2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

後味の悪い話 その183

464 :本当にあった怖い名無し:2021/03/31(水) 19:27:43.08 ID:74Oi+o0I0.net
数日後、デュマレストは領主と対談しつつ自分の推理を披露する。
「地球の座標を全ての星系リストから削除できるような宇宙規模の勢力はサイクランしかいない。
ということは地球はサイクランによって支配されていると見て間違いはない。
しかし領主にはサイクラン特有の論理性が欠けている。
おそらく領主はサイクランから統治を委任され、人間を家畜のように管理しているのだろう。
核戦争後、地球は放射能まみれで遺伝的変異の激しい個体が多く、
サイクランは地球人を他の星系に出さないことで他星系の人類とのコンタミを防ぎつつ
地球に、強靭な肉体と高度な知恵を持つデュマレストのような個体が現れるのを観察し続けているのだろう。
しかし領主は自分に快楽を提供することで自らの手元におきつづけ、サイクランとは別にその能力を解析しようとしたのだろう。
そしてその快楽だが…」
デュマレストは隠し持っていたナイフを投げ、領主を殺害。
領主はデュマレストが変な動きをしたらレーザーで撃ち殺すつもりだったが、間一髪でデュマレストはレーザーを避けた。
すると今までいた空間は消滅し、領主のつややかな顔もおいぼれた容貌になってしまった。
「思った通り、食事も酒も美女もこいつの容姿もこいつが超能力によって投影したものだったか。
おそらく地球にはサイクランの支配に抵抗する勢力や自分がいた下層民が残っているだろう。
彼らを味方にしてサイクランへの叛乱を起こしてやる」
で終わり

せっかく最終巻で地球に帰還したのに、半分が幼年期時代、半分が投影による仮想空間を舞台に領主との対話だけ
というのがはぐらかされた感があり残念だった。

総レス数 1003
519 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver.24052200