2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

それが声優! 13

21 : 【29.8m】 【東電 54.1 %】 【大凶】 (地図に無い場所)@\(^o^)/:2015/09/01(火) 01:57:23.19 ID:P62i6CqK0.net
新ユニットでの初の単独イベント
精一杯の歌唱を見せるも観客は0だった
イベント会場に響くメンバーのため息、どこからか聞こえる「死ねよ下手糞」の声
無言で帰り始めるメンバー達の中、リーダーの双葉は独りステージの端で泣いていた
イヤホンズで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるメンバー・・・
それを今のユニットで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすればいいの・・・?」双葉は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、双葉ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たい床の感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってボイストレーニングをしなくちゃ」双葉は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、双葉はふと気付いた

「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ステージの端から飛び出した双葉が目にしたのは、立ち見席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに手が振られ、地鳴りのように声援が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする双葉の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「双葉ちゃん、本番だよ、早くお願いね」声の方に振り返った双葉は目を疑った
「か・・・海原さん?」  「どうしたの双葉、居眠りでもしてたの?」
「い・・・・いちご?私達解散したんじゃ?」  「なんですか双葉さん、勝手にユニットを解散した事にして!」
「鈴ちゃん・・・?」  双葉は半分パニックになりながら張り出されているイベントのプログラムを見た
「イヤホンズ イベント 15:00〜16:00」
暫時、唖然としていた双葉だったが、全てを理解した時、もはや彼女の心には雲ひとつ無かった
「歌える・・・歌えるんだ!」
紺野さんからマイクを受け取り、ステージへ全力疾走する双葉、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ステージ上で冷たくなっている双葉が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った

総レス数 1001
234 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver.24052200