2ちゃんねる スマホ用 ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

後味の悪い話 その172

559 :本当にあった怖い名無し:2017/10/13(金) 23:48:35.68 ID:0W4Kg3fp0.net
元教師は観念して動機を語り始める
元教師曰く、実は11年前に出没していた河童の正体は少年だった
川沿いの旅館の経営者である父親が集客目的で河童を演じることを少年に強要していたのだ
少年は真冬に半裸で河童を演じさせられ、その結果溺死してしまった
元教師は事故から数年後にその可能性に気付き、密かに現場を調べ、少年が河童を演じていたという証拠を発見した
父親が人を遠ざけたり監視したり徘徊していたのも、全てはこの証拠を発見されないためだったのだ
元教師は父親を許せず、少年の死因と同じ溺死で殺害した

だが、その話を聞いた元親友が教師の認識を否定し、真相を語る
実は河童は少年が「父親の旅館を繁盛させてあげたい」という理由から全て一人でやっていたことであり、父親は一切関わっておらず、その事を知っているのは親友だけだった
しかし冬の間のみ河童が現れないことから人々の間で「河童の正体は人間ではないか?」と噂されるようになってしまう
そのため少年は真冬にも河童の演技をしようとしたのだ
「アッ! この川、深い! ッッボボボボボボボボッ! ボゥホゥ! ブオオオオバオウッバ!」
父親は遺体となった息子の河童姿を見て全てを悟り、このことを他言しないよう親友に頼んだ
「河童の真似をして死んだと世間に知られれば息子も浮かばれ無いだろう。そして、誰かが息子の真似をして命を落とすかもしれないから」という理由から
父親が川原を監視していたのは子供が溺れていないかを見守るためであり、夜中に川原を徘徊していたのは息子の友人たちが石を積んで作ってくれた墓を修復するためだったのだ

それを聞いた元教師が崩れ落ちて咽び泣いて終わり

総レス数 917
521 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★