2ちゃんねる スマホ用 ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

みんなの不思議体験がききたい

703 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/02/23(木) 22:34:15.42 ID:cusI55eJ0.net
俺はその駅で降りた。乗ってた電車を見送って、ベンチに座った。
ふと見ると、他の線路が延びてる。
京阪から阪急に乗るには、京橋でJRに乗り換えて大阪駅から阪急に乗るのが早い。
京橋ってまだ先だったかな?と思いながら、伸びている線路のホームに近寄った。
複線で、駅名が「蒲生」ってなってた。
京橋じゃないのか・・・と思いながら、そのホームで電車を待った。
やがてやって来た電車は、焦げ茶の古くさい電車だった。
カタタン、カタタン。と走る電車に揺られながら、講師の腕にすがりついた彼女を思い出して又泣いた。
そうしたら、近くに座っていた婆さんが、飴をくれた。昔よくあった、三角形のいちごあめだった。優しい味がしたな
立派な男の子が泣くなと慰められて、俺は声を上げて泣いた。
彼女が他の男とデートしてたこと。友達を置いて逃げ出してしまったこと。彼女とは家が近所な事。
家に帰りたくない、彼女と顔を合せるのが辛い。そう言って俺は泣いた

婆さんは俺の話を聞いて、頭をなでてくれた。
そうか。泣きたいならうんと泣け。私はあかい?で降りるけど、それまでこうしてやるから。
俺は膝に突っ伏すようにして泣いた。婆さんは、頭をなでていてくれたと思う
それで気付いたら、俺は梅田の地下街をふらふら歩いてた。
気がついて、慌てて阪急の乗り場に行って家に帰った。
家では親にげんこつで殴られた。それで、友人に電話しろ。心配してるからと言われた。
彼は俺の親に、京都で喧嘩して分れてしまった。俺が原因です。と言ってくれてた。

彼女とはそれで別れて、2年経たないうちに親父の転勤でその町を離れた。
ただ、俺が乗った電車が今でもよく判らない。

蒲生って地名はあるけど駅はないし、あかい。って駅もない。
でもあの苺みるくの飴の味は覚えてるし、婆さんの手の感触も覚えている

総レス数 1009
462 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★