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ほんのりと怖い話スレ 125
- 616 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/09/10(日) 23:20:34.91 ID:v1rg5Z9Q0.net
- 「参りました。やはりこの島には食料の様なものはほとんどありません。」
江川は僅かな食料を私達に手渡した。
「そうなのか.....ご苦労さん。はぁ、参ったな。」
「水は少し持ちそうだ。」
3人は砂の上に座って遠くの地平線を眺めていた。
我々はいつここから出られるだろう?
いつどこに現れるかもわからない船を待ち続けていた。
気候や波は安定している。唯一の心配事は食糧だけだった。
「私が潜って魚を捕って来ましょうか?」江川が言いだした。
「頼んだ。無理するなよ。久保、お前も行け。」
「分かりました。」
江川は漁師だった。動かずにいるのも疲れるものだ。
このまま座っていてもしょうがない。いい運動にはなるだろうか。
それから3日経った。久保の横に座っていた落合が立ちあがる。
「そろそろ動いてみるか。久保、準備しよう。」
「ケガは大丈夫そうですか?」
「ああ、充分ではないが。役に立つものを探そうか。」
「ええ。泳ぐのはもう遠慮しますよ。」
島には使えそうなものは無かった。落合と久保は期を見て脱出する事を決意した。
「身体も大丈夫そうだ。食糧が尽きる前にいこう。」
海岸から海を眺めながら落合が言った。
それからしばらくして、一隻の船が遠くに浮かんでいた。
あの船はこちらに気付くだろうか?
「準備はいいか?」
「行きましょうか。」
意を決して2人は海岸に泊めてあった船に乗り込んだ。
ここを脱出する最後のチャンスになるかもしれない。
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