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学戦都市アスタリスク 2nd SEASON 24
- 122 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で@\(^o^)/:2016/05/19(木) 08:45:57.81 ID:z4KKU8QW.net
- つまりこういう事か
本拠地、アリーナスタジアムで迎えた星武戦
先発サイラスが大量失点、打線も勢いを見せず惨敗だった
スタジアムに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年は100敗だな」の声
無言で帰り始める選手達の中、昨年の首位打者レスターは独りベンチで泣いていた
フェスタで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今の星導館で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」レスターは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、レスターははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」レスターは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、レスターはふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出したレスターが目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのように星導館学園の応援歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするレスターの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「マクフェイル、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったレスターは目を疑った
「ユ・・・ユリス?」 「なんだアゴ、居眠りでもしてたのか?」
「や・・・八津崎コーチ?」 「なんだレスター、かってに八津崎さんを引退させやがって」
「オニールさん・・・」 内川は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:オニール 2番:ファンドーリン 3番:東薙 4番:遠野 5番:リースフェルト 6番:レスター 7番:ユニアック 8番:劫燐 9番:ガネル
暫時、唖然としていたレスターだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
クローディアからグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走するレスター、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっているレスターが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った
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