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Re:ゼロから始める異世界生活は盗作で幸福を実現する糞アニメ13

113 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で@\(^o^)/:2016/07/11(月) 00:07:28.08 ID:Kf3ga33v.net
三章だとこんなのあったしこの時点じゃ忘れてないんじゃないの
結局都合のいい時だけ引っ張り出してるだけだろうけど


スバルの全身を取り巻く魔女の気配――瘴気はその濃度をさらに増していた。

 それがスバルが倒れた直接の原因かどうかはわからないが、スバルが倒れる直前にその気配が膨れ上がったことだけは事実である。

 レムだけが気付くその臭気に、他の誰も気付くことができない。
 それ故に手の施しようがないと判断した彼らの考えを責めることはできなかったし、抜本的な解決ができない自分をさし置いて他者を責めるなど彼女の性格で思い浮かぶはずもない結論であった。

 魔女の瘴気を感じ取れるのは、レムが持ち得る極少ない姉に勝る点であった。
 ラムが角を失う前より、それなりに鼻が利く体質であったとは思う。大気に満ちるマナのありようを嗅ぎわけることには自信があり、山中で獲物の臭いを追跡することも姉に匹敵した。
 ただ、魔女の気配を嗅ぎとれるようになったのは、一族郎党が皆殺しにされた夜を境に新たに獲得した能力であった。

 原因はわからない。極限状態に置かれたレムの肉体が、あの夜のことを忘れないために変異した結果なのではないか、と自分では考えていた。
 そして、この奇妙な嗅覚に関してはレムは他の誰にも伝えていない。ただ、その身から臭気を漂わせる相手に対しては、常より強い警戒を払うようになった。

 生理的な嫌悪感が、先入観が働くのだ。
 もっとも、そんな偏見的な考えは、それまでで最も強く魔女の瘴気を漂わせていた少年によって払拭されることとなったのだが。

 それでも。
 それでも、だ。

 この瘴気がもたらすものが、決して善なるものでないことを彼女は、

 ――鬼はしっかりと、認識していた。

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