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SHIROBAKO 115箱目
- 853 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で@\(^o^)/:2014/12/10(水) 15:51:33.36 ID:D2ReJJ9H0.net
- なんというか、木下監督は押井が言う「監督の最大の仕事」を完全にしくじってるんだな
押井 野明に関しては何もなかった。これっぽっちもなかった。最後まで何もなし。理解不能。
野明のイメージってせいぜい「ロボットを磨いている女の子」というだけでしょう。
何でそうなったのかなんて、ぼくにはどうだっていい。それには、伊藤君がチャレンジして、ぼくに言わせれば轟沈した。
過去に遡って、アルフォンスっていう犬が出てきて、次は猫だったとか、バスケットやってたとかね。
―それが「トラウマ方式」ということですね。
押井 そう。それで野明という人物が描けたかと言うと、全然描けてやしない。現在で描けないものは、いくら過去に遡ったって描けやしない。
何故現在、ロボットを磨くのかを描き切らないと、一つの記号にしかならないでしょう。
アニメというのは良くしたもので、お客さんはそういう記号を喜ぶんだよね。同じことを繰り返すと喜ぶ。
太田の鉄砲と一緒でさ、ワンパターンになることで、お客さんの欲求を満たす。
―「パト2」の「レイバーが好きなだけの女の子でいたくない」という台詞には何の説得力も感じませんでしたが。
カットされた内面のドラマを一言で表現したかったのでしょうが…。
押井 アニメが商品であるためには、必ずそういう一種おざなりなキャラクターが要るわけですよ。意味不明に存在しているメカ好きの女の子(笑)。
「うる星」のラムと一緒でね、疫病神…は言い過ぎだけど、触れないでおいた方がいいキャラクター。
そうすれば、誰も騒がないし、ファンも喜ぶし、自分がやりたいことも出来る。
―押井さんには流行式のヒロインの成長ドラマを描く発想は今後も含めて全くないわけですね。
押井 ない。基本的に監督の最大の仕事は何かと言うとさ、キャラクターの配置なんですよ。
この初期設定にしくじると取り返すのが大変で、2クールくらい平気でかかっちゃう。
取り返す方法として、富野(由悠季)さんがよくやる「戦死方式」。都合の悪い目障りなキャラは殺す。
もう一つが神棚に上げる。そのどちらかしかないんですよ。
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