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今期アニメ総合スレ 2359

165 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2020/07/17(金) 16:47:20.72 ID:5ItRfNY7.net
青木:
僕はこれまで、製作委員会方式の作品にいくつか関わってきました。
ほとんどの作品では企画に関わるあらゆる人たちが意見を出すため、企画意図が当初から大きくズレてしまう状況が生まれてしまいがちです。
また「本読み」という脚本内容を関係者が集まって検討する打ち合わせの場があるんですが、
そこでフラッシュアイデアが連発されるために本来描く筈のテーマがよれてしまうことも多い。
脚本家もそこで関係者からダメ出しをされたり、思いつきを押し付けられると心が折れてしまうので、最初から修正校を重ねることを前提に熱意のない脚本を提出するようになってしまいます。
そうした環境を見るたびに「この作品は、誰が責任を取るんだろう?」という疑問を抱いていました。
日本のアニメで海外ヒットしたものを見てみると、そうした「よれる」ことが少ない形で作られた作品であることが多い。
だから、自分の担当するパートを増やし、「こういう作品にしたい!」という根本がブレないよう製作するため、原作と製作総指揮のダブルクレジットにしたんです。
平たく言えば、過去作は納得がいくものに仕上がらなかったのでジビエートは製作システムそのものを変えたというわけです。

青木:
よれない物作りもそうですが、制作総指揮をしてみて思った事ですが、制作現場では、「アニメと言えばこういう表現でしょう?」という表現をついついしてしまいがちなんです。
自分がこれまで見てきた表現に囚われて、頭で考えずにルーチンで表現しまうことが常習的に行われている。
なぜそのシーンが必要なのか、その演出が必要なのかを考えずにつくるのは、グローバルな視点で広いファンを獲得するうえでは望ましくありません。
海外ファンも視野に入れて、自分の作品を最後まで責任を取れるように作るために、こういった慣習や慣れに疑問を持ちながら作品づくりを行うシステムをつくれたことが大きなメリットだと思っています。

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