バビロン 第8章

351 ：風の谷の名無しさん＠実況は実況板で ：2019/12/30(月) 22:52:13.10 ID:rkQVe6OY0.net

一応言葉にしておくと

善悪の概念は常に相対的なものである
判断する場や視点が変化すれば
その善悪の観念も変化する

しかし法、特に人の罪を罰する刑法においては
その時々の社会通念を考慮し何が悪かを定め
罪に対する罰を設定しなければならない
よってその時々の社会にとっての悪は常に現存するといえる
従って法的に自殺が悪であると断定できないのは
それを罪としても罰することが出来ないためであるといえる

しかしもちろん法的に自殺を悪と断定できないからといって
また法が宗教的な観念に基づいているからといって
自殺は悪ではないと断定することも出来ない

善悪の観念が本来、相対的なものであることからもわかるように
自殺の善悪もまた相対的なものであり
それは個々人の置かれた環境によって
個人が選択するべきものであり
その善悪を国家が断定し管理してよいものではないと結論できる

すなわち
自殺は悪だいや善だと固定した価値観を国家が法として表明し運用することは間違いであり
国家が自殺を悪とし規制することも善として推奨することも許されない
それは個人の選択の自由を侵害する自由権の侵害行為であるとなる