ハロー!!きんいろモザイクはCMにイラッとする糞アニメ

こういったことを踏まえた上で、
萌え豚の豚舎に片足突っ込んでる賢明な諸君にもわかりやすいように、萌えアニメに話を戻そう。

例えばだが同じ日常系として挙げられてる『みなみけ』を例にとると、あれには
キチガイ女とシスコンロリが二面性のある長女の元で謎の生活をしてるという緊張感がある。
番長が健気な恋愛アプローチをする姿に泣けるし、その番長を追いかける残念な美女にもさらに泣ける。

ひとりひとりのキャラが立って「生きて」いるから。その関係性に緊張感があり、かつ無限にエピソードが広がる。
仮に、一切メインの三姉妹がでなくとも、気持ち悪い保坂や、間違ったこだわりのナツキや、ズレた愛情を妹にそそぐ長男といった癖のある面々が絡み合って
男メンツだけでも十分に良質なコメディーになる。

ここでは、お色気含めて「雰囲気」は添え物であり、キャラクターの織りなす物語の従者なのだ。
これがみなみけが構築している世界だ。

だがきんモザはこの「添え物」の主従が逆転している。
キャラも生きてない、萌え豚の都合のいい理想を具現化しただけの人形。
人形が「○○デース」とか記号化した幼児性や、制服の記号の下にあえて体臭を徹底して隠し、
それでいて漫画文脈で培われてきた描画形態であり、男子の性的な需要＝「美少女」としての記号も捨てていない。
アニメでは恐らくこれに声優の声の色香も加わるのだろう。

つまりはチラリズムとしての性を匂わせながら、ほんわかな「雰囲気」の皮をかぶっているのである。
　残念、これ倒錯変態お色気ビデオだから！
お色気だけをピックアップしてその生態を観察するのが主目的になってしまってるということは、アダルトビデオと同じ位置づけの作品といえよう。

そのような趣向の作品が、まっとうな物語と作品としての矜持をもった他のほとんどのアニメとまるで同列かのように
しれっと流通、消費されている、その悲惨な虚構を消費者と製作者で共有している病んだ共犯意識。
そういった欺瞞が作り出した「作品としての佇まい」のみすぼらしさに腹が立つのである。

このような作品の本来の扱いはファンのセルフイメージと真逆で、
河原でエロトピアといっしょに捨てられてチンチン硬くした小学生に拾われるのがふさわしい。
まあ一言でいうと、ゴミである。