【アニメ】遊戯王ARC-Vアンチスレ244【AV】

本拠地、ニコニコ動画で迎えた最終回
初手ライズが大量失点、エンタメも勢いを見せず惨敗だった
生放送に響くファンのため息、どこからか聞こえる「今回も5だな」のコメ
無言で帰り始める視聴者の中、監督の小野は独りベンチで泣いていた
5Dsで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できる上代・・・
それを今の遊戯王で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」小野は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、小野ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってゴッズニーをしなくちゃな」小野は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、小野はふと気付いた

「あれ・・・？視聴者がいる・・・？」
ベンチから飛び出した内川が目にしたのは、立ち見まで埋めつくさんばかりの視聴者だった
吹き飛びそうなほどにコメが流れ、地鳴りのように遊戯王AVの主題歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする小野の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「小野さん、絵コンテだ、早く行くぞ」声の方に振り返った小野は目を疑った
「か・・・上代さん？」　「なんだ小野、居眠りでもしてたのか？」
「か・・・上代さん？」　「なんだ小野、かってに上代さんを引退させやがって」
「上代さん・・・」　小野は半分パニックになりながらスタッフロールを見上げた
１番：上代　２番：上代　３番：前川　４番：小野　５番：上代　６番：上代　７番：上代　８番：上代　９番：上代
暫時、唖然としていた小野だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ！」
前川からペンを受け取り、デスクへ全力疾走する小野、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっている小野が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った