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ほんのりと怖い話スレ 123
- 703 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/04/27(木) 20:10:52.84 ID:T5z7BhB30.net
- >>702の続き。
声のする方を見ると、そこの会社のオッサンが息を弾ませ、こちらに向かって小走りで向かって来るのが見えた。
「どうかしましたか?」
と尋ねようとするより前に、オッサンは両腕を横に払うような動作と共にこう言った。
「ソイツに触んな! ツウフウが出るぞ!」
「はあ?」
としか答えようが無かった。
ツウフウ? なんだそれ。と一瞬考え、ああ、もしかして痛風のことか、と考えるに至った。
視線を戻し、同僚を見ると、両手で荷台の縁を掴み、片足をステップに掛けているところだった。
「あ、バカ。離れろ!」
背後からオッサンの声が聴こえた。
「え? なんですか? 痛風って。どういうことですか?」
と尋ねる。
「あ、すいません。なんか不味かったですか?」
ダンプから離れた同僚が悪びれた様子で言う。
オッサンはしばらく息を整えていたが、同僚を睨むように見て、
「ソイツに触るとな、痛風になんだよ。痛風。解るか? 痛風」
要領を得ない顔で、はあすいません、と返す同僚。
長いため息の後、困惑した顔でオッサンは説明を始めた。
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