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ほんのりと怖い話スレ 131

78 :本当にあった怖い名無し:2018/07/12(木) 14:33:43.35 ID:sLSlwfki0.net
家に入って、キッチンで夕飯を作っていた母の顔を見るととても安心した。
「おかえり。……あれ、アンタ顔が真っ青だけどどうしたの?走って帰ってきた?」と母に言われたけど、「うん」としか答えられなかった。
物凄い疲労感だったので、とりあえず水を一杯飲んで、顔を洗おうと洗面台に向かった。
洗面台には大きな鏡がついていて、視界に入ってきた自分の顔が、血の気が引いたように真っ白になってた。
気分が落ち着くまでソファで座ってようとぼんやり考えながらリビングに向かって歩いてると、
「アンタもしかして何か変なものでも見た?」と母に聞かれたので「何かに追いかけられてる感じがして振り返ったけど、誰もいなかった。ただの勘違い(笑)」っていうと母も「なにそれ」って言いながら笑ってた。
「そういえば、帰ってくるときに◯◯おばさんに会った」と言うと、母の顔から一瞬で笑顔がなくなり、驚いてた。
「挨拶したけど、多分オレ忘れられて……」って言いかけてるときに、「アンタ何言ってるの?◯◯おばさんは去年亡くなったんだよ。アンタが見たのはホントに◯◯おばさんだったの?」と少し怒ったように聞いてきた。
「は?そんなこと聞いてないし、間違えるわけないだろ。近くで顔も見たし、いつもの変な鼻歌も歌ってたんだぜ?」と言うと母は青ざめて、すぐ傍で誰かに電話をかけ始めた。
名前を呼んでいたから電話の相手は母の姉だとすぐにわかったけど、内容を要約すると「◯◯の命日いつだっけ?……え、今日?わかった」って感じ。
電話を盗み聞きしながら、叔母さんが亡くなって今日がちょうど一年なんだと俺は理解した。
そのあと、俺は母と一緒に叔母さんの家にお線香を上げに行った。
叔母さんはこの世に何か未練があったんだろうか。
あの日、どうしてそんなに思い入れもないであろう俺の前に姿を見せたのか、歩いてる俺の後ろで感じた気配は何だったのか、未だにわからない。
という不思議でほんのり怖い体験でした。
長い上にオチが弱いし文章能力もないので、読んでくれた方には申し訳ないけど、ずっと誰かに話したいと思ってたからここに書けて少しすっきりしてる。

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