けものフレンズ 298匹目

けものフレンズあらすじ：
主人公「ぼく」は未来学会議に出席するためコスタリカに向かう。
コスタリカで政府軍と反乱軍との戦闘に巻き込まれた「ぼく」は爆撃を避けるためコノハ博士達と共に下水道に逃げるが、暴徒鎮圧用幻覚誘発ガスを吸い込み悪夢を見続けるようになる。医師に回復見込み無しと診断された「ぼく」は、治療法が見つかるまで冷凍保存される。
次に「ぼく」が目覚めた時、そこはフレンズたちが平和に暮らす楽園であった。
事態を把握するためサーバルキャットと共に図書館に向かった「ぼく」は、フレンズと化したコノハ博士と再会し、驚愕の事実を知らされる。
フレンズたちは皆幻覚誘発ガスで自分をフレンズと思い込んだ人間であり、現実の世界はガスで現実逃避するのもやむを得ないほど荒廃しているというのだ。
気付け薬で一時的に正気に戻り現実を見た「ぼく」は現実逃避を是とする社会に怒りを覚えるが、コノハ博士は幻覚世界を受け入れるよう「ぼく」を説得する。
次に「ぼく」がコノハ博士に会った時、コノハ博士は怯えていた。気付け薬として政府要人や学者に支給されていた薬は実は巧妙な幻覚誘発薬であり「もっと深刻な現実」を覆い隠すための政府の陰謀かも知れないというのだ。
コノハ博士の入手した1服目の覚醒剤を飲んだ「ぼく」は、セルリアン達に幻覚誘発ガスを吸わされながらスラム街を幸福そうな笑顔でさまようボロを着た群衆を見る。
2服目を飲むと「ぼく」は更に目が覚め、今が氷河期であり、セルリアン達とは自分がセルリアンだと思い込まされた人間であることに気づく。人類はまさに絶滅しつつあったのだ。
あまりの恐ろしさに往来に飛び出した「ぼく」はラッキービーストに出会う。幻覚世界は滅びゆく人類のための人道的処置であると語るラッキービーストに激怒した「ぼく」はラッキービーストに殴りかかる。
もみ合ううちに窓から落ち、死を覚悟した瞬間、「ぼく」は自分がコスタリカの下水道にいることに気づく。全て幻覚誘発ガスの見せた悪夢だったのだ。
だが「ぼく」は思う。今見ているものが現実だとどうして断言できるのかと。答えはなかった。