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とある魔術の禁書目録III 358冊目

622 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で :2018/10/10(水) 17:05:05.43 ID:1vCdwHErr.net
ヤンデレかは分からんがインデックスに危害が及ぶと暴走するっぽいな
でも正直アニメではカットして欲しい

気がつけば、上条の右手は動いていた。
拳を振り上げてから、自分がアルミ製のバーを握ったままだと思い出した。
しかし、上条はそのまま手を止める事はなかった。

ゴン!! という轟音と共に。
機長の体が、思いきり後ろへ仰け反る。

「……ふざけるんじゃねえよ」

低く唸るように、上条は言った。

「何が乗客の命を預かる、だ。テメエらの言葉に従って、大人しく言う事を聞いてりゃこのザマだ!どういう状況か分かってんのか!? 偉そうな台詞を吐くだけ吐いて、失敗しても反省しねぇっつーのはどういう理屈だ!!」
「っ」
鼻を押さえ、何か言いかけた機長に、上条はもう一度鈍器を突きつける。

「こっちは知り合いに手ぇ出されてんだ!!五〇〇人の命を預かるとか言っておきながら、しっかり漏れてんじゃねぇか!!書類上の名簿で人間を区別しやがって。
テメェみてえな赤の他人を仕事の規定で守るのとは話が違うんだよ!!俺にはあのクソ野郎を叩き潰す権利がある。アンタらは勝手にやってろ!こっちも自分のやり方でやらせてもらうからな!!」

 上条は金髪ナイスバディなフライトアテンダントさんに介抱されているインデックスを一度だけ見て、それから鈍器をその辺に投げ捨てた。
(……ちくしょう。俺がしっかりしていれば)
 それから、スーツの男が消えた急な階段の方へ足を向ける。
「……クソッたれ。気絶するまで殴り倒してやる」
暴力的な口調は、いつもの上条のそれではなかった。

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