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後味の悪い話 その182

36 :本当にあった怖い名無し:2020/07/01(水) 15:00:41.82 ID:CV9IZ8V90.net
小松左京の短編
ある男の家に銀行員が訪問販売にやって来る
男は預金に乗り気ではなかったが、銀行員から貯金箱ロボットのレンタルを勧められる
そのロボットはとても美しい人間の女性の姿をしていたが、ロボットとだけあって無表情で無愛想だった
男は「女は愛嬌が無きゃダメだよ」と言う
すると銀行員が貯金箱ロボットに1万円札を手渡して見せ、貯金箱ロボットは美しい微笑みを浮かべた
男は貯金箱ロボットに惚れてしまい、レンタルすることになる
それからというもの、男は財産を貯金箱ロボットに貢ぎ続け、貧乏生活でやせ細っていき、とうとう無一文になると同時に、病床に付いてしまう
己の死期を悟り、男は貯金箱ロボットに最後のお願いをする
「もうお金は無いが、せめて最後に口付けをしてくれ」
ロボットは「じゃあ、この書類にサインして」と言うと、「全預金を銀行に寄付する」と書かれた契約書を差し出す
男は書類にサインすると、貯金箱ロボットの口付けを受けながらこの世を去った

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