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ずっと俺の妻【小春との思い出】

1 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 21:08:27.85 ID:2lCNtzWih
今日はずっと書こうと思っていた事を書いていきたいと思います。
あと会話文については、はっきりと覚えているものは当時のまま書きます。
思い出せない部分は記憶を辿ってできるだけ書いてます。
途中出てくる○○については、○の数は無関係です。
時間許す限り読んでいただけたら嬉しいです。

2 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 21:15:49.56 ID:2lCNtzWih
まず俺のスペックから。
現在40代 某鉄道会社にて運転士をしている。
身長170台 ふつメン。では本題に。

3 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 21:19:07.95 ID:2lCNtzWih
この話は俺が中3になった4月まで遡る。
成績は平均程度だった。
高校受験に不安があり当時学校で一番人気があり生徒や保護者、
同僚の先生たちからも絶大な支持があった先生(今で言う桜井日奈子に似ている。以降この先生は日奈子先生とする)
日奈子先生に受験したい高校にどうしても合格したからどうすればいいか相談した。
日奈子先生は本当に親身になって相談に乗ってくれて、
何日か待ってくれる?と言った。

4 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 21:25:04.50 ID:2lCNtzWih
数日後、日奈子先生から「俺君、放課後職員室に来て」と朝の学活で言われた。
放課後約束通りに職員室に行くと
日奈子先生から「私の友達の妹ちゃんが大学1年生なんだけど、その子が家庭教師のバイトがしたいって言ってて俺君を紹介したいんだけどどうかな?」って言われた。
「友達の妹は○○大学に通ってて(地元ではトップクラスのお嬢さま女子大)本当に優しくて頭もいいから私は友達妹ちゃんを推薦したいな」と言った。
俺は「親に相談しないと分からないのでその人の詳しい話を手紙か何かに書いてもらっていいですか?」と俺は言った。
日奈子先生は「もちろんよ。じゃあ明日までに用意する」と言われた。

5 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 21:29:36.97 ID:2lCNtzWih
翌日、日奈子先生は約束通りに家庭教師をしてくれると言ってる先生の友達の妹さんの事を手紙に書いてくれた。
その手紙を母親に渡すと、「来てもらおう」と言った。
母親は日奈子先生に電話をしてた。(当時は連絡網と言うものがあり、そこにはクラス全員と担任の住所、電話番号が書いてあるものがあった。今ではあり得ないな)
母親と日奈子先生との会話は分からないが、電話を終えた母親が「明日から来てくれるって」と。
当時、童貞厨房の俺にとって『女子大生の優しいお姉さん』ってブランド銘柄だけでテンションMAXだったwww

6 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 21:32:38.03 ID:2lCNtzWih
翌日、学校を終えて帰宅するとリビングのテーブルに母親から置き手紙が(当時からシングルマザーで母親は銀行員をしながら俺を育てていた)
『今日の夕方5時に家庭教師の方がくるから勉強終わったらプリンを出してあげて。』と、こんな感じで書いてあったと思う。

7 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 21:38:06.31 ID:2lCNtzWih
そわそわしながら待っていると、家のチャイムが鳴った。
小走りでインターフォンに出ると「日奈子先生の紹介で来ました○○小春です」と、かわいい声が。
急いで玄関を開けると・・・・
そこには身長140cmくらいの子供がいた。
俺は「あれ?キミ誰?お姉さんいなかった?」と言うと
笑ながら「ひどいよー私が小春です」俺「え。ちっさ。本当?」
小春は「本当だよーこれ学生証」と言い、かわいいピンクのパスケースのような物に入った学生証を見せてくれた。
そこには『○○小春』と顔写真。確かに小春の物だ。
俺は「小春さんすみませんでした。小さくて可愛かったので小学生のいたずらだと」と言うと
小春は「よく言われるー慣れてるよー」と満面の笑みを見せた。
思えばこの時に俺は小春の事を好きになっていたんだ。

8 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 21:45:03.91 ID:2lCNtzWih
どうぞと小春をリビングに通して事前に言われていた教科書やノート、中2の時のテストも残ってたらと言われていたのでそれも見せた。
10分くらい小春は「うんうん」「あー」などと言っていた。
そして小春は「俺君の苦手なところが大体分かったよ」と言って何か書き始めた。
「これおうちの人に渡してね!必要なテキスト代の請求書だから」と言ってきた。
小春は「テキストは次に来るときに私がセンターから持ってくるから今日は私が作ったテストやってみようね」と言った。(センターとは小春が登録していた家庭教師紹介センターのこと)

9 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 21:50:03.13 ID:2lCNtzWih
小春が作ってきた手作りのテストは、かわいい丸文字でマイメロディの便箋のような紙に数学と英語の問題が書いてあった。
俺が「なにこのかわいいテスト用紙」と突っ込むと小春は恥ずかしそうに「中学生の時に使ってたやつ余ってたから」と言った。
テストは難なく終わり採点するから待っててねと言った。
俺は待ちながら小春をチラチラと見ていた。その姿は本当に小さくて小学生にしか見えず思わず笑ってしまった。
すると小春が「あ!また小学生みたいとか思ったでしょ」と言ってきたので
正直に「お姉ちゃんは小さくてかわいいなって思っただけ」と言うと
小春は「エヘヘ」って可愛く笑ながら
「お姉ちゃんって言われるの嬉しいなー」とニコニコしていた。
俺が「そう言えばなんて呼べば?」と言うと
小春は「お姉ちゃんがいいな」と言った。
俺が「じゃあ、小春お姉ちゃん」と言うと小春は「エヘヘ」とまた可愛く笑った。

10 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 22:00:09.39 ID:2lCNtzWih
小春が来るのは毎週月曜日と木曜日。
他の日(火、水、金曜)は、駅ビルに入っていたケーキ屋でバイトしていると言っていた。
俺は、毎週月曜と木曜が楽しみだった。
優しくてかわいい小春の授業はあっと言う間に終わってしまう。
そんなこんなで夏休み前の7月。いつものように小春がやってくる。
この頃には、小春とかなり仲良くなっていた。
この当時の厨房のガキが持っているのは珍しかったPHS(若い奴ら知らんかもだが、当時ピッチと呼ばれていた、今で言う格安携帯があった)を親が買い与えてくれていた。
『小春先生との連絡用に』と。今思えば、お袋GJ。
俺は小春に「ピッチ買ってもらったから小春お姉ちゃんの番号教えて」と言った。
すると小春は恥ずかしそうに「男の子の番号初めて入れるー」と言った。
俺は、からかうつもりで「彼氏は?」と言った。
すると「彼氏なんていないよー。こんな童顔チビ誰も彼女にしてくれないよー」と言った。
俺は「ほんとに?」と聞くと「うん。俺君が初めての・・・」と言いかけてやめた。
俺が「初めての?」と、好きな女子にいじわるする感じで聞くと・・・
「初めての・・・・やっぱり恥ずかしい」と言った。
その時俺は小春に「お姉ちゃん言いたい事が・・」と小春に言った。
小春が「なに?」と可愛く首を傾けた。

11 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 22:06:06.87 ID:2lCNtzWih
「初めて会った時から好きでした。彼女になってください」と俺は小春の顔を見て真剣に告白した。
小春は一瞬困ったような顔をした。
俺は心の中で『フラれた。厨房のガキを大学生のお姉さんが相手するわけないな』と思っていると小春から意外な言葉が。
「実は・・・私も・・俺君に最初に会った日から・・・す・・・すき・・だった」と。
俺は思わず聞き返してしまった。「ほんとに?俺?」小春は「・・うん。俺君」
俺は嬉しくて「お姉ちゃんを一生大切にする」と、厨房のガキの頭をフル回転させて考えた小春に対しての精一杯の返事をした。
すると小春は泣き出してしまった。「ありがとう俺君。私みたいなチビ好きになってくれて」
俺は無意識に小春の頭を撫でながら「お姉ちゃんはチビなんかじゃない。小さくてかわいいよ」と言うと
小春は泣きながらも「・・・もう!彼女なんだからお姉ちゃんじゃなくて小春って呼んで!」と最高にかわいい笑顔を見せてくれた。
俺が「分かった。じゃあ・・・・こ・・・こは・・・こはる」小春は「はい」と返事した。
ちなみに今更だが小春のスペック。
身長145cm、痩せていて見た目ほんと小学生ww。黒髪セミロング。二重で目が大きい。眼鏡なし(視力がいいと言っていた)

12 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 22:11:50.78 ID:2lCNtzWih
夏休み中は楽しかった。小春は大学生と言うこともあり「夏休み長いから月曜日と木曜日はもちろん勉強だけど、デートもしようね」と、言ってきた。
俺が「デートのお金あまりない」と自分が厨房のガキである事を恨んだ。
小春は「そんなの気にしないの!手繋いで公園に行くだけでもいいからね」と、優しく言ってくれた。
俺は「バイトできるようになったら小春の行きたい所に連れて行くしプレゼントいっぱいする」と小春に言うと小春は例のかわいい笑顔で「約束だよ」と小指を出してきた。
小春と指切りした。小春とのデートを何回も重ね、もちろん受験勉強もきちんとこなした。
小春はバイトもあるのでデートは基本、小春が休みの日。俺は小春とのデートが本当に最高のストレス解消になり、幸せな時間だった。
デートができない日は必ず小春から俺のPHSに電話がきた。
基本その日にあった事をお互いに報告する会話だったが、小春の声を聞けるだけで幸せだった。

13 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 22:16:16.94 ID:2lCNtzWih
月日は流れて12月。
俺は受験勉強の追い込みに入らなければならない時期。
小春もそれは承知しているので、デートはしばらく無しになってしまった。
この頃には俺と小春が付き合っている事は、お互いの親も知っていて公認されていた。
俺も小春も冬休みに入り土日も小春は来て勉強を見てくれた。
俺が「バイトで疲れてるんだから土日くらい小春は休んでよ」と言うと
「俺君が頑張ってるのに休めないよ」と言ってくれた。
俺は『小春に絶対合格通知を見せる』と心に決めた。

14 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 22:27:56.11 ID:2lCNtzWih
クリスマスは小春と細やかなパーティーをした。
小春が手作りしてくれたケーキと、世界で有名な白スーツ眼鏡じいさんのチキンで。
小春のケーキは旨かった。
皿洗いなどの片づけを小春としている時に
俺が「小春のケーキ世界で一番旨かったからまた作って」と言うと
小春は、ぴょんぴょんとうさぎのように跳ねて喜んだ。
俺が「かわいいなー」と言うと・・・
小春「俺君・・・・」と言って俺に抱きついてきた。
こんなシチュエーションになれば厨房のガキでも分かる。
その日俺は初めて小春とキスをした。

15 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 22:33:00.36 ID:2lCNtzWih
年が明け1月。初詣に小春と行った。
晴れ着姿の小春は綺麗だった。
俺が「七五三みたい」と言うと小春は「もー」と俺のお腹に軽いパンチをしてきた。
「綺麗だよ小春」と言い直すと小春は「ありがと。ふふ」と可愛く笑った。
俺は、女性に結婚の約束をするには、プロポーズと婚約指輪が必要だと学習していた。
受験の前に小春にプロポーズしようと決意して、小1からずっと貯めていた親戚などからもらったお年玉貯金全額と小遣い貯金合わせて35万を使い
婚約指輪を買う決心をしていた。それだけ小春への愛は本気だった。
だがここで厨房のガキにはまだ知らないある事が・・・

16 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 22:37:22.31 ID:2lCNtzWih
俺は駅ビルに入っている宝石店に入ろうとしたが厨房のガキひとりでは入る決心がつかない。
その日は諦めて帰った。どうしようかひとりで考えていると、小春のお姉さんに相談しようと思った。
そう俺の担任の友達。もちろん小春と俺が付き合っている事はお姉さんも知っていた。
俺は小春がバイトの日を狙って小春の家に行ってみる事にした。
小春の家は何度もデート帰りに小春を家まで送っていったので知っていた。
小春の家のチャイムを鳴らすと、運がいいことに小春のお姉さんが出た
「あ。俺君。小春バイトよ」俺「知ってます。今日はお姉さんに相談が」
姉「私に相談?」俺「はい」など玄関で会話していた。
相談なら入ってと家に入れてくれた。

17 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 22:42:13.76 ID:2lCNtzWih
家には小春のお母さんもいた。
俺は、小春にプロポーズしようとしていること、婚約指輪を買う事を伝えると
姉「俺君、素敵!男ね」小春母「初々しくていいわー」
姉「俺君は小春の指輪のサイズ知ってるの?」
俺「え?サイズ?そんなのあるんですか?」
そう。厨房のガキが知らなかった事とは指輪のサイズだ。
俺は当時指輪なんて、男用女用しかないと思い込んでいた(タイムマシンがあればその時の俺を殴りに行きたい)
小春のお姉さんとお母さんに笑われた。
だが助かった。お姉さんは偶然にも小春のサイズを知っていて「小春のサイズは7号よ」と、教えてくれた。
俺は「あの・・・小春には・・・」と言うと、小春のお母さんとお姉さんは「もちろん言わないわよ」と言ってくれた。
「あとひとりで店入るの恥ずかしいので・・・」と言うと
お姉さんが「今から買いに行こう!私が車でいいお店に連れて行くよ」と言ってくれた。

18 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 22:46:04.97 ID:2lCNtzWih
車で20分ほど走った所で小さな宝石店に着いた。
姉「ここね、すごく可愛くて小春のお気に入りのお店よ」と、教えてくれた。
お姉さんと一緒に店内に入ると、キラキラしたダイヤの指輪や色々なアクセサリーが沢山あった。
「いらっしゃいませ。今日は何をお探しですか?」と、女性店員がやってきた。
小春のお姉さんは「今日は、この子が私の妹にエンゲージリングをプレゼントしたいって言ってるので」と、俺の背中を押し出した。
店員「まあ!若いのに偉いわね。失礼だけど予算は?」
俺「35万円です」店員「大切に貯めた貯金?」俺「はい」店内にいた他の客や店員から拍手があり恥ずかしくなる。
店員「お相手のサイズは?」と聞かれたので、俺は得意気に「7号です」と言った。小春のお姉さんはニヤニヤしながら俺の顔を見ていた。

19 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 22:50:03.90 ID:2lCNtzWih
店員「あなたのサイズは?」と聞かれたので言葉に詰まっていると
店員「ああ。じゃあ・・・」と言い、リングの束のようなものを俺の指にはめている。
店員「あなたは・・・」と言いながらメモを書いている。
店員「おふたりのお名前を刻印しますから、あなたとお相手のお名前教えてください」
俺「俺は○○」「彼女はこはるです。小さい季節の春」
店員「かわいいお名前ね」俺「世界一かわいい自慢の彼女です」店員「あらあら」
姉「ほんとに俺君は小春が大好きね」店内にいた客「お幸せに」俺「ありがとうございます」
嬉しいやら恥ずかしいやらで暑かった。注文書に名前など書くと
店員「お渡しは2月○日になります」なんとか受験日前に間に合いそうだ。

20 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 22:53:34.84 ID:2lCNtzWih
小春のお姉さんにお礼を言って家まで送ってもらった。
車の中で注文書を何度も見てニヤニヤしていた。
俺と小春の名前が連名になっている。嬉しかった。
受験日3日前までは普段通りに小春と接した。
小春「これ俺君に」小さな小春の手には大きな封筒があった。
開けてみたら小春手作りのお守り。
『絶対合格』裏には『こはる明神♡』となっていた。
俺「ありがとう。合格間違いなし」と言って小春の頭を撫でた。
小春は「やったー」と言いながら俺に抱きついてきた。

21 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 22:57:04.12 ID:2lCNtzWih
受験2日前、この日の事は俺にとって一生忘れない大切な思い出だ。
今でも鮮明に覚えている。思い出しながら書いてるが、涙が止まらない。
その訳は後で分かる。
小春に渡す婚約指輪が完成して店に取りに行った。
小春のお姉さんが車に乗せてくれた。
姉「いよいよね。大丈夫よ。俺君と小春はラブラブだから」
俺「はい」婚約指輪が入ったケースを持つ手が震えた。
そして、夕方5時頃。この日は小春のバイトは休み。
俺は小春に「今から○○に来て」と、地元では夜になると夜景が綺麗に見える高台の公園に誘った。
小春「はーい。でも2日後に受験だよ?」俺「どうしても会いたい」
小春「分かったー」

22 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 23:00:20.85 ID:2lCNtzWih
小春の呼び出しに成功。
約束の時間ぴったりに小春は来てくれた。
小春お気に入りの白いコートにマイメロディのマフラーをしている。
小春「俺君お待たせ」俺「小春。ごめん呼び出して」
小春「嬉しかったよ」俺「よかった」小春「なにかなードキドキするー」
小春は可愛く言ってる。
俺は小春にこっち向いてと言い、小春と向かい合わせになった。

23 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 23:04:07.61 ID:2lCNtzWih
俺は「小春、俺は年下だから小春に甘えてしまうかも知れない。
でも俺には小春が必要だ。小春と一緒にいる時間は、俺のこれからに絶対必要だ。
小春を守ってあげたい。俺はまだ15だから、あと少し待ってほしい。
そして就職したら・・・・・小春、愛してる。結婚してください」
厨房なりに悩んで考えたプロポーズの言葉だ。
そう言い終わると婚約指輪のケースを開けて小春に見せた。

24 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 23:09:44.58 ID:2lCNtzWih
小春は、しばらく黙っていた。
一瞬フラれたと思った。
しばらくして小春が言った
「・・・・・嬉しい・・・・ほんと・・・・ほんとに・・・・・嬉しい・・・こんなチビで・・・寂しがり屋で良ければ」と言ってくれた。
小春は泣いていた。俺は小春を抱きしめて小春の頭を撫でた。
俺「ありがとう」小春「うん」
俺は小春の左手の薬指に指輪をはめた。
小春も俺の指にはめてくれた。そのあとキスをした。
大人のキスだった。小春へのプロポーズのあと、俺は小春を家まで送った。
これが元気な小春を見た最後になってしまった。

25 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 23:11:45.10 ID:2lCNtzWih
受験当日、俺は小春からもらったお守りを持って受験に望んだ。
解答用紙は何とか埋める事ができて面接も緊張したがなんとかできた。
受験が終わり家に帰ってからすぐ小春に電話したかったが、
この日は小春は朝からバイトだと聞いていたからバイトが終わる時間になったら電話しようと思っていた。
小春のバイトが終わる時間に電話した。

26 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 23:13:47.85 ID:2lCNtzWih
俺「小春!なんとか解答用紙全部書けたよ!」
小春「よかったー私のお守りの効果だねー」
俺「そうだね」小春「やったねー」
小春は自分の事のように喜んでくれた。
合格発表は学校に直接行って確認する方式。
小春は「合格発表の日は休みもらったからデートしながら行こうね!クレープ食べたいな」
俺「クレープごちそうする」小春「楽しみー」

27 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 23:16:26.60 ID:2lCNtzWih
しかし・・・・・・・・・
合格発表当日の朝、小春が待ち合わせ時間に来ない。
小春のPHSに電話しても繋がらない。
仕方ないのでひとりで向かう事に。この時はまだ急にバイトでも入ったんだと思っていた。
高校は合格していた。受験票と交換する感じで合格通知や入学金を支払う用紙、制服の申込書などが入った封筒をもらった。
小春に電話をした。まだ小春は出ない。バイト中かな?まだそう思っていた。
自宅の最寄り駅に着いてしばらくするとPHSに電話が。
ウキウキしながら出ると・・・・

28 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 23:19:05.44 ID:2lCNtzWih
その声は、小春のお姉さん。
「俺君。落ち着いて聞いてね。小春が・・・事故で病院に。○○病院すぐきて」
俺は訳が分からず、俺「病院って・・・」
姉「駅前から送迎バスあるから」俺は急いで送迎バスに乗り病院に向かった。
病院の正面玄関を入ってすぐの椅子で小春のお姉さんが待っていてくれた。
姉「俺君。こっち!急いで!」まだ理解できてない俺。
お姉さんに連れられて向かった先には・・・

29 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 23:23:02.03 ID:2lCNtzWih
そこには、全身を管で繋がれた小春がいた。
頭に包帯。姉「小春ね・・今朝早く眠れないからって・・散歩に行くって・・飲酒運転の車に・・・ひき逃げされて」
お姉さんは泣き崩れた。
俺は「なんで!なんで!小春は何もしてないのに。小春・・合格したよ・・小春・・演技してないで起きてよ!」
小春は・・・・俺が来るのを待っていてくれたかのように
俺が小春の手を握った瞬間に天使になり天国へ旅立った。
小春はまだ19歳・・・・真面目に生きてきて何も悪い事をしてないのに・・・・
ひき逃げした糞野郎はすぐ捕まった。
俺は小春の事を守れなかったと自分を責めた。

30 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 23:26:05.65 ID:2lCNtzWih
葬儀は小春の友達や高校時代の後輩など沢山の人たちが来てくれた。
小春はみんなに愛されていたんだと、不謹慎だが嬉しかった。
俺は高校に通いながらも小春の家に週1回は行くようにしていた。
ある日、小春のお姉さんから「そろそろ形見分けしよう」と言われ
俺は小春の部屋に入った。

31 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 23:30:36.77 ID:2lCNtzWih
小春の部屋はカーテンもラグもピンクで、ぬいぐるみがいっぱいの女の子らしい部屋。
俺はお姉さんにお願いして少し小春の部屋でひとりにしてもらった。
小春の机を見ると、俺とのツーショット写真がいっぱい。涙が止まらなかった。
ノートを見つけた。日記だった。
日記には俺と出会った日から、小春に受験で解答用紙を埋める事ができたと報告の電話をした日まで書いてあった。
戻ってきたお姉さんに「なにが欲しい?」と聞かれたので
日記や小春が普段から使っていたカップなど色々形見分け分けしてもらった。

32 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/22(火) 23:33:53.94 ID:2lCNtzWih
高校を卒業して俺は子供の頃からの夢だった鉄道会社に就職した。
もちろん小春に報告。
小春の家に行き、仏壇に向かい
俺「小春・・ ○○(鉄道会社)に就職したよ」
俺「小春・・約束通り結婚しよう」
俺は、婚姻届を書いて持ってきた。
妻の欄は小春のお姉さんが代筆してくれた。
そして小春の仏壇に供えた。
今日から小春は○○(俺の苗字)小春だ。俺の妻だ。愛してる」

もちろん法的には夫婦ではないが、俺の妻はずっと小春だ。
長々とすまなかった。読んでくれた方たちありがとう!

33 :1 ◆QKNHNMpo0U:2022/03/25(金) 16:23:54.19 ID:qwnChdorA
Twitterアカウントを作りました。
ここに投稿したものをTwitterでも読めるようにしました。
Twitterアカウントが、この>>1 である証拠として
鳥つきでTwitterアカウントをお知らせしに来ました。

Twitterアカウント→@forever_koharu

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