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ハピネスチャージプリキュア! ++HAPPINESS CHARGE PRECURE!++ 232
- 17 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で@\(^o^)/:2014/12/07(日) 23:54:35.63 ID:CX8ol3pK0.net
- 「私は、みんなの想いを守りたい…。」
「あなたはまだ知らないのです。恋は憎しみや悲劇を生むということを。」
ナマケルダは苦しみを押し殺した表情でキュアフォーチュンを見つめた。
この小娘はまだ知らないのだ。私こそが被害者だということを。
何かをこらえるように、ナマケルダは形の良い眉をぎゅっと寄せた。
キュアフォーチュンが口にする正論は、もう忘れたと思っていた煩悶を簡単に呼び起こさせ、
心と体を責める。今からでも間に合うかもしれない。
ふと生じた迷いをナマケルダは胸の奥で押しつぶした。これが私の宿命だ。感傷に負けてはいけない。
議論にすらならないとわかっているのに、なぜナマケルダはキュアフォーチュンとの会話を続けるのか。
それは、ナマケルダが恋のある世界との交流を完全に断つことができていない証拠だ。
たとえその「恋」が憎しみや悲劇を生むものだったとしても、それだけではないことも実は知っている。
今のナマケルダは、いつもより多弁であり、根っからの悪人ではないことはわかっているのだが、
その内面はあまりに複雑すぎる。そのため、キュアフォーチュンには見えない、とても遠いものを求めるあまり、
彼女らが信じているような人と人の繋がりや心を時折忘れてしまっているように思えた。
ナマケルダは、こんなに素直な女の子がそばいて、男性として何か思うことはなかったのだろうか。
キュアフォーチュンは、ナマケルダの異変を感じてもとくに態度は変えなかったが、
彼の心にはなにかしらの変化があったのだと信じたかった。
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