■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
憑かれた僕が従妹と田舎に愛の逃避行した話をする。
- 1 :己が人生に憑かれた人:2014/09/24(水) 21:04:48.05
- 僕 :浪人一年目
フツメン以下
従妹:16歳(高二)
かわいい(主観)
B:76(目測) W:56(目測) H:79(目測)
ふと自分のこれまでの人生について語りたくなったから語ろうと思う。
自分で言うのもなんだが、だいぶ数奇な人生だ。
ヒステリックでシビアな、おまけにスピリチュアル。
よかったら聴いていってくれ。
注:書きためはありません。
ブラインドタッチはできないのでスマホです、遅レスです。
スレ主はまとめスレを覗く程度でスレ立て初めての2ちゃん処〇ですので、なにか間違っていたりしたら指摘してください。
また、ネット小説を趣味で書いているため文章が痛々しかったりくどいかもしれませんが御了承下さい。
ホラーでもオカルトでもなく純愛?です。
霊的な何かも出てきますが、人生を語る上で必要であることと、またそっちがメインではないので御理解ください。
- 118 :代理に憑かれた人:2014/09/24(水) 23:33:53.55 ID:+lIf9c1Vr
- 自宅についた後、いとこの両親はこのまま帰ると言って車から降りると、タクシーを呼んだ。
やってきたタクシーに、ゆりも乗るようにとオヤジが声をかけるが、彼女はそれに答えずに渋っていた。
まるで、自宅に帰りたくないと暗示しているようなそんな思わせ振りな態度に、オヤジは無理やり手を掴むことで応じる。
- 119 :隻腕の王(刻限間近):2014/09/24(水) 23:34:30.43 ID:EVqMFkLWl
- すまぬ、どうやら刻限が来てしまったようだ。
君らには少し迷惑をかけたかもしれない。
許せ、そしてできたら崇めて欲しい。
最後に王がここに踏み入れたことを記す。
- 120 :代理に憑かれた人:2014/09/24(水) 23:35:33.98 ID:+lIf9c1Vr
- お疲れ様でした
スレ主に代わってお礼を申し上げます
- 121 :己が人生に憑かれた人:2014/09/24(水) 23:39:37.25 ID:7g6Q73bZc
- さて、書き込み制限も消えたので、僕が書き込みますね
形容し難い感情を孕んだ瞳が俺のことを見つめる。
俺はそんな彼女に手を伸ばし……だがそっと、その腕をおろした。
この時さえ僕は、彼女の家に目くじらを立てられることが怖かったのだ。
悲しそうな感情を瞳に載せて、彼女はタクシーの中に連れ込まれた。
僕はやりきれない思いを胸に抱きつつも、彼女にもう一度腕を伸ばすことはなかった。
- 122 :隻腕の王(刻限間近):2014/09/24(水) 23:44:40.17 ID:EVqMFkLWl
- 現実味があることに感心、同時に一時的な復活を遂げる。 どうやら、魔術構成がうまく作用した模様。 少し、稚拙な師となるが、了承求む。
- 123 :己が人生に憑かれた人:2014/09/24(水) 23:46:51.67 ID:7g6Q73bZc
- それから、約半月が過ぎた。
その間特になにか大きなことが起きることもなかったが、僕は時折思い出したように、悪夢を文字に起こすようになっていた。
きまって、あの不思議な十二歳ほどの少女の出てくる夢を。
一週間に一度くらいの頻度で、何かに憑かれた様に文字列を並べる。
目が覚めたら、ペンを握っていた、ということすらあった。
幽霊の少女はそんな時、決まって僕のベッドの脇にたっている。
僕を見下ろしているわけでもなく、無言でそこにたっているのだ。
- 124 :己が人生に憑かれた人:2014/09/24(水) 23:48:38.52 ID:7g6Q73bZc
- それから、書くのに夢中で書いてなかったのですが、>>95のアクセプトエラーとは一体なんのことですか?
- 125 :隻腕の王(刻限間近):2014/09/24(水) 23:51:18.89 ID:EVqMFkLWl
- 友よ、暗黙の地において、無粋なことは避けるべきだ。 でないと、幽霊以上の禍が貴殿を襲う結末を迎えようぞ。
- 126 :隻腕の王(刻限間近):2014/09/24(水) 23:52:30.19 ID:EVqMFkLWl
- 友よ、貴殿も既に夢日記を書き綴ったものだったか。 あれは悪夢の記憶の塊でしかない。 あれほどまでに我を恐怖に突き落としたものなどないのだからな。
- 127 :隻腕の王(刻限間近):2014/09/24(水) 23:57:39.29 ID:EVqMFkLWl
- 日付が変わる……
もう待つことは叶わない。
明日、我は「スポーツ大会」で「騎馬戦」という我に相応しい競技がある。
これにて、去る。
- 128 :己が人生に憑かれた人:2014/09/24(水) 23:59:41.07 ID:7g6Q73bZc
- ゆりとも、これまで通り、何か特別なことがあるわけでもなく生活を繰り返していた。
オヤジのことを聞くにも聞けず、されども気になって仕方が無い。
そんなどうしようもなさがあったものの、夏休みの間彼女はずっとうちにいたというのにどうしても聞くことができない。
どうして聞くことができるだろうか。
「お前は、父親に手を下されているのか?」だなんて。
それを聞いたらきっと彼女は、取り繕ったような笑顔を浮かべてこういうのだろう。
「なんでもないよ、気にしないで」と。
自分の不甲斐なさが、情けなかった。
- 129 :己が人生に憑かれた人:2014/09/25(木) 00:21:23.97 ID:1uqB3Mn+T
- 見てる人います?
いるなら続き書きます!
- 130 :名無しさんの初恋:2014/09/25(木) 00:23:13.48 ID:sTkCEON1k
- 見てるぞよ。
続きはよ。
- 131 :己が人生に憑かれた人:2014/09/25(木) 00:24:47.80 ID:1uqB3Mn+T
- >>130
ありがとうw
君のために書きすすめるね(笑)
- 132 :己が人生に憑かれた人:2014/09/25(木) 00:25:42.29 ID:1uqB3Mn+T
- そんな中で、僕自身に異常が起きた。
夢で見たものを文章に書き起こすという作業を、週一ではなく毎朝するようになってしまっていたのである。
気がつけば机に向かい、ペンを持ち、ノートに書きなぐる。
ノートに書かれていたことは支離滅裂だった。
意味をなさない、小学生の書いたような文。
だが俺は、それを狂ったように書き続けていたのである。
その時の俺は、まるで何かに憑かれているかのようだった。
狂っていた。
何をするにも、まず夢を書き起こすことを優先した。
ゆりと一緒にいる時でさえ、そのことばかり考えていた。
- 133 :己が人生に憑かれた人:2014/09/25(木) 00:29:49.66 ID:1uqB3Mn+T
- 日常生活にまで影響が及んだ。
何をするにも精神が昂り、異常なまでに発狂する。
そんな狂った状態に陥っていた。
「ゆう君、大丈夫? どうしたの?」
「……なんでもねぇ」
大好きなゆりにまで、ガサツな反応をするようになっていた。
数週間もすれば高校だって始まる。
だのに、俺は夢を書き起こすことがやめられなかった。
後々から知ったのだが、これは夢日記と呼ばれる現象であるという。
- 134 :己が人生に憑かれた人:2014/09/25(木) 00:34:29.56 ID:1uqB3Mn+T
- 夢日記とは、簡単に言えば夢で見たことを文字にすることを繰り返すことで、狂ってしまう現象だ。
説明をすると長くなるので、各自ググッてくれb
僕はきっと、精神的に追い詰められていたのだろう。
ゆりにあのオヤジが手を出したのではないか、という危惧と、幽霊に取り憑かれていることに対する恐怖を孕んだ焦燥。
そういうものに急かされて、僕はいつしか狂ってしまっていたのだ。
- 135 :己が人生に憑かれた人:2014/09/25(木) 00:36:33.07 ID:1uqB3Mn+T
- そんな僕を救ってくれたのは、ほかでもない、ゆりだった。
「ねえゆう君、最近、おかしい」
「おかしいって、なんだよ」
おどおどしながらも詰め寄る彼女に、俺はやはり不機嫌を装ってそう応じる。
実際のところは不機嫌なわけではなく、ただ単純に夢日記につき動かされていただけなのだが。
だがどちらにせよ、最近の僕が平常の僕でなかったのは間違いなかった。
- 136 :己が人生に憑かれた人:2014/09/25(木) 00:39:25.75 ID:1uqB3Mn+T
- 「ねえ、ゆう君、私に話して……何を、隠してるの?」
「何も隠してない」
「わかるの、ゆう君、なにか隠してる」
彼女はそう言って、あっけなく僕の夢日記を見つけ出した。
それを見て、最初はこれがなんであるのかよくわからなかったようだが、知識自体はあったのかすぐに理解する。
- 137 :己が人生に憑かれた人:2014/09/25(木) 00:44:16.75 ID:1uqB3Mn+T
- 「どうしてこんなものを書いているの?」
お前と、お前の親父のことが気になって仕方ないからだ、だなんていうことはできない。
ただ口を噤む俺を見て、彼女はどこか悲しそうな表情を浮かべていた。
「私は、ゆう君のことを知りたい」
何を言っていたのか、明確には覚えていない。
だかそのようなことを言っていたのは確かだ。
- 138 :己が人生に憑かれた人:2014/09/25(木) 00:49:01.21 ID:1uqB3Mn+T
- 「私に言えない、なにか辛いことがあったの?」
「……」
「ごめんね、それって、多分私のことだよね……私と、私の家の、こと……」
ベッドに腰掛ける俺の隣に、彼女は音もなく座った。
その瞳からは雫がいくつも流れ出していたが、俺はそれを拭ってやることすらできず、ぼんやりと彼女の事を見つめる。
その向こう側には、幽霊の少女が無言で佇んでいる。
全ての元凶は、あの少女なのだろうか。
結局その後、特にお互いの間に言葉はなくなった。
だがそれでも、俺はなんとなく、自分を縛っていた夢日記から開放されたような、そんな気分を抱いた。
- 139 :己が人生に憑かれた人:2014/09/25(木) 00:53:30.21 ID:1uqB3Mn+T
- それから、俺は夢日記を書かなくなった。
事あるごとに発症するいらだちも収まり、目覚めたら日記を書いていた、だなんてこともなかった。
後から母親に聞いたことなのだが、僕は無意識のうちに家具やら備品やらを手当たり次第に壊していたことがあったという。
全く記憶にないのが恐ろしい。
だがそれよりも僕にとっては彼女の流した涙の方が、強く胸に突き刺さっていた。
彼女はどうして泣いたのか。
そんなことは考えるまでもなく明確だ。
僕が彼女の家のことを知っていて、かつそんな彼女にどう接すればいいのかわからず、悩んでいることに気がついていたからだ。
- 140 :己が人生に憑かれた人:2014/09/25(木) 00:58:44.71 ID:1uqB3Mn+T
- 僕は、自分のこれまでの行動を見直し、深く反省するべきであるとようやく痛感した。
彼女はきっと、自分の受けている家庭内での暴力や、もしかしたらあるかもしれない性的な暴力について、僕に知られたくなどなかったのだろう。
というよりは、それを原因に僕に嫌われたくなかったのだ。
彼女はいじらしく、それでいてなんとも辛い現実だった。
彼女のような少女には、荷が重すぎる。
それでも僕は、やはりその重荷を一緒に背負ってやる、という決心がつかずにいた。
僕は、正真正銘の最低野郎だった。
- 141 :名無しさんの初恋:2014/09/25(木) 01:01:35.29 ID:sTkCEON1k
- ゆうくん闇堕ちフラグな件。
- 142 :己が人生に憑かれた人:2014/09/25(木) 01:02:00.02 ID:1uqB3Mn+T
- 幽霊は、依然として俺のそばから消えなかった。
夢日記を俺に書かせていたのが彼女なのか、もしくは全く別なのかはわからないが、彼女はこれまでどおり何も変わらない様子で俺に取り憑いている。
なぜ俺なのかはわからない。
だけど、なんとなく、彼女の姿がゆりに重なっていた。
いや、ゆりの姿が、あの幽霊に重なっているのである。
痛ましい、何かに取り憑かれたような、そんなゆり。
それは、夢の中でであっていたあの少女に、重なっていた。
- 143 :己が人生に憑かれた人:2014/09/25(木) 01:02:33.79 ID:1uqB3Mn+T
- >>141
ゆ、ゆう君は今はなんとか普通に生きていますw
- 144 :己が人生に憑かれた人:2014/09/25(木) 01:05:43.42 ID:1uqB3Mn+T
- 夏休みも後数日で終わろうとしている時のこと。
いつもどおり僕の家で、客室で勉強をしていたゆりが、突然リビングに降りてきた。
三時のおやつの時間はゆうに回っているし、そもそも彼女は間食などをするような子でもない。
ゆりはダイニングにて何をするでもなくソファに横になっていた僕のそばに歩み寄ってくると、何か言いずらそうに目を逸らした。
訝しげな目で見つめていると、彼女はどこか控えめに唇を開く。
- 145 :己が人生に憑かれた人:2014/09/25(木) 01:08:31.75 ID:1uqB3Mn+T
- 「ゆう君、今日空いてる?」
「ん? まあ、特に用事はないけど」
なにか要件でもあるのだろうか。
彼女は何秒か言葉を選ぶように手持ちぶたそうに手をぶらつかせながら、やはり控えめに提案をしてくる。
「今日、ゆう君とどこかに出かけたい」
「別にいいけど、どこに?」
「……場所はどこでもいいの、ゆうくんと一緒に行けるなら」
彼女は曖昧にそう言葉を切った。
- 146 :名無しさんの初恋:2014/09/25(木) 01:08:49.97 ID:sTkCEON1k
- お?
- 147 :己が人生に憑かれた人:2014/09/25(木) 01:12:14.73 ID:1uqB3Mn+T
- なんとなく、これがデートの誘いなんだろうな、ってことには気がついていた。
もちろん恋愛的な意味ではなく、おそらくは最も親しい相手と考えてくれているだろう僕と、もっと親しくなるために外出をするのだと。
……いや、もしかしたら違うのかもしれない。
僕たちは昔から仲が良かったが、基本的にそれは家の中での話であった。
外出の際は常に親が同伴し、二人きりになることはない。
- 148 :己が人生に憑かれた人:2014/09/25(木) 01:17:26.97 ID:1uqB3Mn+T
- その理由は、ゆりの家庭と僕の家庭に問題がある。
前に述べたとおり、ゆりは家の跡取りとして必要とされている存在であった。
そんな跡取りな地位しなぜ虐待的なことをしているのか解らなかったが、少なくとも、彼女の両親からしてみれば、彼女は家の存続と繁栄をするための道具に過ぎないのだ。
それ故に、どんなことがあっても、彼女に浮ついた噂が立つようなことがあってはならない。
それは、例えば従兄である僕との、恋愛関係になる、などと言った噂だ。
- 149 :名無しさんの初恋:2014/09/25(木) 01:24:14.96 ID:sTkCEON1k
- バイ猿な気配
- 150 :己が人生に憑かれた人:2014/09/25(木) 01:25:00.50 ID:1uqB3Mn+T
- そんなものが立てば、家に悪影響しか及ぼさない。
血縁関係にある者同士が好き合う、ということなどう言うことであるのか。
それが、世間から見てどれだけ異端なものであるのか。
そういうことを理解しているこそ、僕たちは暗黙の了解となっていた二人での外出の禁止を、内心では反感を抱きながらも素直に従ってきた。
- 151 :名無しさんの初恋:2014/09/25(木) 01:31:33.10 ID:ZCet5WS1L
- ゆりたんはぁはぁ
- 152 :憑かれた人の代行:2014/09/25(木) 01:43:05.52 ID:ZCet5WS1L
- スレ主の代行です。
今日はこの辺で落ちます。
よかったら保守してください。
明日も同じ時間に来ます。
- 153 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U:2014/09/25(木) 01:43:36.31 ID:1uqB3Mn+T
- だがその暗黙の了解は、ゆりの発言によって壊された。
彼女は、もしかしたら、その垣根を越えて、僕にこの外出の提案をしてきたのかもしれない。
そんな淡い期待と、一抹の不安を抱きながらも、結局僕は彼女と外出をすることに決めた。
両親は今日は夜まで帰っては来ないし、きっとうちの両親の方は、僕たちが仲良くしているところを見ても、何も言うことはないだろう。
ゆりと玄関から出ようとした時、ダイニングから頭をのぞかせていた姉貴が、なんか親指を突き立ててきた。
うざかった。
- 154 :憑かれた人の代行:2014/09/25(木) 01:46:11.61 ID:ZCet5WS1L
- 失礼、書き込み規制がかかっていたのが代行にお願いしたのと同時に、時間差で解除されて投稿されてしまった……
どちらにせよ、何故か書き込み制限がかかっているので、今日は落ちようとおもいます。
よろしければ保守お願いいたします。
- 155 :名無しさんの初恋:2014/09/25(木) 07:36:14.88 ID:sTkCEON1k
- 保守
- 156 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U:2014/09/25(木) 11:15:11.28 ID:qFS2FSHck
- >>155
保守ありがとう。
別に僕は何時からはじめるとか決めていないのだが、とりあえずスレを見ていてくれている>>155の時間に合わせて再開しても良いですよ。
- 157 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U:2014/09/25(木) 18:22:21.52 ID:1uqB3Mn+T
- 見てる人います? いるなら始めます。
- 158 :名無しさんの初恋:2014/09/25(木) 18:26:01.83 ID:sTkCEON1k
- 待ってたぞ
- 159 :名無しさんの初恋:2014/09/25(木) 18:26:24.94 ID:ZCet5WS1L
- みてるよー
- 160 :!ninja:2014/09/25(木) 18:26:43.89 ID:TTe8jw700
-
- 161 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U:2014/09/25(木) 18:28:28.62 ID:1uqB3Mn+T
- >>158
ありがとう、じゃあ再開しますお
それから、どうやらバイ猿なるものが存在しているようであるので、1レスを少し長く、ついでに間隔も少し長めに投稿するお
そんなものが立てば、家に悪影響しか及ぼさない。
血縁関係にある者同士が好き合う、ということなどう言うことであるのか。
それが、世間から見てどれだけ異端なものであるのか。
そういうことを理解しているからこそ、僕たちは暗黙の了解となっていた二人での外出の禁止を、内心では反感を抱きながらも素直に従ってきた。
だがその暗黙の了解は、ゆりの発言によって壊された。
彼女は、もしかしたら、その垣根を越えて、僕にこの外出の提案をしてきたのかもしれない。
そんな淡い期待と、一抹の不安を抱きながらも、結局僕は彼女と外出をすることに決めた。
両親は今日は夜まで帰っては来ないし、きっとうちの両親の方は、僕たちが仲良くしているところを見ても、何も言うことはないだろう。
ゆりと玄関から出ようとした時、ダチニングから頭をのぞかせていた姉貴が、なんか親指を突き立ててきた。
うざかった。
- 162 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U:2014/09/25(木) 18:31:10.63 ID:1uqB3Mn+T
- 童貞かつ彼女いない歴=人生の僕にとっては、いつも一緒にいるゆりが相手であっても、一般的にデートと呼ばれるものは気恥ずかしかった。
どこに行けばいいかわからなかったので、とりあえず近隣のイチ〇キューに彼女を連れていく。
お互いが好きなハリウッド俳優の出ている映画のチケットを購入し、ついでに放映中のアニメグッズをゲット。
買いたいものが買えたことによるいい気分のまま放映ルームに入ったはいいものの、客はやけに少なかった。
不思議に思ってみてみると、どうやらこの映画はB級ホラーであるらしい。
自分たちの席の周り数席分には誰も座っておらず、形容しがたい寂寥感が生まれる。
通常なら、うっは最高のシチュエーションじゃんとでもいいたいところであるが、しつこいようだが言おう、僕はホラーが大の苦手だ。
貞子とか名前を聞くだけでも失神しかねない絹ごし豆腐メンタルだし、人並み以上にホラー耐性がな(ry
- 163 :!denki:2014/09/25(木) 18:32:55.26 ID:TTe8jw700
- 書き込んだ度合いで猿だから時間関係ないぞ
- 164 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U:2014/09/25(木) 18:37:46.27 ID:1uqB3Mn+T
- >>163
あれ、そうなのですか
じゃあ昨日と同じ感じでいきます
「ふぇぇぇぇ、怖いぃよぉぉぉおお」
「ゆう君……ここ別に怖くないよ……」
ゆりの身体に抱きついて必死にスクリーンから目をそらそうとする僕を、少し引き気味になりながらなだめてくる。
僕はホッとひと安心して液晶を見やる。
スクリーンでは少女がゾンビにむしゃむしゃ四肢を齧られていた。
「くぁwせdrftgyふじこlp!」
「あ、ご、ごめんゆう君、画面が急に……」
結局、お互い映画はまともに鑑賞することもできなかった。
だが僕は、こうして他愛のない関わりをしているだけでも、自分たちの置かれている境遇を、少しでも忘れることができていた。
適当にふたりで街中をぶらつきショッピングをする。
時折ショーウィンドウに映る少女の影は、極力は視界に収めないようにしながら。
だが常に、彼女は僕につきまとっていた。
視線を逸らしても視界の中に収まり、まぶたを閉じても闇の中にほんのりと浮かび上がる。
それは多分、僕の錯視に過ぎないのだろう。
だがそれでも、確かに彼女は僕の近くにいた。
僕は後ろ髪を引かれるような気分になりつつも、ゆりと一緒に適当に選んだカフェに入る。
- 165 :名無しさんの初恋:2014/09/25(木) 18:48:01.17 ID:ZCet5WS1L
- また猿っぽいですね
- 166 :己が人生に憑かれた人 ◆g5URcV1C/U:2014/09/25(木) 20:46:39.61 ID:1uqB3Mn+T
- 本家の方に転移しました。
http://itest.2ch.net/test/read.cgi/pure/1411641137/
- 167 :名無しさんの初恋:2023/08/04(金) 11:14:36.10 ID:k59eCM41s
- GWの予約を取り終えてから捜査が貧弱になるGW開始と合わせて16億もの税金を詐取したと白々しく公表した詐欺組織近畿曰本ツ━リスト
全額返金すれは゛済む問題し゛ゃないのは明らか.最低でも16О億は罸金を科して、知りながら黙っていた従業員含めてとっとと懲役にしろよ
観光[笑)は産業ではなく.温室効果ガスに騒音にコ囗ナにとまき散らして地球破壊して気候変動させて土砂崩れに洪水,暴風.猛暑、干は゛つ
大雪にと災害連発させて大勢殺害して住民の私権侵害して知的産業に威力業務妨害して私腹を肥やす史上最悪の強盜殺人テロなわけだか゛,
このクソテ□リストどもがまき散らしたコ囗ナによって多くの人々の生活に仕事にと破壞されながら,そんな外道に無辜の住民から強奪した
莫大な血税をくれてやるという常軌を逸した自民公明の悪質さがよく分かる事例,民主主義國なら間違いなく本社やら国土破壞省ヒ゛ルやらに
火炎瓶投げ入れられたりと大騒ぎになっているだろうに,北朝鮮人民の遺伝孑を濃縮したような奴隸体質クソシ゛ャップはどうしようもないな
懲りずに広島地球破壞サミッ├た゛の気侯変動推進萬博た゛のテロ國家丸出しのキチガイ税金泥棒どもをス儿‐して殺されないて゛済むと思うなよ
創価学會員ってもはや宗教的に信し゛てるのは教養のない年寄りバハ゛ァくらいで,公明党を通じて他人の権利を強奪したり
税金泥棒するための利権組織ってのが実態た゛そうた゛な,他人の人生を破壞することで私腹を肥やしてる現実に恥を知れよ
https://i.imgur.com/hnli1ga.jpeg
総レス数 167
52 KB
掲示板に戻る
全部
前100
次100
最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★