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【山田太郎の】文学極道【ブログ】

133 :だれか:2014/02/19(水) 22:54:54.10 ID:Vbs0kL9O.net
プロ詩、メビウスリングの勉強会もおもしろいんですネ。盛り上がってる。
(なんか健全だし、文極みたいに偉ぶらないで、自分のレベルで自分の思考に集中して、
やれるっていうのがイイナ)

三好達治の

 太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
 次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。

有名な短詩。
ぼくもちょっと考えてみた。

「主観」や「客観」。「近視的」と「俯瞰的」。「生活」と「自然」。「主体的」と「客体的」。「自動的」と「多
動的」。「経験的」と「物語(童話)的」。「実(際)感」と「非実(際)感」。「今」と「昔」。「ここ」と「むこう」。
「リアル」と「ファンタジー」。「ある時間と空間」と「違う時間と空間」。「自分事」と「他人事」。「現実の
家族」と「民話の中の家族」。「詩」と「実際の生活」。「熱」と「冷」。「人間」と「自然」。「意思」と「も
の」。「きれいな絵」と「ひずんだ(世界の)絵」。「叙情」と「シュールさ」。「愛」と「伝統・習慣」。(さら
に作品自体を俯瞰してみれば、「東京」と「雪国地方」なんてのもあるかも)などなど。そういう反対、
相違的な両極の視点からの見方が、同時に封じ込められているから、脳が少しだけ、混乱しなが
ら(つまり詩をふだん読まない人でも、何かわからないけれど、ひっかかるものを感じながら)、立ち
止まってしまうトリックがある。

もっとも簡単に。もっとも究極的に。三好達治は、この二行である世界を切り取った。

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