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ひぐらしのなく頃に業/卒 297回目
- 450 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で :2021/07/10(土) 13:52:47.68 ID:CEXECjpRd.net
- >>432
レナの飴玉二択読むとより梨花ちゃんが
カケラの本質を理解してなかったという印象が強くなった
「…………梨花ちゃんは、こうしてこっち側の世界に目が覚めても、…未だ、迷っているんじゃないかな…? 本当にこっちでよかったのか。…向こうでもよかったんじゃないかなって、未練があるんじゃないかな…?」
…レナのその言葉が、多分、私のこのやるせない気持ちの正体なのだろう。私は、…この世界が好き。……でも、向こうの世界を捨て去り、みんなに罪があることを強いた自らの罪深さに、葛藤を覚えずにはいられないのだ。……私の大好きなみんなのために、あの世界を選ぶべきだったのではないか。
みんなは口々にこちらの世界の方がいいと言ってくれたけど、それは2つの世界を選択できるという神々の選択肢を与えられることがない存在故の、ある種の諦めのようなもの。…だからみんなはプラス思考で、こちらの世界を肯定する。
本当に選べたなら、みんなだって葛藤したに違いないのだ…。
「…………かわいそうに。…だから、…梨花ちゃんのその、胸の奥の悲しみが癒せないんだね…。」
それでも、…レナだけは全てを察しているようだった。想像もつかない。………えぇい、ままよ。ここは運試し!
「では、……こっちのグーを選びますのです。」
「こっちね? ハイ。」
レナが握り拳を開くと、そこには飴玉があった。どうやら二択の選択に打ち勝ったらしい。
「あはは、おめでと! ハイ、あ〜んして☆」
「……あ〜ん、なのです☆」
「おいしい?」
イチゴミルクの味がする、定番だけれども懐かしいあの味。
きゅうっと、口の中がすぼまるような甘酸っぱさに、私は笑みを零さずにはいられなかった。
「……おいしいのですよ。にぱー。」
「嬉しい? じゃあ梨花ちゃんの世界は幸せだね。」
「……二択の勝負に勝ったので、とても嬉しいのです。勝利の美酒はおいしいのですよ。」
「ねぇ梨花ちゃん。どうして勝利なの?」
「……みー?」
レナが、私が選ばなかった方の掌を開く。
「…………………ぁ。」
そこには、…2粒の飴玉が握られていたのだ。
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