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魔法科高校の劣等生は目潰しで恋は盲目の糞アニメ88
- 485 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で@\(^o^)/:2014/06/29(日) 16:03:20.64 ID:XRePk/j20.net
- web版より
新人戦女子バトル・ボード、スタートの直後。
観客はほぼ反射的に、揃って、水路から目を背けた。
まるでフラッシュでも焚いた様に、水面が眩く発光したのだ。
選手が一人、落水した。
他の選手がバランスを崩し、加速を中断する中、一人ダッシュを決めた選手が先頭へ躍り出た。
これある事を予期していたが如く――と言うか張本人なのだが――濃い色のゴーグルを着けた選手、つまりほのかだ。
「よし!」
してやったり、と声を上げた達也の横顔を、あずさは呆気に取られて見上げていた。
「……これがお兄様の作戦ですか?」
サングラスを外しながら問い掛ける深雪の声も、流石に呆れ声だった。(ちなみにサングラスは、スタート前に達也から三人に配られていた物だ。深雪たちは訳が分からぬまま、達也の指示に従って掛けているだけだった)
「……確かに、ルールには違反していないけど……」
雫の声も、幾分非難混じり。
これはフェアプレーの精神に反していると言われても仕方が無い、と感じているのだろう。
しかし、著しくアンフェアなプレーがあった場合に示されるイエローフラッグ、競技中断の旗は振られていない。ルール違反選手の失格を示すレッドフラッグは言うまでも無い。
大会委員は、ほのかの魔法を、達也の作戦を合法的と認めた、ということだ。
「……水面に光学系魔法を仕掛けるなんて、思ってもみませんでした」
どこまでも素直な性格なのか、あずさが感嘆と共に呟いた。
「水面に干渉と言われると、波を起こしたりとか渦を作ったりとか、水面の挙動にばかり意識が向きがちですが、ルールで許可されているのはあくまでも『魔法で水面に干渉して他の選手を妨害すること』ですからね。
水面を沸騰させるとか全面的に凍結させるとかは流石に危険過ぎますけど、目眩まし程度のことは今まで使われなかった方が不思議だと、俺は思っていますが」
何の心構えも無く目潰しを喰らわされて、すぐに視力を回復できるものでもない。
緩やかにではあっても蛇行しているコースは、視界を塞がれた状態で全力疾走できるものでもなく、ほのかと他の選手の間には既に決定的とも言えるだけの差がついていた。
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