【庵野秀明】シン・仮面ライダー Part.32

この映画は、ほぼスローモーションが無い。
最初のサイクロンの変身シーンはスイッチを入れてハンドルが下がった瞬間に、
昔の本郷猛の変身をやるんだと分かって、見ているこちらは身構えるが、
その後の動きが速すぎて目と頭が付いていかない。
あのような変形は昔のトランスフォーマーで見ていたもののサイクロンの変形のスピードは尋常じゃない。
ちょ、ちょっと、まって・・・置いていかれる。追いつかなかったからもう一度見たいと思う。

アクションも、蝙蝠オーグをサイクロンを使って上空からライダーキックをする際に、
ライダーのさらに上から見下ろす映像が数秒入るのが効いている。
そして、それがさらにKKオーグ対一文字隼人になると、ライダーキックの際に
僅かレイコンマ何秒かでライダー側の主観映像（正面のKKオーグが腕でガードしている）が
サブリミナルのように映る。あの一瞬をもう一度確認したいと思ってしまう。

トンネルのショッカーライダー戦も同じ。最初は暗くて何がなんだか分からないが、
ネットで追告の映像を何度も見たり、２度目、３度目の鑑賞となると目が付いていけるようになる。
そうすると、もう一回見ればもっと見えるはず・・・と思ってしまう。

この映画はまるで麻薬のようだよ。