☆チラシの裏@オカルト板61枚目★

本当にあった怖い名無し

俺は正気だと思う
酒は滅多に飲まないし、薬物などやったこともない
でも、こんなことを言っても誰も信じてくれない
もし言ったら、どうせ「お前は頭、大丈夫かと」笑われるだけだ
その気持ちはよくわかる
俺も同じ立場なら、まったく同じことを言っていただろう
実は、俺は海で美人の人魚と会ったことがあるのだ。

アレは一昨年の夏の事だった。
俺と友人のAとBが、Aの所有するボートを使って海に釣りに行った時だった
沖から少し離れたところだったが
突然、海から女が顔を出してきたのだ
あまりのことに俺たちは茫然としていると、慌てて「大丈夫か」とか言って声をかけた
そこは、沖から結構離れていて、人が泳ぐようなところではなかったからだ

「ああ、溺れたわけではないから心配しないで」女は可愛らしい声でそんなことを言った。
「だったら、何で、こんなところに」あとは声にならない。
「うん、それより、おじさん。〇〇の港はどっちなの？」そんなことを問いかけていた
そこは俺たちが出航した港だった。
「ああ、〇〇なら、あっちに三キロほどまっすぐ行けばあるよ」Ｂがそんなことを女の子に言った。
「あっちね、ありがとう。」そう女の子は言うと、海に潜っていった
そしてその次の瞬間、俺たちの目の前に魚類のものと思われる尾びれが一瞬だけ見えた

「・・・・・・戻ろうか」しばらく沈黙が続いた後で、Ａがそんなことを言った。
「もう少し、釣りを続けたいが」何となく、そんな返答を俺が言うが
「いや、戻ろう」Ａがもう一度、強い口調でいったのだ
そして俺たちは〇〇の港に船で戻った
そしてこの話は誰にも言ったことは無い
後で知ったのだが、この田舎の港町では見かけないような可愛い女の子が
海の方から素足で歩いてどこかに行ったのを見かけた奴がいたらしい
ちょうど、それは俺たちが港に戻る。少し前だったようだ。
・・・・この話を信じられるか？