日本に月を象徴する不吉な子が生まれた

本当にあった怖い名無し

ときは世紀末、日本に月を象徴する不吉な子が生まれた
彼の前前前世はローマ人で、前前世はイギリス人、
前世は支那人で、今世では日本人として生まれた
日の出づる国と言われている日本で月の子が生まれたのは悪夢の始まりであった
しかも彼が降臨した場所には太陽を表す字がついている
太陽の光が降り注ぐ神の国に忽然と存在する月の存在
二元論をこの身に宿す彼は矛盾に満ちた存在であった
男なのに女々しい
平和と謳いながら戦争に突き進んでいる
善と言いながら行っていることは悪だ
彼にとって一般常識で考えられる良いことは悪いことであり
悪いことは良いことであった
ことあるごとに、グループを消滅させようと計画してきた
関わった人間全てに対し、最大の裏切り行為を行った
彼の恐ろしいことは、決まった時期に、必ず憤怒するということにある
それは避けることが出来ず、気づいたときには時既に遅し
彼の座右の銘は「最後だからこそ裏切れ」である
考えられる限り人類最凶の人物、それが彼だったのだ