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後味の悪い話 その172

258 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/09/20(水) 01:47:37.08 ID:4LWhS8Aw0.net
フレドリック・ブラウンの短編、こまかいところはうろ覚え
地球から火星への初めての無人探査機が着陸する日、火星人たちは感慨にふけっていた。
「われわれは絶滅に瀕しており、今やわれわれの住む土地はこの都市だけだ。
われわれは物質文明を希求した地球人とは違い、精神文明を発達させてきたため、
地球の探査機についての情報もテレパシーで逐一把握してきた。
探査機の着陸予定地点はわれわれの都市から100km西の地点に着陸するようだが
着陸の際に巨大な衝撃波を発するので、仮にもう100km離れたところに着陸してもここから見えるはずだ。
われわれの精神文明と地球人の物質文明、それらは互いに補い合い、双方にとって有意義なものとなるだろう。
そうなれば火星人もふたたび火星に満ちることになる…」

地球での会話
A「探査機は無事着陸したのか?」
B「ああ、100kmほど東にズレたようだが無事着陸したようだ。」
A「ところで君、火星人がいると思うかい?」
B「うーん、いないと思うな」
Bは正しかった

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