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ほんのりと怖い話スレ 128

342 :本当にあった怖い名無し:2018/02/16(金) 19:00:17.19 ID:Jx+T1aZr0.net
そこからは毎日日記はかかれており、母に似てくる私の成長、私への恨みと母の忘れ形見ということへの愛情の入り混じったものとなっていました。

そうして日記は父のなくなる前日まで書かれていました。
私は父の感情を知ったことで、何とも言えない感情を覚えました。そこまで恨んでいる相手を育ててくれた父への感謝と哀れみというところでしょうか。
とにかくどうしたものかと思い、私は妻に相談し、それらの遺品を持って伯父に真実を聞くことにしました。
伯父にも思い当たる部分はあったらしく、すんなりと伯父の家へと招いてくれ、後日妻と訪ねました。

世間話もそこそこに伯父夫婦の前にその遺品たちを置くと、伯父の顔が険しくなりました。
私はさすがに故人の日記を公開することは悪かったかと反省したのですが、違いました。
伯父は母の写真立てを手に取ると、「まだこんなもの持ってたのか」と呟いたのです。

「どういう意味ですか」私は母やその母を想う父を侮辱されたと思い語気を強めました。

伯父が言うには、これは昔の女優の写真で母の写真ではないとのこと。
私は理解できないため、この人が母だと育てられたと伯父に告げました。
伯父は「そうか」と言いました。
私たち家族が祖父母の家から出た理由がこの写真の女性とのことのこと。ある日、父はこの女性を亡くなった妻(私の母)として暮らし始めたこと。
祖父母、伯父は説得し、父はこの女性は母ではないことを納得したようですが、それ以来ギクシャクし、家を出たとのことでした。
そして本当の母の写真は父がすべて処分してしまったと聞きました。
私は混乱してしまい、一人茫然としてしまいました。
そのとき、伯父の奥さんが父の日記を見て「これ一年に一冊くらいで書かれているけど、全部同じくらいの古さね」といいました。

確かに、よく見るとノートは特に日焼けもせず、日付をみなければ、どれも同じように見えました。

私は伯父に申し訳ないが後日また来ますと伝え、妻の運転で帰宅しました。
これが先月の話です。それから進展はありませんが、自分の身に起こった不思議な話を書いてみました。
長々とすみません。

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