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死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?354

952 :本当にあった怖い名無し:2019/06/20(木) 20:33:02.24 ID:aRCO6gXp0.net
翌日、俺は業務に追われながらも昨日の出来事を思い返した。
社宅は男性以外は住んでおらず、おじゃましますは 家ににあげられた際に言うべき言葉だということにすぐに気がついた。
それでも、奇妙な出来事に思いを馳せる余裕はなく業務に没頭した。
ヘトヘトに疲れて帰宅した俺は、その日も22時には床に就いた。
しかし、やはり眠れない。
それでも疲れを実感していたため、目をつむり眠れるように努めていた。
しばらく経って、ようやく眠りにつけそうになった時、ベランダに臨む道路の方から、女性の高笑いが聞こえた。
閑静な住宅街に鳴り響く浮かれた声に苛立ちながらも、目をつむり続けた。
「アハハハハ!」笑い声がマンションのすぐ近くから聞こえてきた。
ふと、早すぎると感じた。
最初の笑い声が聞こえた位置から、今いるであろう場所に移動するまでが、早すぎると感じた。
昨日の出来事もあり、暗闇に不安を覚えた俺は目を開けた。
目の前に、天井から逆さに吊られた赤い服の女の後ろ姿があった。
長い髪が仰向けの俺の胸に届きそうだった。
「アーハッハッハッハッヒーヒー!」
女はゴムで吊るされているように弾みながら、手足を乱雑に動かし狂喜していた。
気がつけば朝だった。
それ以降も3年間この社宅に住み続けたが、奇妙な出来事は起きなかった。
極度の緊張や疲れが見せた妄想と結論づけたが、体験は実話。
かれこれ10年以上経ったが、初めての取引先と会った後の慣れないホテルで疲れと緊張を感じで眠りにつくような時は、今でも思い出し恐怖を感じる。

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