのが見えた。

恋人なのか?

そうではないように、私の目からは見えたが
私は、その場で彼女に話しかけることができなかった。

私だって、試合を見れなかったことくらい、謝れるんだ

でも…

この後の先輩達の試合も、
心の底から応援する気になんてなれなかった。

私の学校にしては珍しく、先輩達は、二試合目、負けてしまった

帰る準備をしていると、心優と目が合ってしまった

「…」

私の胸に空いた風穴に、冷たい風が吹いてきた。

地平線まで広がる野原の真ん中に一人、取り残されたような孤独感さえ感じた

60 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 17:25:47.33 ID:peEUmslr.net
以降、私は彼女と学校で話すことはなくなった
当たり前だ。部活も引退して、会う機会も少なくなったし、なんせ彼女は受験生なんだから…
そう思い込んで、彼女のことを忘れようとした
それから、三ヶ月ほどが経ち、夏の午後の蒸し暑い沈黙がのしかかる、八月のお盆のこと
すっかり、心優のことは忘れて、部活に熱中していた。先輩達の無念の敗北の、仇をとってやる
そんな動機だった
そこには無意識のうちに、彼女への意識もあったのかもしれない
今日は部活がなかったので、私は友達を何人か誘い、近所にある屋外のテニスコートで練習をした
アブラゼミが暑さを煽るように鳴いている
そんな中、友達とテニスの軟球を打ち合っていた
テニスは中学の頃からしていたが、未だに飽きない。私は時間を忘れて、夢中になっていた
段々と、辺りは暗くなり、飛んでくる球も、見えづらくなって来たので、その日は解散することにした。
夕陽もとっくに沈み、たちまち暗い夜が重い幕のように落ちてきた。
死人のように、冷たくて、静かな夜だ。
ふと私は足を止めた。近くの風鈴が、折々思い出したかのようにかすかに鳴っていた
前に、部分月食を一緒に見た、中年の男性の家の縁側に彼ともう一人、見覚えのある女性がそこに彼と恋人のように仲良く並んで座っていた。あの人…誰だっけ?
なぜか、私はどうしてもそれを思い出したくなって、覗き見をした。
ーー
「心優には…申し訳ないことをしたなぁ…」
「そんなに、泣かないでもいいじゃないですか…それに、謝りたいのは私の方よ」
「…君がそう言っても…もう届かないんだ」
「…でも…あの子…とってもいい子でしょ?」
「…うん」
「ここ数ヶ月でちゃんと好きな人もできたみたいで」
「恋人かぁ…もう、そんなに大きくなったのか…」
「えぇ…でも今はその二人の間に距離があるみたい」
「…ありがとう」

「え?」
「ずっと見ててくれてるんだね…もうすぐわしもそっちに行くから」
「そんなこと…言わないでくださいよ…」
「…」
「ねぇ」
「ん?」
「私のこと、どれくらい好き?」

「…今夜の月の光り方…あの感じ」

「うふふ……なんだか、頼りなさそうじゃない?」
「…自分も思ってたんだ」
「それに、少し欠けちゃってるし…」
「ご名答」

「うふふ……私達がこうなるのも…神様はぜーんぶ…お見通しみたいね」
ーー
私は見覚えのある女の人を見ていたが、結局思い出せなかった
その日は諦めて、帰ることにした
それにしても…誰かに似ているような…?
そんなことを考えていると、家の近くの道を心優が歩いていた
「あ、心優」
「あ、尚樹君!久しぶり〜」

61 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 17:27:32.29 ID:peEUmslr.net
読み返してて、〜た。ってめっちゃ使ってたり、違和感すごいな
訂正する良い機会になった
改めてありがと

62 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 17:34:42.87 ID:peEUmslr.net
「久しぶりだね、どうしたの?こんな時間に」

「ちょっと考え事してて歩いてたの、尚樹君は?」

「この辺でテニスしてて、今帰ってたとこなんだ」

「そうなんだ、最近殺人事件、ここらへんで夜に起きたよね」

「そうなの?俺ニュースとか全然見ないんだよね」

「うん、なんか長身で、黒いパーカー着てる人」

「怖いな〜、そんなに分かってて、まだ見つかってないの?」

「うん、尚樹君殺されないでよね」

「あはは、大丈夫だよ、きっと犯人は今頃遠くに…」

「犯人は現場に戻るって言うじゃん」

「怖いこと言わないでよ」

「うふふ、あ、ねぇ来週の文化祭、一緒に回ろうよ!」

「いいね、三年生も準備とかするの?」

「うん、私、午前中は模擬店で店番するの」

「じゃあ、俺も午後空けとくよ」

「集合場所〜…」

「昼は混んでそうだから、14時くらいに、屋上がいい」

「いいね、じゃあ楽しみにしとくね!」

「うん」

彼女は、結局あの大会のことについてひとつも話さなかった

そんな自分も、言い出すことができなかった

「あ、私、こっちの道だから、バイバイしちゃうね」

「うん、バイバイ」

「またあした!」

彼女は、顔の下で、小さく両手を振った

私は、来週の文化祭に胸を躍らせながら、家に帰った

63 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 17:45:28.22 ID:BwH5Q/NC.net
今日は文化祭
夏休みももう時期終わりになる
休み期間の課題の進捗は絶望的だったが、そんなことも忘れるくらい、今日が楽しみだった
教室に入ると、クラスの皆が
つなぎをお洒落に着こなしていた。
午前中は、心優の予定に合わせて、店番をしていた
私のクラスはお化け屋敷をすることになっていた
準備をしていた時から、クオリティにはそこそこプライドがあったのだが、思ったよりも人は来なかった。
暇になってしまい、二年生が出しているお化け屋敷を見ると、そこには長蛇の行列ができていた
そんなに怖いのか
私は心優となら、ここに行こうと決めた
昼になって、予想通り、玄関や、教室は昼食を取る人で混雑していた。
私も昼食をとって、14時前に屋上に向かった
屋上に来たことがなかったので、入学式振りに、とても新鮮な気分になった
屋上には、ベンチが一基あって
七本の向日葵が咲いていた
屋上から、景色を眺めていると、心優が来た
「尚樹君〜」
「心優、ちょっと遅かったね」
「ごめん、もう三年生なのに、どこから行くのかわかんなかったの」
「そっか、確かに、北階段からしか行けないからね〜」
「じゃあ、どこ行く?」
「お化け屋敷行こうよ、二年生の、面白そうだったよ」
「いいね、じゃあ行こっか」
心優と階段を下りて、二年の教室へ向かった
辿り着くと、午前中に見たように、また行列ができていた
「なんかさ、お化け屋敷っていっつも混むよね」
「みんな好きなんじゃない?心優は行ったことあるの?」
「うん、だけどこんなに混むの初めてよ、なんか午前中も人いたよね」
「そうそう、俺も見た。すごかったよね」
「そんなに怖いのかな?」
「う〜ん、わかんない」
「怖かったら、尚樹君にくっつくからね」
「うそ、でも俺もちょっと怖いかな〜」
そんなことを話していると
いよいよ私達に順番が回ってきた
受付の説明を軽く受けて、小さな懐中電灯をひとつ渡された
カップルと間違われたのか、
入る直前に
「お幸せに〜」
と小声で言われた
入ると、真っ暗で何も見えなかった。
「ねぇ尚樹君、この懐中電灯、ちっちゃくない?」
「うん…」
「きゃ!」
と心優が叫ぶと、私に抱きついた
私は、あまりにもクオリティが高いお化け屋敷に驚嘆していたので、それどころではなかった
「尚樹君〜これやばい」
「まって、後ろの人誰?」
「え?…やだ見たくない、尚樹君走ってよ〜」
「危ないから、走れないって、わ!」
「なに!」
何者かに足を掴まれて、心優もくっついているので身動きがとれなくなった
なんとか振り解いて、お化け屋敷を出た
「怖かった〜」
「うん…俺の出してるお化け屋敷と、比べものになんないや…なんか、ごめんね」
「でも、楽しかったからいいよ、次怖くないの行きたい」
「そうしよっか」

64 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 17:54:03.27 ID:BwH5Q/NC.net
その後、私たちは
ビンゴ、カジノ、射的等を楽しんだ
外を見ると、すっかり暗くなっていた
「ねぇ、ちょっとだけ屋上に行こうよ」

「なんで?」

「内緒!」

言われるがままに、屋上に向かった
重たい鉄の扉を二人で開けて、二人きりで屋上を歩いた
そして、向日葵が咲いている場所を前に、空を見上げた
雲一つない、美しい空で、星が
一つ一つ、丁寧に光っている
「うふふ…綺麗でしょ?」
「綺麗だね、あ、あれって姫星かな?」
「ほんとだ、彦星もいる!」
「七夕の時に、出会うんだっけ、すごいロマンチックだなぁ」
「姫星は、いろんな星達に囲まれて、楽しそうね」
「でも、彦星は、ひとりぼっちで寂しそうだよ」
「うふふ、ほんとだぁ〜…ねぇ尚樹君」
「ん?」
「私さ、来年から大学行くんだけど…」
それから、彼女は黙ったかと思うと、私の目を見てきた
私も見つめ返した
彼女の瞳は湖のように澄んでいて、美しかった
胸の鼓動が、いつも以上に激しく体中に響く
私はまるで、キスでも始まるかのような、そんな甘い空間に、呑まれていた
少し気まずくなってしまったので、私から口を開いた
「少し、寂しくなるね」
そう私が言った瞬間
その空間を置き去りにするかのように、チャイムが鳴った
彼女は、思い出したかのように言い出した
「…あ、私もう帰らないと」
気づかないうちに、彼女の顔は、少し赤くなっていた
「じゃあ、バイバイ」
「うん…また今度!」
彼女がそういうと、階段まで走って下りていった
私は、何が言いたかったんだろうと、景色を眺めながら考えていた
綺麗な街並みだ
遠くを見ると、心優のアパートが見える
その時私は、アパートの一階の、ちょうど心優の部屋の前に、不自然な人影が彷徨いているのを見かけた
身長が高く、黒いパーカーを着ていた
まさか、と思ったが、次の瞬間、そんな私の疑いが確信に変わる
その男の手から、ギラリと、鋭いナイフのようなものが、光を反射したのだ
…大変だ!
ぱっと見誰を狙ってそこに彷徨いているのかわからなかった
でも、なぜこんなアパートを狙うんだ
どうせならもっとお金のありそうな、豪邸を狙うべきではないのか?
そんなことを考える頭よりも先に身体が動いていた

心優が…殺される…

65 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 17:57:46.81 ID:BwH5Q/NC.net
階段を猛スピードで降りながら
周りに心優がいないか確認していた
しかしどこにも彼女はいない
帰られることが一番まずい
そう思った私は、一直線に心優のアパートまで向かうことにした
はっきり言って、無謀だ
でも自分のことを考える余裕なんてなかった
学校から出ると、いつもの帰り道が、少し焦りを感じているように見えた
息をきらしながら、やっとのことで、アパートについた
その時、長身の、黒いパーカーの男と、目があってしまった
ここで初めて、自分のした愚かさに気づいたが、顔をよく見ると
「悠太…?」

その黒いパーカーを着た長身の、ナイフを持った男は
悠太だった
彼は私の顔を見ると、すぐ逃げ出した
あの時、私がすぐに警察を呼ばなかったのは、偶然なのか
それとも…
私は迷わず彼を追いかけた

彼は、どこかの知らない、世間を脅かす殺人犯なんかじゃない

社会から取り除かれるべき危険因子なんかじゃない

彼は、私の、一人の大切な友人なのだ

もう少しで追いつく…!

その時、彼は車が通ってることなんて、考えもせず道路に飛び出した

彼の真横から、猛スピードで、トラックが近づいている

「…悠太!危ない」

私は彼を庇った

悠太はトラックが突っ込む方向から大きく逸れて、歩道に倒れた

しかし、私は、トラックの真ん前に立ち尽くした

その時、心優のような、女の人の声が聞こえた気がした

「まだここに来ちゃ…だめ」

私は、自分の身体の意思と関係なく、トラックの正面から、少し遠ざかっていった

もし、この不思議な現象がなければ、私はもう、この世にいなかったろう

それでも、完全にトラックから身を守ることはできなかった

その瞬間、頭に強い衝撃が走った

頭蓋骨が粉々になるような、とてつもない痛みが私を襲う

私はその場で、倒れてしまった

「尚樹…!」

悠太の声が聞こえたかと思うと
私は、そのまま意識を失った

66 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 17:59:38.61 ID:BwH5Q/NC.net
ここまでだな
違和感あるとこ書き直して、続きも仕上がったらどっかにだそうかな

67 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 18:47:38.26 ID:0FhBtFoX.net
以下好きなラーメンスレ

68 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 19:37:41.50 ID:JTjAgVMe.net
>>65
悠太、いったいなにをしていたんだ…
おもしろいな、続きが気になる
ふたりぽっちの方も続きできたらまたスレ立てるからよかったらまたそこにも続きのっけてくれよ

69 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 19:40:08.41 ID:JTjAgVMe.net
>>67
ラーメンなら町田商店濃いめかな。あの体に悪影響を及ぼしそうな塩分がたまらん。

70 :この名無しがすごい!:2023/01/08(日) 20:24:59.62 ID:BwH5Q/NC.net
>>68
おん
ありがとないろいろと()

71 :この名無しがすごい!:2023/01/09(月) 21:32:24.85 ID:mhR2FuSi.net
失礼します。ドライブ映像、小説付きです。こんな読書はいかがでしょう。 下の「或る日、バイクに乗る、」は、もうダメだと思った時、神様はきっと助けてくれるという物語です。   拡散希望
https://youtube.com/playlist?list=PL-KpIeuAOre-P5jurQLGGYRWYuRQkuH87

72 :この名無しがすごい!:2023/01/10(火) 12:46:33.71 ID:/5g1IZ56.net
なろうやカクヨムで載せてTwitterで宣伝するって方法あるよ
結構伸びるそうだ

73 :この名無しがすごい!:2023/01/11(水) 20:06:12.64 ID:5/bRhK1Q.net
>>72
やっぱそれが一番だよな、Twitterアカウント持ってなくて一から始めても伸びるのかな

74 :この名無しがすごい!:2023/01/15(日) 11:11:04.65 ID:PzFEym4u.net
Twitter垢作らないの?

75 :この名無しがすごい!:2023/01/20(金) 12:57:27.30 ID:cRElWQai.net
俺も書いたから呼んでくれ

ーーーーーー


「キャーやめて!」
バシャバシャ。私に冷たい水が振りかかる。
ここはトイレ。私はいじめを受けている。
「お前うざいんだよ」「きも」「学校来なくていいよ」
リサ・ユイ・マイカのいじわる3人組が私に罵声を浴びせる。
「うっ・・・そんなこといわなくても・・・」
私が悔しくてシクシク泣いていると・・・
「ちょっと、何してるの?」
「え?誰?」
突然トイレの外から声がした。
「アンタたち、いじめているんでしょ。最低だね」
「は?お前誰だよ」「そうだよ」
「うるさいよ!!!!」ばん!!!
「!!!」
「に、逃げるよ!!」
「あ、ありがとう・・・
 あの、あなた、名前は・・・?」
「私は斎藤和子。斎藤和子でいいよ」
「フルネームじゃん!!」
なんだか・・・面白そうな人!

76 :この名無しがすごい!:2023/01/20(金) 12:57:48.18 ID:cRElWQai.net
「あっそうだ!
 どうして私を助けてくれたの?」
「そんなの友達だからに決まってるでしょ☆!!」
「友達!?私たち友達!?」
「うん!!」
こうして私たちは友達になった。
校舎をウロウロしていると・・・
「あっ!あそこにいるの、伊藤由美ちゃんじゃん!
 あの子、AKB47に入ってるんだよね~☆羨ましい!」
AKB47というのは、今人気のアイドルグループだ。
「私も入りたいな」
「入ればいいじゃん」
「そうかな?」
私はAKB47に入った。

77 :この名無しがすごい!:2023/01/20(金) 12:58:39.56 ID:cRElWQai.net
「ハッハッ!」
バタン!
「きゃあ!!」
「ちょっと~新入り~~~
 こんな簡単なダンスで転んでんじゃないわよ!!」
「すいません!!」
いま、AKB47のレッスンダンスが行われている。
思ったより厳しく、私はあまり着いていけない。
「和子ちゃん・・・
 AKB47のオーディション落ちちゃったんだよね・・・」
和子はオーディションで落ち、私は受かってしまったので
いまとても気まずく、私には友達がいない。
「うう・・・・どうすればいいの・・・」
私は地獄のどん底で悩んでいた。

そんなとき、死んだはずの母親から電話がかかってきたのだ。
「京香・・・頑張るんだよ・・・」
「お母さん・・・」
私は嬉しさで涙した。
「よし、がんばろう!!!」
心機一転頑張ることにした。

78 :この名無しがすごい!:2023/01/20(金) 12:59:01.08 ID:cRElWQai.net
「緊張するなあ~」
今日はAKB47の総選挙の日だ。
1位になると、センターになって踊る権利が生まれる。
「堂々の1位は・・・・・・・・・・・・
 三山京香!!!!!!!!!!!!!!!!」
ワーーーーーーーー。歓声が上がった。
「私!!!!!!!??嬉しいわ!!!!!!!!!!」
私はその場でコサックダンスをした。

79 :この名無しがすごい!:2023/01/20(金) 12:59:22.46 ID:cRElWQai.net
「あの・・・京香さま・・・
 さすがにそろそろ新曲のダンスの練習をした方がいいんじゃ・・・」
「いいんだよアタシは!!!!!!!
 へったくそなダンスでも、アタシが踊ってるってだけで
 馬鹿みたいに金をつぎこむファンがいるからねぇ!!!!!!!」
私はコーヒーをマネージャーにかけた。
「熱いです」
「うるさいよ!!!!!」
私はコーヒーをマネージャーにかけた。
そのとき、1本の電話がかかってきた。
「はい、AKB47事務所ですが・・・・えっ!!なんですって!!
 はい、はい!!わかりました!!」
「京香さん!!!!!!!!!
 新曲の発売日、あの大人気ライバルグループ『モーニング娘、』
 とかぶってるそうです!!」
「えっ!!!!!!!!なんですって!!!!!!!!!」
どうしよう・・・
オリコンで1位がとれなくなってしまう・・・。

80 :この名無しがすごい!:2023/01/20(金) 13:00:21.25 ID:cRElWQai.net
モーニング娘、は斎藤和子がトップをつとめる
ライバルグループだ。
正直、AKB47より人気がある。
「うう・・・・・・・どうすれば・・・・
 握手会じゃなくて写メ会とかにすれば・・・」
「それはもうモー娘、がやってます!」
「えっ!!!!!!あくどい!!!!!モー娘あくどい!!!!!!」
私はじだんだした。すると地割れが起きた。
そしてモー娘の事務所が壊れた。
「やったあ!!!!!!!!!!!」
私はコサックダンスをしながらペペロンチーノを食べた。


「ちょっと、どういうことよ!!!」バン!!!!!!!!!
扉が勢いよく開き、そこには斎藤和子がいた。
「アンタが三山京香ね?」
「そうだけど・・・」
「アンタ、昔はいじめられっ子だったじゃない」
「昔のことでしょ」
「ほんの1カ月前のことよ」
「私は生まれ変わったのよ」
「何調子づいてんだよ。センターとかきもいんだよ」
「ハ?お前のがきもいし^^」
「私のが絶対かわいいから」
「ハ?モー娘とか入ってる時点で負け組だよね。今時代AKBだから」
「いやいや(笑)モー娘のがルックス上だし。売上も」
「いやいやいや、もうモー娘落ち目じゃん。AKBはこれからだけど」
「キモ(笑)しょせんオタ専だろ。モー娘は世間にも認められてるんだよ」
「ハァ?お前のがキモオタ寄ってくるグループじゃん。何が写メ会だよ」
「ハグ会やってるアンタには言われたくない」
「おやめなさい!!!!!!」
「お母さん・・・」
死んだはずのお母さんの声が聞こえた。私は涙した。
「和子さん、タッグ組もうよ☆!!!!!!」
「うん!!!!」
AKB娘、の誕生だった。

81 :この名無しがすごい!:2023/01/20(金) 13:00:42.66 ID:cRElWQai.net
AKB娘、デビューシングルは100万枚売れ、
一躍世界トップのグループになった。
しかし、そんな私たちの活躍をよく思わない人々もいたのだ・・・。
黒ずくめの怪しいヒト3人が、私と和子の目の前に立ちはだかった!
「おい、アイツを殺れ」
「イエッサー」
ドカッバカッゴン!和子が死んだ。
「和子おおおおおおおおおおおおおおお!!!」
私は絶叫した。しかし、和子は返事することはなかった・・・。
「和子のためにも、私が頑張らなきゃ・・・」
こうして、私の胸にまた1つ大きな炎が燃え上がった。

82 :この名無しがすごい!:2023/01/20(金) 13:01:04.32 ID:cRElWQai.net
「今日もいい天気だなぁ~」
私がプールでダイエットをしたあと、公園でブラブラしていると、
突然黒ずくめの怪しいヒト3人が私の前に立ちはだかった。
「?あなたたち、誰?」
「和子を殺した奴だよ」
「!!!!!!!!!!」
和子が誰かは思い出せなかったが、私はアイドルとして驚く演技をした。
「あのときはよくも和子を!!!!!ハッハッ!!!!」
私は波導弾をうった。
「フン。バリアー」
「!!なんですって!」
「お前にも死んでもらう。来い」
「いやっ!!やめて!!私は今からプールにダイエットに行くんだ!!」
必死の抵抗も空しく、
私は黒ずくめのヤツの車に乗せられたのであった・・・。

83 :この名無しがすごい!:2023/01/20(金) 13:01:33.16 ID:cRElWQai.net
目を覚ますと、そこは車の中だった。
よく見ると、運転をしているヤツは
黒いコートの下に、私が通っている学校のセーラー服を着ていた。
「!!!!アンタまさか!!!」
「そうさ・・・私はリサだよ!!!」
「!!!!!!」
リサ・・・私をいじめていた3人組の1人だ。
ということは・・・
「他の2人もまさか!!」
「そうさ・・・ユイ・マイカだよ!!!」
「!!!!!!」
私は許せなかった。
和美?和江?だったか忘れたが、私の同級生を殺したヤツが
今自分の目の前でのうのうと生きているのだ。
「許せぬ!!!!!!!!」ドカッ!!!!!
「何するんだ!!やめろ!!」
リサは死んだ。車が止まった。私は降りた。そこは海だった。

ザーザー。海が波打っている。
「いい気持ち・・・」私は穏やかだった。
「よし、この海を渡ってアメリカに行こう!
 そして、世界のアイドルになってやる!」
私はバタフライをして、38秒でアメリカに着いた。
「ニューーーーーーヨーーークに
 きたぞーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
私はとりあえず叫んでおいた。

84 :この名無しがすごい!:2023/01/20(金) 13:01:52.98 ID:cRElWQai.net
「よし、まずは契約ね!」
私はアメリカの芸能事務所をいくつか訪ねた。
しかし・・・
「ハーハー!・・・ハッ!
 どうですか!?」
「No.」みんなこう言うのであった。
「どうしてかな・・・」私は公園のベンチで悩んでいた。
アメリカはもっと優しい国だと思っていたのに・・・
私はアメリカの心の狭さに憎みを感じ始めた。
「ハァ・・・」
「ちょっと、あんた!三山京香ね?
 アタシはアリス!よろしく!」
「よろしく!」
「アタシ、アンタの才能ベリーグッドと思って、スカウトしたいの!
 いいわよね?」
「いいよ?」
「じゃあアリス事務所に来て!」
私はアリス事務所に行った。

85 :この名無しがすごい!:2023/01/20(金) 13:02:18.96 ID:cRElWQai.net
「ここが事務所?」
正直、事務所とは思えないほど小汚くて小さい部屋だった。
すると、アリスが突然顔をはがした。
ベリッ!!
「!!!!!アンタは!!!」
「そうさ・・・ユイだよ!!!」撲殺した。
「よーし、今日からここは私の事務所♪頑張るぞ~!!」
私は心機一転アメリカで頑張ることにした。
AKB47inAmericaというグループとして!

86 :この名無しがすごい!:2023/01/20(金) 13:02:54.68 ID:cRElWQai.net
そして、今日は総選挙の日だ。
今年は誰が1位になるのだろう。
といっても、どうせ私が1位ということはわかっているけれど・・・。
「そしてお次は!!なんとなんと!・・・・・・・・・
 第2位!!!!!!!!チームA、三山京香!!!!!!!!!!!」
「えっ・・・」
「堂々の第1位は、斎藤和子だああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
「!!!!!!!」
斎藤和子は生きていたのだ。
「許せない!!!!!!フンガッ!!!!」
「効かないね」
「!!!!どうして!!!!」
「アタシは自分の人気のためにタッグを組んだだけ・・・。
 利用してたんだよ!!」
「そんな!!」
「いじわる3人組にもアタシがアンタを襲うように仕掛けただけ!!
 アイツらはアタシの手下だからね!!」
「ひどいわ!!」
「マイカ!!おいで!!」
「はい」
マイカが出てきた。マイカはデブだった。
「マイカさん!!プールダイエットしようよ!!」
「うん!!」私たちは日本に帰ってプールダイエットの仲になった。

87 :この名無しがすごい!:2023/01/20(金) 13:03:11.29 ID:cRElWQai.net
「えいさ、えいさ」
「・・・・」
マイカはプールダイエットをしても、まったく痩せない。
私は32キロになったのに・・・。
「マイカ、泣かないで」
「ぶふぅ・・・ぶうぅ・・・だって・・・ぶふっ・・・うう・・・・」
あまりにもマリカがデブで、醜すぎるので
AKB47のマネージャーに事情を説明した。
「ということなんですけど・・・なんとか痩せる方法はありませんか?」
「ないよ」
「!!!!!!!!」
私はマイカのことは放っておくことにした。
メアドも電話番号も住所もすべて変えた。突き放すことも優しさだと知った。

88 :この名無しがすごい!:2023/01/20(金) 13:03:36.75 ID:cRElWQai.net
最近のAKB47は、ドラマの仕事が入ってくる。
しかしそれは気軽に使える下位メンバーであって私のような上位メンバーが主演をつとめたのに視聴率が悪かったりしたらAKBのイメージがガタ落ちなので上位メンバーにドラマの仕事は来ないのであった。
しかしー
プルプルルルルル!!プルプルプル!!!
「はい、AKB47事務所ですが・・・
 ・・・えっ!三山にドラマ主演をお願いしたい!?
 はい、はい!嬉しいです!おねがいします!」
「京香ちゃん、君ドラマに出れることになったよ!主役で!!」
「えっ!!本当に!嬉しいわ!」
私は嬉しさのあまりコサックダンスをしながら
ペペロンチーノを食べ半身浴をした

89 :この名無しがすごい!:2023/01/20(金) 13:03:57.17 ID:cRElWQai.net
「三山ちゃん、君が出るドラマは恋愛モノなんだけど・・・
 彼が君の恋人役だよ」
「あっ、ドモッス」
出てきた男はリュックサックを背負っていて、
シャツインをしていて、マイカ並のデブだった。
「汚いんだよ!!!」
私は正直者なのできちんと注意してあげた。すると・・・
「ひどいよ!!僕泣いちゃうぞ!!!!」
号泣し始めた。
あまりの汚らわしさに戸惑っているとマネージャーが出てきた。
「キミ、もういいから。クビね」
「えっ」
「もう代役用意するから帰りなさい」
「待て待てぃ!!!!!!!!!!!」ドシン!!男が地団駄をした。
「キャー地震よ!!!」ドシャーガラガラ。ドラマは中止になった。

90 :この名無しがすごい!:2023/01/20(金) 13:04:13.42 ID:cRElWQai.net
当然、このことはマスコミに大注目された。
「どうしてAKBのドラマ中止になったんですか!?」
「三山さんが監督を怒らせたって聞いてますけど!?」
「真相はどうなのよ!!」
「うるさいよ!!!!!!!!!」私は一喝した。
「アタシじゃなくてデブの男がやったんだよ!!!
 デブの男がワーワーやってドシンドシンしてガシャーガラガラだよ!!
 わかったかい!?」
「うん・・・うん・・・」マスコミはデブの男がワーワーやってドシンドシンしてガシャーガラガラしたとメモした。
ニュースとして報道され、AKBドラマが中止になるという大失態は世間に広く知られていった・・・。

91 :この名無しがすごい!:2023/01/20(金) 13:04:31.96 ID:cRElWQai.net
すると、妹から電話がかかってきた。
「あー、もしー?」
「もう、もしー?じゃないでしょ。もしもしでしょ」
「あのさーウチさー今チョー金ないんだけどぉー」
「もう、チョーじゃないでしょ。すごくでしょ」
「金貸してくれなーい?今月マジやばくてさー」
「マジじゃないでしょ。とてもでしょ。いいわよ貸してあげる」
私は一千万貸した。
「ありーじゃあねー」プープープー
私は妹が自分を頼ってくれているのがとても嬉しかった。
しかし私は気付いた。
「ハッ・・・・最近AKBは人気がないのに、
 お金なんて貸せる場合じゃない・・・・・
 ガッデム!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドシン!!!地震が起きた。
「キャー地震よ!!」妹が死に、一千万を返していただいた。
「妹よ・・・」私は死んだ妹のためにも頑張る事にした。
誇り高きAKB47として!

~完~

92 :この名無しがすごい!:2023/01/20(金) 13:09:27.96 ID:cRElWQai.net
【あとがき】
どうですかね? アイドルとバトルをテーマに書いてみたんですけど。
でも、このくらいなら普通に>>1さんなら書けそうな気がしますね(笑)
まぁ、その辺は色々と書きながら調整していけばいいかなと思います! とりあえずは完結を目指して頑張りますよー!! それでは~!ノシ

93 :この名無しがすごい!:2023/01/24(火) 13:28:49.53 ID:Jq/OK6Ls.net
俺が書いた1495文字の掌編小説です。無料で公開していますので、暇潰しにでも読んで貰えると嬉しいです。

【日本ヤクザ協会会長】
https://note.com/toshitsunikyu/n/n4d708d00be63

94 :この名無しがすごい!:2024/02/17(土) 15:28:33.42 ID:5huMo0pBy
某沈没船引き上け゛に國交省の不備があったと主張して10億円もの税金をドブならぬ海に投げ捨てる言い訳にしてるわけだが、
だったら蓄財3億円超の斉藤鉄夫らクソテ口リス├公務員に支払わせるのか゛筋だろ世界最悪の殺人組織国土破壊省の税金泥棒と゛も
そもそも観光(笑]とかいう地球破壊に税金たれ流して私腹を肥やしてるのか゛原因なんだから公務員全員薄汚い腹かっさばいて責任取れや
たまに公務員を討ち取る勇者がいるか゛.ヘ夕レチキンのお前らは勇者を盛大に讃え神として崇めることから始めてみよう!
しっかし某腐敗の化け物が民主主義の教祖山上大先生に討ち取られて以降、贈収賄税金泥棒の逮捕が連発しまくっててクソウケルよな
某腐敗の化け物に金積んて゛泣き付いたら上からのストップかかりまくって起訴すらできなかったっちゅうわけやな
そんな化け物に嫌気がさしてたポリ公か゛わざと討ち取らせたってのが事の真相だろ
クソ政府中枢に大勢で乱入したり現職トップか゛討ち取られることをデモクラシーと呼ぶのか゛世界の常識
(ref.) ttps://www.call4.jp/info.php?type=iTems&id〓I0000062
TΤps://haneda-project.jimdofree.com/ , ttps://flight-routе.com/
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