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ひぐらしのなく頃に業/卒 297回目

385 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で :2021/07/10(土) 13:00:47.71 ID:UKXhU4Xnd.net
>>384
続き

「……………………。梨花は、元の世界に戻るために母を殺すべきか、この世界に留まるべきかを、私に意見してもらいたかったのでしょう。」
「…………そうよ。」
「……私がこっちの世界にせよと助言したなら、そちらを選ぶ気でいる。そのために払う代価の責任を私に転嫁しながら。それは卑劣なことだし、そんなことで選んだ人生に価値はない。……あなたは、数多の世界を渡り歩き、人の世の外側に足跡を残した人間として、責任ある選択をしなくてはならない。私に頼ることなく。自分の力で。」
「………言いたいことはわかるわ。…あんたの言う通りにしたからこうなった、…なんて責任転嫁されたらたまらないもんね。…自分の人生は自分で決めろ、ってことくらい理解できるわ。」
「伝えたかったのです。……私は梨花と人生を一緒にできて幸せでした。そして数多の世界を供にし、雛見沢がやさしい助け合いに満ちていたことを知りました。私のほしかった世界は、全て満たされたのです。……だから、梨花が私のいない世界を選び、僕がこのまま消えてしまっても幸せだと、それを伝えたかったのです。」



……「私」は異端らしく消え、…古手梨花にこの体を返そう。古手梨花から見ればそれは、「私」が元の世界へ帰ったとも言えることに違いない。かつて「私」がこの世界を白昼夢の中の世界と称したように、古手梨花にとっては、「私」の元の世界の方こそ白昼夢。「私」という異常な妄想が、白昼夢の中に消えるだけ。

 …元の世界に帰る方法なんて、…どうでもいいのかもしれない。「私」が、どちらを元の世界と決めるか。…それだけのことだったのかもしれないのだ。

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