好きな人におはようおやすみを言うスレ155

名無しさんの初恋

2ちゃんねるを初めて知ったのは勤務先の同僚からでした。
勤務先のスレがあったのです。
その頃の勤務先はまだ未成熟というか、社員の不平不満がそのままスレに表れていました。
それは目を覆うような酷い書き込みが大半でした。
ある時、全社員が揃う新年会で社長が言いました。
「うちの会社の事が2ちゃんねるに書かれている事は承知していますが、会社の方針がそれで変わる事はありません。」と。
驚いたのは社員です。まさか公式の場で「2ちゃんねる」の名前が出るとは思わなかった。場所は一流ホテルです。
そして「会社の方針が変わる事はない」と言い切った。
よほど腹が据わっていないと出てこない言葉です。
書き込みはほどなくして沈静化し、やがて醜い書き込みは無くなりました。
会社の方針は変わりませんでしたが、社員の意識が少しだけ、やがて大きく変化していきました。
役員と社員の間で少しずつコミュニケーションの場が設けられるようにようになっていったのです。
最初のきっかけは自分が某役員に
「こんどの○○さんの送別会にぜひ出席して頂けませんか」
とお声がけをしたのが始まりだったと記憶しています。
もしかしたら自分以外の社員も役員と酒席を共にしたりしていたかもしれません。
社長にあそこまで言わせてしまった事に、少なくない人間が立ち上がったのです。
このままではいけないと。

これも一つのネットのもつ力かもしれません。
この場所がこの時代が
好きな人の力になりますように。

おやすみなさい、良い夢を。