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魔法科高校の劣等生は糞アニメ界のクリムゾン・プリンス40

377 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で@\(^o^)/:2014/05/21(水) 20:19:32.19 ID:3VrXqbyQ0.net
>>359
wwさん3年前の初陣シーンから、劣等星日本軍人の見解を

「では最後に、アーマースーツと歩兵装備一式を貸してください。貸す、といっても、消耗品はお返しできませんが」
「……何故だ?」
 この要求には、わたしもそう思った。何故なのですか、お兄様。
 わたしはお兄様の真意を知ろうとして、その双眸を覗き込んで、息を呑んだ。
 お兄様の瞳の中で、激怒と言うのも生温い、蒼白の業火が荒れ狂っていた。
「彼らは、深雪を手に掛けました。その報いを受けさせなければなりません」
 その声を聞いた全員が血の気を失う中で、一人、変わらぬ顔色を保っていた風間大尉は、流石に剛胆と言うべきなのだろう。
「一人で行くつもりか?」
「自分が為そうとしていることは、軍事行動ではありません。個人的な報復です」
「それでも別に構わないのだがな。感情と無縁の戦闘など、人間ならばありえない。復讐心を以て戦うとしても、それが制御されていれば問題はない」
 お兄様と風間大尉の視線が交差した。いえ、二人は睨み合っていた。
「非戦闘員や投降者の虐殺など認める訳には行かないが、そんなつもりはないのだろう?」
「投降の暇いとまなど、与えるつもりはありません」
「ならば良し。固もとより今回の我々の任務は侵攻軍の撃退、若しくは殲滅。敵に降伏を勧告する必要もない。
 司波達也君。君を、我々の戦列に加えよう」
「軍の指揮に従うつもりはありません。自分が護るべきものと、あなた方が護るべきものは、違うのですから。
 ですが、侵攻軍という敵が同じで、殲滅という目的が同じであるなら、肩を並べて戦いましょう」
「よろしい。真田、アーマースーツと白兵戦装備をお貸ししろ! 空挺隊は十分後に出撃する!」
「桜井さん、母と妹を頼みます」
 お兄様は立ちつくす桜井さんにそう告げ、彼女の返事を待たず、真田中尉の後に続いた。
 その時、わたしの方を見て微かに微笑んだのは、決して、わたしの錯覚ではなかった。

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