艦隊これくしょん -艦これ- 47隻目

寒い大海原の上
浅瀬にワカメを必死になって引き上げている女性と老人
「泊地や…もう上がっていいぞ」女性に声をかける老人
「まだ、全部上がっていない」　薄紫色をした女性は、、黙々とワカメを引き上げ続ける
「まいったなぁ、今年も不作かぁ」頭をぼりぼりかく老人
「気にしないで、おじいさん。海は機嫌の良い時と悪い時がある、そうでしょ？」
「ああ、そうだったな」　老人がうつむく　「泊地、すまなかったな」
「本当はお前を鎮守府の学校に行かせてやりたかった。学校の先生になりたかったんだろ？
夜中まで勉強してたのをワシは見ていた。それなのに、こうして…」
「いいのよ、おじいさん。どうせ不合格になっちゃったし。今はこうしているのが楽しい」
「お前は成績優秀じゃった！誰にも負けないくらい！それなのに鎮守府の連中は…！」
「陸の人には陸の人なりの考えがあるのよ。いいのよ、私は」
空を見上げる泊地。空はいつも美しい。青いのも、白いのも、黒いのも、みんな美しい
こうして空を見上げていたい。今も、そして、これからも…