プリンセス・プリンシパル case 32

>>661
まあ彼の話もなかなか面白いし。

>>662
そのあたりアンジェとプリンセスの間に溝があるね。
だが無条件で相手が自分の要求を呑んでくれると思うの甘えだ。
この甘えは二人とも持っている。

散々プリンセスにきつい評価をしておいてなんだが、彼女は結構好きなんだ。
9話だけでなく4話で船に乗り込むときも、ちせにも気をつかっているし、
5話では列車を止める勇気を見せ、8話では話に聞いただけのスリの少女に対しても
飢えの苦しみに思いを馳せる優しさがある、女王に相応しい知性と人格をもった人物だ。

ところがそんな彼女がアンジェに対してだけは扱いが雑になる。
8話も神回であることに異存はないけどあの回のプリンセス、
自分の苦労を認めてもらって喜んでいるだけ、自分の苦労だけに気を向けて、
アンジェが飢えたかどうか気にしてない。さながら親の苦労に気がつかない子供のように。
プリンセスとアンジェならプリンセスの方が強い。
なのに強い方が弱い方にもたれて、相手のキャパを超える要求を平気でする。
その一方、自分のキャパを超える要求は拒否する。これはフェアじゃない。
プリンセスには「アンジェはなんでも受け入れてくれる」という甘えがある。

政治的にはプリンセスは正しい、文句のつけようもない。
だが人としては、なあ……。相手の好意に胡坐をかいていると言わざるを得ない。