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『白鯨』を一緒に読もう!
- 122 :吾輩は名無しである:2017/05/28(日) 21:26:09.96 ID:8PUFixcF.net
- >>115
千石訳の上巻には「54章 タウンホー号」は入っていましたかね
白鯨読解ではよく言及される「タウン・ホー号」の章は独特な語りを持ちます
これは船を降りた後、南米のとある居酒屋で船乗り連中相手にイシュメールが、航海中に出会った「タウン・ホー号の乗組員」から二年前に白鯨に会った経験を、
たまたまタシュテーゴだけが聞いて、後に教えてくれた話をしている、という構成です
要するに白鯨の航海の二年前の捕鯨船の描写がこれですね
ここには、難破して現地人の島に船を止めるとき、
loaded and ran out his two cannon from the bows
こう書いてあり、2門の大砲を船首から突出し、と移動型の大砲があることが分かりますね
こういう移動できる大砲がこの時代の捕鯨船の装備です
さて、大砲はこのように不慮の事態において持ち出されるもので、だからcarriageが必要です
ちなみに、マスケット銃も必須でして、白鯨の中では単に「銃」と訳されているのがmusketsだったりすることがあって、これもgunとなっているところもあります
こちらは海賊ではなく、船員の反乱にあたって必須となりまして、エイハブは自分の船室に銃をかける専用のラックを持っていますね
メルヴィルは軍船・商船・捕鯨船に乗った経験があり、特に白鯨では(冒険船)や反乱を起こした船や海賊船についても触れています
それぞれに特異な慣習・言葉があったのは白鯨にかいてあるとおり
辞書にも書いていない、俺にとってのハーバードやイェール大学である海で学んだ英語は確実に英文学の世界を豊かにしました
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